げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「名前で呼ぶ日」で検索した結果

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  • 名前で呼ぶ日
    名前で呼ぶ日 【投稿日 2007/03/18】 カテゴリー-現視研の日常 『明日会える?』 昨日の夜受け取ったメールを大野は電車の中で見返していた。 田中は卒業制作に追われているにもかかわらず、大野のイベントにも付き合っていた。 さすがに期限前となり、ここ暫く、大野から距離を置き、メールのやり取りだけでお互いのモチベーションを保っていた。 そんな中、l久しぶりに田中に会える喜びで携帯を見る彼女の目はどこか嬉しそうであった。 田中のアパートの前に立ち、ベルを鳴らす、ガチャっと開いた扉から以前より髭が伸び、少し疲れた様子の田中の顔が覗いた。 大野は促されるまま部屋に入り、リビングのいつも座っている場所へ腰を下ろす。 部屋の中は几帳面な田中らしくなく、物で溢れかえっていた。 忙しくて、掃除できなかったのであろうと大野は考えた。 掃除を手伝って欲しくて...
  • カテゴリー:現視研の日常
    ...ンツplease 名前で呼ぶ日 SSの狭間で 夏風萌の店 即興で短い会話 アニメ第3話後日談 TOP
  • 赤ずきんちゃん
    赤ずきんちゃん 【投稿日 2005/10/22】 カテゴリー-童話パロ  赤ずきんちゃん 荻上千佳  狼       笹原完士  おばあさん   斑目晴信  猟師      田中総一郎  おかあさん   大野加奈子  ナレーション  春日部咲  むかしむかしある村に、千佳という大変可愛い女の子がいました。おかあさんに可愛がられて いましたが、おばあさんにはもっと可愛がられていました。  千佳は、『髪型がオタクくさいですから』と言って、赤いずきんをよく被っていました。その ため、赤ずきんとみんなに呼ばれていました。  ある日、おかあさんが赤ずきんに言いました。 「千佳ちゃん。お使いを頼まれて欲しいんだけど。……って何で真っ赤になってるんですか?」 「……いえ、別に。それよりお使いって、何をすればいいんですか?」 「え? ああ、そ...
  • 2月号予想・その七
    その七 夢と想いと【投稿日 2005/12/10】 カテゴリー-2月号予想  軽井沢二泊三日の旅。その一日目も終わり、はしゃぎ疲れたためか、それとも ただ単に酔いつぶれたのか、げんしけんメンバーは眠りについていた。  ゆっくりと意識がまどろむ中、笹原完士は夢を見ていた。  ――部室、夕方だろうか? オレンジの光が部屋の中に差し込んでいた。外で は、つくつくぼうしが鳴いており、夏の終わりを告げていた。  笹原は手にした『くじアン』単行本のページを一枚めくった。ちょうど会長が 卒業した巻である。  その向かいには頭髪を筆型に纏め上げた少女、荻上がイラストを描いている。  部室には二人以外来ておらず、会話も無い。ただ、セミの鳴き声だけが響いて いた。  笹原は、ちらりと荻上のノートに目をやった。しかし荻上は、かなり顔をノー トに近づけて描いて...
  • 11人いる!後編
    11人いる!後編 【投稿日 2006/02/19】 ・・・いる!シリーズ 荻上さんは改めて目の前のひょろ長い男を見た。 2年前に出会った時は意味不明のウザオタでしかなかった男が、いつの間にか彼なりにいろいろ考えながら自分の人生を歩み始めている。 そんなクッチーを見てて、荻上さんは不意に悟った。 『朽木先輩は、もう1人の私なんだ』 考えてみれば2人は似たもの同士だ。 2人とも他人とのコミュニケーション能力に難があった為に、別のサークルを追われて現視研にやって来た。 たまたまクッチーはでかくてウザい男だった為に厳しく躾けられつつも放置され、自分は見た目も中身も幼かった為に構われ甘やかされただけだ。 対応の違いはあっても、2人とも厄介者だったことには変わりない。 その2人の厄介者が今では、それぞれの人生を模索し始めている。 そんなことを考えている内に...
  • いちばん美しい物語
    いちばん美しい物語 【投稿日 2006/02/20】 カテゴリー-童話パロ その日はオギーちゃんの誕生日の日でした。その女の子はオギーちゃんと呼 ばれていますが、もちろん、ほんとうの名前ではありません。その家の女の 子は、なぜかオギーちゃんと呼ばれるのです。その理由を知る人は家族にも いません。お母さんも、お父さんも知りません。 家族やお友達、親しい人たちが集まって、オギーちゃんのお誕生日をお祝い するために、『名付け親』のうちに集まりました。オギーちゃんはおばあち ゃんからもらった服を着ています。おばあちゃんもそのお母さんからもらっ たということです。『名付け親』はおばあちゃんのお母さんのお友達でした。 その日はオギーちゃんのために、たくさんの贈り物がテーブルに置かれてい ました。そこにはオギーちゃんの大好きなマンガ本やイラスト本、絵本...
  • 17人いる!(後編)
    17人いる!(後編) 【投稿日 2006/08/14】 ・・・いる!シリーズ 荻上「どしたの?随分疲れてるみたいだけど」 神田「みたいじゃなくて、ほんとに泳ぎ疲れました」 台場「蛇衣子とマリア、メチャメチャ速いんですよ、泳ぐの」 荻上「(意外そうに)へー」 ソフト出身で怪力の巴の力泳はともかく、肥満体の豪田が速いのは意外に思えた。 でもよく考えれば、全身を脂肪というフロートで覆われたその体は浮力の塊だ。 そうなると腕力と脚力(両方ともかなりの怪力だ)の殆どが推進力に使えるのだから、速いのも道理だ。 国松「ほんと速かったですよ、豪田さん。まるでツインテールみたい」 一同「ツインテール?」 日垣「国松さん、今時ツインテールって言うと、女の子の髪型の方だと思われちゃうよ」 荻上「それ以外のツインテールってあるの?」 日垣の説明によると、この場合のツ...
  • 2月号予想・その四
    その四 雪溶けの前に【投稿日 2005/12/02】 カテゴリー-2月号予想 荻上『あいたた…昨日、飲み過ぎて…』 女子の寝室から出て、水を探す。 荻上『色々と喋りすぎ…。でも、やっぱり私は―――。』 笹原も起きていた。 荻上『・・・!』 笹原「おはよう、大丈夫?」 荻上「え…ええ、おはようゴザイマス」 ペットボトルの水をコップに注いで手渡す笹原。 荻上「ありがとうございます」 笹原「明日は一緒に全員で飲むみたいだけど、無理しないでね」 荻上「・・・ハイ。」   「・・・・・・・・・あ、遅れましたけど、就職おめでとうございました」 笹原「うん、ありがとう。漫画好きだから頑張れるよ」 いい笑顔の笹原。心なしか荻上と話せてる事を楽しんでるようだ。 しかしさっと顔をそらし移動していく荻上。...
  • 同人誌売りの少女
    同人誌売りの少女 【投稿日 2005/12/25】 カテゴリー-童話パロ ひどく寒いクリスマスの夜でした。街はカップルで賑わい、クリスマス用の イルミネーションが美しく輝いている街中を一人の少女が歩いていました。 少女は手に同人誌を一たば持っており、同人誌を売ろうと日がな一日歩き回 りましたが誰も少女から同人誌を買いませんでした。やがて、街はすっかり暗 くなり、人通りも絶え、雪がちらほらと降り始めました。 ひらひらと舞い降りる雪が少女の筆頭を覆います。少女の髪は頭の真ん中で くくられ筆のように立っています。同人誌はまったく売れていません。少女は道の 一角に座って小さくなりました。引き寄せた少女の小さな足は体にぴったりくっつ きましたが、少女の体はどんどん冷えていきました。少女の頬も、むきだしになっ た小さな両手も冷たさのためにかじかんで真っ赤に染まっ...
  • 笹荻BADEND2
    笹荻BADEND2 【投稿日 2006/04/16】 笹荻BADEND 笹原がことに異常さを感じ始めたのは3日を過ぎた頃からだった。 平時から小まめに連絡を取ってくる荻上が3日間何の連絡もよこさない。 その直前、何か怒らせるようなこともしたからかと思い、 比較的荻上と会う斑目や、彼女が信頼を置く春日部や大野に聞いてみたが それらしい様子は見られなかったと言う。 1週間。 意を決して荻上の携帯電話から、彼女の実家の電話番号を調べ学校の関係者を 装って電話をかけた笹原は殴られたようなショックを受ける。 実家には戻っていない。 電話で話す限り特に急を要する何かが起こっているような気配も感じれられない。 なんとか動揺を隠し通したまま電話を切った笹原は荻上が残したメモ書きを見つめる。 何かのトラブルに巻き込まれたことに...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来その3
    koyukiⅢ~フェチ、襲来その3 【投稿日 2007/03/13】 カテゴリー-斑目せつねえ 【2011年4月16日/東京駅】 土曜日の朝。 東京駅八重洲口の一角にあるコーヒーテラスで、高坂真琴とアンジェラ・バートンがタンブラーを片手に談笑していた。 咲は2、3歩離れた場所に立ち、携帯電話で自分の店に連絡を入れている。 「……うん、うん。じゃあ悪いけど店の方、よろしくね」 咲は電話を切って、二人のもとに戻った。 彼らの足下には荷物のカートが置かれている。軽い朝食を終えて、これから仲間達と合流。アンジェラ主催による『高坂夫妻結婚記念温泉旅行』として、伊豆へと向かうのだ。 英語と日本語が行き交う会話。3人とも『絵になる』容姿だけに、周りを行き来する人々の中でもひときわ目立っている。 この後、別の意味で、さらに目立つことになるのだが……。 ...
  • らびゅーらびゅー
    らびゅーらびゅー 【投稿日 2006/05/04】 カテゴリー-笹荻 秋も深くなり、徐々に寒さも厳しくなってくる10月。 大分厚着の人も目立ちだし、寒さが目に見えて分かってくる季節である。 しかし、ここは全くそれも関係ないほど暖かい。午後の光のせいだけではない気がする。 場所は小さめのカフェ。ミントティーの香りが漂うオシャレな場所だ。 「面白かったですね・・・。」 そういいながら映画のパンフをうっとりするように眺める頭を後ろに縛った女の子。 荻上千佳さんである。 「だね。でもやっぱり端折り過ぎかな・・・。もっと色々描いて欲しかったけど・・・。」 今日は二人で映画を見に来て、その帰りに、カフェに寄ったのだ。 「ですね。フォウは・・・あれでよかったんですかね?  私としては結構好きなキャラだからもっとスポットを当てて欲しかったような・・・。」 「...
  • ヤブーの話
    ヤブーの話 【投稿日 2006/09/26】 カテゴリー-その他 現視研の部室の扉の前で、藪崎は悩んでいた。 本気で悩んでいた。 真剣に悩んでいた。 「開けるべきか開けないべきか、それが問題だ」などと呟きたくなるほどに悩んでいた。 そして決断した。 「それもこれも全部荻上がわるいんや!!」 …なんでさ。 時間は少し遡る。 漫研では、いつも通りの当り障りの無い会話と、穏やかな笑い声が響いていた。 そんな中藪崎は、会話にも加わらず、一人ノートに向かって絵を描く。 (…けったくそわるい) 藪崎は心の中で毒づく。 (好きを好きと言わんで、嫌いを嫌いと言わんで、気に入らんもんは『無かったことにする』っつー訳や。結構なこっちゃ) (いつまでもそーやって慣れ合っとれ!) 次第に筆圧が高くなってくる。線が荒れだす。絵が崩れる。 そんな藪...
  • あつい話
    あつい話 【投稿日 2006/08/26】 カテゴリー-笹荻 「あつ…」 夏のとある日、荻上は自分の部屋の床の上で溶けていた。 外から聞こえるかすかなセミの声。 テレビの中ではアナウンサーが「今日も暑くなりそうです」などと、わかりきった事を喋っている。 (そんな事!言われなくても!今現在!ものすごく!暑いのですが!) (むかつく!むかつく!) (地球温暖化なんてだいっきらいだ!!) 理不尽に怒る。 だがその怒りも暑さに溶けていく。 恨めしげにエアコンを見上げる。 うんともすんとも言わないエアコン。 故障しているのだから、当たり前なのだが。 理由はわからないが、エアコンが壊れたのは一昨日のことだった。 大家を通じて電気屋に連絡を取ったところ、この暑さでエアコンの売れ行きが好調で云々、とさんざん言い訳された上に、「3日ほど待って下さ...
  • koyukiⅡその3
    koyukiⅡその3 【投稿日 2007/02/18】 カテゴリー-斑目せつねえ 卒業式の日の夜。新宿駅東口。 田中総市郎、加奈子夫妻は、この日無事卒業式を終えたスージーを連れて、新宿まで繰り出していた。 スージーの追い出しコンパを開催するためである。 残りの参加者は、スーの知っている現視研の現役会員やOB・OGであり、現在会長を務める朽木が駅前で掌握し、随時合流する予定であった。 「あとはお任せくださいッ!」 全力で敬礼する朽木にちょっと不安を感じつつ、総一郎と加奈子の夫婦は、真ん中にスージーを置いて目的地へと歩き始めた。 「それにしても賑わってるな」 「スー、離れちゃいけませんよ!」 3人は、駅前の雑踏をかき分けるようにして目的の居酒屋に辿り着いた。 店内もまた、歓声や拍手、叫び声のような店員の挨拶など、戦場のような賑わいを見せている...
  • 奏(かなで)
    奏(かなで) 【投稿日 2006/03/04】 カテゴリー-その他 笹「じゃあ・・・家に着いたら、また電話するよ・・・」 荻「・・・はい・・・待ってます・・・」 荻上の家の玄関前で、笹原と荻上の二人は言葉少なに、うつむいて照れくさ げに会話した。 笹「それじゃあ・・・」と笹原が言うと 荻「あ・・・」と荻上は名残惜しげに言葉を発した。 笹「ん?」 荻「いえ・・・何も。気をつけて・・・」と顔を赤らめて、改めて笹原を送 り出した。 笹原を送り出した後、荻上は部屋に戻り、先ほどまでいた笹原との時間の余 韻にひたっていた。まだ、そのぬくもりと、においを覚えていた。部屋にも さっきまでいた笹原の気配がなんとなく感じられる。さっきまで笹原が座っ ていたソファーに目をやる。 (ついさっきまで・・・) 荻上は先ほどまでの、自...
  • 斑恵物語-1-
    斑恵物語-1- 【投稿日 2006/02/19】 斑恵物語 斑目は疲労の染み込んだ体で帰路についていた。 合宿から帰って早半月。 笹原と荻上は案の定くっつき、今は宜しくやっている。 一方、社会人で彼女もいない斑目は、合宿以来、仕事仕事の単調な毎日の繰り返しであった。 斑目の職種は事務職。現場で汗を流している社員からは楽そうだと羨ましがられるのだが、 一日中椅子に座ってディスプレイを眺めているのも、結構疲れるものだ。 (ふぅ~、あー、学生にもどりてー…。てもしゃーないか…。) 今日は土曜日。ようやく一週間の仕事を終えて、明日のアキバ巡回に思いを馳せた。 しかし…、少し空しい。 (あんあ~、笹原はアキバも荻上さんと一緒にいくんだろうな~。  俺も春日部さんと同人ショップ巡りしたいよ…、ってそりゃぜってームリだな…) もう9月も終わりが近づき...
  • 普通の日
    普通の日 【投稿日 2006/04/10】 カテゴリー-笹荻 それは何でもない普通の日。 強いて言えば、とても天気の良かった日のこと。 荻上はいつも真っ直ぐ前を見て歩く。 ちょっとだけ不機嫌そうに。 別に機嫌が悪いわけではない。地顔なのだ。 実は本人も結構気にしていて、いくらかでも変えようと、毎日鏡の前で百面相しているのは秘密だ。 その度にため息をついて、自分が「かわいく」ないことに落ち込んでしまうのも秘密だ。 ついでに鏡に向かっているときに、うっかり「完士さん♪」などと囁いてしまい、照れくささと恥ずかしさで一人で大暴れした事は、荻上にとって最大級の秘密だ。 それらは誰にも知られてはならないのだ。絶対に。 特に笹原に知られたら…間違いなく飛び降りようとするだろう。 閑話休題。 荻上はふと足を止め周りを見渡した。 どこから...
  • サマー・エンド終
    サマー・エンド終 【投稿日 2006/04/25】 サマー・エンド ブルー・ベルベットのような青空が窓を彩る。 7月の晴天が、梅雨の終わりを告げていた。青いセロハンが空を覆う。 太陽が窓に貼られた美少女を真っ黒い影の中に隠している。 ブラウン管のテレビの頭を、ビデオデッキの背中をこんがりと焼いていた。 彼女たちはその刺すような日差しを避けて、部屋の奥に固まっている。 照り返しの光が部室の影を水の底からの軽視のように揺らめかせていた。 真っ白い腕をノースリーブから覗かせる荻上が向日葵のような笑顔を見せている。 「え~? このカプですかぁ? やっぱ大野先輩とは趣味が合わないすね。」 長い黒髪を暑苦しそうにたくし上げて、大野はその豊満な胸を張った。 「別にいいですよ。初めから荻上さんはそう言うと思ってましたから。」 恵子は机に重ねた両手の上に顎を...
  • となりのクガピ
    となりのクガピ 【投稿日 2006/02/24】 カテゴリー-その他 【少女の独白】 ワタシが病気で小学校を休み、病院に入院して1ヶ月になる。 8月。11歳の誕生日も病院で迎えた。 本来の治療薬が体に合わず、入院期間は延びている。 友達が見舞いに来てくれることも少なくなってきた。 だって夏休みに入院したもんね。みんなもお見舞いに行くより、プールに行ったり、一日中ゲームして遊ぶ方がそりゃ楽しいよ。 もうすぐ誰も来なくなる。 毎日、入院病棟をとぼとぼと歩いて、ナースステーションの向かいにあるソファーに座ってマンガを読む。 3人がけのソファーはお気に入りの場所だ。 マンガはお母さんに頼んで家から持って来てもらった。 「面白いの、コレ?」と、お母さんは変な顔をするし、友達は「男向けの漫画だから」って敬遠する。 けど、ワタシは黒木優は...
  • 神社
    神社 【投稿日 2006/02/02】 カテゴリー-荻ちゅ関連 先生「・・・んだら、これ、おめが描いたんだな・・・」 荻「・・は・・・い・・、文芸部の活動で・・・」 荻上の視線は校長室のテーブルのイラストから離れない。先生の声も虚ろな 表情で聞いている。 先生「・・・んー、したら、おめここで待ってろ。文芸部の連中にも事情聞 いてみっがら」 担任は困った表情で校長室を出る。荻上は校長室に立ちすくみ、巻田の母親 の冷ややかな視線を感じて、顔面蒼白になっていた。 文芸部のみんなが校長室に入る。皆も緊張し、表情は青ざめている。 先生「別室で一人一人事情聞いでみっがら・・・校長先生、隣の会議室借り ます・・・」 文芸部のみんなは一人一人呼ばれて、先生の質問を受けている。荻上は最後 だった。部屋越しに途切れ途切れ会話が聞こえる・・・...
  • 妄想少年マダラメF91・2
    妄想少年マダラメF91・2 【投稿日 2006/04/04】 妄想少年マダラメF91 ……Why do I live my life alone with nothing at all.   But when I dream, I dream of you,   Maybe someday you will come true.…… 【2005年9月24日13 50/大通り】 咲は、慣れない秋葉原での不安といら立ちからとはいえ斑目をKOし、あまつさえわがままをこねて困らせていた。 悪気があるわけではない。 「えー、俺がおごるの?」と渋る斑目に、「そんなんじゃないよ。私も出すし。ここが良く分かんないだけ」とぶっきらぼうに答える。 しかしその内心は、(せっかく知り合いに会ったんだから、一緒に行動したい……)と思っていた。 起業の準備に明け暮れていた日...
  • 笹荻の帰省
    笹荻の帰省 【投稿日 2005/12/03】 カテゴリー-笹荻 東北新幹線は年末の帰省客の混雑で押し合いへし合いのありさまであった。 指定席の取れなかった笹原と荻上は早朝から上野駅に向かい、自由席に乗り 込んだが、その混雑ぶりに疲れきっていた。外の景色をかえりみる余裕さえ なかった。乗換駅で鈍行列車に乗り換えて座席に座る事が出来て、ようやく 二人はほっとして微笑んだ。 荻「すみません、こんな慌ただしい帰省に付きあわせてしまって・・・」 笹「いや、とんでもない。それにしても綺麗な雪景色だよね。山も綺麗だ。  修学旅行以外で関東平野から一度も出た事無い俺には新鮮な光景だよ。こ れが見れただけでも・・・」 荻「逆に東京に出てきた時、私には山が無い事が驚きでしたよ」 笹「そんなもんか。でもこれが荻上さんの『風景』なわけだ。」 鈍行列車はゴ...
  • 3月号予想・その五
    その五 夢を見る方法【投稿日 2005/12/28】 カテゴリー-3月号予想 朽木が笹原から少し時間をおいて追跡すると、遠くで言い争う… いや、一方的に怒っている荻上の声が聞こえた。 そして、向こうから荻上が走ってきた。 朽木のことは完全に無視で横を駆け抜けていった。 といっても、息も絶え絶えだ。 「ゼハ・・・ゼハ・・・」 そして、触るなという強い壁を身に纏っている。 ロッジに戻っていくのだが、朽木にも追いかけるのがためらわれた。 道の向こうの方には、道端にうなだれて座り込む笹原の姿が見える。 朽木『う………むしろ、あっちの方が 離れておいた方が良いよね』 ロッジに入ると、またしても怒っている荻上の声だ。 叫んでこそいないが、とりつくしまも無い。 荻上「よりによって、笹原さんをけしかけて…! 周りで介抱とか…仕組んで!」   「...
  • スケッチブック
    スケッチブック 【投稿日 2006/07/29】 カテゴリー-笹荻  真っ暗な夜空に、冷たい風が吹いている。澄み切った空気の層の向こうに、こぼれ落ちてきそうな満天の星。  12月28日の夜……正確に言えば、日付はすでに29日に変わっている。年末間近の冬の夜。荻上千佳は、一人ベッドの上で煩悶していた。 「……ダメだ。眠れねー」  エアコンのないベッドルームだが、着なれたフリースのジャージに厚い布団をかぶっているので寒さは感じない。むしろ体は汗ば んでいるくらいだ。彼女の眠れない原因は、隣の部屋にいる人物……笹原完士だ。 「笹原さん……大丈夫だろか。けっこう飲んでたみたいだけど」  ベッドから起きあがり、布団を払いのけた。さっきのやり取りを思い出す。 『ソファで寝るなんてダメですよ、疲れちゃいます。狭いですけど、一緒にベッド使いませんか?』 『ありがとう、でも今夜はまずいよ...
  • koyuki後編
    koyuki 【投稿日 2007/01/27】 カテゴリー-斑目せつねえ とりあえずアパートに入った斑目は、スージーの体をベッドに横たえる。 相手が誰であれ、さすがに緊張する。 洗面所で、めったに替えない新しいタオルを探し出し、スージーの服についた雪の水滴を落とそうとした。 (さすがにコートは脱がしてやらないと……) ビクビクしながら、コートのボタンに手を掛けた。 平均以上の美少女が自分のベッドで酔っぱらって熟睡し、自分はその衣類を剥ぎ取ろうとしている……斑目は頭がクラクラしてきた。 (これなんてエロゲ?)(これなんてエロゲ?)(これなんてエロゲ?) 自己ツッコミが頭の中でリフレインした。 細身の体のおかげで、コートは意外と楽に脱がすことができた。中からパステル基調のシャツとカーディガンが現れ、安らかな寝顔とともに柔らかな印象を与えている。 ...
  • シンデレラ
    シンデレラ 【投稿日 2005/10/27】 カテゴリー-童話パロ       シンデレラ 荻上千佳       王子    笹原完士       魔法使い  笹原恵子       姉1    大野加奈子       姉2    田中総一郎       姉3    斑目晴信       付き人   高坂真琴       ナレーター 春日部咲  むかしむかし、あるところにシンデレラという女の子がいました。女の子は三人の姉と一緒に 暮らしていました。ところが、この姉達というのがとても意地悪で有名だったのです。 「シンデレラさん、今日はこのコスプレをしてもらいますからね」 (ちょっ……大野先輩! いきなり台本と違う事言わないで下さいよ!) (いいじゃないですか荻上さん。私的にはこの方が萌えるんです) (よくありません! 絶対嫌ですから...
  • アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編2】
    アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編2】 【投稿日 2007/01/14】 第801小隊シリーズ クチキと田中の結婚式でまた会うことを確認し分かれ、 トラックに戻り仮眠を取るマダラメ。 その間にもトラックは進んでいった。 マダラメが目を覚ますと、懐かしの基地の近くであった。 「おぉ~、演習場じゃないかぁ・・・。」 「ああ、ここ覚えてるなぁ。」 マダラメの声に、ケーコも同じように声を上げる。 「懐かしの実家に戻る感覚ってこういうのなのかね~。」 「あれ?隊長さん実家は?」 「・・・戦争でなくなっちまったよ。親は一応生きてるけどな。」 そういって苦笑い。 「ああ・・・まぁ・・・みんなそんなもんだよね・・・。」 「そういえば妹さんもそうだったな。」 「うん。でも、なんかその気持ちよく分かるよ。実家に戻ってきたようなって。」 ト...
  • あやしい2人
    あやしい2人 【投稿日 2006/02/04】 カテゴリー-その他 笹荻無事成就してから2ヶ月ほど後のある日曜日、笹原と荻上さんは神田神保町の古書店街に出かけた。 2人のお目当ては、今度新たにオープンした同人ショップだ。 付き合い始めた頃は、待ち合わせの場所と時間を決め、各々1人で買い物していた2人だったが今ではすっかり打ち解け、それぞれの買い物にもう1人が連れ添う形になっていた。 もっとも目的の同人誌が見つかると、見つけた方も連れ添った方も赤面してるあたりは相変わらずだ。 その店は思ったよりも品揃えが良く、2人ともコミフェス並みの分量を買い込んだ。 2人が戦利品を背負って店の外に出ると、見慣れたひょろ長い男の姿があった。 朽木「おや、これは笹原先輩と荻チンじゃないですか」 2人は一瞬硬直したが、冷静に考えてみれば現視研公認のカップルである2人が慌てる...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来
    koyukiⅢ~フェチ、襲来 【投稿日 2007/03/05】 カテゴリー-斑目せつねえ 【2011年4月6日/合衆国 ボストン】 留学を終え、スージーは久しぶりにボストンの自宅に帰っていた。 帰国して1週間ばかり経ったある夜、彼女はいつも通り両親と食卓をともにしていた。 比較的裕福な家庭であり、彼女のきょうだいも独立した今は、両親とスーの三人暮らしになっている。それだけに、両親にとって長期留学していた愛娘との生活は嬉しくてたまらないことだろう。 母親の手料理に舌鼓を打ち、これまでのように日本での生活について尋ねられながら、食事を終える。 食後のコーヒーを飲み終えたころ、スージーは意を決し、軽く深呼吸してから、自分の思いを吐露した。 (以下英語) 『私ね、日本で結婚して、日本に暮らそうと思うの』 普段の日常会話も乏しく、自分の心を...
  • せんこくげんしけん1
    せんこくげんしけん1 【投稿日 2006/02/27】 せんこくげんしけん 合宿から数日が経ったある日の午前。 サークル棟を訪れた荻上は、部室のドアの前に立つ怪しい人影を見かけた。 物陰に隠れて様子をうかがう彼女の位置からは、男の背中しか見えない。背は低い。なで肩で猫背だ。 「何をやってるんだ……」 大野のコスプレ衣装が盗まれそうになった事件を思い出す。当時の犯人像はハッキリしていないので確証はない。 (大野先輩狙いの再犯? あのとき、朽木先輩が顔を覚えてくれていたら!) 笹原に電話しようと思ったが、彼は就職先の研修中であることを思い出す。迷惑は掛けたくない。ふと、笹原の顔が浮かぶ。最近脳内で再生されるのは強気攻めの顔だ。 唇を重ねた感触、肌のぬくもり……。 「いげね!」我に返って口元を押さえる。顔は紅潮しきっている。最近は多方面にワープでき...
  • 春奈の蒼穹その2
    春奈の蒼穹その2【投稿日 2007/02/20】 カテゴリー-その他 第五章 黒い三連弾 [ブルーディスティニー]=【アレック】『こちらホワイトスネイク!! 救援に来た!!』 ブルーディスティニーの蒼い機体の後ろには後援の部隊が後続としてきていた。 [キングクリムゾン]=【春奈】『たっ助かる~。例の「レッドフォックス」らしいのよ!!』 黒ずんだ赤色の機体のキングクリムゾンは機銃を乱射しながら敵の進撃を防いでいる。 [ブラック・ラグーン]=【千里】『こちらサウザンド!! 春・・・アップルシード!! 残弾が残り少ないよ~』 黒色の機体の千里から泣きが入ってきた。 [キングクリムゾン]=【春奈】『すぐに後続隊と交代して!! 破損兵も一緒に連れていって!!』 「何か劣勢だな・・・。救援隊も圧倒しているぞ。噂以上じゃね?レッドフォックス?」 ...
  • 不機嫌
    不機嫌 【投稿日 2006/03/11】 カテゴリー-笹荻 管理人注 管理のため違うのをつけさせていただきました。何かあればメールください。 ふぃー、とネクタイを緩めながらコンビニの袋をぶら下げて、扉を開く。 何となくだがこの時、この扉を開け、部屋に入った時だけ、何時もの時間が流れている様に感じる。 「あ、こんちわ。」 「どもー。」 顔だけをこちらに向けて、言葉を投げ掛けてくる2人。 手元はカチカチとゲーム機のコントローラーを忙しなく操作しながら。 「あれ、笹原。久しぶりじゃん。」 ガサッと袋をテーブルの上に置きながら、近くにあるパイプ椅子を引いてくる。 座る瞬間にキィと軽やかな音を奏でるそれも、どこか気持ち良い。 「いやー、研修昨日で終わりまして。」 既に顔はテレビに向け、言葉だけをこちらに向け...
  • 現聴研・第七話
    現聴研・第七話 【投稿日 2006/04/30】 現聴研 斑目「えー緊急夏フェス対策、曲目全然決まってねぇよ会議を始めます~。」 今日は居並ぶメンバーを前に、斑目が会長席に座る。現聴研に珍しく 緊迫した雰囲気だ。全員揃って…いや、クッチーは逃げている。 斑目「え~~~(汗)、ここに至る経緯は置いといて!これからどうするか      話し合いましょう!で、今から選曲して何曲出来るの?」 笹原「あと2週間じゃ、やりたい曲というよりバンド譜が存在する曲を選んだり、      俺がデータ作成済みで荻上さんも弾ける曲を選ぶしか無いですよね。      ただ、バンドで出るのに今から現聴研の人に頼むの厳しいですよ。」 斑目「……という事ですが、どうですか久我山さん?」 久我山「………て、ていうか、言いだしっぺが楽器未経験って無理あるよね。」 斑目「だからそれは...
  • ある朝の風景
    ある朝の風景 【投稿日 2006/01/11】 カテゴリー-笹荻 笹荻成立後の話。 夜、二人は荻上の部屋のベッドで共に眠りについていた。 初めて肌を合わせたのは少し前のことで、それから何度かそういう行為を重ねはしたが、 今日になって突然荻上の方から笹原へ「もし良かったら泊まっていきませんか」と切り出されたのだ。 普段は自分を極力抑える荻上の言葉に、笹原は内心驚きながらも嬉しく思い、 当然断ることなどあるはずもなく、その申し出を二つ返事で了承した。 ただその時の荻上の、他に何かもっと言いたい事がありそうで、 それを飲み込んだような表情が少し気になったと言えば言えた。 そして時刻は2時。ふと何かに気付いて笹原が目を覚ますと、 目の前で眠る荻上の顔が苦しそうに歪んでいた。 呼吸は荒く、顔色は青ざめ、うっすらと汗をかいてうなされている。...
  • 千と千佳の神隠し
    千と千佳の神隠し 【投稿日 2005/11/08】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ        千尋    荻上千佳   カオナシ     朽木学        白     笹原完士   坊        田中総一郎        釜爺    高坂真琴   蛙男       斑目晴信        リン    笹原恵子   杯神様      久我山光紀        湯婆    大野加奈子  監督       春日部咲        銭婆    大野加奈子 「騒ぎが静まったら、裏の潜り戸から出られる。外の階段を一番下まで下りるんだ。 そこにボイラー室の入り口がある、火を焚く所だ。中に釜爺という人がいるから釜爺 に会うんだ。その人にここで働きたいと言うんだ、断られても粘るんだよ。ここでは 仕事を持たない者は、湯婆にコスプレさせられてしまう。辛...
  • うわっ面の思い
    うわっ面の思い 【投稿日 2006/02/20】 カテゴリー-その他 階下から母の呼ぶ声がする。 「恵子ー、完士ー、晩御飯にするからー、降りといでー。」 彼女は、透き通った声で応える。 「はーい、今いくー。」 彼女はベッドの横に腰かけて、下着をつけていた。 「…………なあ……。」 彼は体をベッドに横たえたまま、上気する呼吸の合間に声を発した。 「なんで…、こんなことしたんだよ……。」 乱れた制服。赤く火照った頬。 彼は顔を隠すように、目を手のひらで覆っていた。 「…決まってるじゃん……、アタシ…、アニキのこと…、好きだから……。」 それは、とてもとても薄暗い部屋での出来事だった。 「じゃあ、俺、行くから。出かけるときは電気消して、エアコン止めてけよ。」 彼は玄関口でスニーカーを履いている。 横顔に緊張と不安とをのぞか...
  • 碧目のすう
    碧目のすう 【投稿日 2007/01/15】 カテゴリー-その他 それは、昔の何処かでの話。 昔々、あるところに小さな村がありました。 村人は貧しいながらも何とか生活をしていました。 そんな村の中、一軒の家に目の色が皆と違う、碧い色をした少女がいました。 名前を「すう」といいました。 目玉の柄の綺麗な着物をいつも羽織っていました。 「やーいやーい。青目の鬼子~。お前なんか出て行け~。」 村のほかの子供たちから、いつもそんな風に言われていました。 でも、すうは、何もいわずにせっせと野良仕事に打ち込んでいました。 そんなすうを見て、村の心優しい青年「晴信」は、どうにかならんものかと思っていました。 「あの子は普通の頑張り屋さんだ。」 「しかし、あの目は鬼の目だ。」 「鬼なんているわけないだろ?迷信を信じて・・・。」 ...
  • 2月号予想・その三
    その三 欲望ロック【投稿日 2005/11/30】 カテゴリー-2月号予想 =====回想=====  笹原 「どうですか先生! 売れましたけど!」  荻上 「い いやあ~~何といいますか…」 初めて自分の同人誌が売れた瞬間。 感想を求められて、ろくに纏まりもしない感情を伝える。  荻上 「これは…予想以上に…」  笹原 「うん!」  荻上 「………」 …どうしてこの人は、こんなにも嬉しそうな顔をしてくれるのだろう。  笹原 「ん?」 ふと、笑顔の先にある視線に気付き、荻上は振り返った。  中島 「荻上!?」  荻上 「…………!」  中島 「アーやっぱ荻上だー! こげんトコで会うなんてねー」 五年振りに再会した旧友は、笑顔で荻上の同人誌に手を伸ばした。  中島 「スゴー!...
  • 恵子のお話
    恵子のお話 【投稿日 2006/03/22】 カテゴリー-その他 卒業後、春日部咲は念願の自分の店を手に入れた。 従業員は一名。品数はちょっと少なめだが、センスの良さでそこそこの売上を上げている。 ついでに、借金のカタに強制的に就職させられた従業員の名を、笹原恵子という。 「「ありがとうございましたー」」 最後の客を送り出すと、扉に「CLOSED」の札を下げる。 「やった、今日はこれで終り!疲れた~」 恵子は大声で宣言すると、だらしなく椅子に腰掛ける。 「まだ終わってねーよ。片付けもあるんだ。働け働け!」 咲の声が店の奥から響く。 「いーじゃん、少しくらい休んでも…」 「お前のツケはいくらだったかな~」 咲の言葉に恵子の顔が青ざめる。 「ワカリマシタ、ガンバリマス!」 少し奇妙な声で返事をすると、ロッカーから掃除道具を取り出す。...
  • 朽木 12:00
    朽木 12 00  【投稿日 2006/01/03】 げんしけん24 次の瞬間、クッチーは窓際に走った。 咲「(クッチーに抱きついて)ここは3階だー!!」 その瞬間、朽木の顔はテンパり表情から至福の表情へとゆるやかに移り変わった。 朽「お、おお~う・・・・ワタクシの背中に・・・やわらかなふくらみがの感触が・・・・(////)」 キラキラときらめく世界。すでに頭の中では2人はラブラブのカップルだった。抱き合いながら微笑みあう2人…。 脳内で「うふふふ~あははは~リーンゴーン♪(鐘)」のSEまで鳴り響く。ああ・・・・・。 だがしかし、その一言にピキッと凍りついていた咲。部室全体の雰囲気も暗転。   ド  カ  ッ 朽「ま、待っ…!!落ちる!死ぬ死ぬー!」 般若の形相で朽木をガシガシと蹴りまくる咲。 咲「お前なんて死んで詫びろ...
  • 斑目と高坂
    斑目と高坂 【投稿日 2005/12/04~05】 カテゴリー-斑目せつねえ 元は違う方の投稿でしたが、それをつなげてみました。 タイトルも管理人の自前です。何かあればスレッドでお願いします。 昼休み もう部室には行かないと決めてから職場で昼食をとっている 近くのコンビニに弁当を買いに行こうとすると、会社の入り口のところにコーサカがいた 高「こんにちは」 斑「あ、あれ、コーサカ? どしたの?」 高「ちょっとお時間いいですか?」 公園のベンチ 高「最近、部室に来なくなったらしいですね」 斑「あ、ああうんそうね いやー、いつまでも寄生してるわけにゃいかんだろ んで用はなに?」 高「……咲ちゃんのことですが」 斑「(ギクッ!) う、うん」 高「斑目さん……咲ちゃんに告白したんですよね」 斑「(キタ━━━━!!) あ、ああ、アレ?...
  • 実況!斑目家ホプキンス家結婚披露宴(序)
    実況!斑目家ホプキンス家結構披露宴会場(序) 【投稿日 2007/02/27】 カテゴリー-斑目せつねえ 【オープニング】 映像:ヘリが仙石原から芦ノ湖を超えて会場のホテルを空撮。 朽)「……卒業から7年の歳月が流れました。胸に宿るものが、今また、この瞬間に燃え上がろうとしているのでアリマス。 ……将来『第三新東京市』になるであろう、ここ箱根芦ノ湖畔に吹いているのは、湖からの湿り気を含んだ風。青空の向こうに遥かボストンを想いながら、めでたい角出のはじまりです」 映像:ホテル内披露宴会場をパン。参列者数100人弱の規模。その隅にある放送席がズームされると、礼服を着た朽木と久我山が座っている。 <朽>「みなさんコンニチワ! 本日は『椎応の総受け』こと斑目晴信先輩と、『ボストンの暴れロリ』ことスザンナ・ホプキンス嬢の結婚披露宴の模様を、会場の箱根フ...
  • アニメ第3話後日談
    アニメ第3話後日談 【投稿日 2007/10/28】 カテゴリー-現視研の日常 夏コミの数日後の部室。 斑目、笹原、高坂と、男衆の集まった部室にクッチーが入ってきた。 「こにょにょちわ~おお高坂先輩、昨夜はお世話になりました」 高坂「何のこと?」 朽木「実はわたくし、昨夜は時乃コスの高坂先輩をオカズに、たっぷり堪能させていただきました」 ブッとなる斑目と笹原。 冷や汗をかきながらも笑顔を絶やさない高坂。 斑目「あのねえ朽木君…」 笹原「本人の前で言うのはちょっと…」 クッチーは聞いちゃいなかった。 朽木「それではわたくしの妄想ベスト3を発表しま~す」 斑目「こらこら…」 高坂「(苦笑)しょうがないなあ」 朽木「先ずは第3位、ズバリ、私朽木×時乃コス高坂先輩!」 再びブッとなる斑笹コンビ。 相変わらず冷や汗で笑顔の高坂。 斑...
  • koyuki
    koyuki 【投稿日 2007/01/26】 カテゴリー-斑目せつねえ 注意:この物語はとなりのクガピ2のサイドストーリー的な物です。 そちらから読まれるといっそう楽しめます。 「ありがとうございましたーっ!」 勢い良く、店中の店員が連鎖的に挨拶する。 ダッフルコートに身を包んだ斑目は、後輩二人に声を掛ける。 「さ、帰ろうか」 地下の居酒屋を出て階段を上り、にぎわいを見せる繁華街に出たとき、斑目はメガネに何か水滴のようなものが当たったのに気付いた。 (雨か?) それは、雪だった。 「……ここ数年、暖冬だったけど、久しぶりに積もるかもな」 斑目は手で軽く雪を受け止めながら、朽木に語りかける。 語りかけつつも、斑目の瞳は人が行き交う路上に向いていた。 スージーが夜空を見上げて、落ちてくる雪を追いかけるようにバタバタと道の端々...
  • 家出少女・荻上
    家出少女・荻上 【投稿日 2005/10/14】 カテゴリー-笹荻 舞台は05年夏コミ三日目の前夜、新宿ってことで。 「キミキミィ、中学生でしょ?家出だね?」 <補導員>の腕章を巻いた初老の男が、いきなり荻上千佳の細い腕をつかんだ。 「は?!えええ!!ち、ちが……」 深夜1時の新宿駅東口。コミフェス最終日の待ち合わせ場所の漫画喫茶に向かう途中だった。 もう二〇歳近い女子大生なのに中学生に間違えられた屈辱感と、いきなり子供のように腕をつかまれたショックでまともな口が利けない荻上に、説教するかのように補導員が畳みかける。 「いくら夏休みだからって子供がこんな時間に盛り場をうろついちゃいけないよ。あのね、東京はとてもこわいところなんだよ。 薬とか売春とか、取り返しのつかないことになる子がたくさんいるんだ。キミくらいの歳の女の子を欲望の餌食にするようなクズ男...
  • 笹荻
    笹荻 【投稿日 2005/10/20】 カテゴリー-笹荻  荻上千佳はその日、時間がなかった。  時間がなかった、というのは自分の責任だ。というのも、昨日はノートにネームを 書き散らし、夜も空けようかという頃に携帯電話のアラームをセットしている途中で 寝てしまったのだ。目を覚ましたのは講義の一時間前。シャワーを浴び、申し訳程度の 化粧をしてから家を出る頃には既に講義は二十分前に迫っていた。アパートから 大学まではそんなに遠くないが、徒歩ではやはり不安がある。ところが― 『心理学(経済学部) 本日休講 補講は下記の日程にて~』  という張り紙を教室の前で見た時は、思わず溜息をついてしまった。小走りにここまで 来た自分が馬鹿みたいだ。 (…部室にでも行ぐか)  そう思ったが、時間は十一時を少し回ったくらいだ。部員が集まるのは大...
  • イッツタフ!
    イッツタフ! 【投稿日 2006/02/05】 カテゴリー-その他 「ここが噂の乙女ロードか。うーむ確かに乙女がたくさん居るにょー」 クッチーは池袋の乙女ロードに来ていた。 彼は最近ヤオイにも目覚めた。 ここ1年ほどの間、部室にはヤオイ同人誌が毎日のように置かれており、1人になるとつい読んでしまい、それで病みつきになったのだ。 「おー空気が乙女の匂いでムンムンするにょー。(深呼吸)おー!」 思わずクッチーのピーが巨大化してしまった。 「まっ、まずいにょー!こんな女の子だらけのとこでピーがこんなことになってたら、変態と思われるにょー!」 幸いクッチーは前掛けのように大きなウエストポーチを股間の前にぶら下げていたので、外からはさほど目立たなかった。 「よし、かくなる上は何処かでトイレを借りて、ピーをピーして鎮めるにょー」 クッチーは乙女ロードから外れて、...
  • げんしけんの一年前
    げんしけんの一年前 【投稿日 2006/06/09】 カテゴリー-現視研の日常 2001年、春。 彼、斑目晴信は意気込んでいた。 今までどおり、ある種のサークルに入ると決意していたからである。 (漫研、漫研♪ アニ研、アニ研♪ オタサークルが俺を呼んでいるっ!!) 浮かれ気分で新歓の雰囲気全開の廊下を歩き回る。 高校の頃は伸び放題になっていた髪を切りそろえ、藪にらみの三白眼でニヤニヤしながら歩いている。 ひょろりと長い体、面長の輪郭にこけた頬。三日月の形に開いた口から八重歯が出ている。 猫背でいつも顔が突き出気味に前に出ている。 彼は中学の頃から同人誌を買いあさり、ゲームは格闘モノからRPG、果てはエロゲーまで幅広くカバー、アニメは毎シーズン最低でも10本は欠かさないという、典型的なオタクであった。 (ん?ありゃーE・E・さくらのポ...
  • 手紙~さよなら、ありがとう~
    手紙~さよなら、ありがとう~【投稿日 2007/01/28】 カテゴリー-斑目せつねえ 注意:これはkoyukiに送られた感想レスです。 ですが個人的に気に入ったので掲載しました。 もし、作者の方が載せないで欲しいようでしたらご連絡ください。 『  こんな日にこんな手紙を書いている俺を、スーは許してくれないかもしれない。  でも、あんたにだけは伝えたいと思っていて、そのチャンスはたぶん今日が最後なのだ。  書けるだけ書いてみよう。舌足らずだったらごめん、俺の精一杯の気持ちを綴ります。  春日部さん、あんたが好きだった。過去形で書くのが悔しいくらい、大好きだった。  もうとっくに「春日部さん」じゃねえけどな。この手紙では春日部さんって呼ばせてください。  初めてそれを意識したのは春日部さんが2年になった春だ。それ以来ずっと……、あん...
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