空中機動要塞アルカディオ

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雲海から姿を現すなにかの先端。
それは[[ソレグレイユ]]連合軍の切り札、空中機動要塞アルカディオの主砲だった。
ジャミング効果を持つ雲を生み出し姿を隠す巨大な兵器は敵の制空圏下を悠々と浮遊する。
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α級重巡航管制機動要塞 アルカディオ 

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『アルカディオ』による[[淵奈爆撃]]は、実際は[[ソレグレイユ]]軍や政府が正式に攻撃許可を出したわけではなかった。 
にもかかわらず、開戦派議員の軍務省への根回しにより
『アルカディオ』を預かることになった指揮官キーン・ユーズニーが暴走したのだ。 

ソレグレイユ軍空中要塞『アルカディオ』の開発の背景には、旧世界の超兵器の存在があった。 
その形状から便宜的に『[[δ(デルタ)>デルタ]]』と名づけられ、極秘裏に解析が進められた超兵器からは、
恐ろしい事実が次第に浮かび上がってきた。 

あたかも都市であるかのように巨大なその兵器は、実はただの兵器ではなく、
本当に都市ごと人類を宇宙に移住させるために造られたのではという仮説が出されたのだ。 

それはすなわち、
『まだどこかに旧世界の技術を余すことなく有する人類が存在するのではないか』ということであった。 

だがそれでも探しようがなく、ソレグレイユはひとまず[[久平]]、[[ユグドラシル]]両勢力への示威のために
兵器産業省官僚でありメルシュテル・エレクトロニクスの優秀な技術者でもあった
アレックス・デラポーア主導のもと『アルカディオ』を完成させた。
 
彼は元々反戦派の有力者だったが、
『あくまで示威行動のためであり、侵略兵器ではない』という条件で開発に携わっていた。 

しかし淵奈爆撃の後、反戦派の一部が批判の矛先を向けたのは、なぜか軍でも政府でもなく、彼だった。 
同じく反戦派で、淵奈爆撃を猛批判した[[ブルーノ・シュニッツラー]]は彼の正当性を著書の中で訴えたももの、
世間からは聞く耳を持たれず、マスコミにも扇動される中で彼は次第に精神を病み、遂に失踪してしまった。
爆撃の張本人であるキーン・ユーズニーが起訴すらされなかったことからも、
裏では開戦派議員の思惑があったといわれているが、真相は定かではない。 

淵奈爆撃の後、久平とユグドラシルは、アルカディオをコードネーム『メガリス』と呼び、警戒した。 

そしてこの淵奈爆撃が、十年後の[[第二次文明戦争]]の遠因となってしまったのである。 



『ハルト、私を許してくれ。私は父親でありながら、お前が“殺人鬼の子”呼ばわりされる口実を作ってしまったのだ。 
 もしお前が、これから私の所為で理不尽な仕打ちを受けることがあれば、私を恨んでくれ。 

 私はもう、ここでお前と生きていくことはできない。 

 許してくれ、許してくれ、許してくれ…』 

―――科学者が一人息子へと宛てた置き手紙、最終行より抜粋

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