*「待て貴様ら! 何故だ! 何故何もしていない私を捕縛する!」 |【所属】|独立阿蘭陀教導院| |【役職】|[[総長連合]]:[[総長]]&br()[[生徒会]]:[[生徒会長]]| |【名前】|ウィレム二世| |【読み方】|うぃれむにせい| |【種族】|不明| |【元ネタ】|オラニエ公ウィレム二世| |【字名】|不明| |【登場巻】|11巻中| **【人物】 [[三征西班牙]]領域内に存在する[[独立阿蘭陀教導院]]の[[総長]]兼[[生徒会長]]。 4巻下において[[公主隠し]]で消失した[[オラニエ公ウィレム一世>オラニエ]]の実子であり、現在の役職は父親から受け継いだもの。 彼の特徴はなんと言っても全裸。&bold(){当たり前のように全裸}。&bold(){改派だから全裸}。 父親も同様に全裸であったらしい。父子揃って全裸キャラとは…逆に母親が気になる。 NBの紹介では「第三の全裸」となっていた。親父はイラストビジュアルが不明なので全裸には数えられない模様。 彼曰く、自分が衣服を身に着けないのは「[[改派]]の教え」。 登場するなり警備担当の戦士団に捕縛されながらも、改派を作ったマルティン・ルターを[[二重襲名]]する[[巴御前]]に対して自身の意見に対する同意を求める。 が、そんな覚えは全くないとあっさり言い返される。 それでも全く折れずに、「改派の神奏者は神の言葉にだけ耳を傾ければ良し」とし、 人の言葉は邪魔であり、衣服もまた己のステータスや個性を伝える”人の言葉”である、故にいらない、全裸!と言い張った。 なお巴御前はその主張をすべて聞いた上で、「&bold(){異端じゃないかコイツ}」と突き放した。改派トップに突き放されるって… どうでもいいが、彼の理論をよく考えてみると、[[インノケンティウス]]が至った「主の力は何処にでも満ちあふれているから考えるな、言葉なんていらない、感じろ」の理論と同じものではなかろうか。でも異端認定されたしな… また、11巻中で開かれた[[ヴェストファーレン会議]]では[[武蔵]]の[[馬鹿全裸>葵・トーリ]]、[[六護式仏蘭西]]の[[太陽全裸>ルイ・エクシヴ]]、阿蘭陀の二代目全裸3名が同じページに集結するという珍事が発生した。全裸だけに! 全裸でいるキャラ自体がそうそういないのに、この作品では複数いる上に、同じ場所に集結するとか一体どこの世紀末だろうか。 …ああ、[[末世]]が近いんだった。 全裸であること以外は割とまっとうな人物であり、真面目で実直な性格。 だが議論慣れしておらず、父親から総長と生徒会長の座を引き継いで日が浅いため、そういった身分に対する立ち振舞が身についていない。 阿蘭陀はヴェストファーレン会議(ミュンスター条約)を持ってオランダ独立戦争こと、八十年戦争を終わらせ独立が叶うことになる。 交渉相手は[[歴史再現]]で支配者であるスペイン、つまり[[三征西班牙]]の重役であり、阿蘭陀の独立は[[聖譜]]記述で保証されているのだから、 交渉自体もすんなり進むだろうと本人は高をくくっていた。 なお「&bold(){阿蘭陀は独立する=生まれたままの裸同然独立国家}」という導きで全裸を選択したというのもあるらしい。やっぱり考え自体異端じゃないかなコイツ。 だが全裸の下を見た交渉担当の[[フアナ]]が脱落し、[[本多・正純]]の仲介で、[[大久保・忠隣/長安]]が代理交渉役に就任。 全裸の上を見る彼女を相手に、独立講和を行う。 全裸の彼が壇上に立ち、無表情の大久保との対談の様子はギャグでしか無い。真面目な場面だが。ちなみに挿絵あり。 阿蘭陀としては三征西班牙の支配から脱し、小規模ながらも独自の立ち位置から存在感を発揮する[[英国]]のように、大国の庇護を受けない独立国として確立し、末世に対する各国の動きに追従して立ち回るのを目標としていた。 しかし、彼は末世を武蔵勢と羽柴勢が合流して解決出来た場合、その後に待っている外界の開拓事業に阿蘭陀がついていけなくなる可能性を見落としていた。 そもそも末世、[[運命]]との決戦は勝てるかどうかわからない。実際前提条件がかなり違うとはいえ、一度は運命に対し世界は敗北し消滅することになってしまっている。 荒れる世界に取り残され、それをチャンスと見た他の大国に取り込まれる危険性。 それを乗り切るために…というところで、[[K.P.A.Italia]]の思惑を受けた[[元気のいい傀儡>マティアス]]が「阿蘭陀は改派が保護する」と宣言。 さらにチューリップバブルの歴史再現を持ち出し、それを材料に権益を差し出せと脅しをかけてくる。 見通しが甘かったことを理解したウィレム二世は、いざとなれば自分自身を差し出すことで切り抜けようとも考え、失うしかない自分を救ってくれるかと大久保に問いかける。 それに対し大久保は、チューリップバブルを起こす権限を阿蘭陀側に預けることとし、阿蘭陀を手に入れたものはチューリップバブルの歴史再現が開始されそれに巻き込まれることになると告げる。 チューリップバブルは、チューリップそのものがないと起こすことができない。 マティアスは大量の球根を所持していることを根拠にバブルの歴史再現を行うと宣言していたのだが、[[うどんのメス>ハイディ・オーゲザヴァラー]]が三河争乱前に[[サガルマータ回廊]]の手前、 天山地域でチューリップの原種の球根を仕入れており、それを使ってバブルの歴史再現を行えと告げられる。 なおハイディは仕入れた球根を阿蘭陀に寄港した際に、バブルを起こされたくなければ有利な商業を認めろと脅すつもりだったとか。こいつもか。…いやいつものことか。 それを受けたウィレム二世は、独立はするものの、他国が手を出したり接収に動いた場合、チューリップバブルの再現をおこない負債を得ると宣言。 それと同時に、三征西班牙の世話にはなり続けるということを決定した。 ----