げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「トンネル」で検索した結果

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  • トンネル
    トンネル 【投稿日 2006/06/28】 未来予想図 五月  *** その日、いつものように定時に会社を出ようとした斑目は、同僚に呼び止められた。 「いま帰り?」 斑「あ、花本さん。そうです…珍しいすね、この時間に会社戻ってきてるの」 声をかけてきた同僚は花本という作業員だった。 いつもは外で水道管の点検作業をしているので、昼間以降はほとんど顔を合わすことがない。朝会社に出勤したときに挨拶くらいはする、という程度の間柄である。 花「うん、今日は珍しく早く終わってさ。そうだ、これから飲みいかないか?」 斑「え?」 花「何か用事でもある?」 斑「いや、特にないです。」 花「じゃあ行こう。うまい焼き鳥屋知ってるんだ。」 そう言ってさっさとドアを開けて行ってしまう。斑目は慌てて後を追った。 こうして飲みに誘われたのは久し...
  • 未来予想図
    ... カレーライス トンネル カラーパレット 背中
  • 第十八話・地球(ホシ)へ帰る
    第十八話・地球(ホシ)へ帰る 【投稿日 2006/06/23】 第801小隊シリーズ 俺は銃を握り締めながら考える。 ・・・人を殺すというのはどういうことなのだろうか。 今まで散々殺してきた俺がこんな事考えても意味はないのかもしれない。 だが・・・いや、だからこそか。 目の前の人間を殺せば、多くの人が助かることは間違いない。 それは、今までしてきた戦いだってそうだ。 ・・・・・・戦争なんてそんなもの。 しかし・・・そんな言葉だけじゃ納得できなくなってきている。 俺はこの引き金を引く事が出来るんだろうか? ・・・一人を殺して多くを助ける。 それが例え・・・悪人であっても許されることなのだろうか。 ・・・・・・答えは、もうすぐ出さなければならない。 「右舷、敵MSの攻撃が再開されました!」 サキが叫ぶ。振動が艦内を伝う。 「状況...
  • 終わらない夏
    ...人減った話や、恵子がトンネルでの人柱と血の手形の話など、 生暖かい夜の風と焼肉の中、屋上ということで少し雰囲気が 有るような無いような感じで、定番の怪談を披露した。 そしてビールや黒ビール、酎ハイなど呑み進み、だんだんと一同ともに 酔いが回ってきた。 斑目の寒い話もダブルオチが効いている。朽木に負けていない。 「えー。ネタがマジで何もアリマセン………。」 「うそー?」 「空気読めよ。」 「で、オチは?」 皆のツッコミの冷たさもかなりのものだ。 「あ、そういえば、誰も久我山呼んでねえの?俺も忘れてたけど………。」 その斑目の一言で、予定調和的な滑り芸の域を一気にブッチギリだ。 どうやら今日は本当に誰も久我山に連絡してなかったようである。 斑目は灰になったジョーのようにテーブルの端の席に座ってしまい、 横目で少し心配そうに...
  • サマー・エンド3
    サマー・エンド3 【投稿日 2006/04/02】 サマー・エンド あの日から一ヵ月後。 また夏が来る。 7月はもう来週に迫っていた。 不思議なもので、あのカレンダーが一枚めくれただけで緑が一層鮮やかに輝き出すような気がする。 空も、自然も輝き出す、そんな気がする。 しかし、今はまだ梅雨の残りが街を濡らしている。 雨戸の向こうでは、きっとまだ雨が降っているはずだ。 笹原はふと思った。七夕の日には雨が降るって言うけど、今年もそうなのだろうか? 笹原は握った手に力を込めた。 「サキ………、起きてる?」 彼女は狭いベッドの上で笹原の腕を抱いている。 「うん…、起きてるよ…。」 彼女は小さく応えた。締め切った部屋に、電灯のオレンジで小さい灯りだけが点っていた。 「なに……。」 彼女は笹原の腕に頬を寄せて言った。こそばゆくて、笹原は少し身を...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来その3
    ...り込んだ一行は、天城トンネルなどを眺めながら移動。バスは、急斜面を緩やかに上り下りするために螺旋状に造られた『ループ橋』を降りていく。 「うーむ、ループ……いい響きですね」と、朽木が感心している後ろで、疲れ切った斑目は、隣に座る笹原と一緒に爆睡していた。 ループ橋を降りてすぐに下車し、橋の下をくぐるようにして移動した一行は、温泉宿が並ぶ「河津七滝」へとやってきた。 「伊豆の踊り子」で有名な滝を中心に、七つの滝を見物できる観光スポットでもあり、滝を見ながらの露天風呂も楽しめるという。 咲や加奈子はガイドブックを手に、温泉郷の一角にある喫茶店に入る。 「ここのイチゴのデザートが美味しいんだって」 「お昼の軽食と一緒に食べましょう」 盛り上がる女性陣。 「新幹線の車中からずっと食べっ放しだな」と呆れる田中。 「あぁ、この人たちも女だったんデス...
  • 東北の反逆児
    東北の反逆児 【投稿日 2005/10/27】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 荻上は夏コミ以来、積極的にイベント参加をするようになった。最近は売り手としての参加にも慣れ、 その名も少しは知られるようになり、ある種の覚悟が固まりつつあった。 だが…知られるとともに同人の「別の要素」がみられるようになる。 そう、彼に象徴される「自称知り合い」のたぐいのような… 「大野さん声優してみな~い?知り合いが探してるんだよ~エロゲだけどねww」 「いえ…やめておきます」 大野加奈子は顔を引きつらせつつ、無難に原口の誘いを受け流した。 (何でこの人ここにいるんだろう…) 何か手伝いをするでもなく、当日ふらりとあらわれて当然のようにスペースに居座る。 することといえば自己満足の「批評」か誰それに会ったとかいう「自慢」だけ。 「あ、荻上さんだっけ?見たよ同人~」 ...
  • オタクはつらいよ/パリも萌えているか
    オタクはつらいよ/パリは萌えているか 【投稿日 2006/03/05】 オタクはつらいよシリーズ 「ワタクシ、ツルペタ属性、前世はヘビの生まれ、 姓は斑目、名は晴信、人呼んでマムシ72歳と発します」 「俺がいたんじゃ イチャイチャできぬ。 わかっちゃいるんだ 妹よ(合の手:いないけどな!) いつかみんなの目が冷たくて 「げんしけん」に居辛くて 黙って食べる弁当の味もなく 今日も自問の 今日も自問の 昼休み 昼休み」 惑星ルナのカーニバルに行商に出たアキバ系テキヤの斑目は、花売りの "美少女"ペッポと隣合う。たちまち斑目の巨大なメガネが"彼女"の 「つるぺた」にロックオン。 「ねぇ、ちょっと一緒に来てちょうだい」 ウィンクする"彼女"にふらふらとついていけば、 ...
  • アフターストーリー『リツコ・レポート』【宇宙編】
    アフターストーリー『リツコ・レポート』【宇宙編】 【投稿日 2007/01/13】 第801小隊シリーズ この記録は、かの連盟の星「リツコ・キューベル・ケッテンクラート」が ある『仲間』の半生ということで秘蔵していたものである。 内容はその『仲間』の戦後記録となっており、 戦後起こった軍離れについて克明に記録された私的文書として、 研究の大きな対象となっている。 「もう二年か・・・。」 窓から見える無限の宇宙を見つめながら、マダラメは薄ら笑い浮かべる。 「早いもんだな。」 戦争終結から丸二年。小規模な衝突はまだあるものの、 世界は落ち着きを取り戻しつつあった。 「早いと感じるのは、無為に過ごしたせいじゃなくて?」 メガネをかけた明朗そうな女性── キタガワが奥の机に向かいながらマダラメのほうを見ずに話しかける。 「もっとあなたに...
  • 第十七話・シンデレラ・チカ
    第十七話・シンデレラ・チカ 【投稿日 2006/06/09】 第801小隊シリーズ 衝撃が船内を伝わる。 「く、左舷、被爆!」 「しっかり回避しろよ~!」 「む、無茶な~、多勢に無勢でありますよ~。」 多くのドムの襲撃を受け、大慌てになる船内。 「・・・クッチーは頑張ってるよ。ぐっ!」 サキの体が衝撃にゆれる。 「・・・敵が多すぎるんだ。なんて基地だよ。小規模に見えるくせになんて戦力だ。」 「・・・ど、どうするのさ・・・。」 ケーコが青い顔をしてサキを見る。 「・・・・・・どうするもこうするも耐えるしかないよ・・・。  あんたの兄貴を信じるしかないんだよ・・・。」 「あの兄貴だから信用できないんだろ・・・。」 「あら?あんたがなんだかんだで一番信頼してるのはササハラだと思ってたけどね。」 驚いた顔をして少し顔を赤らめ、ケーコはサキ...
  • 斑目&スーのステディライフ【2】
    斑目&スーのステディライフ【2】 【投稿日 2007/01/29】 斑目&スーのステディライフ 「koyuki」おまけ/斑目&スーのステディライフ(その2) 土曜日の夕方。 道端に雪の残る街並みを歩く斑目。 スージーは、斑目の少し前をヒョコヒョコとはねるように歩いている。 表情には絶対に表れないが、どうやら楽しそうだ。午後から近くの公園で、日が陰るまで雪遊びをしていたのだ。 だがもうすぐ日が暮れる。斑目は時計を気にした。 「どうする。田中ん家に電話してアパートの住所確認する?」 「………」 スージーは振り向かず、黙って斑目の前を歩いている。 「あ、そうだ」と、斑目は携帯電話を取り出した。 「昨日乗ったタクシーの中で、スーが忘れ物をして俺が預かってるってシナリオで笹原ん家に電話して……」 「………」 スージーがステップを止めて振...
  • アンの青春
    アンの青春 【投稿日 2006/11/18】 カテゴリー-その他 ■セカンドジェネレーション設定■ これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時...
  • 実況!斑目家ホプキンス家結婚披露宴(序)
    実況!斑目家ホプキンス家結構披露宴会場(序) 【投稿日 2007/02/27】 カテゴリー-斑目せつねえ 【オープニング】 映像:ヘリが仙石原から芦ノ湖を超えて会場のホテルを空撮。 朽)「……卒業から7年の歳月が流れました。胸に宿るものが、今また、この瞬間に燃え上がろうとしているのでアリマス。 ……将来『第三新東京市』になるであろう、ここ箱根芦ノ湖畔に吹いているのは、湖からの湿り気を含んだ風。青空の向こうに遥かボストンを想いながら、めでたい角出のはじまりです」 映像:ホテル内披露宴会場をパン。参列者数100人弱の規模。その隅にある放送席がズームされると、礼服を着た朽木と久我山が座っている。 <朽>「みなさんコンニチワ! 本日は『椎応の総受け』こと斑目晴信先輩と、『ボストンの暴れロリ』ことスザンナ・ホプキンス嬢の結婚披露宴の模様を、会場の箱根フ...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来
    koyukiⅢ~フェチ、襲来 【投稿日 2007/03/05】 カテゴリー-斑目せつねえ 【2011年4月6日/合衆国 ボストン】 留学を終え、スージーは久しぶりにボストンの自宅に帰っていた。 帰国して1週間ばかり経ったある夜、彼女はいつも通り両親と食卓をともにしていた。 比較的裕福な家庭であり、彼女のきょうだいも独立した今は、両親とスーの三人暮らしになっている。それだけに、両親にとって長期留学していた愛娘との生活は嬉しくてたまらないことだろう。 母親の手料理に舌鼓を打ち、これまでのように日本での生活について尋ねられながら、食事を終える。 食後のコーヒーを飲み終えたころ、スージーは意を決し、軽く深呼吸してから、自分の思いを吐露した。 (以下英語) 『私ね、日本で結婚して、日本に暮らそうと思うの』 普段の日常会話も乏しく、自分の心を...
  • 斑恵物語-2-
    斑恵物語-2- 【投稿日 2006/02/24】 斑恵物語 月曜日の朝である。 月曜日の朝というものは、多かれ少なかれ憂鬱なものだが、今日は特にそうだ。 (まさにブルー・マンデー…。) 斑目は上半身を起こしたっきり、ベッドの上に静止していた。 頭が重い…。 (いきたくねー…。) 会社がイヤなのではない。酒が残っているわけでもない。 今日はアレ以後の第一関門がまっているわけで…。 (今日は部室いかんとこうかな~…。) カーテンはもう太陽をいっぱいに浴びて、その繊維の隙間から日の光が零れ落ちそうなほどだった。 原付が鬱陶しい騒音を上げて近づいて、走り去っていく。 散らかし放題の部屋の片隅を、斑目は空っぽにした頭でじっと見ていた。 (でも時間置くと行きづらくなるしな~…、あーやだ…。笹原と顔合わすの…。) まさか、かの後輩をここまで恐怖する...
  • 朽木 12:00
    朽木 12 00  【投稿日 2006/01/03】 げんしけん24 次の瞬間、クッチーは窓際に走った。 咲「(クッチーに抱きついて)ここは3階だー!!」 その瞬間、朽木の顔はテンパり表情から至福の表情へとゆるやかに移り変わった。 朽「お、おお~う・・・・ワタクシの背中に・・・やわらかなふくらみがの感触が・・・・(////)」 キラキラときらめく世界。すでに頭の中では2人はラブラブのカップルだった。抱き合いながら微笑みあう2人…。 脳内で「うふふふ~あははは~リーンゴーン♪(鐘)」のSEまで鳴り響く。ああ・・・・・。 だがしかし、その一言にピキッと凍りついていた咲。部室全体の雰囲気も暗転。   ド  カ  ッ 朽「ま、待っ…!!落ちる!死ぬ死ぬー!」 般若の形相で朽木をガシガシと蹴りまくる咲。 咲「お前なんて死んで詫びろ...
  • koyukiⅡその4
    koyukiⅡその4 【投稿日 2007/02/19】 カテゴリー-斑目せつねえ 3月25日。金曜日の夕方。(有)桜管工事工業の事務所。 斑目は、単純な仕事をこなしながら、頭の中で前夜のスージーとの電話を何度も何度も再生していた。 そして、(あれで良かったんだよ、きっと)と、自分に言い聞かせる。 そんなことを朝からずっと繰り返していた。 また、仕事の合間に、『ウルトラセブン』『史上最大の侵略(後編)』の検索結果を読んだ。 ………長い戦いの末に心身ともにボロボロになったウルトラセブンことモロボシダン。彼はM78星雲の上司から、次に変身すれば命を落とすと警告される。 それでも、ウルトラ警備隊の同僚アマギ隊員が侵略者に捕われており、彼の命を助けるためにも最期の変身を決意する。 その直前、お互いに淡い恋心を抱き、自分の体を心配してくれたアンヌ隊員に、自ら...
  • 第一回くじびき以下略
    第一回 【投稿日 2006/10/09】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第一回くじびきはーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。」 ベ「あ、やっぱりちゃんとやるんすね。」 マ「そりゃそうだろ~。アレじゃちょっと使えんよ~。」 於「・・・すいませんね。」 マ「・・・あ~、別に責めてるわけじゃ無いのよ?」 於「・・・・・ベツニイイデス。」 マ「あー・・・っと。」 梟「まあまあ。作画は良かったな。前評判以上に動いてた気がするよ。」 K「だ、だね。前はちょっとあまりにひどかったし・・・。」 ベ「でも、息切れが怖いッすね。」 マ「あ~、それはあるなぁ。」 梟「作画がとりあえずしゃんとしないとどうしようもないからな。」 K「う、うーん、だいじょうぶかな?」 マ「わからんよ~。」 梟「無駄に山田メカが動きまくっていたな。...
  • 笹荻パロディ
    笹荻パロディ 【投稿日 2005/10/11】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 編集者になった笹原 荻上のデビュー用一般向けのラブコメのネームの相談 部室にて 笹原「・・・んー、でもこの場面でこれはベタベタすぎて読者が引かない?」 荻上「いえ!読者は王道をこそ求めているじゃないですか!この主人公たちの二人きりの場面はこうなって当たり前という黄金のパターン!出せば必ずキャッチしてくれる!!王道です!!」 笹原「いや、でもこの場面からこんな展開は・・・荻上さんらしくないというか・・・」 荻上「ここはベタな内容をあえて避けるべきじゃないんです!むしろ逃げちゃいけないんです!」 笹原「せっかくの荻上さんのデビュー作だし、なにも最初から読者に迎合した内容じゃ無くても・・・っていうか荻上さん?何で顔が真っ赤なの?これって漫画のネームの・・・えっえっ?」 荻上「でっですか...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来その2
    koyukiⅢ~フェチ、襲来その2 【投稿日 2007/03/08】 カテゴリー-斑目せつねえ 「ホントごめん!……ひょっとして、ずっとここで待ってたの?」 アパートの外灯に照らされて、コクンとうなずくスージー。大きなスーツケースを引きずり、おそらく道に迷いながらここまで辿り着いたのだろう。 斑目は、その健気さに胸がきゅっと締められるような気がした。 スージーのケースを持ってあげて、ドアを開けた斑目。部屋へ招き入れたが、彼女はキッチンのあたりで棒立ちのまま斑目を見つめている。 「……何か、ついてる?」 部屋の中央に立った斑目が尋ねるや否や、スージーは斑目の懐まで距離を詰める。 斑目はドギマギし、緊張して彼女に触れることは出来ない。 スーは、そんな緊張もお構いなしに、斑目の両肩に手を載せてぶら下がるような姿勢で背を伸ばす。 顔と顔が近づいて、目...
  • 千佳子の覚醒
    千佳子の覚醒 【投稿日 2007/02/02】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 ...
  • スザンナの消失
    スザンナの消失【投稿日 2007/04/07】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 また実在の団体、人物をモデルにした架空の設定がありますが、これも政治的思想的 個人的価値観とは一切関係ない物語の上だけのものです。 科学的表現もありますが完璧なる似非科学です。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない...
  • 名前で呼ぶ日
    名前で呼ぶ日 【投稿日 2007/03/18】 カテゴリー-現視研の日常 『明日会える?』 昨日の夜受け取ったメールを大野は電車の中で見返していた。 田中は卒業制作に追われているにもかかわらず、大野のイベントにも付き合っていた。 さすがに期限前となり、ここ暫く、大野から距離を置き、メールのやり取りだけでお互いのモチベーションを保っていた。 そんな中、l久しぶりに田中に会える喜びで携帯を見る彼女の目はどこか嬉しそうであった。 田中のアパートの前に立ち、ベルを鳴らす、ガチャっと開いた扉から以前より髭が伸び、少し疲れた様子の田中の顔が覗いた。 大野は促されるまま部屋に入り、リビングのいつも座っている場所へ腰を下ろす。 部屋の中は几帳面な田中らしくなく、物で溢れかえっていた。 忙しくて、掃除できなかったのであろうと大野は考えた。 掃除を手伝って欲しくて...
  • 26人いる! その7
    26人いる!その7 【投稿日 2006/12/17】 ・・・いる!シリーズ 2006年夏コミ2日目。 現視研一行は椎応大学の最寄の駅から始発でやって来た。 今日は「やぶへび」の面々は漫研の会員たちと行動するので居ない。 女子会員たちは初日でお目当ての大半をゲットしたので、2日目は軽く巡回する程度で、さほど熱心に買い物する積りは無い。 男子会員たちも、本番の男性向け中心は3日目なので、2日目は軽く流す積りだ。 ただ1人目を爛々と光らせているのは国松だ。 特撮命の国松にとっては、特撮ネタの出てくる2日目こそがメインだからだ。 昨日急遽、会員たちの昼食と飲料水を管理するマネージャー役を買って出たので、国松もある程度大荷物になるはずだったが、そういう理由で国松の分は日垣と巴と台場が持った。 巴と台場はカートに括り付けたクーラーボックスを持ち、日垣は昨日より...
  • 『勇者の祭典』
    『勇者の祭典』 【投稿日 2006/08/24】 カテゴリー-現視研の日常  天高く馬肥ゆる秋。椎応大学は大学祭の初日を迎えていた。  毎年3日間開催される大学祭は椎応の学生ばかりでなく、近隣他大学の学生や中高生も覗きに来る大きなイベントだ。模擬店やフリーマーケット、アイドルやお笑い芸人のライブなど盛りだくさんで、この時期このキャンパスはお台場や浦安に負けないテーマパークになる。  現視研の面々も今年は張り切っていた。まあ張り切らざるを得まい。会員数の減少が深刻なこのサークルは、次の春に新入会員を集めなければ存続の危機が訪れるのだ。この大学祭は、彼らの知名度を上げるラストチャンスというわけだった。  斑目晴信が現視研の展示会場に姿をあらわしたのは昼を少し回った頃だった。会場入口に立っている笹原完士を見つけ、声をかけた。 「よう笹原。どうだ?入りのほう」 「ああ斑目さ...
  • 完全に妄想SS
    完全に妄想SS 【投稿日 2005/10/10】 カテゴリー-斑目せつねえ 「おーい。斑目君、早くしろ」 「はいー!」  ある日、俺はお得意様である市庁舎へ出向いていた。  何で俺が営業の手伝いをせにゃならんのだ。まあ、しがない平社員だから仕方ないけどさ。  やがて応接室に案内されると、鼓動がバクバクと早鐘を打ちはじめた。  やべー、緊張でちょっと吐きそう。そんな事を考えていると、不意にコトンとお茶を差し出さ れた。 「どうぞ。ただいま担当者が来ますので、少々お待ち下さい」 「あ、ありがとうござい……」  俺は礼を言うために彼女に目を向けた。とたん、言葉を失った。  優しい目。通った鼻。その長髪から漂うシャンプーの香り。この雰囲気はまるであの人そっくり だった。 「どうかしましたか?」 「い、いえ。何でもありません。大丈夫です」 ...
  • 朽木 10:00
    朽木 10 00  【投稿日 2005/12/18】 げんしけん24 「ハラショーッ!!!」 勝利の雄叫びを上げるクッチー。 朝っぱらから2ちゃんねる漫画板の某漫画スレを舞台に繰り広げたクッチーVS暇なヒッキーの対決は、遂にクッチーに軍配が上がった。 執拗なクッチーのレスの猛攻にヒッキーが音を上げたのだ。 クッチーがそこまでその漫画とスレに入れ込んだのには訳があった。 その漫画とは、ある架空の大学のオタク系サークルのぬるい日常を描いた作品だった。 同じ様なサークルに所属するクッチーは、その漫画を気に入って我がことのように感情移入していた。 中でも彼がご執心なのは、特徴は無い(強いて言えば平凡なことが特徴)が真面目で心優しい主人公と、その相手役とされているロリ顔ロリ体型ツンデレのヒロインだった。 その漫画のスレでは、この2人のフラグが立ってる派と立っ...
  • 3月号予想・その七
    その七 地雷を踏んだらコニョニョチワー【投稿日 2006/01/05】 カテゴリー-3月号予想 クッチーは別荘周辺の森の中を彷徨っていた。 と言っても道に迷った訳ではない。 ヒップバッグの中には、周辺の地図とコンパスが入っている。 それも軍用のレンザティックコンパスだ。 彼は合宿直前、ランドナビゲーション(地図とコンパスで、現在地点や目標地点への方角や距離を正確に調べること)のやり方を一夜漬けながら一通りマスターしていた。 だから出鱈目に彷徨っていても、帰って来れる自信はあった。 彼の手には、相変わらずデジカメが握られていた。 念の為にヒップバッグには、予備のバッテリーやSDカードやカメラを入れていた。 さらに腰にはホルスター状の革ケースに入った、米軍払い下げの暗視スコープがあった。 すでに日は落ちたが、これがあれば夕暮れ程度の明るさで撮影でき...
  • 春奈の蒼穹
    春奈の蒼穹【投稿日 2007/02/20】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 げん...
  • 「幸せになる様に」
    「幸せになる様に」【投稿日 2007/10/25】 カテゴリー-斑目せつねえ 註:やおいです。激しい描写はないですが、苦手な方はご注意を。 俺、斑目晴信は今、笹原完二と二人で、笹原の部屋へと歩いている。 笹原の部屋に遊びに行くのはこれで何度目だろうとふと考えた。数えてみるが分からない。 「どうしたんですか斑目さん?」 ぼーっと考え事をしていた俺に、笹原が聞いてきた。「何でもねぇよ」と返して、又前を見て歩く。 歩きながらの話題は、昨日放送していたアニメの事、最近連載が始まった漫画の事。二人とも好きな事に関してなら何時間でも話していられる。 笹原が、口を動かしている俺を見て嬉しそうな顔をした。何かを噛み締める様な、そんな顔を。 それに気づいた俺は、ふいっと笹原から目を反らす。 自分の顔が赤くなったのが分かって、ますます笹原の方を見れなくなる。 急に...
  • 千と千佳の神隠し
    千と千佳の神隠し 【投稿日 2005/11/08】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ        千尋    荻上千佳   カオナシ     朽木学        白     笹原完士   坊        田中総一郎        釜爺    高坂真琴   蛙男       斑目晴信        リン    笹原恵子   杯神様      久我山光紀        湯婆    大野加奈子  監督       春日部咲        銭婆    大野加奈子 「騒ぎが静まったら、裏の潜り戸から出られる。外の階段を一番下まで下りるんだ。 そこにボイラー室の入り口がある、火を焚く所だ。中に釜爺という人がいるから釜爺 に会うんだ。その人にここで働きたいと言うんだ、断られても粘るんだよ。ここでは 仕事を持たない者は、湯婆にコスプレさせられてしまう。辛...
  • パンを焼く
    パンを焼く 【投稿日 2006/01/18】 カテゴリー-笹荻 合宿も終わってしばらく―――。 夕暮れは早くなってきたが山の木々は蒼い、とある初秋のこと。 笹原のアパートの台所に立つ荻上の姿があった。 その背中ごしの動きはギクシャクしていて心なしか、緊張している……… どころではない。横顔は焦っていて、軽くパニック気味のようなのだ。 全ては笹原の「……手料理食べてみたいな」の一言から始まった。 彼はウッカリと本音をダイレクトに言ってしまうところが有る。 それがゆえに、荻上も「じゃあやってみマス」と二人でスーパーに行ったのだ。 二人でスーパーで買い物してる所までは熱々カップル気分でよかったのだが 荻上自身、節約のために自炊はしているものの 荻上『自分の創った料理って食べ終わる頃には飽きているんだけど……』 といった状況だった。つまりは消極的に不...
  • マダやん
    マダやん 【投稿日 2006/01/09】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ ―――――彼女は、筺の中にみっちりと埋まってゐた。 斑目晴信(23歳・会社員)は戦慄した。 成人の日を加えた3連休に、冬コミで買い込んだ同人誌を分別整理しようと思い立ち、 読み返しては段ボール箱に入れ、オカズとしての実用度を分類の尺度にすべきか、 あるいは上手い下手にかかわらずジャンル別に分類すべきか、決まらないままに始まった 終わり無き選別作業を続ける中、押し入れの奥に記憶にないビッグサイズの段ボール箱を 発見したのが数分前。 人間の死体でも入っているのではないかという重さに荒い息をつきながら、ようやく床に 下ろした段ボールには、トンデモナイ代物が収まっていたのである。 そこにあるのは、見知らぬ女性の新鮮な死体だった。 年齢はおそらく20代、脱色したシ...
  • 30人いる!
    30人いる! 【投稿日 2007/07/16】 ・・・いる!シリーズ 西暦2006年、一時は存亡の危機に立たされた荻上新会長政権下の椎応大学現代視覚文化研究会は、11人もの新入会員を迎え見事に復活した。 会員激増に伴なう部室の移転、親睦を図る為の海水浴、そして夏コミでの同人誌販売に3日間日替わりのコスプレと、数々のイベントを消化しつつ進み続ける新生現視研。 現在の次なる攻撃目標は学祭だ。 スーがクルルのコスを希望したことから始まって、話はケロロ小隊コス、そして夏コミで使ったベムとアルの着ぐるみコスも交えた「ウルトラファイト」風映画制作へと発展。 果たして現視研の映画制作は成功するのか? どうなる現視研! どうする荻上会長! 現視研の明後日はどっちだ! 主なオリジナル設定 荻上会長政権下での新1年生は11人で、さらに秋からはスーとアンジェラも加わ...
  • 26人いる! その3
    26人いる!その3 【投稿日 2006/12/03】 ・・・いる!シリーズ 2006年の夏コミ初日。 現視研と「やぶへび」の面々は上野から始発に乗り、ビッグサイトに着いた。 とりあえず1度、全員で一般参加の行列に並ぶ。 一行は、いろんな意味で周囲の目を引いていた。 主な理由は三つあった。 一つ目は人数だ。 コミフェス参加サークルで、大手を除けば総勢22人という人数は、かなりの大人数の部類に入る。 二つ目はメンバーの外見だ。 先ず目を引くのが、巨乳とロリロリの金髪外人女性コンビだ。 あとのメンバーも、巨乳の女性が2人、身長180台のノッポが2人、肥満体の女性が2人、そしてロリ顔ロリ体型の女子たち(しかも1人は筆頭)等、多士済々な面々だ。 そして三つ目は、彼らの尋常ではない荷物の量だった。 多くの者のリュックは通常の物より大型で、しかも今から買い...
  • 第十五話・贖罪
    第十五話・贖罪 【投稿日 2006/05/24】 第801小隊シリーズ その日、マコト=コーサカは、ふとした違和感に気付いた。 皆の輪から外れ、一人MS格納庫のササハラと話をしに行こうとしていた矢先である。 テンプルナイツとの小規模な激突から約3日が経っていた。 遡ること3日前、丁度その戦闘が終了した矢先、一つの連絡が入った。 それは、マダラメらの過去の戦友、ヤナギサワ大尉からもたらされたものであった。 それらしい基地が発見され、地球圏により近い破棄された人工衛星群に紛れるように存在し、 今まさに活動をしようと活発に物資が運び込まれているという。 そこに目的の兵器、そして目的の人物がいる可能性が100%とはいえないが、 それしか手がかりがない以上、彼らは進路をそこに進めるしかなかった。 その行程は順調であり、特に問題もなかった。 ササハラはよく一...
  • 11人いる!
    11人いる! 【投稿日 2006/02/19】 ・・・いる!シリーズ 西暦2006年4月。 結論から先に言うと、荻上新会長率いる現視研新体制下の新人勧誘は、男子5人女子6人の計11人という例年にない大漁で終わった。 後でサークル自治会の役員の人に聞いた話によれば、これは現視研創立以来最高記録であり、今年の新人勧誘では体育会系も含めて全サークル中トップだそうだ。 今年の新人勧誘が大成功した理由は、大きく分けて三つあった。 一つ目は、例のアキバ系小説原作のドラマと映画の大ヒットでオタクがちょっとしたブームになり、全国レベルでニワカオタや新人オタが増えたことだ。 椎応大学にもそんな新米オタが何人か入学していた。 普通こういった人が目指すのは、漫研かアニ研だ。 だがこの両会は、初心者オタには敷居が高過ぎた。 高校ならともかく、大学にもなって絵心のない人には...
  • 第零話・Before meeting you
    第零話・Before meeting you 【投稿日 2006/05/01】 第801小隊シリーズ アキバコロニー。 宇宙に出来た三番目のコロニーであり、宇宙交通の要所である。 様々な人、文化が行き交うその巨大なコロニーでは、内部で様々な集落を生んだ。 皇国の独立宣言に伴い、地球圏への足がかりとなるこのコロニーにもその影響は及んだ。 コロニーの自治政府内部でもどちらに与するかで意見が割れ、内部抗争の発端となった。 チカ=オギウエはそんな不穏な空気の中、日々を過ごしていた。 「うあー、寝坊しちったー。」 いいながらオギウエはハイスクールへの道を駆ける。 あせりながらパンをくわえているその姿はお世辞にもおしとやかとはいえない。 時期は卒業。迎える彼女は、今後に対するそこはかとない不安を抱えてはいた。 しかし、学校での日々と仲間たちはその不安を拭って...
  • 手紙~さよなら、ありがとう~
    手紙~さよなら、ありがとう~【投稿日 2007/01/28】 カテゴリー-斑目せつねえ 注意:これはkoyukiに送られた感想レスです。 ですが個人的に気に入ったので掲載しました。 もし、作者の方が載せないで欲しいようでしたらご連絡ください。 『  こんな日にこんな手紙を書いている俺を、スーは許してくれないかもしれない。  でも、あんたにだけは伝えたいと思っていて、そのチャンスはたぶん今日が最後なのだ。  書けるだけ書いてみよう。舌足らずだったらごめん、俺の精一杯の気持ちを綴ります。  春日部さん、あんたが好きだった。過去形で書くのが悔しいくらい、大好きだった。  もうとっくに「春日部さん」じゃねえけどな。この手紙では春日部さんって呼ばせてください。  初めてそれを意識したのは春日部さんが2年になった春だ。それ以来ずっと……、あん...
  • 26人いる! その5
    26人いる!その5 【投稿日 2006/12/03】 ・・・いる!シリーズ 春日部「『何ちゅう日本語だ???』あんたたち、日本語喋れるようになったんだな…」 笹原「久しぶり、来てたんだ。今日はどうしたの?」 さすがに春日部さんが本格的にオタク道に目覚めて、自主的に来たとは思えなかった。 春日部「高坂がさあ、企業ブースとかいうのに出品するんで、初日と2日目の2日間ここに泊り込むから、着替えと食事の差し入れよ」 笹原「大変だね」 朽木「まるで刑事の妻ですな」 春日部「よしてよ縁起でもない」 荻上「あの、お店の方は?」 春日部「お盆は世間並みに休むわよ。都心部の服屋でお盆に店開けてても、人件費食うだけだしね…」 笹原は春日部さんの表情に微かな翳りを感じ、思わず尋ねる。 笹原「何かあったの?」 しばしの沈黙の後、春日部さんは事情を語り始めた。 ...
  • せんこくげんしけん1
    せんこくげんしけん1 【投稿日 2006/02/27】 せんこくげんしけん 合宿から数日が経ったある日の午前。 サークル棟を訪れた荻上は、部室のドアの前に立つ怪しい人影を見かけた。 物陰に隠れて様子をうかがう彼女の位置からは、男の背中しか見えない。背は低い。なで肩で猫背だ。 「何をやってるんだ……」 大野のコスプレ衣装が盗まれそうになった事件を思い出す。当時の犯人像はハッキリしていないので確証はない。 (大野先輩狙いの再犯? あのとき、朽木先輩が顔を覚えてくれていたら!) 笹原に電話しようと思ったが、彼は就職先の研修中であることを思い出す。迷惑は掛けたくない。ふと、笹原の顔が浮かぶ。最近脳内で再生されるのは強気攻めの顔だ。 唇を重ねた感触、肌のぬくもり……。 「いげね!」我に返って口元を押さえる。顔は紅潮しきっている。最近は多方面にワープでき...
  • 真っ赤な誓い
    真っ赤な誓い 【投稿日 2007/01/18~03/08】 カテゴリー-斑目せつねえ その日の斑目はいつもと様子が違っていた。 いつも通り仕事をそつなくこなしていたが どこかソワソワした感じを漂わせており、落ち着かない様子であった。 「斑目くん」そんな彼の様子を見た上司が声をかけたのが 昼食も終わり、午後の業務に入る前であった・・・。 「今日ぐらいは、休みをとっても構わなかったのに・・・」 「大丈夫ですよ、明日は休日だし、  仕事していないと落ち着かなくて・・・  ここに連絡入れてもらえるように頼んでますから・・・ 今日はまだ大丈夫なんじゃないですか・・・・」 斑目は引きつった笑顔で答えた。 「気持ちはわかるがなあ・・・ いざというときそばらにいなかったらあとあと恨み言をネチネチ言われるぞ・・・・ 俺がそうだったから・・・。」 上...
  • 家出少女・荻上
    家出少女・荻上 【投稿日 2005/10/14】 カテゴリー-笹荻 舞台は05年夏コミ三日目の前夜、新宿ってことで。 「キミキミィ、中学生でしょ?家出だね?」 <補導員>の腕章を巻いた初老の男が、いきなり荻上千佳の細い腕をつかんだ。 「は?!えええ!!ち、ちが……」 深夜1時の新宿駅東口。コミフェス最終日の待ち合わせ場所の漫画喫茶に向かう途中だった。 もう二〇歳近い女子大生なのに中学生に間違えられた屈辱感と、いきなり子供のように腕をつかまれたショックでまともな口が利けない荻上に、説教するかのように補導員が畳みかける。 「いくら夏休みだからって子供がこんな時間に盛り場をうろついちゃいけないよ。あのね、東京はとてもこわいところなんだよ。 薬とか売春とか、取り返しのつかないことになる子がたくさんいるんだ。キミくらいの歳の女の子を欲望の餌食にするようなクズ男...
  • 山田にっき
    山田にっき 【投稿日 2006/11/29】 カテゴリー-くじアン ○月×日、はれ。  頭の中でアラーム音がして、いつものように目覚めました。今日もいい天気です。  今日もなんだかいいことがありそうで、ワクワクします。毎日が楽しくて、幸せ。  わたしは、朝起きるとまず蓮子さまを起こしに行きます。寄宿舎の隣の部屋で暮らしている蓮子さまは毎晩、なんだかよくわからない研究をしているので朝起きるのが苦手なんです。  一足先に制服に着替えて、隣の部屋をノック。どうせ返事はないので、一呼吸だけおいてドアを開けます。 「おはよーございます、蓮子さまぁ。今日もいいお天気ですよー?」 「zzzz」  あらあら。今日も机に突っ伏して眠っています。パジャマの上に白衣。片手にはドライバーを握ったままです。  机にはなんだか大型の機械がいっぱいのケーブルでつな...
  • となりのクガピ2
    となりのクガピ2 【投稿日 2007/01/19】 カテゴリー-その他 今は平成26年。西暦にして2015年。 30年近く昔の名作アニメを知る人は、この年の到来を喜んでいる。 「使徒が襲来する年だ」と。 この年の春、ワタシは晴れて椎応大学に入学した。 我ながら、良くやったものだと思う。 初志貫徹。小学生の頃からの夢が叶ったのだから! あぁ、桜の花びらが舞い落ちてワタシを迎えてくれている。 ついにこの日がきた。 椎応一本で今まで生きてきたのだ。 『そう、なぜならば…!』  『 と な り の ク ガ ピ 2 』 「第5回 現視研新人来て良かったね会議~!」 「アハハ、久しぶりに聞いたなソレ」 近日公開  ※  ※  ※ 【1】 時は平成26年。西暦にして201...
  • 必殺御宅人1
    必殺御宅人1 【投稿日 2006/05/25】 必殺御宅人 カネに生きるは下品にすぎる 恋に生きるは切なすぎ 出世に生きるはくたびれる すべて浮世は視覚之文化 萌えにギリギリ生活かける 仕事はよろず引き受けましょう 人呼んで御宅人 ただしこの稼業 江戸職業づくしには載っていない   ※       ※ 錦絵(浮世絵)や華々しい見世物など、庶民を中心に視覚文化が大きく花開いた江戸時代。見る文化が発展すれば、おのずとさまざまな嗜好も生まれてくるもの……。 ところは江戸浅草の外れにある椎応長屋。 夕刻、この長屋に住む浪人・斑目晴信は、傘貼りの内職を終えると、同じ長屋の奥まった一角へと足を運び、ある部屋の前に立った。 そこの扉には、美人錦絵が貼られて飾られている。 しかしその絵は、菱川師宣に始まり喜多川歌麿、東洲斎写楽が人気を博す...
  • 妄想少年マダラメF91・1
    妄想少年マダラメF91・1 【投稿日 2006/03/25】 妄想少年マダラメF91 ……平成3年…… ……斑目晴信、10歳の晩夏…… 「妄想少年マダラメF91」 ……And I ve seen it before   And I ll see it again   Yes I ve seen it before   Just little bits of history repeating…… 【2005年9月24日13 15/秋葉原駅前】 秋葉原駅。電気街口から次々と、リュックを背負った暑苦しい男達の群れが吐き出されては、ラジオ会館や大通りの方へと消えて行く。 この日彼等は、有名エロゲメーカーの新作発売を目指して来ていた。発売日が急きょ数日伸び、異例の土曜日午後の発売となったのだ。 雑踏の中、何十人かは、そわそわといそいそ...
  • はぐれクッチー純情派
    はぐれクッチー純情派 【投稿日 2006/04/22】 カテゴリー-荻ちゅ関連 【ラテ欄】 容疑者は荻上さん? それぞれの15年戦争、今決着の時! 朽木刑事、北に南に日本列島縦断ループ!  作者注: 本作は、次のような前提条件で進行します。 ①舞台は笹荻成就から10年後、つまりリアルタイムで言うと9年後の世界です。 ②世界観は、以前書いた「11人いる!」に基づいています。(部室が屋上にある等) ③東北地方でのシーンが多いですが、東北弁は自信無いので基本言語は標準語です。 ④なお原作との関連性については、5月号現在までの状況を前提にしてますので、もし先に6月号のネタバレが届いていて、そこで5月号の時点で考えられなかったような事態(斑目と咲ちゃんが結ばれたとか)が起こっていたとしても、当局は一切関知しません。 軽井沢にほど近いハイウェイを...
  • ぬぬ子の秘密
    ぬぬ子の秘密 【投稿日 2006/07/03】 カテゴリー-その他 管理人注 これは『荻ラヴ』発祥のげんしけんセカンドジェネレーション      『双子症候群』の設定を基にしたSSです。 「えええええええ」 千里と万理は二人同時に感嘆の声をあげた。きっかけはたわいも無い会話からだった。 「ねえねえ、ぬぬ子ちゃん!! そのメガネ外してみせてよ!」 千里ははしゃぎながら言った。 「ええ?でもー」 ぬぬ子はモジモジしながら、顔を赤らめてうつむきながら恥ずかしそうに答えた。 「別にいいじゃない!! 転校してきた時もちらっと素顔見えたけど、よく見る機会無かったんだしさー。可愛かったよね、万理!」 「ええ、そうよね・・・。でもぬぬ子ちゃん嫌がってるんじゃない?」 と、思慮深い万理はぬぬ子の顔を覗きながら心配そうに答えた。 (ちさの無遠慮ぶりはい...
  • ラジヲのお時間【葉月】
    ラジヲのお時間【葉月】【投稿日 2006/04/20】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「於木野鳴雪でお送りします。」 「・・・於木野さん?」 「なにか?」 「なんかいつもと違いません?」 「いえ、別に?いつも通りですよ。」 「え~、なんか違う~。いつもの於木野さんじゃない~。」 「何を言ってるんですか。」 「むう・・・。」 ~BGM・完全にFO~ 「というわけで、コミフェスも終わって早一週間が過ぎようとしている今日ですが。」 「そうですね。暑さがまだ続いて、今年は残暑が長そうですね。」 「・・・なんか面白くない~。確かに暑くて死にそう...
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