23つめ

高松宮記念はタイヤスカーレットスミビスペシャルを抑えて優勝。


これで今年2つ目のG1を勝ったタイヤスカーレットアンカツ騎手は「夏の最大の目標は宝塚記念。牡馬ともいい勝負が出来る」と自信たっぷりに話せば


またも2着となったスミビスペシャル式豊騎手は「わからない」の一点張り。


さらには香港馬に騎乗したデザート騎手は直線でムチを落として自らの手で馬を叩いている姿が直線でアップになり笑いを誘った。


そして豪華メンバーがそろったのは産経大阪杯。


天皇賞(春)へのステップとして参戦する馬や、宝塚記念に照準を絞る中距離馬がそろった。


中でも注目はダービーJCを勝ったジャングルユキッチが今年の始動レースに選んだのがこの大阪杯。


陣営は「秋は頑張りました。多めの休養をしっかりととらせて、疲れを抜いた状態で今年一年を迎えたかった」と始動が遅れた原因を説明。


さらに「長期休養からの立て直しにもたくさんの時間をかけ、現在は完璧な状態ではないもののそれなりの仕上がり」と馬づくりにも余念がない。


今年関西リーディングで上位を争っている由紀ち騎手も多忙な合間を縫って調教に騎乗してきた。「調教にも多くの回数を乗らせてもらい、少しずつ馬が変わっていくのを感じているし、ここでももちろん油断することなく勝ちに行くレースを」と最有力馬として恥じないレースを目指す。


挑むは昨年のNHKマイルカップを勝ったカッスインパクト。ラフプレーでおなじみの五十嵐冬樹騎手を背に金星を狙う。


陣営は「なかなか馬の調子が上がらずここで使うことになった。天皇賞を最大の目標に置いているから、ここでもいい勝負が出来るようではないと困る」とし


手綱を取る五十嵐冬樹騎手も「すでにG1馬。力があることは証明済み。後は理不尽な降着処分をどう避けていくか。自分の騎乗は悪い騎乗ではない。あくまで勝負に対してストイックなだけ。ストイックに勝利を求めるがゆえに多少強引な騎乗をしてしまうことがあったとしても、それで処分されるのはちゃんちゃらおかしな話」と鼻息が荒い。


さらに小笠原みちひろ氏2頭出しの1頭、カッスディザイアもここに登場。昨年のオークス秋華賞の2冠馬で、牡馬に混じっての対決にも自信。


陣営は「斤量が2キロ軽いという点をフルに生かしたい」と話しており


主戦のうるせぇよ四位騎手も「勝ってうるせぇよ、おいを言いたい」と勝つことをすでに見越している。


さらには京都記念でヤニキゴーゴーをねじ伏せて勝利したカッスダンスシチーも登場。上がり馬として注目されている。


陣営は「逃げてどこまでいけるか。気楽な立場だしあくまで挑む立場」と重賞連勝に期待。


手綱を取る佐藤哲騎手も「昨年までとはまるで別の馬。今なら格上相手でもいい競馬ができるのでは」と自信を見せた。


~直線からご覧ください~


実況「最終コーナーを回って直線を向いた!先頭はまだカッスダンスシチーが4馬身から5馬身のリード!2番手集団はほぼ横並び!何が抜け出してくるのか!必死に逃げるのはカッスダンスシチー佐藤哲!また怒りのインタビューが聞けるのか!」


五十嵐冬樹「あああああああああ」


実況「おーっとここでものすごい脚でカッスインパクトが2番手に浮上!カッスダンスシチーに並びかける!しかしこちらも譲れません佐藤哲!ここも逃げ切ってしまうのか!さらにはカッスディザイア!小笠原みちひろ軍団の2頭がカッスダンスに襲いかかる!ジャングルユキッチはまだ来ない!」


由紀ち「くそっ、外に持ち出すしかない」


実況「ジャングルユキッチはやや手間取っている!先頭はカッス…おーっとここでカッスインパクトがわずかに斜行!カッスダンスシチーがいったんヨレる!」


五十嵐冬樹「ざまあみろ」


佐藤哲「5馬身うまいかなんか知りませんけどそいつに勝つまでは負けられない」


実況「カッスディザイアはここで後退!今ようやく大外からジャングルユキッチがやってきた!」


由紀ち「もらったあああ」


実況「ゴール前わずかに出たのはジャングルユキッチ!そのまま2馬身のリードで今1着でゴールイン!2番手争いは微妙です。カッスインパクトカッスダンスシチーの争いとなりました。最後は大外一気鮮やかに差し切ったジャングルユキッチです」


岡安「勝利ジョッキーインタビューです。おめでとうございます」


由紀ち「ありがとうございます」


岡安「まずは戦前のお話から。単勝があわや1倍台にと言うほどの圧倒的人気。どう感じていましたか」


由紀ち「まあ人気をするということはそれだけこの馬を信じている、もしくはこの馬のファンが多いということ。いいことだと思います」


岡安「道中はどのようなことを」


由紀ち「スタートがあまり良くなかったんで、いつも通り後方に下げてって言う感じだったんですが、ちょっとしばらくはなかなか行き脚がつかなくて、後ろすぎると言うぐらいでしたが最後はやはり一流馬」


岡安「直線でもやや追い出しに時間がかかっていたようにも」


由紀ち「内が開くかなーって思ってたんですが、なかなかあかなかったんで外に持ち出さざるを得ずという展開でしたね」


岡安「それでもギアチェンジしてからはさすがですね」


由紀ち「いや、正直追い出した時点ではもう負けかなと思ってましたよ。前がちょっともたついていたというか、斜行をしてつぶし合ってたんで、その隙に抜け出せた感じ。前にいたカッスインパクトカッスダンスシチーが無事に走っていれば多分届かなかったと思いますね」


岡安「今後に向けては」


由紀ち「はっきり言って天皇賞の3200ですか、長いと思いますよ。ベストではないですね。それでもどう乗るか、僕次第でこの馬の走りも変わってくると思うので、1戦1戦感触を確かめながら、より良い結果が出せるようにと考えて乗っていますし、今回のレースもきっと何かに活かせるんじゃないかなと思ってるし、無駄なレースではなかったですね」


岡安「ありがとうございました」


2着カッスインパクト・五十嵐冬樹騎手「斜行せずに走っていれば勝てたレース。勝ち馬ももう横にいると思って斜行したのに、まさかその後ろにいたとは」


3着カッスダンスシチー・佐藤哲騎手「収穫はあった。斜行を受けるのも想定内。もはや怒りとかはない」


着外カッスディザイア・うるせぇよ四位騎手「うるせぇよおい」


いよいよ天皇賞(春)を迎える。


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最終更新:2012年04月12日 21:45