湯鳥世代(ゆとりよしろ)は、半世紀前に活躍した国を愛し上官を慕った帝国陸軍の軍人。階級は二等兵。直属の上司に大多喜寅信がいる。初登場は『人でなき者たち』。現在の登場作品はこの一作のみ。同作品内で死亡したため、これが唯一の出演になると思われる。
注意:以降の記述には湯鳥世代に関するネタバレが含まれます。
帝国陸軍の研究施設にて、「人間」の大多喜大尉を犠牲に誕生した決戦兵器である「外道」の大多喜を兵器として扱うことに耐えられず、軍の研究施設から彼を連れ出す。
その後は(大多喜自身が標的である)外道捜索隊のふりをして逃亡を続けていたが、同じく逃走中の外道と戦うことを求めて現れた橋之巻末太郎と交戦することとなり、その際に落としたのであろう宝物である日記帳を取りに戻ったために殺害された。
まるで半世紀後の時代の「イマドキの若者」のような性格と言葉づかいが特徴。「もういくんスか?」などのだらけた態度から、やる気のない青年かと思われたが、実は帝国陸軍を相手取って大多喜を脱走させ共に逃避行するほどの行動力があり、その理由もたとえ外道であってもかつての上官の姿と記憶を持つ大多喜を兵器としては扱えず、人間として生きてもらいたかったからであったりと、情に厚い人物。
メインの武器が銃であるため外道に対して効きはしなかったものの、その射撃の腕はなかなかのもので、四方八方から迫りくる橋之巻に怯えながらも次々と命中させていた。
名称のあるものは特になし。