運命

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|【用語名】|運命| |【よみかた】|うんめい| **【詳細】 人の意思や想いをこえて人に幸・不幸を与える力を意味する言葉。 まるで誰かが決めたかのように物事が起きることであり、「宿命」などとも称される。 かつて、天上から降りてきた人々は、再び天へ戻るため[[歴史再現]]を行うこととした。 そのため[[環境神群]]が修復した自然環境は力を失った人々にとっては過酷すぎるものであり、厳しい環境へ立ち向かうために「運命を味方につけることにした」、とされる。 これは比喩ではなく、文字通り運命を味方につけること、つまり運命に人格を与えることで味方とすることであった。 自動人形のようなタイプではなく、人が作り与えたものであるため人に尽くす。 北条の遺跡のレリーフなどに刻まれていた[[顔の無い幼子]]の正体はこの人格を与えられた運命を表したものであり、絵が赤子なのは人格が子供のものであるため。 その人格は依代を必要としたため、流体で構成される[[第二の月]]を依代として用いたが、 それが表に出ると利用しようとする輩が出て来るため、この情報は極秘とされ[[内裏]]に収められた。 [[帝]]となった自動人形を通して[[三種の神器]]を持って地脈をコントロールし、それにまつわるインフラ整備を整えたのは当時最大の教譜だった[[神道]]。 だがこの隠蔽がアダとなり、人々は運命に人格があることを忘れ[[聖譜記述]]に則った勢力争いに明け暮れるようになる。 多くの人々が歴史再現の中で富を得るもその最期にまつわる再現をして死んでいく。 戦争の再現であればさらに多くの人間が死ぬ。 そういった事実を世界は受け入れなければならず、世界を良くするために人格を与えられたが故に運命はその事実に悩んだ。 聖譜と同期し、世界そのものであるがゆえにそのことをただ見ることしかできない運命は次第に疲れていく。 あらかじめそのことは予想されていたため当時の人間たちは[[帝]]を通して運命をなだめてはいたが、あまり効果はなく、その果てに運命は気づいた。 「自分さえいなければ人は死なない」、と。 160年前、運命は手首を切るように地脈からその存在を外し始め、運命だって痛いのは嫌なので緩慢な死を望んだ。 それが[[末世]]とされる[[流体]]の希薄化による世界消滅であり、不安定化した地脈が[[重奏世界]]を崩壊させ[[重奏統合争乱]]が勃発した。 つまるところ末世とは運命の、世界の自殺だったのである。 内裏はこの時に一度開けられた。 大罪武装は、運命が感情を持ったからこそそういう結論に至ったのだと判断し、運命に叩きこむことで感情を否定し"死"を作り出すための武器だったが、 既に大罪を、感情を嫌悪している運命はそれに同意をしてしまうため効果がないことが判明した。 そのため一から作りなおされたのが、大罪武装を統括するOSたる[["焦がれの全域"]]。 P-01mである[[織田・信長]]に搭載された"焦がれの全域"を用いて全ての大罪武装を起動することで発動する[[断罪武装]]を運命に叩きこみ、 感情は悪いものだとして否定する真なる説教武装を持って、運命に"死"を与える。 そうなると運命の人格は消滅しまっさらとなるが、世界そのものを滅ぼすのと同意であるがゆえに、 今まで運命が関わり整ってきた技術、関係、歴史、それら全ては真っ白な状態へと戻る。 世界は"終わる"が、その後も続いていくものが有り、"終わらせない"ための計画が、「終わらせて、しかし終わらせない」と[[松永・弾正・久秀]]が口にしていた[[創世計画]]の全貌である。 末世は終わるが、全てが一文無し、リンクフリーの状態でやり直さなければならないため、人口は激減するが、 世界が完全に滅びるよりは良いと判断した[[松平・元信]]らがこの計画を立案。 元々は[[織田・信秀]]が考えていた策であったのだが、発案された当時は技術不足で出来ず、[[松平・元信]]の計画で何とかしようとしたものの失敗している。 なお、この計画を外部に漏らさず最近まで隠蔽した上で少数の人間で準備を進めていたのは、もちろんこの計画の存在が猛烈な反対を引き起こすことは明らかであり、 [[歴史再現]]を行い天上へと戻るという大前提が意味をなくしてしまう。 また、それ以外にも運命が自分の自殺を止めようとして、過去運命と関わりを持った人間、及び自殺を止めるために明確な手段を取ろうとした人間たちに対し[[公主隠し]]が発生するため、迂闊に漏らせないことも手伝っていた。 本能寺の変は月の軌道が重なる満月の夜、P-01mを本能寺ごと第二の月へと打ち上げ運命の人格を処刑するためのもの。 そして9巻下の終盤、ついに創世計画は始まった。 だが、計画は失敗したらしく、11巻中にて信長の肉体を奪って姿を現す。 その際に[[トゥーサン・ネシンバラ]]と対話したことで、[[瓦解の総勢]]の強さを最大まで上げる。 11巻下にて最終決戦が開始。武蔵勢を中心とした勢力は武蔵、大和と共に第二の月まで行き、 運命と対峙することになる。 運命としては”最終段階にまで進化した大罪武装を運命に当てる”と言うことをされるかと想っていた。 だが、武蔵勢は違った。 かつて、羽柴勢が居た未来では大罪武装を当てても運命には効かなかったという。 しかし、トーリは想った。 大罪武装は運命に効いていたのではないかと。 効いてはいたのだが運命がアップデートをしてしまったので効かなかったように見えたのではないかと。 最終進化した大罪武装は解釈をたたき込むが、例え解釈で何とかしようにも 哀しいものは哀しい。例え一時は何とかなったとしても、また運命は死のうとする。 それならばどうするか。 トーリ達の出した結論は第二の月破壊。運命が宿っている第二の月を破壊することであった。 第二の月が破壊されれば運命は自由になる。 もしもへこたれそうになったならば自分達が話し相手になる。 一人で居ては駄目だ、こっちへ来いとトーリ達は言うが運命は拒絶する。 そして最終決戦、未来から託されたものやら、受け継いできたものを使い、トーリ達は月を破壊する。 運命は言った。 「また、明日……」 それはかつて何処でもない教導院で使っていた言葉を。 ----
|【用語名】|運命| |【よみかた】|うんめい| **【詳細】 人の意思や想いをこえて人に幸・不幸を与える力を意味する言葉。 まるで誰かが決めたかのように物事が起きることであり、「宿命」などとも称される。 かつて、天上から降りてきた人々は、再び天へ戻るため[[歴史再現]]を行うこととした。 そのため[[環境神群]]が修復した自然環境は力を失った人々にとっては過酷すぎるものであり、厳しい環境へ立ち向かうために「運命を味方につけることにした」、とされる。 これは比喩ではなく、文字通り運命を味方につけること、つまり運命に人格を与えることで味方とすることであった。 [[自動人形]]のようなタイプではなく、人が作り与えたものであるため人に尽くす。 北条の遺跡のレリーフなどに刻まれていた[[顔の無い幼子]]の正体はこの人格を与えられた運命を表したものであり、絵が赤子なのは人格が子供のものであるため。 その人格は依代を必要としたため、流体で構成される[[第二の月]]を依代として用いたが、 それが表に出ると利用しようとする輩が出て来るため、この情報は極秘とされ[[内裏]]に収められた。 [[帝]]となった自動人形を通して[[三種の神器]]を持って地脈をコントロールし、それにまつわるインフラ整備を整えたのは当時最大の教譜だった[[神道]]。 だがこの隠蔽がアダとなり、人々は運命に人格があることを忘れ[[聖譜記述]]に則った勢力争いに明け暮れるようになる。 多くの人々が歴史再現の中で富を得るもその最期にまつわる再現をして死んでいく。 戦争の再現であればさらに多くの人間が死ぬ。 そういった事実を世界は受け入れなければならず、世界を良くするために人格を与えられたが故に運命はその事実に悩んだ。 聖譜と同期し、世界そのものであるがゆえにそのことをただ見ることしかできない運命は次第に疲れていく。 あらかじめそのことは予想されていたため当時の人間たちは[[帝]]を通して運命をなだめてはいたが、あまり効果はなく、その果てに運命は気づいた。 「自分さえいなければ人は死なない」、と。 160年前、運命は手首を切るように地脈からその存在を外し始め、運命だって痛いのは嫌なので緩慢な死を望んだ。 それが[[末世]]とされる[[流体]]の希薄化による世界消滅であり、不安定化した地脈が[[重奏世界]]を崩壊させ[[重奏統合争乱]]が勃発した。 つまるところ末世とは運命の、世界の自殺だったのである。 内裏はこの時に一度開けられた。 [[大罪武装]]は、運命が感情を持ったからこそそういう結論に至ったのだと判断し、運命に叩きこむことで感情を否定し"死"を作り出すための武器だったが、 既に大罪を、感情を嫌悪している運命はそれに同意をしてしまうため効果がないことが判明した。 そのため一から作りなおされたのが、大罪武装を統括するOSたる[["焦がれの全域"]]。 [[P-01m]]である[[織田・信長]]に搭載された"焦がれの全域"を用いて全ての大罪武装を起動することで発動する[[断罪武装]]を運命に叩きこみ、 感情は悪いものだとして否定する真なる説教武装を持って、運命に"死"を与える。 そうなると運命の人格は消滅しまっさらとなるが、世界そのものを滅ぼすのと同意であるがゆえに、 今まで運命が関わり整ってきた技術、関係、歴史、それら全ては真っ白な状態へと戻る。 世界は"終わる"が、その後も続いていくものが有り、"終わらせない"ための計画が、「終わらせて、しかし終わらせない」と[[松永・弾正・久秀]]が口にしていた[[創世計画]]の全貌である。 末世は終わるが、全てが一文無し、リンクフリーの状態でやり直さなければならないため、人口は激減するが、 世界が完全に滅びるよりは良いと判断した[[松平・元信]]らがこの計画を立案。 元々は[[織田・信秀]]が考えていた策であったのだが、発案された当時は技術不足で出来ず、[[松平・元信]]の計画で何とかしようとしたものの失敗している。 なお、この計画を外部に漏らさず最近まで隠蔽した上で少数の人間で準備を進めていたのは、もちろんこの計画の存在が猛烈な反対を引き起こすことは明らかであり、 [[歴史再現]]を行い天上へと戻るという大前提が意味をなくしてしまう。 また、それ以外にも運命が自分の自殺を止めようとして、過去運命と関わりを持った人間、及び自殺を止めるために明確な手段を取ろうとした人間たちに対し[[公主隠し]]が発生するため、迂闊に漏らせないことも手伝っていた。 [[本能寺の変]]は月の軌道が重なる満月の夜、P-01mを本能寺ごと第二の月へと打ち上げ運命の人格を処刑するためのもの。 そして9巻下の終盤、ついに創世計画は始まった。 だが、計画は失敗したらしく、11巻中にて信長の肉体を奪って姿を現す。 その際に[[トゥーサン・ネシンバラ]]と対話したことで、[[瓦解の総勢]]の強さを最大まで上げる。 11巻下にて最終決戦が開始。武蔵勢を中心とした勢力は武蔵、大和と共に第二の月まで行き、 運命と対峙することになる。 運命としては”最終段階にまで進化した大罪武装を運命に当てる”と言うことをされるかと想っていた。 だが、武蔵勢は違った。 かつて、羽柴勢が居た未来では大罪武装を当てても運命には効かなかったという。 しかし、トーリは想った。 大罪武装は運命に効いていたのではないかと。 効いてはいたのだが運命がアップデートをしてしまったので効かなかったように見えたのではないかと。 最終進化した大罪武装は解釈をたたき込むが、例え解釈で何とかしようにも 哀しいものは哀しい。例え一時は何とかなったとしても、また運命は死のうとする。 それならばどうするか。 トーリ達の出した結論は第二の月破壊。運命が宿っている第二の月を破壊することであった。 第二の月が破壊されれば運命は自由になる。 もしもへこたれそうになったならば自分達が話し相手になる。 一人で居ては駄目だ、こっちへ来いとトーリ達は言うが運命は拒絶する。 そして最終決戦、未来から託されたものやら、受け継いできたものを使い、トーリ達は月を破壊する。 運命は言った。 「また、明日……」 それはかつて何処でもない[[教導院]]で使っていた言葉を。 ----

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