War for the Overworld

【うぉー ふぉー じ おーばーわーるど】

ジャンル RTS
対応機種 Windows 7~10
Mac OSX 10.10以降
Ubuntu 12.04以降
開発・発売元 Brightrock Games
発売日 Steam: 2015年4月3日
GOG: 2017年6月14日*1
定価 2,980円
参考 Unityゲームエンジン使用
判定 良作
ポイント 『ダンジョンキーパーシリーズ』の精神的後継作


概要

  • 『ダンジョンキーパー 2』の精神的後継作をリリースするため、2011年にKickstarterにおけるクラウドファンディングにより資金を調達して制作された。
    • なんと、Overlord のC.V.は『Dungeon Keeperシリーズ』でThe Mentorの声を務めたイギリスの俳優、リチャード・ライディングスが担当している。
    • 単純に敵の攻撃に耐えるだけでなく、敵陣に攻め込めるのだが、タイトルの『War for the Overworld』とは裏腹に、どこまで行っても地下空間であり、一方で『ダンジョンキーパーシリーズ』から多大な影響を受けた競合作である『Dungeonsシリーズ』の様な地上Mapはない。

世界観(キャンペーン)

  • 帝国が支配する Kairosを舞台に、Overlord Mendechaus(メンデカウス)に使役されるUnderlord Oberon(オベロン)としてその使命を果たす。
  • フレーバーテキストにて、Overlordが「ところで、このゲームは War for the overlordじゃなかったよな?」と言うことがある。

システム

ゲーム内はシングルプレイとネット対戦のマルチプレイに大きく分かれている。

  • シングルプレイ
    • キャンペーン
      • 基本キャンペーン
         13のレベルからなる、チュートリアルを兼ねたキャンペーン。ただし、案外難易度は高い。
      • カスタムキャンペーン
         steamのworkshopにて公開されているユーザー制作のキャンペーンをサブスクライブしてプレイできる。
        steam内の本作のコミュニティにて、本作の制作スタッフがたまに、お薦めのキャンペーンやmapを紹介している。
        ユーザのカスタムキャンペーンには「The Original Underlord -DK1 Remake」という『ダンジョンキーパー』のリメイクに挑んだものもある。
         こういう物が作れるほど、Editorには柔軟性があるということだろうか。
    • スカーミッシュ
      • AIと普通に対戦するモード。steamのworkshopにて公開されているユーザー制作のmapも読み込める。
    • 試練
      • だんだん強化された敵のwaveが押し寄せるモード。
      • 無料DLC「Crucible Expansion」(後述)により、ランキングボードの追加やmapも加増され、さらに景品もついた。
        なお、ランキングボードは残念ながらSteamとGOGとで独立しており、別々のランキングとなる。

地形

  • ダンジョンコア
    • ダンジョンのオーナーの意識をつなぎとめるための拠点。破壊されると時空の狭間に落ちてゆくとか。
    • 2500のHPがあり、0になると破壊されたことになる。
      • もちろん、自分のダンジョンコアが破壊されればゲームオーバーである。
      • HPは時間と共に徐々に回復する。
      • 敵のUnderlordを倒すにはダンジョンコアを壊すこととなる。
        また、キャンペーンでは味方のUnderlordのダンジョンコアを防衛するmapもある。
  • ゲートウェイ
     3種類ある。
     いずれもフィルタリング機能があり、出現させたくないミニオンをフィルタリング出来る。
     敵陣に攻め入って各種施設を占領すると、それに伴ってミニオンが出現する事となるので、その前までには設定が必要。
  • アンダーワールド・ゲートウェイ
    • ミニオンが出現する。使用するには占領する必要がある。
  • オーバーワールド・ゲートウェイ
    • ヒーロー(帝国の兵士)が出現する。
       mapによっては(DLC「My Pet Dungeon」のLevel 7のmapなど)、破壊せずに占領することが出来、ヒーローが味方となって出現するというおかしなことも起こる。
  • ゲートウェイ(ビースト)
    • 「ビーストの巣(後述)」を作成すると、中心に一つビーストが出現するゲートウェイが出現する。
  • インヒビター
    • 結界石のようなもの。mapによって何を封じているかは異なり、map内の特定地域への進入を排除していたり、特定の敵キャラを無敵状態にしていたりする。
+ その他地形は折りたたみ
  • 攻城の祠
    • 占領すると、ワーカーの削岩や占領行為が速くなる。
  • 知覚の祠
    • 占領すると、祠の近辺が見渡せるようになる。
  • 製造の祠
    • ディフェンスの部品を製造し続けている。
  • 呪文の祠
    • 呪文の実行に必要なマナが30%off(かつ、端数切り捨て)となる。
  • 研究の祠
    • 書見台がある。書庫(後述)よりも研究がはかどる。カルティストを惹き寄せる。
  • 土壁
    • やわらかい土壁
    • 岩石を含んだ土壁
      • やわらかい土壁より掘るのに時間が掛かる。
    • 砂の壁
      • 簡単に掘れる。
    • 聖地を覆う土壁。
      • 聖地の上にある砂壁
        聖地はどのUnderlordも占領できない。
    • 岩盤
      • どうあがいても掘れない。
    • 溶岩石
      • 掘ることは出来ない。
      • 削岩爆弾(工作物)により破壊可能。
      • 地獄の壺(ディフェンス)を隣接するマスで破壊すると花崗岩に変わる。
    • 花崗岩
      • 掘れる地形の中では2番目に硬い。
    • 黒曜石
      • 掘ることは出来ない。
      • 隣接する溶岩石を削岩爆弾で破壊すると、粉々になる。
    • 氷の壁
      • 割れるように一瞬で壊せる。
    • 凍土の壁
      • 掘れる地形の中では一番硬い。
    • 強化された土壁
      • ワーカーによって強度が上げられた土壁。強度が元の土壁より+250されている。
    • 硬化壁
      • ディフェンスである。建設にはディフェンスの部品x3個が必要。
      • 初期には解禁されておらず、解禁には少なくとも製造工房の解禁と、更に数段階の罪の研究が必要。

  • 研究により、スキルを解禁出来る。
    • 研究は書庫でミニオンが行う。
    • 研究のスピードはミニオンのレベル及び、ミニオンの気分、書庫の周りが強化された壁で囲まれているか、等に左右される。
  • 解禁されるスキルは、呪文、工作物、ディフェンス、部屋、祈祷、ポーションと多岐にわたっている。

設備

維持費やマナのロックは必要ない。

+ 各設備解説
  • 木の橋
    • 初期から製作可能。1マス150G。
    • 自分の領地に隣接する水(もしくは)の上に、1x1マス単位で掛けることが出来る。
    • 木の橋の上に工作物は置けるが、ディフェンスは設置不可。
    • 敵のワーカーによる占領は可能。
  • 石の橋
    • 解禁には広範囲の罪の研究が必要。1マス250G。
    • 自分の領地に隣接する水の上、溶岩、ゴールドの海に、1x1マス単位で掛けることが出来る。残念ながら、奈落の上には掛けられない。
    • 工作物だけでなく、ディフェンスも設置可能。
  • 寝床
    • 初期から作成可能。工作物、ディフェンスは設置不可。
    • 1x1マスで機能する。1x1マスにつき1匹の知的なミニオンが寝床を専有する。
    • ミニオンが戦闘でKO状態になると、ワーカーがKOになったミニオンの寝床に運び込む。寝床に運び込まれたミニオンは、時間経過でHPが回復する。
      なお、KOになってからワーカーに運ばれないまま放置されて一定時間が経過すると、死体となってしまい、復活しない。
      これは敵も同じなので、敵のミニオンを復活させないために、死体になるまで敵ワーカーを近づけさせないという戦法もある。
      あるいは、寝床を先に占領してしまって、運び先を無くすことも出来る。
      自分の牢獄に運び込むのがベスト。
    • 寝床が足りないと、寝床のないミニオンは睡眠不足となり、不満が溜まって生産性が落ちる。
  • 宝物庫
    • ゴールドを置いておく場所。工作物、ディフェンスは設置不可。
    • 初期から設置可能。
  • 屠殺場
    • ミニオンたちの食料である豚を無限に生産する。
    • 初期から作成可能。最低でも3x3の広さがないと小屋が出現しない。小屋の側面に強化された壁があると生産力が上がる。
  • 書庫
    • 初期から作成可能。カルティストやネクロマンサーが、研究やアーティファクトの鑑定を行う。
    • 最低でも3x3の広さがないと書見台が出現しない。
      • 書見台 1つにつき、1匹のカルティストが惹き寄せられる。
      • 書見台1つにつき、1つのアーティファクトの鑑定が可能。
      • 書見台の側面に強化された壁があると研究力が上がる。
    • 罪の研究により、書庫のアップグレードを解禁できる。
      • 書庫のアップグレードを選ぶと、自動でアップグレードされ、研究速度が上がる。
  • ビーストの巣
    • 作成には少なくとも1段階の罪の研究が必要。
    • ビーストを呼び出すゲートウェイを出現させるには少なくとも3x3の広さが必要。
    • それ以外の部分はビーストの寝床となる。この部分のマスのとり方は3x3にこだわる必要はない。
    • 呼び出せるビーストの総数はmapによって上限が定められており、相手より広いビーストの巣を作ることで、相対的に相手の呼び出せるビーストの数を減らせる。
    • 罪の研究により、ビーストの巣のアップグレードを解禁できる。
      • ビーストの巣のアップグレードを選ぶと、自動でアップグレードされる。
    • 初期から呼び出せるビーストはオキュラススカーグ
      アップグレードにより、バフウシャドウが呼び出せるようになる。
  • アリーナ
    • 作成には少なくともビーストの巣の解禁と、更に数段階の罪の研究が必要。
    • アリーナの建設によりビーストマスターが惹き寄せられる。
    • アリーナではビーストの決闘が行なえ、戦闘によりビーストの経験値が貯まる。
      • アリーナには「ビーストマスターによる決闘の自動化」をON/OFFするスイッチが有り、有効にしておくとビーストマスターがビーストを自動で招集して決闘を行わせる。
        ビーストマスターをダンジョンに呼び込まずに、プレイヤーが手動でアリーナにビーストをドロップして強化することも出来るが、煩雑である。
         ビーストマスターは給料日に給料を受け取り、その足で酒場に向かうのでその間の訓練は手薄になる。
  • 兵舎
    • 作成には少なくとも1段階の罪の研究が必要。
    • 知的なミニオンがトレーニングを行う。
      • 知的なミニオンは、戦闘もしくは兵舎でのトレーニングでしかレベルアップしない。
    • 最低でも3x3の広さがないとトレーニング装置が出現しない。
      • トレーニング装置 1台につき、1匹のナーリングがゲートウェイから惹き寄せられる。
    • トレーニング装置の側面に強化された壁があるとトレーニング効果が上がる。
  • 酒場
    • 作成には少なくとも兵舎の解禁と、更に1段階の罪の研究が必要。
    • 酒場として機能するには最低でも 5x3の広さが必要。
    • 食事を作成するために、豚小屋から豚を仕入れる必要がある。
    • 知的なミニオンが酒場で食事をすると食事代を置いてゆく。
    • 知的なミニオンは豚小屋よりも酒場で食事を摂ることを好んでおり、豚小屋しか無いと不満が溜まってミニオンの生産性が落ちる。
      • テーブルの側面に強化された壁があると食事代の還元率が上がる(最大250%)。
         還元率を上げすぎると薄給のミニオンが利用できなくなり、そのミニオンの不満がたまるという諸刃の剣である。
    • 帝国側のオーバーワールド・ゲートウェイを破壊せずに占領していると、吟遊詩人がゲートウェイから惹き寄せられる。
  • 製造工房
    • 作成には少なくとも1段階の罪の研究が必要。
    • 最低でも3x3の広さがないと金台が出現しない。
      • 金台 1台につき、1匹のチャンダーがゲートウェイから惹き寄せられる。
      • 金台にてチャンダーがディフェンスの部品を作成する。
      • 金台の側面に強化された壁があると生産力が上がる(最大250%)。
  • 聖域
    • 作成には少なくとも兵舎の解禁と、更に2段階の罪の研究が必要。
    • 最低でも3x3の広さがないと、儀式を執行出来ない。
      • 儀式を行う聖餐台の数だけカルティストを惹き寄せる。
        ただし、書庫の書見台の数のほうが多ければ、それ以上の数は惹き寄せられない。
      • メインの聖餐台の側面に強化された壁があると儀式の準備の効率が上がる(最大250%)。
        5x5以上にすると、メインの聖餐台が壁に接しなくなるため、強化した壁の効果を全く受けなくなる。
    • 罪の研究により儀式を解禁しないと執行出来ない。
      • 人身御供
         ミニオンを3体生贄に差し出して見返りを得る。
      • 強欲の儀式
         マナを消費して金貨を生じる。
      • 探鉱の儀式
         アンダーワールド・ゲートウェイや各種祠、未採掘のゴールドを見つけられる。
      • 啓示の儀式
         敵のダンジョン内を30秒間見ることが出来る。
      • 攻城の儀式
         20秒の間、ワーカーの破壊、占領などの行動が速くなる。
      • 工作の儀式
         工作物が完成する。ただし、儀式中に攻撃を受けたものは完成しない。
      • 降霊の儀式
         地下墓地(後述)に貯めた死体でレイス(「魂の井戸(ディフェンス)」の項で後述)を作る。
  • 錬金ラボ
    • 建設には少なくとも兵舎の解禁と、更に2段階の罪の研究が必要。
    • 錬金ラボで作成したポーションは、自陣のマスでしか使用できない。
    • 最低でも3x3の広さがないと、大釜が出現しない。
      • 大釜1つにつき、クラックポッドが1匹惹き寄せられる。
      • 大釜1つにつき、ポーション1つを作成可能。
    • 罪の研究により各種ポーションを解禁しなければ何も作れない。
      • トランスミューテーション
         土壁に低品質のゴールドを含ませることが出来る。
         Tipsにもあるが、トランスミューテーションのポーションは製造に1500ゴールドの費用が掛かる。1つの土壁に500ゴールドを含ませることが出来る。ポーションは3x3マスに掛けることが出来るが、ポーションを掛けられる中心のマスは自分の領地に接していなければならず、8マスが限度である。
      • ヘイスト
         味方の動作が高速になる。750G
      • 知恵の果汁
         味方に経験値を与える。4500G。
      • クイック・フリーズ
         敵味方問わず、3x3マス内のミニオンを凍らせて、一時的に動きを止める。1500G。
         基本はダメージを与えるものではないが、エンヴァーデーモンは消滅する(が、エンヴァーリフトで復活する)。
      • スピリットワーカー
         肉体のないスピリットワーカーを5体、数分間だけ召喚する。これによるマナのロックはない。
         スピリットワーカーは肉体がないため、ものは運べない。また、相手陣の占領は行えない。
      • フロスト・ウィーバー
         フロスト・ウィーバーを召喚する。2000G。
      • サンダリング
         精霊王サンダリングを召喚する。12500G。250マナをロックする。
         マナのロックの量が多いため、実質1体しか召喚できない。周囲の敵をスタンさせることが出来るなど、戦闘力はビヒーモスより強力であるが、治癒の呪文が効かない。非戦闘時にHPは徐々に回復はする。
         解禁はタイタンの手前あたりの最終盤である。
  • 要塞
    • 解禁には広範な罪の研究が必要。
    • 3x3の広さが必要十分である。
    • 要塞が1つあれば、オウガが2体惹き寄せられる。
    • オウガが作業を行うと、半径5マス周囲を壁越しでも視認可能とする。
      また、その範囲にある味方のディフェンス設備による敵に対するダメージを増加させる。
      さらに、その範囲にある自分の壁を敵が掘りにくくする。
  • 牢獄
    • KO状態になった敵を閉じ込めておく部屋。
    • 捕まえた敵は以下のような使いみちがある。
      • 「ブラッドマネー」の呪文により、黄金の像に変えて、ワーカーに砕かせて金貨に変える。
         牢獄にはネズミが湧き、これにブラッドマネーの呪文を掛けて黄金にすると10Gが手に入る。
      • 拷問部屋(後述)にて拷問し、味方に寝返らせる。
      • 拷問部屋にて、スピリットにしてしまう。
      • ヴァンパイア(後述)の生贄および餌にする。
  • 拷問部屋
    • 牢獄が無いと意味がないのだが、牢獄がなくとも建設可能ではある。ただし、解禁には広範囲の罪の研究が必要。
    • 最低でも3x3の広さがないと、拷問台が出現しない。
      • 拷問台が1つあれば、2体のサキュバスが惹き寄せられる。
      • 拷問台が強化された壁に接していると、効率が上昇する。
    • 牢獄に捕まえた敵を、味方に寝返らせる事ができる。
      • サキュバスが拷問台の横に居ないと進捗しない。
    • 殺してスピリットに変える。
      • スピリットは肉体を持たないミニオンであり、敵からは視認されず、攻撃を受けないが攻撃もできない。
        水や溶岩、奈落のタイルも飛行でき、さらに敵のドアをすり抜けることが出来るため、ビーストどもの斥候よりも、斥候としてさらに優秀。
      • 肉体がないため、食事、給与、そして休息も不要。
      • 元のミニオンのレベルを引き継ぐ。戦闘を行わないため、スピリットになってからのレベルアップは不可能。レベルの高さによって、魂の間(後述)で味方のミニオンに経験値を与える量が変わってくる。
  • 地下墓地
    • 最低でも3x3の広さがないと地下墓地の灯が出現しない。
    • 地下墓地の灯が1つあれば、2体のネクロマンサーを惹き寄せる。
    • 地下墓地の灯には死体を保管できる。
      • ネクロマンサーは死体を使ってグールを作れる。
        ネクロマンサーはグールを率いて戦闘を行う。グールにはレベルがない。グールはネクロマンサーが死ぬと、周囲のミニオンに敵味方関係なく攻撃を行う。
      • 死体をためて、聖域での「恒例の儀式」によりレイスを生じさせることが出来る。
  • 魂の間
    • ウィッチドクターを惹き寄せる。
    • 解禁にはかなりの罪の研究が必要。
    • ウィッチドクターが味方のミニオンに経験値を与える事ができる。
      • なぜか、ワーカーはレベルアップできない。
      • 放っておくと、Lv.10まで上げ続ける。
      • 経験値を与える作業は有料で高額である。ただし、スピリットを生贄に捧げると、より効果的に経験値を増やせる。

呪文

プレイヤーはマナを消費して呪文を唱えることが出来る。
プレイヤーのマナの最大値はゲーム開始から徐々に増加するが、どんな手を使っても2,000以上にはならない。

  • 支配の呪文
    • 選んだミニオンを一人称視点で操れる。
  • 帰隊の呪文
    • 自分のミニオンを自陣に戻す呪文。他人の領地や中立地でも聖地であっても使える。マナを消費しない。初期から使用可能。
      • 寝床のあるミニオンはその寝床に、寝床な無いミニオンやビーストはダンジョンコア付近に戻される。
        このため、ダンジョンコア付近の守備を固めることにも使える。
    • 帰隊の呪文中に攻撃を受けると、呪文が解除され、大ダメージを受ける。
    • 帰隊の呪文を集結の旗印に使うと、その旗印に紐づけされている全てのミニオンが対象となる。
  • 放棄の呪文
    • 自分の領地を中立地に戻す。初期から使える。マナを消費しない。
      • 放棄すると即座にワーカーが占領に来るため、完全に放棄するにはワーカーからの保護が必要。
  • 治癒の呪文
    • 味方のミニオンをわずかに治療する。map全域で使用可能。200マナを消費する。初期から使える。
  • 雷撃の呪文
    • 敵に雷撃を浴びせてダメージを与える。自陣でしか使用できない。初期から使える。100マナを消費する。
+ 罪の研究が必要な呪文
  • 先見の呪文
    • 直径10マス程度の範囲を数秒覗き見ることが出来る。map全域で使用可能。100マナを消費する。
    • 解禁にはビーストの巣の解禁と、更にもう1段階の罪の研究が必要。
  • 衝撃波の呪文
    • 敵を衝撃波で吹き飛ばすが、この呪文単独ではダメージを与える事はできない。溶岩の海などに落とすことが目的となる。自陣でしか使えない。
    • ディフェンスの射程外からディフェンスを壊す敵キャラを、自分のディフェンスの射程内に押し込むこともできる。
    • 解禁には数段階の罪の研究が必要。300マナを消費する
  • ブラッドマネー
    • 自陣内の味方のミニオンか、牢獄に捕まえた敵を黄金の像に変える。50マナを消費する。
    • 解禁には、牢獄の解禁と同レベルの罪の研究が必要。
  • 火山の橋
    • 中立状態の橋を建設する。1マス当たり50マナを消費する。
      • 木の橋や石の橋と異なり、自陣に接していなくとも建設可能。
      • 削岩爆弾は設置できるが、残念ながらアウトポスト(後述)は設置できない。
    • 解禁には広範な罪の研究が必要。

ミニオン

  • 各ミニオンには気分があり、満たされていると生産性が上がり、不満があると生産性が下がる。
  • 1から10までのレベルがある。
    • ワーカー以外のミニオンは、戦闘か、兵舎もしくはアリーナでのトレーニングでしかレベルアップしない。
  • ワーカー
    • 土の壁の削岩、領地の占領を行う。
    • 給料も要らず、食事や休息もせずに働き続ける。
      • 「Underlordの欲望が具現化したもの」とのこと。
    • 基本、コスト無しで常時5匹を使える。この5匹は死んだらダンジョンコアから補填される。
    • 初期から使用可能の「ワーカー召喚」の呪文にて追加のワーカーを召喚できるが、1匹あたり、マナを50ロックされる。召喚したワーカーは死んでも補充されないので、再度「ワーカー召喚」の呪文で召喚する必要がある。
      • なお、召喚したワーカーは不要になった場合、ダンジョンコアにドロップすることで減らせ、ロックされていたマナは開放される。
    • Lv.5になると、5マス程度ワープ出来るようになる。ただし、壁をすり抜けたりは出来ない。
    • なお、キャンペーンモードではスキンは規定のものしか使えず、DLCに含まれるスキンへは変更できない。
      • これは「Heart of Gold Expansion」内のキャンペーンにおいても同様で、「Kasita(カシータ)」しか使えない。
    • 帝国側にもワーカーが居るが、そちらはドワーフである。
知的なミニオン
知的なミニオンは種族とレベルに応じた給料を必要とする。
対応する部屋を作成することでアンダーワールド・ゲートウェイから出現する。
アリーナでビーストの決闘を見ると幸福度が上がる。
+ 各ミニオン解説
  • カルティスト
    • 書庫もしくは聖域を作成するとやって来る。
      • 書庫では罪の研究とアーティファクトの鑑定を行う。
      • 聖域では祈祷の儀式の準備を行う。
    • 基本、魔法で攻撃を行う。
  • ナーリング
    • 兵舎を作成するとやって来る。
    • 兵舎でのトレーニングしかしない。
    • 基本は剣を使った物理攻撃だが、Lv.5になると、間接攻撃も使うようになる。
  • チャンダー
    • 製造工房を作成するとやって来る。
    • 製造工房でディフェンスの部品を作る。
    • 口から酸を出すという攻撃を行う。
  • クラックポット
    • 錬金ラボを作成するとやって来る。
    • 錬金ラボでポーションを作成する。
    • 攻撃は間接攻撃で、アニメーションを見る限り、何らかのポーションを投げているようだ。
  • ネクロマンサー
    • 地下墓地を作成するとやって来る。
    • 地下墓地がない場合にネクロマンサーを仲間にした場合、書庫があれば書庫で働く。
    • 地下墓地に貯められた死体を使ってグールを作り、そのグールを率いて戦闘を行う。
  • ウィッチドクター
    • 魂の間を設置すると惹き寄せられる。
      • 魂の間で味方のミニオンに経験値を与える。
    • 書庫でも働く。
    • 戦闘時は味方のミニオンのHPを回復する。
  • ヴァンパイア
    • 聖域にて「ヴァンパイアとの契約」という儀式を行うことで召喚する。何体でも呼べる。
      • 儀式には、知的なミニオン3体の生贄(牢獄に捕らえた敵のミニオンで構わない)が必要。
    • 解禁はかなり罪の研究を行わなければならない。
    • 食事は牢獄に閉じ込められた敵を食べる。牢獄に誰も居なくなると、味方を食べだす。
ビースト
ビーストの巣のゲートウェイから出現する。 給料が要らず、酒場も利用せずに豚小屋さえあれば良い。
飛行ユニットのオキュラスおよびバフウは斥候と称してテリトリー外にフラフラと出て行きがち。
+ 各ビースト解説
  • オキュラス
    • 初期から呼び出せる。
    • 目がたくさんあるため、視野が広い。
  • スカーグ
    • 初期から呼び出せる。
    • 蜘蛛のような外見。移動速度は速くない。
  • バフウ
    • ビーストの巣をアップグレード後から呼び出せる。
    • コウモリのような形で、コウモリのように盲目である。
  • シャドウ
    • ビーストの巣をアップグレード後から呼び出せる。
    • 移動速度が速い。プレーヤーもmap上のシャドウは捕まえにくい。
タイタン
召喚には5つ分の罪の研究が必要だが、解禁自体がほとんどの罪のアンロックが条件となっている。
同時には1体だけしか召喚できない。給与や食事、休息は不要。
召喚し始めてから実際に使用可能になるまでに数分掛かる。ここまで罪の研究がたどり着いている状態なら、召喚よりも罪を5つ研究するほうが早く終る。
他のミニオンと違い、つまみ上げることが出来ない。しかし、「帰隊の呪文」は効く。
専用の集結フラッグが用意されていて、全軍集結のフラッグには従わない。
+ 各タイタン解説
  • ビヒーモス
    • 炎を吐いて敵を炎上させ、追加ダメージを与える。
    • 案外、打たれ弱くLv.4のハントレスx2体とプリテスを含む帝国の集団(DLC「My Pet Dungeon」のLevel 8の、Lv.4のWave)に狩られることもある。
    • 非戦闘時はアリーナで働く。
  • アルコン
    • HPの回復量が多く、敵に回した場合、ちまちまと攻撃を与えても何もならない。
      • ただし、エンヴァーデーモンなどでアルコンを炎上させてHPをじわじわ削るのは効果的である。
    • 敵味方関係なく死体をレイスに変えて、それを率いて戦う。
      • レイスを作った死体は残っていて、KO状態なら寝床で復活できるし、牢獄にも入れられる。
      • アルコンは浮いているため、奈落や溶岩の海を移動できるが、その場合、レイスは置いてけぼりとなり、やがて消滅する。
    • 非戦闘時は書庫で働く。
  • エターナル
    • 周囲の敵の動作を遅くする。
    • ダンジョンコアが受けたダメージを身代わりに受ける。
  • コロッサス
    • DLC「Heart of Gold Expansion」にて追加された黄金の戦士。
    • 周囲で死んだ敵を黄金像に変える。周囲のゴールドを直接宝物庫に転送する。
    • HPは金箔の呪文でしか回復できない。
ヒーロー
帝国*2側の兵士。
オーバーワールド・ゲートウェイから無限に出現するmapもある。
オーバーワールド・ゲートウェイを破壊せずに占領すると、味方となって出現するというおかしなことも起こる。
牢獄に捕獲した後で拷問部屋で寝返らせるのが、まともな入手手段。
+ 各ヒーロー解説
  • テンプル騎士団員
    • 特徴のない兵士。ずっと兵舎でトレーニングしている。
  • ハイガード
    • エリート騎士。Lv.1でHP2500ある。
  • ジャガーノート
    • 体力が豊富な大柄の兵士。ただし、動作は鈍い。
    • 重装備なので溶岩の海の上を歩ける。
      • 「溶岩の海で隔てられているから難攻不落だろう」って思っていると痛い目にあう。
    • 要塞で働くため、要塞で遭遇しやすい。
  • ヴァンガード
    • ドワーフのエリート戦士。「おまえの予想を上回る強さがある」という解説がつく。
  • ファイヤーブレザー
    • 直訳すると「炎の息の者」。アルコールを口に含んで炎を周囲に吐く。炎を受けた敵はしばらく燃え続けて追加ダメージをくらう。密集地帯に居ると非常に厄介。
  • ハントレス
    • ボウガンを装備しており、かなり射程の長い、そして強力な間接攻撃を行うため、バフウをバフウの射程外から倒せる。
    • 同様に、各種ディフェンスもディフェンスの射程外から壊せる。
    • 非戦闘時はアリーナでビーストの訓練をする。
  • プリテス
    • キラ教団の教団員。女性。
    • 味方へのHP回復の呪文と、敵への魔法攻撃を行う。
      • 砲台へは射程内に入ってくる。ブレードロータスへ射程外からの攻撃が嫌だが、ブレードロータスが非活性の状態では気が付かずにブレードロータスの攻撃範囲内に立ち入る。
  • 吟遊詩人
    • 周囲の味方のミニオン、ヒーローの気分を幸せにする。
    • アンダーワールドのミニオンにはそんな能力を持ったユニットはないため、1体は欲しいユニットである。
    • 普段は酒場で歌っている。イメージと違うが、兵舎で訓練したりもする。
  • 魔法使い
    • 各種ディフェンスをディフェンスの射程外から魔法で壊せる。
    • Lv.5になると、召喚魔法を使い始める。
    • 何故かカラフルな服を着ている。
      • 「嫌いなものは魔法使い、特にカラフルな服を着ている奴が。」という解説がつく。
  • ザッパー
    • ドワーフの炭鉱夫。むやみに壁を掘る。
    • KO状態になってもプレイヤーのワーカーが牢獄に運ばないため、寝返らせることは出来ない。
    • オーバーワールド・ゲートウェイからも出現しない。

工作物

自分の領地だけでなく、中立地でも視界が届く範囲であれば設置可能。

  • リプレイスアース
    • 初期から作成可能。
    • やわらかい土壁を作る。
    • 1つ150Gなので、250Gを含んでいる土壁を壊して、リプレイスアースで埋め戻すと100G儲かる。
+ 罪の研究が必要な工作物
  • コンジット
    • 周囲半径5マス程度を壁越しの未知の部分も含めて視認可能とする。
      また、その範囲よりさらに1マス程度広い範囲でコンジットの所有者のワーカーの動作を加速する。
    • 解禁には、少なくともビーストの巣の解禁と、更に1段階の罪の研究が必要。750G。15マナをロックする。
  • 削岩爆弾
    • 周囲の土壁に150ダメージを与える。ちなみに強化された土壁が耐久力600であるので、相手の城壁を壊すには4回の爆発が必要。
    • 溶岩石のみ特効で破壊できる。溶断石に隣接する土壁や黒曜石も巻き込んで破壊する。1500G。
    • 爆発で付近のミニオンを敵味方関係なく吹き飛ばす。衝撃波の呪文と同様に、爆風自体はダメージを与えないが、溶岩の海に落とすなどの攻撃手段として使えなくもない。
    • 解禁には、少なくともビーストの巣の解禁と、更に数段階の罪の研究が必要。
  • アウトポスト
    • 解禁には、少なくともビーストの巣の解禁と、更に数段階の罪の研究が必要。
    • 完成すると、周囲の隣接する中立のマス全てを自分の領地とする。他人の領地は侵略できない。2500G。
      • 隣接する中立のマスに敵の工作物があった場合、マスの占領と同時に破壊できる。
    • 完成後は用済みなので売却してしまって構わない。売価は1250G。
  • エンヴァー リフト
    • エンヴァーデーモンを召喚する。
      • エンヴァーリフトが壊されない限り、エンヴァーデーモンは殺されても1分後にエンヴァーリフトで復活する。逆に、エンヴァーリフトが破壊されれば即座にエンヴァーデーモンは死ぬ。
      • エンヴァーデーモンは炎を使った攻撃を行い、1度ヒットすると対象者をしばらく燃やし続ける。
      • エンヴァーデーモンにはレベルがなく、レベルアップはしない。
    • 解禁にはかなりの罪の研究が必要。5000G。60マナをロックする。
    • かなりディフェンス寄りの工作物だが、工作物なので、ディフェンスが設置できないところ(各種祠の上など)や中立地に設置可能。
  • ムーンゲート
    • ワープ装置。味方のミニオンがムーンゲート間を移動できるようになる。ビーストですら使える。

ディフェンス

いずれも建設にはディフェンスの部品が必要となる。
また、存在している間はマナがロックされるディフェンスもある。
このため、ディフェンスだらけのダンジョン経営は難しくなっている。
もちろん、自分の領地にしか設置できない。

+ 各ディフェンス解説
  • 木の扉
    • 初期から設置可能。建設にはディフェンスの部品x1が必要。マナのロックはない。
      2つの土壁に挟まれていなければ設置できない。
    • 味方のミニオンだけが通過可能。敵のミニオンは木の扉を破壊しなければそのマスに進入出来ない。
    • マウスクリックで「鍵をかける」事で、味方のミニオンも通行禁止にすることが出来る。
      再度クリックすると「鍵は開いている」となる。
  • 氷結の扉
    • 解禁には、少なくとも製造工房の解禁と、更に数段階の罪の研究が必要。
    • 建設にはディフェンスの部品x5が必要。7500G。
    • 2つの土壁に挟まれていなければ設置できない。
      • 設置すると周囲の壁を凍らせて凍土の壁にし、壁の強度を上げる。
    • 味方のミニオンだけが通過可能だが、マウスクリックで「鍵をかける」ことが出来る。
  • 吊るし門
    • 解禁には、少なくとも製造工房の解禁と、更に2段階の罪の研究が必要。
    • 建設にはディフェンスの部品x3が必要。
    • 設置場所は、壁に挟まれている必要はない。
    • 味方のミニオンだけが通過可能だが、マウスクリックで「鍵をかける」ことが出来る。
  • 砲台
    • 敵に熱した鉄球を浴びせる。
    • 初期から設置可能。建設にはディフェンスの部品x3が必要。10マナをロックする。1500G。
  • 刃の蓮
    • 地表に設置する、回転式の刃。
      • クリックで「非活性」にすると、知能の低いミニオンにはその存在を知られない。ただし、魔法使いなどは気づく。「非活性」にすると、当然攻撃しないため、敵を引きつけた後にマウスクリックで「活性」に戻す必要がある。
    • 解禁には、少なくとも製造工房の解禁と、更に1段階の罪の研究が必要。
    • 建設にはディフェンスの部品x3が必要。5マナをロックする。1500G。
  • ボーンチラー
    • 冷却装置。周囲の敵のみ、動作速度を遅くさせる。壁越しでも効果がある。
    • クリックで「フロストノヴァ」を放出し、付近の敵を数秒間フリーズする。
      • フロストノヴァは壁越しでは効かないというか範囲外である。
      • フロストノヴァは1度射出すると、数分間は次の発射は出来ない。
    • 解禁には、少なくとも製造工房の解禁と、更に1段階の罪の研究が必要。
    • 建設にはディフェンスの部品x3が必要。15マナをロックする。2500G。
  • ガーゴイル
    • 真っ直ぐ前方にしか攻撃できない。
    • もちろん、ロックオンなどはない。ただし、貫通して複数の敵に当たる。
      • クリックにより、90°回転させることが出来る。
      • ガーゴイルの攻撃を受けている間は、他の攻撃によるダメージが増加する。
    • 解禁には数段階の罪の研究が必要。建設にはディフェンスの部品x3が必要。10マナをロックする。5000Gと高価である。
  • 魂の井戸
    • 敵のHPを吸い取る。壁越しでも効果がある。
      • 吸い取ったHPが貯まるとレイスが出現する。レイスは壁を通り抜けることが出来る。
        レイスが敵と交戦すると、敵の足止めとなるため、更にHPが吸える。
        レイスは時間経過でHPが減り、消滅してしまう。しかし、敵を攻撃するとHPが回復する。なお、レイスにはレベルがない。
    • 解禁には数段階の罪の研究が必要。
    • 建設にはディフェンスの部品x5が必要。30マナをロックする。7500G。
  • 防壁
    • 砲台、ボーンチラー、ガーゴイル、魂の井戸、地獄の壺の上に設置可能。
      • 防壁のあるマスへは敵も味方も(なぜかバフウなどの飛行ユニットですら)進入できないため、味方の動線を考えて設置する必要がある。
    • 建設にはディフェンスの部品x8が必要。10マナをロックする。3000G。
    • 解禁には、かなりの罪の研究が必要。
  • センチネル
    • DLC「Heart of Gold Expansion」のみに収録されている。
    • 食事や睡眠が不要な機械仕掛けの兵士。しかし、高給取りである。
    • 解禁には、かなりの罪の研究が必要。
    • 設置場所に敵が近づくと、自動的に封が壊れてセンチネルが現れて敵を攻撃する。
      • クリックすれば敵が現れずともセンチネルを起動できる。
    • 純金製であり、ダメージの回復には専用の「金箔の呪文」しか効かない。
    • 帝国側は、同様の挙動をする石製のストーンナイトを持っている。
      こちらもDLC「Heart of Gold Expansion」以降に収録されている。

評価点

  • ルールが練り込まれている。
    • ディフェンスを設置するにはマナのロックが生じるため、建設出来る数に制限が生じることや、ディフェンスの部品が必要になることから一気に建設できない。
      また、ディフェンスの部品を作るのはミニオンのチャンダーであり、このチャンダーの給与や食事も必要になってくる。
    • より効果的な設備や呪文を使うには、罪の研究が必須だが、このための書庫の整備や、研究を行うカルティストの給与や食事も必要となる。
      研究が終わればカルティストが不要になるかといえばそうではなく、聖域での儀式の準備で必要となる。この、どちらでも働けるというのが、無駄にミニオンの種類を増やさなかったという観点からも良く出来ていると思われる。
    • 何をするにもゴールドが必要となる。聖域での「強欲の儀式」で所持金を増やせるものの、儀式後はマナが0になってしまうので諸刃の剣である。しかも、儀式のためにカルティストが罪の研究を中断するのも地味に時間的なロスが生じることとなる。
    • "先見の呪文"で数秒見えただけの間に、工作物アウトポストを設置して、聖域にて「工作の儀式」を行って完成させると、未到達の中立地が占領できる。
      これは公式に「My Pet Dungeon Expansion」の1面(無料でプレイ可)で紹介される技であるが、組み合わせの妙を感じる。
      • 中立地にある敵の工作物を、隣接する中立地に同様の手口でアウトポストを完成させることで破壊できる。エンヴァーリフトを破壊できるのを確認済み。
  • 運営の対応が早い
    • 問題点が浮上すると、即座に対応してくれる。このため、問題点として記述できるような問題点はほぼ残っていない。
      • 例えば、2018年5月にキャンペーンの中身の調整があった際に「心臓麻痺」の難易度が高すぎると非難が集まったが、2日後に再調整された。

問題点

  • たまにルール変更がある。
    • 例えば…
      • 以前は「トーテム」という、相手のワーカーをビックリさせるという工作物があって、キャンペーン内でも登場して使い方が説明されていたのだが2018年5月のアップデートで削除されている。
         このため、そのキャンペーンのmapでは、以前に比べて、相手ワーカーにかなりうんざりさせられる事になっている。
      • かつては「マーケット」という施設が建設可能で、ミニオンから金を巻き上げられたのだが、現在では存在しない。
      • ディフェンスや工作物の価格やマナのロックの値もネット上の古い情報とは変わっているものがある。

        例えば、ポーションの「トランスミューテーション」は、かつては土壁1つあたり750G含ませることが出来たので、最大で 750G x 8マス = 6000G 得ることが出来た。現在もゲーム内の日本語のTipsでは「最大6000G得られる」となっている。ところが、現在は1マス当たり500Gとなっているため、実際は最大 4000Gにしかならない。
  • 本体のキャンペーンでは帝国側の兵士は所持金を持っていて倒すとゴールドが手に入ったが、DLC「Heart of Gold Expansion」のキャンペーンでは帝国の兵士は所持金を持っていない。
  • これらはバランス調整のため仕方のないことではあるが、ネットゲームでもなければアーリーアクセスでもないのに急にルールが変更になると戸惑うことになる。
  • キャンペーンについて
    • 難易度が不安定で、急に難しくなったかと思えば、また易しくなったりする。
      • チュートリアルを兼ねているため、仕方のない部分はあるかと思われる。
      • 余談ではあるが、より難易度の低いチュートリアル付きのユーザー作成キャンペーン「Draven's Conquest of Aurelis - Beginner Campaign(英語)」というものも存在する。
    • ストーリーの結末に納得のいかない人が多い。
  • 「これは『ダンジョンキーパー』じゃない!」と言う人がいる。
    • いわゆる「シリーズファンから不評」的な事であるが、公式に「『ダンジョンキーパー』の精神的後継作である」と謳っている以上、この意見にも向き合わなければならないだろう。

余談

  • そもそもの始まりは『ダンジョンキーパー』と『ダンジョンキーパー2』のファンメイドとして開発が始まり、当時はOpenGLをカスタマイズしたエンジンで作られていた、その後Unreal Engine DevelopmentKit版などいくつかの試作を経て、最終的にUnityが使われることになった。
  • 本作のタイトルとなっている『War for the Overworld』の元ネタはBullfrogが『Dungeon Keeper3』の企画立案時にサブタイトルとして付けられていたもの*3。尚、こちらは2001年に親会社であったEAの意向によりBullfrogが閉鎖されたことで開発そのものがキャンセルされた。
  • Map Editorは無料のDLCとしてリリースされている。
  • 2018年5月に"2.0 Patch"と称して、大幅なバランス調整が行われた。
  • 2019年5月に、日本語が公式に追加。
    • それまでSteamのWorkshopにて公開されていた有志による日本語訳がベースとなっており、「徳川埋蔵金を探しているミニオンがいるぞ」等の意訳も引き継がれている。
    • 日本語追加と同時にワーカーの「鬼足軽」スキンも無料配布された。

総評

『ダンジョンキーパー』のリマスタリングではなく、あくまで精神的後継作である。
多彩な手段と制約が用意されており、時と場合の使い分けや、絶妙な組み合わせの発見など、色々と試す余地があり、奥が深い。
続編を出している『Dungeonsシリーズ』とは異なり、本作の製作者らは、本作はプラットフォームとしては完成されているとの考えのようで、続編ではなく、新たなキャンペーンをDLCとしてリリースする方針を採っている。そういう意味でも長く遊べる作品となっている。


その後の展開

  • 以下のDLCが販売されている。
    • 「Heart of Gold Expansion」
      • キャンペーンシナリオ
         Underlord カシータとなって、Overloadの指示に従い、コロッサスを復活させる。
         Mapは4つ。
      • プレイヤー用のスキン「Kasita(カシータ)」が付属。ただし、キャンペーンのクリア報酬である。
      • 新要素として、センチネル、コロッサス、金箔の呪文が追加されている。
      • キャンペーン内に、"Home realm"という箱庭mapが付いている*4
  • 「Underlord Edition Upgrade」
    • 以下の詰め合わせ
      ・プレイヤー用のスキン「Sovereign」。
      ・オリジナルサウンドトラック
      ・オフィシャルガイドブック(PDF, 英語)
      ・DLC「Heart of Gold Expansion」にまつわるショートストーリー×3話(英語)
  • 「The Cynical Imp (Charity DLC)」
    • ワーカーのスキンの詰め合わせ。売上は100%寄付される。
  • 「Seasonal Worker Skins」
    • ワーカーのスキンの詰め合わせ。4種ある。
  • 「Map Editor」(無料)
    • キャンペーンも作成可能。
  • 「Crucible Expansion」(無料)
    • "試練"に6つのMapを追加。
    • "試練"のmapごとにランキングボードを追加。
    • 3つのワーカーのスキンが用意されており、"試練"の記録に応じてアンロックされる(らしい)。
  • 「My Pet Dungeon Expansion」
    • 「Heart of Gold Expansion」に付いていた"Home realm"の様な箱庭mapが8つ*5
    • 公式は、リラックスしてプレイできる難易度と言っている。
    • Level 7 のmapはオーバーワールド・ゲートウェイしか占領できず、帝国側をプレイする感覚となる。なお、敵側は4種類すべてのタイタンを擁している。
    • ノーマルクリアで帝国のスキンが選べるようになるが、紛らわしいので実用性は低く、ネタにしかならない。
      全てのオプション目標を満たしてクリアするとテーマスキン「ドワーフ」が選べるようになる。こちらはオリジナルテーマである。
  • 「The Under Games Expansion」
    • プレイヤーが新たなUnderlord3名*6から1名を選び、キャンペーンシナリオに挑戦する。
  • 尚、2018年4月21日に上記DLC全てがセットになった『War for the Overworld:Ultimate Edition』も発売された。

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最終更新:2020年08月02日 09:16

*1 GOGにてGOGアカウントとSteamアカウントと紐づけすることで、Steamでの購入者はGOG版も無料で遊べる(但し逆は不可)。なお、内容の差異はない。

*2 DLC「Heart of Gold Expansion」では、本編のキャンペーンでプレーヤーが帝国を滅ぼしたので公国となっているが。

*3 元々、『ダンジョンキーパー2』のエンディングムービーに3作目に続くと思わせる旨の内容があり、加えて当時のダンジョンキーパー公式Webサイトにはダンジョンキーパー3の構想も掲載されていた。仮題は『Dungeon Keeper3:War for the Overworld』。

*4 本体のHome realmはセンチネルなどの本DLCの追加要素が使えない。

*5 「My Pet Dungeon Expansion」の発売と同時に、「My Pet Dungeon Expansion」のmap2つが本体のみで無料でプレイできるようになったため、購入により新たにプレイできるようになるmapは結局6つとなる。

*6 「Heart of Gold Expansion」購入者はさらにKasita(カシータ)も選択可能。