オメガラビリンスZ

【おめがらびりんすぜっと】

ジャンル ローグライクRPG

対応機種 プレイステーション4
プレイステーション・ヴィータ
プレイステーション・ヴィータTV対応
発売元 D3パブリッシャー
開発元 マトリックス
発売日 2017年7月6日
定価 【PS4】限定版:9,300円/通常版:7,300円
【PSV】限定版:8,800円/通常版:6,800円
(全て税別)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 バカゲー
ポイント (文字通り)更に胸が膨らむダンジョンRPG
オメガラビリンスシリーズ
無印 / Z / ライフ


概要

オメガラビリンス』の続編。
今作から野外のダンジョン、新キャラクター3人が追加され、前作でNPCだったパイがプレイアブルになった。
なおタイトルコールや主題歌から察するに、タイトルのZは某鉄の城の主題歌のようにゼーットと伸ばすのが正しい模様。

特徴

  • 新たなバストサイズとして「AAカップ」「Zカップ」が追加。
    • AAカップは前作のAカップに相当するもので見た目や効果の違いはない、デフォルトでAカップのうららが登場した事で追加されたようなものだろう。
    • Zカップになると「Z胸モード」となり、様々な危険を破壊できる強力な必殺技「ハイパーω斬り」が使用可能になるが、使用すると元のバストサイズに戻ってしまう最後の切り札。なおKカップからL~YをすっとばしてZカップになる。
      • 名前の時点で某オーラバトラーを想起する(本作ではパイとチチという妖精が随伴している)が、DLCのZブレードとZシールドを装備する事で「ハイωキャノン」へと変化する。こちらは某ガンダムが元ネタか。
      • また前作の「発胸モード」が「一定ターンステータス上昇、ωパワー入手不可」という効果の、バストサイズ成長時に回数をストックできるスキル扱いとなった。
  • 悶舌☆覚醒の追加
    • 悶絶☆覚醒の亜種であり、端的にいえば「犬に身体に付着した蜂蜜を舐めさせる」という悶絶☆覚醒に更に輪をかけて危ない代物。
  • 「巾着」追加
    • 所謂「壺」に相当するもので、このアイテムのおかげでアイテム数が拡張されて遊びやすくなった。
  • ダンジョン内のショップ追加
    • トルネコなどと違い、出口の数に関わらずショップ店員は常に一人、アイテムを拾っても入口が塞がれない、部屋内に罠は存在しない、などの差異が存在する。
  • 「温泉」の追加
    • ダンジョン内外に存在し、入る事で操作キャラのHP回復、装備の呪い解除、バフ効果を得る事ができる。当然というべきかバストサイズ変化対応のCGあり。
  • ベローナGPS
    • 購買で装備に付与する事ができ、付与した装備はロストしても購買で2倍の価格で買い戻す事ができる。ただしあくまで戦闘不能でのロストにしか対応しておらず、落とした場合には取り戻せない。
  • キャラクター性能
    • 瑠璃川うらら
      • 攻撃力、回避力がダントツで高い代わりに、それ以外の能力が皆無というかなりピーキーなもの、悶絶☆覚醒をしても攻撃力以外はほとんど伸びない。このためメインキャラ7人で1人だけゲームバランスがかなり異なっている。また罠*1、投擲、魔法弾(必中固定ダメージ)と彼女の回避力が作用しない要素が多々存在する。
        もう一人の新キャラの茜崎莉央は前作の5人同様に個性はあってもピーキーな性能ではない。
    • パイ、チチ
      • クリア済みダンジョン限定で出撃可能、人間キャラ7人とは組ませられない。アイテム持ち込み不可、装備不可*2、低ステータス、温泉使用不可、悶絶☆覚醒不可、バストサイズ成長なし、通常攻撃がωパワーを消費する遠距離攻撃、常時浮遊のため罠、水路無効、スキルでωパワー、悶絶香を多量に入手可能という非常に制限が多い稼ぎ専用のキャラ、もちろんこの二人にもキャラソンが存在する。
  • その他
    • 本の回数制の削除。
    • 武器ごとに強化上限が設けられるようになった。
    • 鑑定時に胸に挟める未鑑定品のバリエーションが増えた。違う、増えて欲しいのはそこじゃない
    • 罠CGの削除、一応条件を満たすと前作の罠CGをギャラリーで見る事はできる。

評価点

  • 悶絶香関連
    • 悶絶香の種類が一つになり、更にスタックも可能となった。このため管理が非常にし易く、覚醒の種別に関係なく、複数の悶絶☆覚醒が可能になった。
    • また悶絶香をまとめて使用できるようになり、いちいち一つずつ消費する手間がなくなった。
  • キャラソンは前作の5人含めて9人全員に新規曲が用意され、若干カットされている部分はあるもののほぼフルサイズという大盤振る舞い。更に愛那と莉央限定でデュエット曲も存在する。
    • 攻撃必中自体の需要が高まった事もあり、前作よりもマイクの価値があがっている。
    • また有料DLCで前作のキャラソンを流す事も可能。

賛否両論点

  • ダンジョン内の店の仕様
    • 店員が一人、出口が塞がれないということは、泥棒が非常にし易い。店員は御多分に漏れず最強キャラだが、透明化の状態異常に反応できず、自力で透明化できるうららなら、階段との距離にもよるがほぼノーリスクで泥棒が可能。
      • また本作には階段までワープする本すら存在する。この本自体は貴重品だが、本作は一度も使った事がない本でも白紙の本に書き込んで使用できる。
    • 一方で入口が塞がれないため、敵が入り放題。特にアイテム投げを行う敵が入ると、敵にアイテムを投げられてぶつかって消滅、何故かこちらが代金を支払わされる。
    • また店員には愛那のオメガインパクトなどの部屋内全体スキルや、自分の周囲を攻撃する近接武器などにも普通に当たり判定が存在する。このため不用意に店内で戦闘をすると勝手に敵対になってしまう事も珍しくない。同社のトルネコでは敵対までは弓などで意図的に狙わない限り、巻物や近接武器に対しての当たり判定はなかったはずなのだが…。
      • このため、泥棒を多用するプレイヤーにとっては快適、しないプレイヤーにとってはストレスが異常に溜まる仕様となってしまっている。
  • キャラ性能
    • うらら
      • 彼女は上記の通りかなり特殊な性能で、それ自体は新鮮なため好評なのだが、「運動が苦手で、殴られても悦ぶドMキャラ」という設定からは「高回避、低HP&防御」という性能はとてもじゃないがかみ合っていない。
      • 本作はダメージ罠の種類が他ローグライクと比較してもかなり多く(24種中11種)、低HPのうららでは最低ダメージの木の矢でもかなり痛く、100ダメージ与える地雷に至ってはHP全快でもほぼ確実に即死する。
        参考までに悶絶☆覚醒のレベル最大のうららの初期HPは60で、2番目にHPが低い紗衣里は悶絶☆覚醒を一度もしていなくても68と、うららの紙っぷりは際立っている。
      • 部屋内の敵キャラを全て眠らせる、という一見強力なスキルを持っているが、眠っている敵をパートナーが攻撃してくれない。
    • 紗衣里
      • 部屋内全体攻撃を持たないため他のキャラよりリカバリが厳しい。部屋内固定100ダメージの愛那ですら、深部では力不足と言われる程のため、全体攻撃を持たない事の格差は大きい。
        なこ、うららも全体攻撃を持たないが、なこは元々サポート特化であり、うららは部屋内のモンスター全てのレベルを1下げるという強力な技を持っている。
      • それ以外にも5ターン倍速になるという強力なスキルこそあるが、真理華はその倍の10ターン倍速になれるなど、弱くはないが他の6人より優先する理由がほとんどないため、愛が試されるキャラとなっている。
    • パイ、チチ
      • 稼ぎ専用キャラとはいえ弱すぎる。序盤のダンジョンですら雑魚の攻撃数発でやられてしまうほどで、中盤以降のダンジョンでは稼ぐどころの話ではなくなってしまう。
  • 悶舌☆覚醒の存在
    • 女の子にタッチするという真っ当(?)な内容だった悶絶☆覚醒と異なり、犬に舐めさせるという特殊性癖に足を突っ込んでいる代物のため、本作がエロに振り切ってるといっても人によっては不快感を感じてしまう。
  • 全体的に罠が多い
    • 一部屋につき最低でも2~3個は設置されている事がデフォルトであり、罠を踏む可能性が非常に高い。特にうららの場合はダメージ罠が致命傷になる事から罠でストレスを溜めがち。
    • とはいえそれがローグライクの醍醐味、というプレイヤーもいるため、数がもう少し少なければ問題はなかったと思われる。

問題点

  • もう一人の主人公の莉央の加入が遅い
    • 序盤から何度かスポット参戦こそするものの、正式に加入するのは終盤に差し掛かったところ。当然悶絶☆覚醒も正式加入までできないが、加入直後に愛那、莉央だけで挑むダンジョンがあるため、強化に時間を取られてしまう。
  • 悶絶(悶舌)☆覚醒
    • 悶絶香によって規定回数内ならどこでも触れた前作と違い、幾つか指定されたポイントから敏感スポットを探す事になるが、この位置がヒントが一切なく全くわからない。そのうえ数回失敗したらその時点で終了のため、前作よりも遥かに面倒になっている。かといってスキップしたら失敗時と同等の強化しかされない。
    • 悶舌の方は悶絶同様のヒントのなさに加え、指定した場所に蜂蜜を塗る、という行為に加え一度に濡れる蜂蜜も最大で6回のため、悶絶と比べて単純に時間がかかる。
      • またこの舐める犬を画面上から消す事ができないため、女の子のあられもない画像を見たいプレイヤーからも不評。
  • 相変わらず立ち絵、CGでの胸のバリエーションが少ない。
    • 新たにZカップが追加されたが、結局立ち絵の種類はAA、A~F、G~J、K、Zの5種類しか存在しない*3
      • またバストアップ時のカットインは前作の使いまわし。
    • 初回特典やDLCでの衣装は拠点専用で、ダンジョン内の立ち絵を変える事もできない。
      • 紗衣里はサラシで胸の大きさを誤魔化しているという前作から続く設定だが、サラシを巻いていない有料DLCの水着でもこの胸を押さえつけた状態の大きさで描かれている。仮にも有料なのに手抜きである。限定版のパッケージの水着は設定通りの巨乳で描かれているのだが…。
    • 温泉ではCGが表示されるようになったものの、前作の罠CGと違い、胸以外には無反応。そのためタッチする楽しみも少ない。
      • またうららはポーズがうつ伏せのため、一番変化が大きいキャラなのに胸の変化が非常に分かりづらい事になっている。
  • 前作に輪をかけて面倒な敵
    • まず名前が上がりやすいのは「ゴクット」系と「プッハー」系。前者はアイテムをこげこげパンに、後者はただの水に変えてしまう。他のローグライクにおけるこの手のモンスターと違いステータスもそれなりに高く、そのうえ下位種でも巾着を優先して狙ってくる。そしてこれを防ぐ手段は存在しない。
    • 装備品の特殊効果を消してしまう「シカク」系。同じく防ぐ手段が存在しないため、非常に面倒。
    • そして「デビルレイス」は何をとち狂ったのか壁抜け、即死攻撃、2回行動と明らかに狂った性能をしている。前作で即死攻撃持ちだったシニガミレイスですら相当批判があったのに、強化されてしまった。
    • 前作よりも厄介な敵が増えたのに、装備に特殊効果をつけられる数は前作と変わらず、尚且つ対策不可の敵が増えてしまったため、ストレスが溜まる。
  • 拠点でのアイテム整理
    • 本作ではボス戦時に落ちていたアイテムは自動で全回収されるため、帰還時に一時的に持てるアイテムが超過するという仕様があるにも拘らず、拠点で巾着を破く*4時に、取り出すアイテムが上限を超えていると破くことができない。おかげでいちいち倉庫にしまってから破く手間がかかる。
  • その他
    • ωパワーを入手できない、という大きすぎるデメリットのせいで発胸モードの使い道がほとんない。
    • 全体的な命中率の低下。特に1マス先を攻撃できる槍系は目に見えて外す事が多くなっている。

総評

キャラや巾着の追加等でボリュームは非常に増えたが、面倒な敵、罠、悶絶☆覚醒等の難しいと言うよりも、面倒な要素が非常に増えてしまった。
特に萌え要素に特化している作品なのに悶絶(悶舌)☆覚醒がやっていて楽しくない、というのは大きな問題といえる。
そのため前作の利点でもあった「初心者向けローグライク」からは外れる形になってしまっている。


余談

  • 前作は特にパロネタに特化していたわけでもないのだが、本作はタイトルの「ぜーっと」、「ハイパーω斬り」や、中には91cmでFカップの真理華のスキルに「質量を持った残像」など何故かやたらスパロボを推している。
    • エイプリルフール企画でもΖΖのシナリオを模したスパロボ風の『オメガラビリンスZZ』が発表されている。
  • 性描写が露骨すぎたせいか、イギリスでの発売が早々に禁止されており、レーティングを通過した他の国での販売も、ソニーの意向により中止となってしまった。
  • いろいろと物議を醸す中、機種をSwitchに移し、キャラデザと登場キャラを一新(パイのみキャラデザ変更で続投)した『オメガラビリンス ライフ』が発表された。
    • その後の追加発表で、人前で遊べる「実家」バージョンと銘打ち、悶絶★開華やおっぱい鑑定などを削除した替わりに、2000円安くなった、PS4版『ラビリンス ライフ』との変則マルチとなる事が判明し、2019年8月1日に同時発売された。
    • 2019年12月10日にはWindows(Steam)版もリリースされた。内容はSwitch版がベースとなっている*5
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最終更新:2022年01月02日 20:20

*1 悶絶☆覚醒で発動率ダウンのスキルはある

*2 装備品は拾った瞬間にωパワーに変換される

*3 うららのみ立ち絵が変化するサイズが異なる

*4 トルネコ風に言うと壺を割って中身を取り出す

*5 日本のSteamサイトでの配信タイトルも『オメガラビリンス ライフ』であることと、ページ内の紹介内容の時点でどっちをベースにしたかは一目瞭然とも言えよう。