末世

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末世」を以下のとおり復元します。
|【用語名】|末世|
|【読み方】|まっせ|

**【詳細】
簡単に言えば「世も末」、つまり世界の終わりを指す。

末世は今まで[[歴史再現]]をしていくなかで何度か噂されてきたのだが、その度に何事もなかった。
しかし[[聖譜]]がある日を境に更新を停止し、その最後の記述に書かれた1648年の[[ヴェストファーレン会議]]で世界が消滅するのではないかと噂されている。

この末世が近づいている影響で[[公主隠し]]やら[[怪異]]やらが頻発するようになったとされ、各国は対策を講じようと様々な研究をしている。
この研究に関しては国家間を越えて意見交換がされている時もあるほどで、今までの宗教上の末世と認識されるものとは違う現象が起きつつあることを各国は敏感に感じ取っていた。

[[英国]]が出した結論としては、「消えると言うよりも[[流体]]が吸い取られ希薄化していく」ということであり、さらに三巻中で[[ゲーリケ]]達は英国の研究結果を受け、
「希薄化していくという状態はいかなる防御でも防ぐことが出来ず、気付かないうちに末世に吸い取られて消えていく全域消失」という結論を出した。
なお人工的に末世を生み出す研究も行われており、[[マクデブルクの半球]]は人口末世に関する研究から生み出された。

末世とは世界から流体を吸い取って咲く「花」のようなもの。「花」に吸い取られた物は当然(少なくともこの世界からは)消失することになる。
これだけでも恐ろしいが、直接吸い取られなかったとしても、「花」が流体を吸い続ける限り世界の流体の総量は減っていくし、流体には均質化する性質があるために、総量が減れば希薄化していくことになる。
故に、たとえ[[マクデブルクの半球]]などの防御術式で自分が吸い取られることを防いだとしても、流体の総量の減少は防げないし、
いかなる防御術式を張ろうと術式の外部と内部が地脈を介して均質化されるため、総量が減少し続ける限り希薄化は防ぎようがない。
そして徐々に流体が薄くなっていき、やがて世界は滅びることになる。

この末世を何とかできるのが[[創世計画]]や[[大罪武装]]であるとされる。
だが、前者はどういった計画か具体的に分かっておらず、後者は何故ホライゾンの感情を加工した武装で末世が防げるかもしれないのか謎だった。

9巻下ににて真相が判明したが、現在起きるとされている末世は、一言で言うなら「世界の自殺」。
[[歴史再現]]を助けるためはるか昔に人格を与えられた[[運命]]は、歴史再現で人が死んでいくことを悲しみ受け入れられず最終的に世界から自分を切り離すことでのリセットを行おうと考えた。
[[聖譜]]の更新が止まったのも、聖譜と同期していた運命が更新を停止したためで、公主隠しが頻発するようになったのも、
運命の自殺を止めるため研究を行っていた人間を察知した運命が、自殺を止められないためにそれに関わっていた人間を連れ去っていたからであった。
加えて十本槍の面々が計画に関わったことで詳細な運命の能力の情報が手に入ったことで公主隠しで何人も消えたという。

[[P.A.Oda]]が進める[[創世計画]]はこの末世を止めるためのものではあり、運命に人格を与えたことで「感情」を得たのが疲弊した原因であるなら、
その感情を「悪」として運命に教え込むことで否定し、運命の人格を消滅させる。
そのために[[ホライゾン・アリアダスト]]の感情を抽出して作り出された[[大罪武装]]が作り出されたのだが、既に感情がマイナスに振り切れた運命は大罪武装で「説教」されても同意するだけで効果がないというのが判明。
それにより大罪武装での運命の人格破壊は見送られることになり、新たに[[断罪武装]]と称される新規の大罪武装が制作され、
それを扱う新たなOSとして事故にあって重症を負ったホライゾン本来の肉体を利用した[[織田・信長]]が作られた。

創世計画が実行されると、信長のOSの元全大罪武装を同時運用することで「断罪武装」のシステムが発動。
運命の人格は破壊されることでまっさらとなり、世界の消失は止めることが出来る。
しかし歴史再現をする上で運命は様々なことをサポートしており、それを人々が忘れていっても今までずっと関わり続けてきたがために、
「運命が関わってきた物事は全てリセット」される。
つまり今まで歴史再現として行い、作られてきた国、人命や技術、人々の関係性は全て白紙状態になり大混乱に陥るという結果が想定されていたため、
P.A.Odaと共同し、表舞台でそれらの準備を整えていたM.H.R.R.は人口の大激減は起こるということを考え、全てがまっさらになった世界でもその後の生活を行っていくだけの資材や環境を整える準備を行っていた。

「終わらせて、しかし終わらせない」という創世計画は、歴史再現で今まで行われてきた全てを終わらせるも、その後に続いてくものがあり、しかし終わらせないという内容を言い表したもの。
犠牲を認めない梅組の者達はそれを止めようとしたものの、信長のシステムは起動してしまい本能寺ごと月のところへ登っていった。
創世計画はついに始まってしまったのである。

この計画に関して[[十本槍]]は武蔵を止めるために組まれたものたちであるとされるが、実は彼らは上記でもさらりと触れたが、
[[創世計画が失敗した未来>失敗した創生計画]]からやってきたものたちであり、武蔵の面々が大罪武装を使うだけでは末世を防げないと知っているのである。
そしてその結果多くの命が失われ、自分達を残して親達も死んでしまうことを知っている彼らは、それを防ぐため創生計画を至上のものとし完遂させようとしている。
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