サキュバス

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サキュバス - (2011/09/12 (月) 17:43:05) の編集履歴(バックアップ)





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解説

 天地戦争中期。魔人連合に1人の少女がいた。
 少女は魔人軍の長であるインキュバスの娘であり精鋭たるアンリマンユの義理の孫にあたる。
 名をサキュバスという。
 戦地で生まれた少女は本陣にて号令と叫び声を聞きながら育った。
 戦場以外魔人軍に居場所が無かったので誰もその存在を咎める事は無かった。
 なにより幼いながらも魔人軍の全権を握る軍師カースが気に入って手元に置いていたので邪険にする者はいなかった。
 かくして天才軍師カースより知識を得ながらサキュバスは成長していくのであった。

 時は流れて天地戦争は終結。インキュバスとサキュバスはバロールの城を拠点に活動を続けていた。
 娘を霊族に奪われたバロールは娘のようにサキュバスを愛していたという。
 そこにバアルという魔人が現れる。
 先日獣人の長であるローガンと創世王の間に子が産まれ、獣人は獣族として正式に認められたという。
 かつて龍族の奴隷であった獣人が王に認められたとあっていよいよ魔人の立場は危ういものとなる。
 バアルは続ける。ならば魔人からも創世王の子が生まれればよいと。
 創世王によって編み出された血のみで子を成す「混血の儀」によれば、男性であっても創世王との間に子供が作れるという。
 だが実力ある者としか子を作らないと宣言があり、混血の儀は決闘と共に行われるという。 
 しかし単独にて龍人とも対等に戦えるローガンの実力でも切り傷一つ作るのが精一杯だったという話もあり、皆が頭を悩ませる。
 バアルは続ける。インキュバスはかつて妻を助けるために少数で敵に切り込んだほどの実力者。ローガンなどには引けを取らぬと。
 さらに続ける。獣人は筆頭であるローガンが戦った。ならば魔人も筆頭たるインキュバスが戦うべきだ、でなければインキュバスは臆病者と罵られるだろうと。
 その言葉にインキュバスは戦う事を決意する。サキュバスの事をバロールとバアルに任せると王の住む城へと向かうのであった。

 その数日後。インキュバスが死んだと報告が入った。決闘の傷が酷く、城に到着する寸前に力尽きたそうだ。
 魔人連合の長が死に、魔人達は騒ぎ出した。次に長として魔人を治めるべきは誰かと。
 同時期、アンリマンユは遠方の同胞を救出すべく遠征しており、バロールは娘エフネの居場所が判明したという報告で行方不明となっていた。
 魔術師ナイシエも天地戦争以来行方不明となっており、軍師カースに判断を仰いだ。
 しかし軍師カースはとんでもない人選をしてしまう。サキュバスを長代理としたのだ。
 軍師カースは人と接する事が苦手であったので知識を与え博学であったサキュバスならばと判断してしまったのだ。
 しかしサキュバスは戦地で育ったが戦いを知らぬ娘。多くが反対を示した。
 そして当のサキュバスは、父の死の真相をバアルより聞かされる。
 想像以上に力が強く、それを恐れた創世王が城へ戻るインキュバスを暗殺したのだと。
 その数日後。サキュバスは魔人の住処より姿を消した。そして連合の長代理としてバアルが選出されるのであった。

 サキュバスは各地を放浪していた。
 目的は創世王ではなく、ナイシエの居場所を突き止める事であった。
 ついにナイシエを見つけ出したサキュバスはナイシエに問う。父の復讐をすべきなのか、と。
 ナイシエは答える。全ては創世王に会えば分かると。
 その言葉を聞き、サキュバスは創世王の城を目指した。

 そしてサキュバスはついに創世王と対面を果たす。
 すると創世王はサキュバスの顔を見て全てを悟り、こう言った。憎ければ我を殺せ。だが君のような子に血は似合わない、と。
 サキュバスは大いに悩み、結局王を殺す事はできなかった。

 それから数年後。バアルはとんでもない報告を耳にする。
 創世王との間に、サキュバスが子を授かったという。それも混血の儀を用いていない子だという。
 バアルは考える。このままではせっかく手に入れた長の座を子に奪われる。ならば子を利用すべきだと。
 同胞に指示し遠方で内乱を起こさせると、バアルは誰にも気づかれる事無く創世王の城へと向かっていった。

真実を知る概念存在ロスの記憶より抜粋



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