*プログラミングを始める前に **準備するもの コンピューターにプログラミング言語で書いたものをそのまま渡しても、コンピューターは何をしていいか全く分かりません。 (ちなみにプログラミング言語で書かれたものを、ソースコードといいます) コンピューターがソースコードを理解できるようにプログラミング言語を処理するための物が存在します。 これには二種類あって、 -ソースコードを一旦機械語(コンピューターが理解できる命令)のかたまりに翻訳する -ソースコードをそのまま実行させる C言語は前者です。 ソースコードを機械語に翻訳することを、コンパイル(compile)といい、またそれを行う処理系をコンパイラといいます。 C言語のコンパイラは、メジャーな言語だけあってかなりの数があります。 今回はGNU Compiler Collectionに入っているGNU C Compilerを使いましょう。 両者を略して、GCC、gccといいます。どっちも略称が同じですが、前者は大文字、後者は小文字です。ややこしい。 **gccをインストールする (Windows以外のOSを使っている人は自力で頑張れ) 実はgccは、そのままWindowsで動かすことができません。 何故ならgccはUNIXとかいうよくわからないOSのソフトウェアだからです。 Windowsでもそういったソフトを使うために、Cygwinというものがあります。これを利用しましょう。 Cygwinは、Windows上で(以下省略) ・[[Cygwin Information and Installation>>http://www.cygwin.com/]] 上のページの「Install or update now!」をクリックして、setup.exeを実行しましょう。 +setup.exeを実行する +とりあえず「次へ」 +始めから選択されているInstall form Internetで問題ないので、そのまま次へ +ルートインストール先フォルダの指定とユーザー情報とファイルタイプの設定。初期設定で問題ないので、そのまま次へ +パッケージフォルダの指定。初期設定で問題ないので、そのまま次へ +接続方法。初期設定で問題ないので、そのまま次へ +ダウンロード先の選択。とりあえず末尾が「.jp」になってるところを選ぶといいかも +ダウンロード。しばらく待つ +パッケージの選択。ALL→Devel→gcc-core:C compilerを選択し、次へ(始めから選択されてるかも。謎)。 +ダウンロード。完了。 少し古い情報ですが、下も参照するといいと思います。 [[http://sohda.net/cygwin/setup.html]] これでCygwin、gccのインストールはおしまいです。 **Cygwinを使ってみる 実際にCygwinを使ってみましょう。 インストールしたCygwinのアイコンをダブルクリックしてください。 hoge@hoge ~ $ _ みたいな物が表示されているウィンドウがでてきたと思います(hogeに大した意味はありません)。 さて、「pwd」と入力しエンターを押してみて下さい。 /home/hoge のように表示されたと思います。これは今あなたがいる場所です。 /home/hogeというフォルダの中にいる、と思って下さい。 さて、gccを使ってみましょう。「gcc」と入力しエンターを押してみて下さい。 gcc: no input files おやおや。叱られてしまいました。 gccはコンパイラ、ソースコードをコンパイルするものでした。コンパイルする対象を指定しないといけないわけですね。 今回はコンパイルはせず、gccのバージョン情報を見てみましょう。「gcc -v」と入力してみて試しに出力を見ましょう。 「-v」というのは「vというオプションを指定する」という意味です。この他にもgccには多くのオプションが存在します。 が、取りあえずしっておかないといけないことはコンパイルの仕方です。それだけ覚えておきましょう。 gcc [コンパイル前のソースコード名] -o [コンパイル後の実行ファイル名] という風に使います。例えばcode.cというファイルをコンパイルし、test01.exeというファイルを作りたいときは、 gcc code.c -o test01.exe とするわけですね。作ったファイルを実行するときは ./test01.exe と入力しましょう。使い方はひとまずはこれくらいです。