年表(暫定)

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era1
・開発と策謀の時代
 先進国後進国ともども大量の物資を入手し、大量の物品を作る時代。
↓
ジャッジメント・デイ(大絶滅)
↓
era2
・探検と生存の時代
 生き残った人が少しずつ戻ってくる。旧先進国の廃墟、旧後進国の遺跡の発見。民族の緩やかな分裂。情報のゆったりとした伝達。
 断片的に残った高性能の遺物とそれを使いこなせない人類。
↓
時間経過
↓
era3
・復興と戦争の時代
 完全に民族が分かれる。地理もはっきりする。技術的にもかなり破壊前に戻る。しかし、思想の対立は破壊前より深まっている。
 悪魔の絶え間ない襲来におびえる各地域と、思想の対立から小競り合いを繰り返す人類。
 そして、技術主義国であるソレグレイユの隆盛により、地域のパワーバランスに変化が生じる。

↓
”文明戦争”

era2:ゴッヘルザッホと言う人物が世界各国を旅し、それの見聞録をつけていた。彼は多国語が話せ、交渉も上手い。よく偽名を使っていたとされる。 
era3:当時のソレグレイユの少女、エラミーはこの頃に故国を脱走、ユグドラシルに逃げ込み、現地で潜伏とソレグレイユの滅亡を狙う。

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era1
2070年代~2080代年
次元科学の誕生を機に暦を『西暦』から『era』に置き換える。
多くの次元世界が発見・開拓されてゆき、資源問題を克服した人類は繁栄を極めていった。
その後、約10年ほどでジャッジメントデイが起こりera1終了。

era2
ジャッジメントデイの後、人類は突然変異により核汚染の世界に適応した肉体を手に入れたため、
ソルグレイユやユグドラシルなどの国家が誕生するまでに半世紀と掛からなかった。
オルケインの追悼式でジャッジメントデイの存在が知られ、今まで各国バラバラだった年号をこの時era2に改める。
ここまででera1終了から約200年。

era3
追悼式が終わり、世界平和条約が締結されたのを機に年号をera3とした。
それから約50年間ソレグレイユは国内の遺跡調査を続けるも成果は上がらず、次第に多くの遺跡群を有する久平への疑念が高まってゆく。
その後ソレグレイユは戦争準備の末、対久平侵略戦争を引き起こした。
これに対しユグドラシルが介入。第一次文明戦争が勃発し、侵略戦争から半年が経過。

戦争末期、悪魔の大規模な襲撃により一時共闘、両戦力の消耗から停戦協定が結ばれ
以降約20年にわたる停戦期間"黄金の20年"が続く。

停戦から約15年後、ユグドラシル側では開戦派が実権を掌握、
更に5年をかけて軍備を整え、久平奪還を名目にソレグレイユ次元科学開発地区へと侵攻を開始する。
その後、久平解放を目的としたレジスタンス組織‘リユニオン’との接触を図り、共同戦線を張る。
ここまででオルケインの追悼式から約80年。

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era1の幕開け

大量の物資、新地域の開発、超大国の安定基盤。世界各地の戦火は収まりを見せ、地球上は平和であった。
拡大するエネルギー問題に対応するための[[研究施設>火口都市ナガフ]]も作られ、これから安定期に入ると予想されていた。
しかし、問題は水面下で進行していた。

大国は増え続ける人口問題に対応する為、秘密裏に多数の国を消滅させ、人口の安定調整を図り続けていた。
衛星からの画像にも編集をかけ、それをインターネットに流していた。

唐突に、それは暴露された。

超大国の傘下に隠れていたアフリカ、南米諸国は離反を敢行。大陸ごとに国家群を形成した。
そのまま全世界に不信感は拡散、エネルギー研究室もそれの様相を転換させ、軍需体勢に入った。
このまま、世界大戦に巻き込まれると皆が思っていたとき、[[ジャッジメントデイ]]は起こった。

それは、大国の行った世界各地に核を落下、そして、地球表面を大量に周回していた人工衛星の落下である。
密かに核を保持していた国も、報復のためにそれを大量に使用した。

人口は急激な減少を見せ、人類の活動は完全に麻痺を引き起こした。
核の炎は別の報復の形をとって広がり、世界中に撒き散らされた熱量は地球極付近の氷を融解させ、水位を上昇させた。

そのまま、人類はあるものは辺境地域に、あるものは旧都市部にとどまり、生存を続けた。
 
人類は復興する事無く、長い時を経ることになる。


era2の幕開け

文明がほぼ崩壊して長い年月が経った。
残された遺物は数限りなく、[[小舟の墓場]]などが現れた。
核、気候の変化によって生物達は急激かつ多様な変化を強いられていた。
人間の中には外形が変化し、寿命が異常に長くなった者も少なからずいた。
彼らは自らの異常性を認識し、孤独に暮らすことを選んだ。

物資の流通は完全に途切れ、全てのものが半固定された状態となった。
人間も例外ではなく、あるものは植物が異常に繁茂した地域に逃げ込み、あるものは砂漠地帯で生活し、
またあるものは旧都市部の瓦礫の中で命を繋いだ。

その中でも徐々に連帯意識が生まれて、思想が誕生した。
都市部の残骸の中からは、また新たな人類の隆盛を望む復興論が。
自然の驚異に晒される島国からは、このままの均衡を保つ融和論が。
そして、植物繁茂の地域からは、神の存在を絶対的なものとする唯神論が。

低温地域だった両極のバランスが微妙に崩れ、北方、[[ニイドウ>氷の街ニイドウ]]の寒冷さは強さを増したが、
南方の寒冷地域は[[スエラ]]、[[スノウ・ホワイト]]を残すだけだった。

南方の温暖化に伴う水位上昇の影響は各地に広がり、留まりを見せた。
era1から続いていた[[悪魔]]の襲来もあったが、復興の芽は着実に芽吹いていった。

 
era2の発達

さらに時間が経ち、文明は僅かに、だが着実に以前の様相を取り戻しつつあった。
都市部の残骸は以前の技術のベールを削り取ることに全力を注ぎ、復興論は[[ソレグレイユ]]と言う国家を組み立てるまでになった。
ソレグレイユから離脱を決意し、海を越え、旧ソレグレイユと呼ばれる部族を立てたものも少なからずいた。

彼らは以前の文明(海洋尖塔[[ム・パージル]])を探し当てることに全力を注ぎ続けた。

融和論は根強くはびこり、[[久平]]と言われる中立国家群を形成するまでになった。
彼らは領土も狭く、技術後進国とソレグレイユ陣営からは見なされていたために、侵略に発展することは無かった。

唯神論は[[オールグリーン]]となった地域に遍く広がり、かつて無い隆盛を見せた。

完全破壊地域と思われていた遥か西方にも人間は移動し、どの思想も持たぬ者達の集落が作られていた。
それらは、[[グルゲズ・シュルハルム]]、[[スエラ]]、水位上昇の都[[ミューミル]]などであった。

悪魔襲来に対する各思想の区別が出た。
ソレグレイユは悪魔を忌避するものとし、完全に殺すことを絶対とした。
彼らにとって重要なのは旧文明の再興であって、昔から頭を悩ませてきた悪魔との融和ではなかった。

久平の対応は穏やかなものであった。彼らは出来るだけ悪魔をきづつけないような方法を模索し続けていた。
破壊衝動を他のものに向けさせる、網で絡めとる――原始的なやり方ではあったが、技術が進むにつれ、久平の自己防衛能力は高まっていった。
ユグドラシルのものは他の二つとは全く異なっていた。彼らは突然変異の人間([[エルフ]])を擁しており、悪魔は神の力の源泉と考えていた。
彼らは悪魔の研究に没頭するようになり、[[イズの古小屋>賢精イズの古屋]]の知恵を借りて、それとの融合を求めた。


era2の終結

そして、世界の大半が『ソレグレイユ』『ユグドラシル』『久平』と言う三陣営に組することになる。
ソレグレイユは残っていた遺跡の解読調査を行い、遥か昔に起こった[[大絶滅>ジャッジメントデイ]]の情報を手に入れ、それを公開する。
他陣営はそれに驚愕し、そして[[オルケイン]]と言う場所を持って、追悼式を行う。
オルケインに建てられた記念碑と供に、世界は少しづつ変容を繰り返しながら、続いていくはずであった。
 
しかし、ソレグレイユの技術の手詰まり、そして、久平が持っていた大量の遺跡情報の公開、
そしてユグドラシルが奇跡の技とも称される、[[魔法]]を発明すると時代はera3に突入する。


era3の幕開け

失われた[[次元航行>次元科学]]の方法を求め、[[ソレグレイユ]]は科学を発展させ、
大地に残された僅かな手がかりを捜し求めていた。
だが、不幸なことにソレグレイユの勢力圏内の次元科学に関する手がかりは全て失われていた

苛立ちを募らせたソレグレイユが目を向けたのは、
[[ジャッジメントデイ]]の影響が少なく、国内に多くの先史文明の遺跡を残す[[久平]]であった…

「きっと、あの国は次元科学の開発を進めているに違いない…」

疑心暗鬼にとらわれたソレグレイユは諜報戦の中で[[賢精イズの古屋]]の存在に気づいたのだった。


賢者イズの遺産を求めたソレグレイユは幾度と無く潜入部隊を送りこんだ。
が、それらの部隊が情報を持ち帰ることはなかった。

苛立ちの頂点に達したソレグレイユは、潜入部隊ではなく上陸部隊を送り込むことにした。
つまり、侵略戦争を開始したのである。

ソレグレイユは[[アルカディオ>空中機動要塞アルカディオ]]による[[淵奈>水路都市淵奈(ふちな)]]の爆撃と
新兵器[[ティーゲル>陸上決戦兵器ティーゲル]]の使用により久平の約30%を占領すると、
イズの小屋を始めとする各地の遺跡から次元科学の情報を集めた。

この暴挙を、[[ユグドラシル]]は激しく非難、自国民の救援を口実に久平に魔導兵部隊を出兵した。

これが、後の世に[[‘文明戦争’>第一次文明戦争]]と呼ばれる戦いの発端であった。


戦いは、ソレグレイユの圧倒的有利の中で進んだ。
そもそも、文明の再興や来襲する[[悪魔]]の研究に国力を割いていたユグドラシルと
貪欲に兵器開発のみを行っていたソレグレイユの戦力が釣り合うはずがなかったのだ。

久平の魔導部隊を殲滅したソレグレイユは、ユグドラシル本土への上陸作戦
『オペレーションラグナロック』を開始した。

[[ベルカン水路]]を爆撃により分断したソレグレイユ軍は上陸を決行する。
しかし、その作戦が成功することはなかった。

大量の[[悪魔>Stingray Demon]]が、艦隊を襲撃したのだ。


[[悪魔]]の襲撃に対抗するため一時的に戦争は休戦となった。
さすがに人類同士で争っている場合ではなかったからだ。

しかし、その戦いの中でユグドラシルはある戦利品を手にした。
大量の悪魔のサンプルである。
これまでも悪魔の死体や瀕死の悪魔は入手されていたが、
ユグドラシルはそれらを研究することなく廃棄していた。

しかし、文明戦争によりソレグレイユとの圧倒的戦力差を痛感したユグドラシルは、
ある決定を下す。

すなわち、悪魔の兵器としての利用である。


悪魔の持つ圧倒的な破壊衝動を魔法によって支配したユグドラシルは
それらを『[[デビルデバイス>D2兵器]]』通称D2と名付け、密かに全軍に配備し
一方ソレグレイユは次元科学を断片的ながら復活させ、
その技術を転用した多数の『[[次元兵器]]』を完成させた。

こうして圧倒的兵力を有した両陣営は、久平を二つ、すなわち
『[[ソレグレイユ次元科学開発地区]]』『[[久平魔導人民自治地区]]』に分けてにらみ合いを続けていた……。

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【[[第二次文明戦争]]に至る道】

[[第一次文明戦争]]の後、[[ユグドラシル]]は皇帝[[ガノッサ]]・エル・ユグドラシルの指導のもと、融和路線へと進んだ。
国内には軍拡を叫ぶ派閥も存在したが、国民の支持を得られずその活動は小規模なものであった。
一方、[[ソレグレイユ]]は無理な軍拡による国内の貧富の差が広がり、経済の調整に力を注がざるをえなかった。
この両国の平和的な活動が続いた時期を“[[黄金の20年]]”と呼ぶ。

ガノッサ帝の死後、帝位は父から英才教育を受けた一人息子、[[アーサー]]・フォン・ユグドラシルへと受け継がれた。
しかし、将軍[[イザベル]]と摂政[[マイスナー]]の二人が主導権を握っていた王宮では、幼い彼は発言することすらできなかった。

こうして、[[ソレグレイユ]]征服論を唱える二人が国の実権を握ったことにより、黄金の20年は終焉を迎えた。



《[[悪魔祓いの反乱]]》
#image(572-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=74&file=572.jpg)


ユグドラシルの軍拡路線、特に[[D2兵器>デビルデバイス]]の研究に[[教会]]は何度も反対したが、受け入れられることは無かった。
それどころか、ユグドラシル側は『これまで調べてきた悪魔の情報を引き渡せ』という傲慢な要求を突きつけてきた。
これに反発した教会は、[[ロクタス大聖堂>ライクネル]]における会議の結果、ユグドラシルからの離脱を決定した。

この決定に先立ち、事前に皇帝の護衛を努めていた[[Aランクの悪魔祓い>アインシュナット]]が、
殆ど軟禁状態にあった[[アーサー]]帝を救出。
[[ベルカン水路]]を使ってライクネルに集結する他の悪魔祓いと共にロクタス大聖堂まで避難した。
#image(575-4-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=74&file=575-4.jpg)

この行動を受け、ユグドラシルはライクネルを包囲。皇帝アーサーの引き渡しを求めた。
それに対し教会は、誰も想像すらしなかった方法で難を逃れる。
まさに突入しようとした大軍勢の目の前で、ロクタス大聖堂は空へと舞い上がったのだった。
果たしてどのような[[魔術]]が使われたか定かではないが、こうして[[悪魔祓い]]達はユグドラシルを後にした。
#image(347-1-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=74&file=347-1.jpg)



《[[二つの文明の出会い]]》
#image(501-4-s.jpg,http://www48.atwiki.jp/gennsousekai?cmd=upload&act=open&pageid=74&file=501-4.jpg)

教会そのものを宙に上げることで難を逃れた悪魔祓い達。
だが、様々な[[対空術式>魔力圧縮型対空礼装]]から狙われる可能性を考え、彼らはより高く、より遠くへと飛ぼうとした。
そうして、雲を突き抜け逃避行を続ける彼らは、そこでありえない存在と出会う。
そして、この出会いこそが第二次文明戦争に大きな波乱を巻き起こすことを彼らはまだ知らない。


『どうだ? ユグドラシルの追撃は来てないだろうな』
『……あのー、なんかすごいものが雲の向こうにあるんですが』
『すごいもの? まさか敵か!?』
『いや、あれは……なんて言ったらいいんでしょうか。とにかく、すごいもんです』

―――教会の見張りを努めていた、C級悪魔祓いとその上司の会話



《二つの文明の出会い ~別視点にて~》

[[ウラノス群>新生土地「ウラノス」]]を天空(そら)に昇らせて170年余り。
未だ[[天上の人類>天人]]は、同胞と[[悪魔]]以外に天空で遭遇していない。

新生土地誕生に立ち会った者は既にこの世には居らず、当時の事は子孫達の間では神話として語り継がれていた。
雲の上に昇ったウラノスの住人たちにとって、地上の存在などそれこそオトギ話のようなものとして扱われ、
今までその存在が知られることはなかった。

そして、天空での悠々とした人生を送っていた最中、彼らはありえない存在に出会うこととなった。


『正体不明の大型物体を捕捉! 第弐戦闘配備、急げっ!』
『何があるんだ? 悪魔なのか!?』
『いえ、悪魔の反応はありません。ですがこれは……建造物か?』
『ならば同胞なのか? はやくモニターを出せ!』

―――警備塔指令室での司令官と索敵員の会話

復元してよろしいですか?