げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「即興で短い会話」で検索した結果

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  • 即興で短い会話
    即興で短い会話 【投稿日 2007/09/21】 カテゴリー-現視研の日常 荻上「斑目さん、初代会長ってどんな方だったんですか?」 斑目「何と言うか…実は俺も正体は分かんないんだよ」 朽木「そうなんでありますか?」 斑目「いると思ったらいない、いないと思ったらいる、そういう人だったからな」 荻上「まるで妖精ですね」 斑目「俺らの代でもいろんな説があったよ。宇宙人とか、座敷わらしとか。1番有力な説は地縛霊かな」 朽木「ぬぬ、それは危ないですな」 斑目「どうして?」 朽木「自爆霊は、いつ爆発するか分からないじゃないですか」 荻上「いつ爆発するか分からないのは、朽木先輩じゃないですか」 朽木「荻チン、ナイスツッコミ!」
  • カテゴリー:現視研の日常
    ...で 夏風萌の店 即興で短い会話 アニメ第3話後日談 TOP
  • 王様ゲーム~キス編~おまけ
    王様ゲーム~キス編~おまけ 【投稿日 2007/01/30】 カテゴリー-現視研の日常 注意:王様ゲーム~キス編~の設定リクをした方の感想です。 遅れながらもご馳走様でした! 羨ましすぎる! どうせこの後 「ふん!」 恵子が何だか不機嫌な様子で、斑目をにらみつける それからへらへらしている斑目の腕をつかみ、引き寄せた 「ぅおっ!?」 「ん」 引き寄せられた斑目、その先に待っていたのは本日何度も味わうこととなった感触 いきなりの出来事に周りが固まり、目をそらしたり赤面している 強引な恵子とのキスから解放されたのはたっぷり1分は経過した後のことだった 「ぷはっ」とけだるげに離れる恵子に斑目が真っ赤になりながら何か言おうとするが、声にならないようだ 「コーサカさんと間接キスも~らいっ」 「なっ」 恵子は上機嫌で咲の顔を...
  • 筆茶屋はんじょーき0
    筆茶屋はんじょーき0 【投稿日 2006/04/15】 筆茶屋はんじょーき 時は泰平の江戸時代。 江戸市中に一軒の茶屋があった。 「荻上屋」という立派な看板があるにもかかわらず、その店の看板娘から、その店は 『筆屋』 と呼ばれていた。 ”筆茶屋はんじょーき” この『筆屋』、もともとは某家の家老まで勤めた、荻上某が道楽で始めたものだった。 商品も煎茶にだんごしかない。 場所も良くはない。 事実閑古鳥の鳴いていたこの店が、現在そこそこに賑わっているのは、数年前からこの店の看板娘を務めている、”千佳”と言う名の娘のおかげだった。 彼女の過去は、決して明るくなかった。 元々彼女は、東北の小藩の武家の娘だった。 彼女には巻田某という、幼い頃からの幼馴染かつ許婚がいて、その未来はすでに定まっていたようなものだった。 しかしとある事件に...
  • 彼女は私のもの
    彼女は私のもの 【投稿日 2006/03/07】 カテゴリー-荻ちゅ関連 私は荻上のことなら何でも知っている。 彼女が好きなことも、嫌いなことも全て。 だから、私は彼女を思うようにできる。 それは当然の権利。 なぜなら私は荻上を愛しているから。 私が荻上と出会ったのは、中学に上がってすぐ、部活動を選んでいた時だった。 (私の中学では強制的に部活動を強いられるのだ) 自慢じゃないが私は勉強も、運動神経も良く、先生からの受けも良かったので、かえって選択に迷っていた。 結局決めかねて教室に戻ってくると、彼女がいた。 彼女は回りのことなど気にもかけずに、ノートになにやら書き込んでいる。 分厚いメガネ。ぼさぼさの髪。制服の着方だって校則通りで、むしろだらしなくさえ感じる。 ガリ勉クンかな、とも思ったが、机の上にあるのは教科書ではなく、マンガ。 ...
  • 彼女に幸せを
    彼女に幸せを 【投稿日 2006/03/09】 カテゴリー-荻ちゅ関連 結局私は何も手に入れられなかった。 あの男は去った。私の目論見どおり。 でも荻上は帰ってこなかった。 かつては信頼と愛情に満ちていた目にこもるのは不信とおびえ。 それはそうだろう。 彼女を裏切ったのは、彼女を利用したのは、間違いなくこの私なのだから。 あの男にした事には一片の後悔も無い。 そうされて然るべき事をあの男はやったのだ。 悔いがあるとすれば、それはあの男の器量を見誤ったこと。 秘密を自分の内に閉じ込められず、無様にも親にすがりつき、逃げ出してしまった小さな男。 そして問題を内輪で片付けられず、公にしてしまうその親。 よく出来た親子と言うべきだろう。 彼女には一片の非もない。道具に非などあるわけが無い。 責められるべきは私。 だけど名乗り出...
  • 残暑のひとコマ
    残暑のひとコマ 【投稿日 2005/12/02】 カテゴリー-現視研の日常 恵子「ちわー」 斑目「あ…やあ、ちわ。」 恵子「………ども。」 笹原の就職が決まってから数日、いつもの部室の風景だったが…。 恵子「………。」 斑目「………。」もぐもぐ 沈黙が続く。いや、斑目のコンビニ弁当を食べる音だけが聞こえる。 今日はどうやら冷やし中華とサンドイッチのようだ。 なにしろこの二人、今まで会話なんてほとんど無かったし、馴染んでない。 恵子「ねぇ、マヨネーズ使わないんだね。」 斑目「ん?…ああ、まあね。」 先に話し掛けたのは恵子だった。退屈過ぎたようだ。 恵子「っていうか、ほんとよく来てるよね。昼休みに。」 斑目「まぁねぇ。近いし、落ち着くっていうか―――。」 恵子「会社に馴染んでないんだね。」 斑目...
  • 空と雲
    空と雲 【投稿日 2006/08/24】 カテゴリー-その他 今日はすごくいい天気で嬉しいなあ。 朝起きた直後は、ウチで昨日の格ゲーの続きをしたいなと思ってたんだけど、 (ふと思いついた連携技をためしてみたくなったから) 咲ちゃんに「外へいこうよーーー!ていうか朝からゲームはやめよう。マジで。ホント。おねがい」 って泣きつかれたので、こうして外に出てきたんだ。 で、改めて、今日は外に出て良かったと思ったんだ。すごく気持ちいいから。 ふわふわの形のいい雲が空にたくさん浮かんでる。 全く雲のない快晴より、僕はこういう空のほうが好きだなあ。 僕が空を眺めていると、咲ちゃんは「どーしたの?」と不思議そうに聞いた。 「うん、今日はいい天気だなあーと思って」 僕がそう言うと、「そうだねー。昨日は雨降ったじゃん。雨だと靴が濡れるからヤなんだよね」と...
  • チェーン
    チェーン 【投稿日 2006/06/17】 カテゴリー-現視研の日常  3月も2週間を過ぎようとするある晴れた火曜日。荻上千佳は現視研の部室で個人誌用のネームを 書いていた。だいぶ春らしく、暖かくなった午後。昼過ぎにはいつものように斑目がコンビニ弁当を 提げて現れ、いつものように中身のない会話をして昼飯を平らげ、会社に戻って行った。  春休みも佳境で、キャンパスに人影は見当たらない。部室までの道行きで誰にも会わなかったし、 斑目が来なければ今日は1日言葉を発せずに終わったのではないか……そんなことを考えていた頃。 部室のドアノブが遠慮がちに回され、鉄扉がゆっくりと開いた。  千佳が顔をめぐらすと、そこには笹原完士が立っていた。千佳を認めるとうれしそうに微笑むが、 眉間には疲れが見て取れるしスーツも皺だらけだった。 「あ、笹原さんこんにちは……なんか疲れて...
  • ヤブーの話
    ヤブーの話 【投稿日 2006/09/26】 カテゴリー-その他 現視研の部室の扉の前で、藪崎は悩んでいた。 本気で悩んでいた。 真剣に悩んでいた。 「開けるべきか開けないべきか、それが問題だ」などと呟きたくなるほどに悩んでいた。 そして決断した。 「それもこれも全部荻上がわるいんや!!」 …なんでさ。 時間は少し遡る。 漫研では、いつも通りの当り障りの無い会話と、穏やかな笑い声が響いていた。 そんな中藪崎は、会話にも加わらず、一人ノートに向かって絵を描く。 (…けったくそわるい) 藪崎は心の中で毒づく。 (好きを好きと言わんで、嫌いを嫌いと言わんで、気に入らんもんは『無かったことにする』っつー訳や。結構なこっちゃ) (いつまでもそーやって慣れ合っとれ!) 次第に筆圧が高くなってくる。線が荒れだす。絵が崩れる。 そんな藪...
  • 家出少女・荻上
    家出少女・荻上 【投稿日 2005/10/14】 カテゴリー-笹荻 舞台は05年夏コミ三日目の前夜、新宿ってことで。 「キミキミィ、中学生でしょ?家出だね?」 <補導員>の腕章を巻いた初老の男が、いきなり荻上千佳の細い腕をつかんだ。 「は?!えええ!!ち、ちが……」 深夜1時の新宿駅東口。コミフェス最終日の待ち合わせ場所の漫画喫茶に向かう途中だった。 もう二〇歳近い女子大生なのに中学生に間違えられた屈辱感と、いきなり子供のように腕をつかまれたショックでまともな口が利けない荻上に、説教するかのように補導員が畳みかける。 「いくら夏休みだからって子供がこんな時間に盛り場をうろついちゃいけないよ。あのね、東京はとてもこわいところなんだよ。 薬とか売春とか、取り返しのつかないことになる子がたくさんいるんだ。キミくらいの歳の女の子を欲望の餌食にするようなクズ男...
  • となりのクガピ
    となりのクガピ 【投稿日 2006/02/24】 カテゴリー-その他 【少女の独白】 ワタシが病気で小学校を休み、病院に入院して1ヶ月になる。 8月。11歳の誕生日も病院で迎えた。 本来の治療薬が体に合わず、入院期間は延びている。 友達が見舞いに来てくれることも少なくなってきた。 だって夏休みに入院したもんね。みんなもお見舞いに行くより、プールに行ったり、一日中ゲームして遊ぶ方がそりゃ楽しいよ。 もうすぐ誰も来なくなる。 毎日、入院病棟をとぼとぼと歩いて、ナースステーションの向かいにあるソファーに座ってマンガを読む。 3人がけのソファーはお気に入りの場所だ。 マンガはお母さんに頼んで家から持って来てもらった。 「面白いの、コレ?」と、お母さんは変な顔をするし、友達は「男向けの漫画だから」って敬遠する。 けど、ワタシは黒木優は...
  • 気付いた時が恋のはじまり
    気付いた時が恋のはじまり 【投稿日 2007/01/15】 カテゴリー-笹荻 気付いた時が恋のはじまり                   ~よくある歌の一節 梅雨直前のある日の事。 大学へ向かう途中で、荻上は道路に、おそらく子供が書いたのであろう落書きを見つけた。 ○×△□。 へのへのもへじ。 何処かの誰かの顔。 デフォルメの効いた人間像。 荻上は何となく微笑ましく思いながらそれらを眺める。 ふと自分の過去を振り返る。 家の前の道路に、親に呼ばれるまで好きに書き殴っていたあの頃。 落書き以下のあの絵を誉めてくれた、父親の笑顔を思い出す。 多分あの笑顔が、荻上にとっての原点だったのかもしれない。 ふと、その脇に描かれた○の連なりに気がつく。 (ああ、今でもこの遊びはあるんだ) 好奇心と懐かしさから、荻上はそれを踏...
  • アンジェラ
    アンジェラ 【投稿日 2006/08/06】 カテゴリー-斑目せつねえ 注:データ量の関係で二分割しています。 (映画「Angel-a」のパロ) ~山崎まさよし「アンジェラ」より~ いつか流した涙と無くした言葉を探して 鏡の向こうに閉じ込めた心を取り戻して 今は渇いた瞳でやがて来る明日を見ないで 私はあなたのすぐそばでささやきつづけている そして物語は始まった… ぬかるみのような灰色の空。 最近ずっと曇りの日が続いている。 冬。もうすっかり葉の落ちた木が、冷たくなった風を受けて枝を揺らしている。 会社を出てしばらく歩いたところに少し大きな川がある。 ふと足を止め、川を橋の上から眺めてみる。 濁っているので水の中までは見えない。 まるで今の自分の心のようだと思った。 ただ、川の水は...
  • 夜明けの一秒前
    夜明けの一秒前 【投稿日 2006/02/18】 カテゴリー-荻ちゅ関連 とある東北の女子高では、今日が卒業式のようだ。 和装や礼服の父兄、父母の姿も見えるが、やはり主役は卒業生。 別れを惜しみ涙をハンカチで押さえる女子高生たち。 あるいは最後の楽しみとばかりに談笑しながら 連れ立って打ち上げに向かう集団。 皆、高校生活を謳歌し、新生活に向けて晴れやかな顔をしている。 その中でも浪人した者や受験が終わっていない者はスッキリしていない。 その構内に、誰とも連れ添わず挨拶もせずに一人で歩く、背の低い 厚い眼鏡の卒業生が居る。荻上千佳その人だ。 この子も卒業式だというのにその顔は暗く疲れが浮かんでいる。 談笑している友人達の方に目をやると、一瞬寂しそうな色が浮かんだ かに見えたが、黒目がちな鋭い目のまなじりは吊り上がり、 怒っているような様子に...
  • ぬぬ子の秘密
    ぬぬ子の秘密 【投稿日 2006/07/03】 カテゴリー-その他 管理人注 これは『荻ラヴ』発祥のげんしけんセカンドジェネレーション      『双子症候群』の設定を基にしたSSです。 「えええええええ」 千里と万理は二人同時に感嘆の声をあげた。きっかけはたわいも無い会話からだった。 「ねえねえ、ぬぬ子ちゃん!! そのメガネ外してみせてよ!」 千里ははしゃぎながら言った。 「ええ?でもー」 ぬぬ子はモジモジしながら、顔を赤らめてうつむきながら恥ずかしそうに答えた。 「別にいいじゃない!! 転校してきた時もちらっと素顔見えたけど、よく見る機会無かったんだしさー。可愛かったよね、万理!」 「ええ、そうよね・・・。でもぬぬ子ちゃん嫌がってるんじゃない?」 と、思慮深い万理はぬぬ子の顔を覗きながら心配そうに答えた。 (ちさの無遠慮ぶりはい...
  • 2月号予想・その一
    その一 短いようで長い冬の一日 【投稿日 2005/11/27】 カテゴリー-2月号 「や。」 「あ・・・。」 年の瀬も迫り、凍えるような東京の冬。ここは国際展示場駅前。 夏コミのときと同様に、笹原と荻上は待ち合わせをしていた。 「今回もどうもありがとうございます・・・。」 そういってお辞儀をするも、荻上の顔は相変わらずの仏頂面。 「いや、ま、暇だしね。」 あはは、といつものような会話をする笹原。 「じゃ、行きましょうか。」 荻上はそういうと、先に逆三角形のほうに向かう。 「あ、ちょっと待ってよ。」 それを追いかけて行く笹原。少し駆け足になり荻上の横に着く。 進む道はサークル入場口。その隣の道では一般入場者が列を成していた。 「いやー、今回も人多いねえ。」 「冬は二日間ですからね。集中もしますよ。」 「だねえ。」 「大野先...
  • Zせんこくげんしけん1
    Zせんこくげんしけん1 【投稿日 2006/03/12】 せんこくげんしけん 【2005年8月8日/19 45】 斑目は力なくアパートのドア開けた。一日の仕事を終え、外で適当に夕食を済ませて帰ってきた。上着をベッドに脱ぎ捨てて、イスにどっかりと腰を下ろし、フゥとため息をついた。 疲れる一日だった。仕事で、ではない。 いつも通りに現視研部室で昼食を取っていた時、大野がアメリカ人を連れてきたのだ。しかも2人も。しばらく自分一人での対応(というか流されるまま)だったので、午後のスタミナも奪われるような脱力感があった。 後でやってきた咲は、自分とは対照的に流暢な英会話で会話をしていたというのに。 斑目は虚空をうつろに見つめながら、「ケョロロ将軍ねえ……」とまた独り言。話題のアニメが気になるわけではない。彼女と自分との能力格差が、今頃になって心に小さな穴をつくっているのだ。 ...
  • サマー・エンド3
    サマー・エンド3 【投稿日 2006/04/02】 サマー・エンド あの日から一ヵ月後。 また夏が来る。 7月はもう来週に迫っていた。 不思議なもので、あのカレンダーが一枚めくれただけで緑が一層鮮やかに輝き出すような気がする。 空も、自然も輝き出す、そんな気がする。 しかし、今はまだ梅雨の残りが街を濡らしている。 雨戸の向こうでは、きっとまだ雨が降っているはずだ。 笹原はふと思った。七夕の日には雨が降るって言うけど、今年もそうなのだろうか? 笹原は握った手に力を込めた。 「サキ………、起きてる?」 彼女は狭いベッドの上で笹原の腕を抱いている。 「うん…、起きてるよ…。」 彼女は小さく応えた。締め切った部屋に、電灯のオレンジで小さい灯りだけが点っていた。 「なに……。」 彼女は笹原の腕に頬を寄せて言った。こそばゆくて、笹原は少し身を...
  • 手をつなごう
    手をつなごう 【投稿日 2006/03/21】 カテゴリー-笹荻 残暑か初秋か微妙な頃。まだ日中は汗ばむなか、笹原と荻上は 小店舗が並ぶショッピング街を連れ立って歩いていた。 笹原は率先して歩きながらも、振り返っては荻上に話しかけている。 「荻上さん、今日はけっこう本買ったね。荷物持つよ」 「あ、有難うゴザイマス」 照れたような笑顔で答える荻上。 そして荻上のトートバッグを肩に掛ける笹原。ズシリと重い。 『荷物持ってもらうなんて、付き合ってるみたい…じゃなくって付き合ってるんだった』 荻上はまだ、状況に馴染んでいない様子だ。 「笹原さんは今日は目当てのものは買えましたか?」 「はは…もうちょっと回ろうか」 何故かちょっと赤くなると笹原は、すこし左右を見てまた歩き出した。 優柔不断なところは見せまい、といったところだろうか。 荻上は横に...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来その3
    koyukiⅢ~フェチ、襲来その3 【投稿日 2007/03/13】 カテゴリー-斑目せつねえ 【2011年4月16日/東京駅】 土曜日の朝。 東京駅八重洲口の一角にあるコーヒーテラスで、高坂真琴とアンジェラ・バートンがタンブラーを片手に談笑していた。 咲は2、3歩離れた場所に立ち、携帯電話で自分の店に連絡を入れている。 「……うん、うん。じゃあ悪いけど店の方、よろしくね」 咲は電話を切って、二人のもとに戻った。 彼らの足下には荷物のカートが置かれている。軽い朝食を終えて、これから仲間達と合流。アンジェラ主催による『高坂夫妻結婚記念温泉旅行』として、伊豆へと向かうのだ。 英語と日本語が行き交う会話。3人とも『絵になる』容姿だけに、周りを行き来する人々の中でもひときわ目立っている。 この後、別の意味で、さらに目立つことになるのだが……。 ...
  • 筆をギュっとね!
    筆をギュっとね! 【投稿日 2006/09/14】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ ここは関東の地方にある多摩県。夏休み終盤の頃、県の総合体育館に 体格の良い高校生がぞろぞろと集まってきていた。 地域の高校の柔道部が、合同練習を始めようとしている。 会場の観客席の一陣を確保して、柔道着に着替えている一団が居た。 背中のゼッケンによると、現士高校の柔道部のようだ。 部員数は6人、体格のいいのは二人だけであとは細身であり、部員も かなり少数で5人の団体戦もギリギリのようだ。 一人だけ柔道着に着替えずに、カッターシャツに腕を吊っている者が居る。 その中でキャプテンは意外なことに細身の斑目、3年生だ。 他に3年生には超重量級で昔ながらの柔道体型である久我山と、 がっしりした中量級の田中が居るので、知らない者が華奢な斑目を キャプテンと思う事は無いだろ...
  • 4月号予想・その四
    その四 花言葉【投稿日 2006/01/30】 カテゴリー-4月号予想 1.《えにしだ》(金雀枝、金雀児、Broom) 虚、卑下、清楚、博愛 合宿が終わり、大学に近い最寄の駅で解散してから笹原は直接どこにも寄らずに、 自分のアパートに戻った。惠子も直接実家に帰った。部屋に入るや、荷物をどさ っと降ろして、着替えも片付けもせずに、ごろりと寝っころがった。 (くたびれた・・・。たった三日なのに、なんか色んな事があった気がする) 笹原は携帯を取り出し、受信メールのメッセージをぼんやりと眺めた。 『明日私の部屋に来て下さいませんか?』 『例のものをお見せしようかと思うのですが。』 「明日か・・・」 笹原はつぶやいた。そして思った。 メールが来たときにはドギマギした。しかし今は少し不安と焦燥を感じる。荻上 さん、少し急いていないだろうか? (...
  • 2月号予想
    2月号予想 その一 短いようで長い冬の一日 その二 その三 欲望ロック その四 雪溶けの前に その五 笹荻怒りの鉄拳 その六 夢を見た その七 夢と想いと TOP
  • koyukiⅡその2
    koyukiⅡその2 【投稿日 2007/02/14】 カテゴリー-斑目せつねえ 2月14日。月曜日。 笹原家の夕べは喧噪に包まれた。 笹原千佳は前日までに大きな仕事を終えて、この日はオフにしていた。 昨夜からチョコレートの素材を溶かして形どりし、夫のためのバレンタインチョコを作っていたのだ。 (夕食を終えてお茶を入れた時に、心を込めた一品をプレゼントしよう) しかし、そんな甘い願いは、珍客によってブチ壊されてしまうことになる。 田中加奈子とスージーがやってきたのだ。 「チカ!アイタカッタ!」 「スー!?」 ドアを開けるなり、いきなり抱きついてきたスージーに慌てる千佳。 そこまではいい。 そこまでは。 続く田中夫妻が、段ボール2ケースほどのチョコレートを持ち込んできたのだ。 しかも、そのチョコレートは自分のマンガのキ...
  • 斑目放浪記軽井沢編
    斑目放浪記軽井沢編 【投稿日 2006/09/16】 斑目放浪記  朝の光がカーテンの隙間から差し込むと、彼はゆっくりと目を開けた。ゆうべの乱痴気騒ぎの余韻が体に残っている。もう無理のきく年齢ではない。枕元から眼鏡を探し出し、上半身裸のままベッドから起き出した。  高原の貸し別荘は静かで、まるでこの世に彼と、隣でまだ寝息を立てているひとの二人だけしかいないような錯覚を呼び起こす。  酔っ払ったまま人の布団にもぐりこみやがって。ばっちり目ェ覚まさせてやる。彼は……高柳は、眼下の人物に呼びかけた。 「おい、起きろ、斑目。いい天気だぞ」 「ん……」  むっくりと身を起こした斑目はしょぼつく裸眼で声のしたほうを向く。 「なあ斑目よ」 「うー、なんだよ、ヤナ」 「なぜ俺はこんなところにいるんだろうな」  ……斑目の血圧が一気に上がった。 「お前が来たいと言...
  • 愛のエプロン
    愛のエプロン 【投稿日 2006/07/08~15】 カテゴリー-現視研の日常 秋も深まるある10月なかばの午前中。現視研の部室には大野加奈子と荻上千佳だけだ。学園祭まではまだ日数も あり、何もない平穏な日々が彼女らの頭上をたゆたっている。 「大野先輩」 「はい?」 スケッチブックに落書きしながら、千佳が加奈子に話しかけた。加奈子はノートにコスプレのリストを書き込む手をとめ、 顔を上げた。 「あの……ちょっと聞いていいですか」 「え、なんですか?」 千佳は何かいいづらそうだ。 「……笹原さんのことですか?」 「まあ、そうなんですけど」 彼女が笹原完士と付き合い始めて、まだひと月にも満たない。加奈子にも覚えがある。 「ははーん。笹原さんのココがわからないとかソコが知りたいとか、いろいろ出てきたんですね?」 友達以上の関係であることに慣れ...
  • あなたに会いたくて
    あなたに会いたくて 【投稿日 2006/04/02】 カテゴリー-笹荻 「…ただいま」 言いながら玄関の扉に鍵を掛け、部屋の明かりをつける バッグとコンビニの袋をテーブルの上に置く 自分以外誰も居ない、静まり返った部屋 今までは平気だった むしろ好きだった 喧騒が嫌いで、他人が嫌いで、自分が嫌いで、 そんな自分を見られたくなくて でも今はこんなに寂しい テレビをつける 溢れ出す人の声 笑い声が虚ろに響く コンビニの袋に手を伸ばす 中に入った弁当を見つめる そのまま冷蔵庫にしまう 今は何も食べる気になれない 一人での食事の味気なさに気付いてしまったから さみしいです、笹原さん 会いたいです、笹原さん 声が聞きたいです、笹原さん 想いを声にする 声が想いに木霊する 響き合った想い...
  • TRUTH
    TRUTH 【投稿日 2007/03/23】 カテゴリー-斑目せつねえ 1, 心の奥 斑「次の会長はどうするの?」 恵「え~私まだやるつもりなんだけど。」 笹「そんなんでお前就活どうするんだ?」 恵「まぁ何とかなるんじゃン?」 荻「・・・・こんな適当な人に会長を譲ってよかったのか未だに悩んでます」 荻上の卒業式のげんしけんOBも含めた追い出しコンパで皆はそれぞれ話しをしていた。コーサカと久我山は仕事でいない。 咲「じゃー荻上の卒業と漫画家としての成功を祝ってかんぱーい」 全「かんぱーい!」 皆が乾杯しいざ宴が始まろうとしていたその時 笹「えーちょっといいですか」 咲「ん?」 笹「実はですね・・荻上さんも卒業して連載漫画を一本もって僕も仕事が軌道に乗ってきたこともあり・・・・僕たちこの夏に結婚します!」 全「えー!!」 大「ほ...
  • Zせんこくげんしけん4
    Zせんこくげんしけん3 【投稿日 2006/03/18】 せんこくげんしけん 【8月9日/16 55】 中庭の戦場に、木村自治委員長が駆け付けた。 「旧現視研はすぐに抵抗をやめろ! サークル活動全体に迷惑をかけてはいけない!」 だが、抵抗をやめなくとも多勢に無勢。咲たちは放っておいても数に負けてしまうのが目に見えていた。木村は騒ぎが大きくなりすぎて、大学側から目をつけられたことに焦りを感じていたのだ。 現視研メンバーは、すでに大勢の緑マスクに囲まれていた。バットを持つ者、ドラムスティックを振りかざす者、カメラを構えている者……。 (カメラ?) 「テメー撮るんじゃねェ!」咲が思わずカメコマスクに向けて拳を握りしめる。その隣で斑目は(あー、この乱れた姿もイイかも。写真売ってくれんかなぁ)と妄想した。 田中は大野をかばいつつ弾倉を確認。弾はほとんど残っていな...
  • キミハイキノコルコトガデキルカ
    キミハイキノコルコトガデキルカ 【投稿日 2005/12/02】 カテゴリー-現視研の日常 「こ、これで終わり?」 土曜日のマッタリとした夕方、 テレビ画面に向かって唖然とした表情を向けたのは荻上。 「え、え。もうちょっとフォローとかないの? シンにしろルナマリアにしろまだほら・・・。」 そうはいってもTV画面の映像はエンディングが映っていた。 テレビ欄にも、しっかりと終、のマークがついていた。 「な、な、納得いがねーーー!!」 「やっぱり種死、ひどかったすねー。」 「まあ、トミノ以外のガンガル自体駄目なんだよ。」 斑目と笹原は相変わらずのんびり会話している。 「そういえば。おまえ、就活大丈夫なのか?」 「先輩には言われたくないっすねー。」 就職しても来る斑目。就活中の笹原。 「む・・・。まあ、頑張れや。」 「はは、...
  • 2月号予想・その七
    その七 夢と想いと【投稿日 2005/12/10】 カテゴリー-2月号予想  軽井沢二泊三日の旅。その一日目も終わり、はしゃぎ疲れたためか、それとも ただ単に酔いつぶれたのか、げんしけんメンバーは眠りについていた。  ゆっくりと意識がまどろむ中、笹原完士は夢を見ていた。  ――部室、夕方だろうか? オレンジの光が部屋の中に差し込んでいた。外で は、つくつくぼうしが鳴いており、夏の終わりを告げていた。  笹原は手にした『くじアン』単行本のページを一枚めくった。ちょうど会長が 卒業した巻である。  その向かいには頭髪を筆型に纏め上げた少女、荻上がイラストを描いている。  部室には二人以外来ておらず、会話も無い。ただ、セミの鳴き声だけが響いて いた。  笹原は、ちらりと荻上のノートに目をやった。しかし荻上は、かなり顔をノー トに近づけて描いて...
  • 春奈の蒼穹
    春奈の蒼穹【投稿日 2007/02/20】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 げん...
  • ハルコさんネタ
    ハルコさんネタ 【投稿日 2006/04/13】 カテゴリー-ハルコさん ある日、部室にて。 春日部くんに、お前って仕切り屋だよなー、昔からそうなん?と言われて、思い当たる節があった。 ハルコさんは恥ずかしそうに語りだした。 ハ「……だからさ、私、小学生の頃から、何かと委員長任されるんだよ」 春「へーーー…」 「うおおおおおおおおおお!!!」 と、田中と久我山がおたけびをあげた。(いちおう笹原も声をあげていた。) 久「ハ、ハルコさん委員長キャラだったのかあっ!」 田「すげえっ…マジいるんだ、そういう人!」 春「…???」 ハ「あーやっぱりオタクくさいよねぇ………今さらだけど」 田「やべっ…何かすっげえかわいく見えてきた……」 久「俺もっ…き、きっと人知れずクラスの問題に心痛めるような、かわいい一面とか持ってるんだぜ……」...
  • 6年1組カスカベ先生・その2
    6年1組カスカベ先生・その2 【投稿日 2006/08/26】 6年1組カスカベ先生 「なんであたしはこんなとこに居る・・・」 某県某市某田舎小学校6年1組の入口で、春日部咲はぼそりと呟いた。 話は2ヶ月前に遡る。 この春で4回生となった咲は、1年後に迫った卒業を前に忙しい日々を送っていた。 必要単位は既に修得済み。ゼミ、卒論の準備は勿論のこと、 ”オリジナルブランドのショップを開く”という長年の夢を叶えるべく、 大学で培った知人友人コネツテカネをフルに活用。 原材料と販路確保にやっと漕ぎ着けるところまできていたのだ。 交渉事は元々得意な咲ではあったが、ここ暫くの断続的なフル稼働に 流石に疲労を隠せなかった。 勿論、目標に向かってひた走る彼女にとっては、その疲労すら心地よいものではあったのだが。 そんなこんなで。 咲...
  • アルエ・第七話
    アルエ・第七話 【投稿日 2006/10/12】 アルエ 「どうもご迷惑おかけしました。失礼します」 「はいはーい。」 二人揃って頭を下げる笹原とハルコに、男は笑って手を振ってくれた。 その手には『いろはごっこ』が。後ろには大量の同人誌を収めた段ボールが山と積まれている。 笹原たちは改めて一礼してサークルスペースを後にした。 「なんかもー、どこ行っても人と同人誌の山ですね」 笹原は、くはーと疲れと高揚を滲ませた溜息をついた。 「やっぱ大手は違うね~」 ハルコの顔も少し上気している。名前と作品でしか知らなかった人と立て続けに会話したのだから無理もない。 少ない胸に同人誌を抱えて、ハンカチで汗を拭いた。 「あとどこ回ればいいの?」 「えーとですねぇ…」 笹原は折り畳んだサークル配置図を開いて方角を合わせようとしてくるくる回した。 人の流れ...
  • 会いたくて-おまけ-
    会いたくて-おまけ- 【投稿日 2006/01/21】 カテゴリー-現視研の日常 翌日。昼下がりの部室には、笹原と荻上、それに大野、斑目の姿があった。 皆、思い思いに自分の時間を過ごしている。そんなまったりとした空気の中、突然勢いよくドアが開かれた。 全員の視線が向けられた先にいたのは、溢れんばかりの笑顔で挨拶する春日部であった。 「ういーす!!」 心なしか肌がつやつやとしている。そんな春日部の昨日までとはまるで違うテンションと上機嫌ぶりに押されてか、 みんなそれぞれ気圧されたようにぱらぱらと挨拶を返す。 そういった空気を気にした風もなく、当の春日部はつかつかと部室内に入ると笹原へ歩み寄り、 その肩をばんばんと叩きながら喜色満面に言った。 「や! ササヤン昨日はどうもありがとね!」 「……え? あ、ああ。うん」 春日部と共に視線の集中を浴び...
  • Zせんこくげんしけん2
    Zせんこくげんしけん2 【投稿日 2006/03/13】 せんこくげんしけん 【2005年8月9日/12 50】 話は遡るが……。 大野はこの日、スージーとアンジェラを再び大学内に連れてきていた。 咲から、「キケン、大学にクルナ」と短いメールが入り、続いて簡潔に状況が知らされた時、すでに大野達は大学に来ていた。 「もう遅いんですけど……」 引き帰そうにも、正門には、野球のユニフォームを着て緑色のマスクをかぶった怪しい人物がこちらを見ている。 マスク男が近付いて来た。 旧現視研メンバーと思われる不審者を捕まえようというのだが、マスク男自身が不審者そのものである。 逃げることもできず、「あうあうあ……」と、うろたえるばかりの大野。 アンジェラは隣で、「What is it festival today? I want also to wear th...
  • 君という花
    君という花 【投稿日 2006/02/21】 カテゴリー-現視研の日常 「荻上さんも、珍しくスカートですなぁ……」 今日は斑目たちの卒業式、打ち上げ。 斑目と笹原がテレパシーで会話しつつ、二人して 咲と荻上を見ていたのではない。 斑目は咲を見て悶々とし、笹原は荻上を見てたかぶっていた。 大野の「天罰ですね!」のあとも、今宵の宴は長丁場だ。 ガックリくるものの、大野の喜びに気圧されて落ち込み切れない 田中を巻き込んでクッチーがテンションを上げていく。 「さあ!くじびきアンバランスでも皆すぁんで合唱しましょうッ!」 「ばか、よせ!!」 「現視研、春から大丈夫かな~(汗)」 「焼酎ロック…いえ、ボトルでくださーい」 斑目がトイレに立って、笹原からは座布団の向こうに荻上が見える。 『今日はなんだか、女の子として意識しちゃうな…どう...
  • パンツplease
    パンツplease 【投稿日 2007/02/10】 カテゴリー-現視研の日常 ペンションの風呂場にて 笹原  「パンツplease」 ダラさん「へ?・・・私の・・・履くの? (ぱんつ?ズボンのことか!?いややはり下着?普通      貸し借りしねーだろ?俺が卒業して笹原の代になって変わったのか     げんしけん・・てか俺ブリーフしかねえぞってかお前100パーセント     英語!ってかお前荻上さんに告白するんじゃ・・春日部さんたちの話は間違いだったのか!     てか仮に荻上さんに告白するとしたら俺のパンツも笹原の一部として告白ってバカか俺は)」 成田山にて 咲ちゃん「あれ?待っててくれたの・・・それって結構キモイかも」 ダラさん(わかってた・・・俺はこのまま何も言わなければそのまま終わるってこと      で安心できるって) ...
  • アフターストーリー『リツコ・レポート』【宇宙編】
    アフターストーリー『リツコ・レポート』【宇宙編】 【投稿日 2007/01/13】 第801小隊シリーズ この記録は、かの連盟の星「リツコ・キューベル・ケッテンクラート」が ある『仲間』の半生ということで秘蔵していたものである。 内容はその『仲間』の戦後記録となっており、 戦後起こった軍離れについて克明に記録された私的文書として、 研究の大きな対象となっている。 「もう二年か・・・。」 窓から見える無限の宇宙を見つめながら、マダラメは薄ら笑い浮かべる。 「早いもんだな。」 戦争終結から丸二年。小規模な衝突はまだあるものの、 世界は落ち着きを取り戻しつつあった。 「早いと感じるのは、無為に過ごしたせいじゃなくて?」 メガネをかけた明朗そうな女性── キタガワが奥の机に向かいながらマダラメのほうを見ずに話しかける。 「もっとあなたに...
  • オタクの国のアリス
    オタクの国のアリス 【投稿日 2005/12/27】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 これは「遠い海からきたスー」の続編です。 そちらから読まれることをお勧めします 明日は冬コミ。 斑目はいつも通り、げんしけんに向かっていた。 「あ、斑目さん。」 校門近くで、大野さんに遭遇する。 そこには大野さんの他に二人。アンジェラとスーが当然のように挨拶を返す。 「え…また来たの?」 「そーなんですよもー、ホント、スーのご両親が甘々で…」 「…それに…それ…ローゼンの真紅?」 「ええ、何でか知らないけどどうしても着て行くんだって…」 「すげ…似合ってんね。」 「ええ、まあギリギリ大丈夫かなって。」 「ま…これだけ自然に似合ってれば、うるさいことも言われないか…」 スーはしばらくおとなしく会話を聞いていたが、退屈したのか ...
  • 時代
    時代 【投稿日 2006/05/26】 最終回に寄せて 「ところで荻上さんは何を着ていくの?」 卒業式前日。笹原さんの部屋。 それまで大野の『コスプレ教』を非難していたわたしに、笹原さんは唐突に尋ねた。 わたしは困惑する。 大野先輩を非難する自分に愛想が尽きたのか、とか 自分の普段の服装が気に入らないのか、とか もしかしたら二人でペアルック的なものを着たいのか、とか… さんざん悩んだ末、習い性になったきつい答えを返す。 「笹原さんの卒業式で、わたしには関係ありませんから」 言った瞬間に後悔する。 嘘です。 関係あります。 だから、『そうだね』なんて言わないでください。 「…ねえ荻上さん」 「なんですか」 「入学式の事憶えてる?」 笹原の問いに、わたしは昔に思いをはせる。 どうだったろう。 出席はした。式典の経過も憶...
  • まだメモ-荻上
    荻上 攻略 【投稿日 2007/12/11~】 まだらめメモリアル攻略日記 これが噂の「まだメモ」っすね。咲シナリオがひどいと知り合いから聞いたけども。 ふふ、攻略が難しいゲームはゲーマーの血が騒ぐってもんだ。 しかも所詮はテキストアドベンチャーだろ、全ルート総当りすりゃいいだけさ。 【今思うと、こう考えていたのが不幸の始まりだったと思う(クリア後に思ったこと)】 さて、マニュアルは読まずにまず起動だな。 テキストアドベンチャーなんて(ry 【別にテキストアドベンチャーに恨みがあるわケじゃないです。】 OP気合はいっとるな。アニメもこのくらい(ry ぶふっ!!マダラメ美形化フイタwwww マダラメカックイイ! このマダラメなら惚れ(ry さて初回攻略キャラは・・・。 うはスクナスwww え~、藪崎期待してたんだけどな...
  • アルエ・第一話
    アルエ・第一話 【投稿日 2006/06/15】 アルエ 「よう」 ところてんを咥えながらハルコは笹原に声をかけた。 ちょっと長めのショートヘア。タマゴ型レンズのメガネ。口元に八重歯が覗かせて、含むように笑っている。 笹原は少し表情を崩してリュックサックを下ろした。 「珍しく居ましたね」 「何だそれ、居ちゃ悪いか」 ハルコはちゅるるんとところてんを啜り上げる。 「どうすか、就活の方は?」 「ダメ…。死にそう…」 ハルコはそう愚痴って残りのところてんをガッガッと喉の奥に掻き入れる。 テーブルの上にはコンビニのレジ袋と食べたてのサラダの容器があった。 「よくそんなで持ちますね。腹減りません?」 「今ダイエット中だから。就活のストレスで太っちゃったからね」 笹原は少し体を引いてハルコの上から下まで視線をパーンさせてみた。 が、太ったよう...
  • いつか見た夢の続きを
    いつか見た夢の続きを 【投稿日 2006/02/18】 カテゴリー-笹荻 それは一枚の葉書から始まった。 『現代視覚文化研究会OB会のお知らせ』 (誰が出したのだろう?) 笹原の疑問に答える人はいない。 就職後改めて借りたアパートの一室、酷く雑然としたその部屋に、たばこの煙が立ち昇る。 「もう5年か…」 つぶやきと共に記憶を遡る。 あれはまさに人生の転機だった。あの時間が無ければ、自分の趣味を隠しながら、一消費者として生きていただろう。時に無責任な批評をしながら。 それは酷く気楽で、仕事に疲れた今の笹原には魅力的に見えた。 編集という仕事を選んだ事には後悔はない。自分で作り出す事は出来なくとも、『共に』作りだす事はできる。作家の気まぐれに振り回されながらも、一つの作品を作り上げた時の喜びは決して嘘ではない。 とはいえ、この五年でろくな成果をあげて...
  • 30人いる!その4
    30人いる!その4 【投稿日 2007/08/05】 ・・・いる!シリーズ 第3章 笹原恵子の特訓 テレビの画面には、モノクロで東宝のマークが映っていた。 恵子「おい、テレビ故障か?白黒じゃねえか」 国松「白黒ですよ。何しろ半世紀以上前の作品ですから」 恵子「…何を見せる気だよ?」 国松「ほら、タイトル出ますよ」 先ず「賛助 海上保安庁」と字幕スーパーが出た。 続いて何かがきしむような生き物の咆哮と共に音楽が始まる。 伊福部昭作曲の有名な旋律に乗って、タイトルの文字が出た。 一同「ゴジラ?!」 国松「そう、昭和29年封切りの第1作目!」 「やれやれ、すっかり昼飯が遅くなっちまったな」 例によって斑目は、弁当を持って部室にやって来た。 「今日は誰か居るかな?まあ夏コミ済んだとこだから、誰も居ないかもな」 部室の中から物音...
  • 斑目告白その前
    斑目告白その前 【投稿日 2006/01/02】 カテゴリー-斑目せつねえ 笹「ど どうぞ 散らかってるけど」 荻「おじゃまします ……ほんとに散らかってますね」 笹「だって急にウチ来たいっていうから…… あ コタツ入っててよ 今飲み物出すから」 荻「……………… (そういや男の人の部屋入るの初めてだあ……あ そういや去年久我山さんち行ったっけか 全然意識してなかったな 忙しかったし)」 笹「カルピスでいい? (……これからは普段から掃除グセつけとかなきゃなぁ)」 荻「あ はい (うわ エロゲーの山だ まあ私も人のこと言えねえか ……つかホントにお姉さんキャラ好きなんだな じゃあなんで私のことを)」 笹「(あちゃー! せめてエロゲーは常に隠しとくべきかー) あ な、何かゲームでもやる?」 荻「私あんまり複雑なの分からないんでぷよぷよくらいしか…… (たしかに...
  • 笹原 12:00
    笹原 12 00  【投稿日 2006/01/02】 げんしけん24 なんだかんだいっても、行くところはひとつしかなく。 「はあ。誰かいるかな?」 サークル棟に入ろうと向かっていると、妙な視線を感じた。 「ん?」 とはいえ、どの方向からあるかは分からない。 「気のせいかな?」 気にせずそのまま進む。部室の前まで行くと、喧騒が聞こえてきた。 なんと、荻上がコスプレをしていた。色々あった後。 「も やめます!着替えますから 笹原さん出ててください!!」 「はいはい」 外に出てさっき荻上を見た男たちの視線が集まる。 「あはは・・・。」 苦笑いでそれをスルーする。 しかし思い出すのはあの姿。 「・・・。」 ああもかわいい姿を見たことがなかった。 いや、かわいい後輩ではあったはずだろ? でもあの姿を見たら・・・。 ...
  • まだ先の話
    まだ先の話 【投稿日 2006/03/17】 MとSの距離 MとSの距離   序章 「まだ先の話」 斑「おう笹原」 笹「あ、斑目さん、久しぶりですね」  斑目がいつものように昼に部室に顔を出すと、笹原がいた。 あの合宿が終わってから三週間が経とうとしていた。 斑「荻上さんに聞いたけど、会社の研修だったんだって?」 笹「えっ、あ、そうです研修で昨日まで…荻上さんに会ったんですか?」 笹原は顔を赤くして焦っている。 斑目は弁当を広げ、割り箸を割りながら言う。 斑「そうそう。…つーかさー、笹原。聞いたぞ!」 笹「えっ!?」 斑「お前、もう荻上さんと付き合ってるんだって?」 笹「あ、ああ!そっちですか(汗)」 斑「ん?そっちですかって何が」 笹「い、いえ…」 (801漫画のことでもばれたのかと思った…焦ったぁ~) 斑「...
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