げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「斑恵物語-2-」で検索した結果

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  • 斑恵物語-2-
    斑恵物語-2- 【投稿日 2006/02/24】 斑恵物語 月曜日の朝である。 月曜日の朝というものは、多かれ少なかれ憂鬱なものだが、今日は特にそうだ。 (まさにブルー・マンデー…。) 斑目は上半身を起こしたっきり、ベッドの上に静止していた。 頭が重い…。 (いきたくねー…。) 会社がイヤなのではない。酒が残っているわけでもない。 今日はアレ以後の第一関門がまっているわけで…。 (今日は部室いかんとこうかな~…。) カーテンはもう太陽をいっぱいに浴びて、その繊維の隙間から日の光が零れ落ちそうなほどだった。 原付が鬱陶しい騒音を上げて近づいて、走り去っていく。 散らかし放題の部屋の片隅を、斑目は空っぽにした頭でじっと見ていた。 (でも時間置くと行きづらくなるしな~…、あーやだ…。笹原と顔合わすの…。) まさか、かの後輩をここまで恐怖する...
  • 斑恵物語-3-
    斑恵物語-3- 【投稿日 2006/03/01】 斑恵物語 グワングワンとエスカレーターが上って行く。 恵子は立ち止まった。 (…う~ん……。) グワングワンと、エスカレーターは淀みなくせり上がって行く。 (…う~ん、……どうしよっかな……。) BGMも、そこだけはエスカレーターの音にかき消されている。 (…う~ん………。) 不意に、後ろに気配を感じる。 腕を組んだカップルが、恵子のすぐ後ろに近寄っていた。 (あーもう…! 見るだけ見ちゃうか…。) 恵子はエスカレーターに足を乗せた。 「ありがとうございましたー。」 抑揚のない店員の声に押されて、恵子は売り場を後にする。 冷や汗をかきつつ、ミッションを終えた安堵感に浸る。 下りのエスカレーターの上で、恵子は紙袋に目をやった。 (…買っちった……。) 中には縦長で厚み...
  • 斑恵物語-1-
    斑恵物語-1- 【投稿日 2006/02/19】 斑恵物語 斑目は疲労の染み込んだ体で帰路についていた。 合宿から帰って早半月。 笹原と荻上は案の定くっつき、今は宜しくやっている。 一方、社会人で彼女もいない斑目は、合宿以来、仕事仕事の単調な毎日の繰り返しであった。 斑目の職種は事務職。現場で汗を流している社員からは楽そうだと羨ましがられるのだが、 一日中椅子に座ってディスプレイを眺めているのも、結構疲れるものだ。 (ふぅ~、あー、学生にもどりてー…。てもしゃーないか…。) 今日は土曜日。ようやく一週間の仕事を終えて、明日のアキバ巡回に思いを馳せた。 しかし…、少し空しい。 (あんあ~、笹原はアキバも荻上さんと一緒にいくんだろうな~。  俺も春日部さんと同人ショップ巡りしたいよ…、ってそりゃぜってームリだな…) もう9月も終わりが近づき...
  • 斑恵物語-終-
    斑恵物語-終- 【投稿日 2006/03/09】 斑恵物語 ルルルルッ、とベルが鳴る。 キーボードを打つ音とパソコンのファンが響くオフィスの静寂を電話のベルが破った。鼻にかかったような電子音が妙に耳に付く。 ワンコールが終わる寸前に、斑目は受話器を取った。電話を取るのも事務の仕事の一つだ。 「はい、桜管工事工業です。」 淀みなくそう応える。片手はシャープペンを握って、頭を数回ノックする。 コンビニで一本ずつビニール袋に包装されていた、105円の洒落っ気も何も無いシャープペンであるが、オフィスには相応しい。 「はい…、いつもお世話になっております。はい…、少々お待ちください。」 斑目は『保留』ボタンを押して、内線番号表を確認すると別部署に電話を回した。 電話の応対も、だいぶ板についていた。 入社したころは慣れない言葉遣いにシドロモドロ。セールスの電話に...
  • カテゴリー:斑目せつねえ
    カテゴリー 斑目せつねえ 完全に妄想SS 斑×咲 斑咲 告白その後 斑目と高坂 長い夜 天使達の午後SS版 遠い海からきたスー オタクの国のアリス 斑目告白その前 秘密の夜~失墜の魔法使い 斑目と恵子 斑目と恵子・続き 斑目と恵子? もう一つの未来 卒業式シリーズ 斑目の昼休み 斑恵物語 オタクはつらいよシリーズ こんな夢を見た 脈はあるのか 白い日 MとSの距離 タマネギ 恵子と斑目 妄想少年マダラメF91 壁 壁の向こう側 さくら 空の下、大切な場所 痛い話 夢のかがり火 言葉に出来ない まだらめの紐 ラブストーリーは突然に アンジェラ 斑目放浪記 ダラさん 一つの嘘 斑目ハーレム ベルバラ 恋と妄想の初詣 こんなEND まだらめメモリアル攻略日記 斑目、歩く 斑目、思う 真っ赤な誓い koy...
  • いちばん美しい物語
    いちばん美しい物語 【投稿日 2006/02/20】 カテゴリー-童話パロ その日はオギーちゃんの誕生日の日でした。その女の子はオギーちゃんと呼 ばれていますが、もちろん、ほんとうの名前ではありません。その家の女の 子は、なぜかオギーちゃんと呼ばれるのです。その理由を知る人は家族にも いません。お母さんも、お父さんも知りません。 家族やお友達、親しい人たちが集まって、オギーちゃんのお誕生日をお祝い するために、『名付け親』のうちに集まりました。オギーちゃんはおばあち ゃんからもらった服を着ています。おばあちゃんもそのお母さんからもらっ たということです。『名付け親』はおばあちゃんのお母さんのお友達でした。 その日はオギーちゃんのために、たくさんの贈り物がテーブルに置かれてい ました。そこにはオギーちゃんの大好きなマンガ本やイラスト本、絵本...
  • 君に読む物語
    君に読む物語 【投稿日 2005/12/31】 カテゴリー-笹荻 200X 4月1日(土) 20 00 笹原 メールは届いてますか?今日から日曜もはさんで、一週間の研修開始です。な かなか気軽に会うことが出来なくなりました。連絡はこのメールアドレスで。 200X 4月1日(土) 20 15 荻上 届きました。がんばってください。 200X 4月8日(土) 21 06 笹原 やっと研修から解放されました。明日はやっと休みです。会えますか? 学校はどんな様子です? 200X 4月8日(土) 21 32 荻上 大丈夫です。明日、朝電話します。大野先輩は相変わらずです。 200X 4月10日(月) 21 00 笹原 昨日は楽しかったね。部員の件、詳しく聞いたけど、しかたないね。すこし寂 しいけど。昨日見せてもらったオリジナルの漫画、す...
  • とりかえばや物語
    とりかえばや物語 【投稿日 2006/02/05】 カテゴリー-笹荻 オギルームで笹原と荻上は頻繁に会うようになっていた。 二人はキスを交わしている。互いに目をつぶり、うっとりした表情でく ちびるを重ねている。そしてお互い、ゆっくりとくちびるを離し、閉じた目 を開け、お互いの目の前の顔を見つめた。そして、『その異変』に気付いた。 笹・荻「えっ!」 二人が見たものは、お互い見慣れた自分の顔だった。 荻(笹)「俺?こっこれはどういう・・・」 笹(荻)「しっ信じられない・・・こんな事が・・・」 荻(笹)「おっ落ち着いて!いや!落ち着かなきゃいけないのは俺か・・・」 笹(荻)「落ち着けって言ったって無理ですよ!」 二人は混乱する頭をどうにか収めようと、懸命に状況の判断に努めたが、事 態を理解する事はできなかった。 ...
  • 斑目と恵子?
    斑目と恵子? 【投稿日 2006/02/21】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルはつけさせていただきました。管理に必要なもので・・・。 1 あれから一週間が経った。今日も土曜日だ。退社する斑目。やはり定時。 (あれから一週間かー……)(あれから昼にも部室に顔出してないし……) (どーしちゃったんだろ、俺……) 2 扉絵 3 何とか部室に足を向けようとする斑目 (今日行けば……えーと……笹原妹いるかも……)(いるから何なんだろう……) (いや、何を怖がってんだか俺)(いつも通りに部室に行けばいいんじゃん) とりとめない事を考えているうちに部室棟の下に着く。部室には明かりが付いている。 (…………)部室の扉を開ける斑目。 4 「おっ」 部長席で少女マンガを読んでいる恵子が声をあげる。 (…………本当にいた)呆け...
  • カテゴリー:笹荻
    カテゴリー 笹荻 一人ぼっちの現視研 家出少女・荻上 家出少女・荻上 続編 荻上さん、入院する 夏コミ前の話 笹荻 笹荻の帰省 巫女神楽 めぐりあい、アキバ いくらハンター いくらハンターⅡ いくらハンターⅢ 雪の華 華風 そして、すれ違い・・・ 君に読む物語 夢であるように リライト ある朝の風景 ある朝の風景-おまけ- 五月雨 If I ever hear you knocking on my door 8823 パンを焼く 影踏み ランプ ランプ-続き- テーブルの距離 テーブルの距離─おまけ─ とりかえばや物語 嬉し涙 いつか見た夢の続きを 事後 事後・side荻上 甘い話 指 不機嫌 なごり雪 手をつなごう お家にかえろう バレンタインデー あなたに会いたくて アルバムを覗けば 普通の日 笹...
  • カテゴリー:童話パロ
    カテゴリー 童話パロ 赤ずきんちゃん シンデレラ 人魚姫 浦島太郎 シンデレラ その2 雪の女王 同人誌売りの少女 げんしけん西遊記 いちばん美しい物語 TOP
  • 第七回くじびき以下略
    第七回くじびき以下略 【投稿日 2006/11/24】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第七回くじびきはーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。   ・・・原作者はとんでもないことをしてくれました・・・。それは七話の脚本です。」 ベ「・・・カリオストロ?つか、マムシさんあの脚本嫌いっすか?」 マ「なんつーの?なんか萌え萌えしてればよかった今までのなんかノリ違うじゃん。」 K「で、でも、あの話はいいアクセントになると思うけどね・・・。」 ト「この後もあのノリで続くとは思えませんし、実際しないでしょうしね。」 梟「なんだ、黒ゆかな最高!って回だな。」 K「ち、ちげーだろ、ぜ、ぜんざい食ってるいずみ萌えーだろ。」 べ「いやいや、ハミ乳忍者小牧ねーさん万歳!じゃないんすか?」 マ「さすが巨乳好き!」 ベ「いやはは。」 マ「ま、な...
  • 第九回くじびき以下略
    第九回くじびき以下略 【投稿日 2006/12/09】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第9回くじびきはーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。」 ベ「今回はよかったですねぇ。」 K「な、なんといっても山田動きすぎ。」 梟「ここまでゴトゥーザ様がはじけた演技をしてくれると楽しくて仕方がない。」 ト「細かいところでも色々見所のある回でしたね。」 マ「なんてーの?ここまでの話あっての面白さっていうのかね・・・。   蓮子たんが優しくなってるのも、ここまでの話の流れの結果だし。   宇宙人到来にせよ、生徒会の会話にせよ、千尋と時乃の微妙な関係にせよ。   八話分ひっくるめての面白さになってるんだよなぁ。」 ベ「ああ、確かに、自然と結束している四人とか、ここまでの話ありきですよね。」 K「も、物語の中じゃけっこう時間たってるから、に...
  • 遠い海からきたスー
    遠い海からきたスー 【投稿日 2005/12/27】 カテゴリー-斑目せつねえ こんな事を考えるのは自分だけだと思っていた。 世界中で一人だけ。私だけの、誰にも言えない秘密。 女の子なのに、男同士の恋愛に心躍らせるなんて―― カナコには感謝している。その妄想が、私だけのものではないと教えてくれたから。 私は突然変異の怪物じゃない、仲間は世界中にいる。 トウキョウでは年二回、仲間達が集まってお祭りを楽しんでいる――。 スーは夏コミ以来、荻上の同人誌を何回も何回も読み返していた。 すごい。自分の考えるYaoiなど児戯に等しかった。 オギウエはきっと狂気に近い才能を持った天才に違いない。 近くの図書館で、アンジェラと一緒に日本語を必死に調べた。 原本を手に入れた時の、いつもの作業だ。 わからない単語は、図書館のパソコンで何日...
  • 現聴研・第二話
    現聴研・第二話 【投稿日 2006/04/07】 現聴研 いつものように部室では、笹原がギター専門誌をパラパラと眺めている。 別に買いたいわけではない。彼は演奏ができない。 興味がないわけではない。はじめてこの部室に来た時には、退室したフリをした斑目たちにドッキリを仕掛けられ、誰も居ない部室で「エアギター」を弾いているところを目撃されている……。 傍らで自分のギターをいじっていた荻上は笹原に、「現聴研にはほかにも楽器のできる人はいないんですか?」と尋ねた。 「ああ、いるよ。久我山さんと高坂くんができるでしょ……」 「高坂さんは何でもできそうですものね」 「うーん、でも彼はね……天然だから」 「はあ……」    ※    ※ 荻上が入部するずっと前の2002年。現聴研部室に、斑目、田中、久我山、笹原がいつものようにタムロしていた。 ...
  • ラジヲのお時間【番外編】
    ラジヲのお時間【番外編】【投稿日 2006/05/01】 ラジヲのお時間 ~BGM・『マムシ72歳のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「オッス!いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオを聞いてくれてる奴等オッス!  今日もワシ、マムシ72歳と!」 「ベンジャミン武世でお送りします。」 「いや~、夏コミもまた楽しかったのう!」 「ですね~、今年も暑かったですが~。」 「そうじゃな。冬コミで折った部分がズキズキ傷んだもんじゃ。」 「・・・まじっすか?」 「・・・・・・ウッソ~。」 「だろうと思いました。」 「やーん、最近ベンちゃんつめたーい。」 「気持ち悪い言葉つかわんで下さい。」 ~BGM・完全にFO~ 「というわけで、今年の夏コミも大盛況じゃったな!」 「そうですね、去年より増え...
  • 夢であるように
    夢であるように 【投稿日 2006/01/05】 カテゴリー-笹荻 それはどこかにありそうな、でも決して手の届かない心地よい夢の物語。 荻上さんがげんしけんに入ったその日から―― 中島「ほら、荻上ぇ。おめも何か言ってやれ。」 荻上「え?んと、そんのぉ…」 荻上「何でこんなにホモさ好きなんですかね?」 大野「ホモが嫌いな女子なんかいません!」 春日部「…それは私も入ってるの?」 「「「「当然です!!」」」」 荻上たちは中学からずっと一緒の仲良し5人組。 大学受験も、みんな一丸となってやりとげました。 中島が皆をまとめ、成績のいい中島と荻上が教え役となって、 なんとか皆一緒に、同じ大学に受かる事ができました。 荻上さんはもっと上の大学も目指せると先生に言われましたが、 人生でもっとも大切なものはすでに持っていたので、そ...
  • 第六回くじびき以下略
    第六回くじびき以下略 【投稿日 2006/11/18】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第六回くじびきはーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。」 ク「L・O・V・E!ラブ・・・。」 マ「は~い、その辺にしておくんだ~。」 梟「早いもんだな、もう折り返しか。」 K「あ、あっという間だったな。」 ベ「いやぁ、やっぱり1クールは短いですね・・・。」 ト「今回もそうですけど、ちょっと詰めすぎてるのはその辺の関係でしょうか。」 マ「まぁ、製作側としては必要な分を必要な回数で終わらせる必要あるからな、   しょうがないといえばそうなんだが。」 梟「勿体無いとは思うな。まぁ、話自体はそんな深い話ではないから、   問題ないといえばそうなんだが。」 ト「細かいところまで見ても面白いですけど、動きだけ見ても十分楽しめますからね。」 ...
  • 『マル。』(後編)
    『マル。』(後編) 【投稿日 2006/09/09】 カテゴリー-笹荻  **** 「……え」  こちらを見つめる目が点になる。己の耳を疑っているのがあからさまで、笑いをこらえるのに苦労する。 「い……いま……」 「はい?」 「……好きって、言ってくれた?」  1年間、はぐらかし続けた言葉。ほんの2音節のこの単語を、『言わなくたってわかるでしょう?』と勿体をつけてきたこの呼びかけを、千佳は今日の日まで育ててきた。  当初は、『そう言えば私からは言ったことないな』程度の引っかかりだった。それが3ヶ月になり半年になり、いつしか我慢比べのようになった。  笹原が千佳に『好きだ』と言い、『俺のことはどう思ってるの?』と聞く。千佳が笹原に『どうして私なんか好きになったんですか?』と訊ね、笹原が答え、また『それで、荻上さんは……?』と問い返す。感情が高ぶって、自分か...
  • 君という花
    君という花 【投稿日 2006/02/21】 カテゴリー-現視研の日常 「荻上さんも、珍しくスカートですなぁ……」 今日は斑目たちの卒業式、打ち上げ。 斑目と笹原がテレパシーで会話しつつ、二人して 咲と荻上を見ていたのではない。 斑目は咲を見て悶々とし、笹原は荻上を見てたかぶっていた。 大野の「天罰ですね!」のあとも、今宵の宴は長丁場だ。 ガックリくるものの、大野の喜びに気圧されて落ち込み切れない 田中を巻き込んでクッチーがテンションを上げていく。 「さあ!くじびきアンバランスでも皆すぁんで合唱しましょうッ!」 「ばか、よせ!!」 「現視研、春から大丈夫かな~(汗)」 「焼酎ロック…いえ、ボトルでくださーい」 斑目がトイレに立って、笹原からは座布団の向こうに荻上が見える。 『今日はなんだか、女の子として意識しちゃうな…どう...
  • 第二回くじびき以下略
    第二回くじびき以下略 【投稿日 2006/10/17】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第二回くじびきはーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。」 梟「・・・なんか微妙な空気だな。」 ベ「だって、KODAMAさん、毒吐いちゃうんですもん。」 K「い、いや、別に俺だってね、こ、今回のがいやってワケじゃないんだよ。  た、たださ、小牧といずみの件に関しては譲れないっていうか・・・。」 マ「じゃあなんで前回言わんのよ~。」 K「だ、だってさ、みんななんか肯定的だったじゃないか。」 梟「まて、別に全肯定してるわけじゃないぞ。」 ベ「え、梟さんも何かあります?」 梟「やっぱ副会長が強くなりすぎってのと、人間味が多少失われてるっぽいのがちょっとね。」 マ「でもよ~、その辺は今回のラストあたりの描写でフォローされてね?」 K「だ、だな...
  • ノートブック
    ノートブック 【投稿日 2006/04/16】 カテゴリー-ハルコさん ※改編版です 雨待ち風続編 終章 第一幕 郊外の病院 初秋の昼下がり時、一人の老人が郊外の「ある」専門の病院を訪ねた。この病院 に入院している親密な老婦人に会う為だ。 老婦人「昨日もいらっしゃったのに、今日もまた来られたのね」 老婦人は微笑んで、この老人を迎えた。 老人「ああ、あなたに昨日の物語の続きを読んであげたくて・・・」 老婦人「わたしもあなたのお話を、とても楽しみにしておりましたのよ、それで あの娘さんは・・・」 老人「ええ、ちょっとお待ちください」 そう言って老人は鞄から古びたノートブックを取り出した・・・ 第二幕 イベント会場 ハルコ「さて・・・約束通りこの行列に並んでいただこうかしら!」 そう言って、ハルコはニヤ...
  • 筆茶屋はんじょーき1
    筆茶屋はんじょーき1 【投稿日 2006/04/22】 筆茶屋はんじょーき  時は泰平の江戸時代  所は将軍様のお膝元たる江戸市中  一軒の茶屋を舞台に、物語は紡がれます… 荻上屋、通称”筆茶屋”では、看板娘の千佳が、こまねずみのように動き回っている。 もともと主人の道楽で始めたこの店は、開業初日から閑古鳥が鳴くようなありさまだった。 しばらくして、千佳と名乗る娘が切り盛りするようになっても、周囲の反応は冷ややかだった。 無口で無愛想。挨拶にもろくにできないような娘。 それが当時の彼女の評価だった。 しかし時間が経つにつれ、それが誤解だと周囲も気がついた。 確かに無口で無愛想ではあったが、それが彼女の極端な内気さによるものだと、内面はよく気が付く優しい娘だとしれた時、彼女とその店は、そこに欠かせない物になったのだった。 そのせいか、この店は...
  • スザンナの消失
    スザンナの消失【投稿日 2007/04/07】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 また実在の団体、人物をモデルにした架空の設定がありますが、これも政治的思想的 個人的価値観とは一切関係ない物語の上だけのものです。 科学的表現もありますが完璧なる似非科学です。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない...
  • 4月号予想・その五
    その五 決戦前夜【投稿日 2006/02/06】 カテゴリー-4月号予想 タイトルは実はハッタリで、物語は合宿翌日の9月12日、即ち笹原が荻上さんの部屋を訪れる日の、約束の時間の数時間前から始まる。 朝から荻上さんは忙しく立ち働いた。 年末の大掃除並みのレベルの掃除を行ない、念の為に簡単な料理の用意もした。 そして笹原に見せる例のものを整理した。 そしてこういう時にも関わらず、いやこういう時だからこそ身だしなみにも気合が入った。 まずひと通り準備が出来ると、風呂に入って体を清めた。 まさかそんなことが必要な展開にはならないだろうが、気持ちの問題で下着も新品を出し、服装も何時もよりはオシャレっぽい(だけど地味)ものにした。 化粧は迷ったが、結局いつも通りのスッピンにした。 (どのみち化粧するなら買いに行かねばならないし) そして髪型は…いつも通り...
  • koyuki
    koyuki 【投稿日 2007/01/26】 カテゴリー-斑目せつねえ 注意:この物語はとなりのクガピ2のサイドストーリー的な物です。 そちらから読まれるといっそう楽しめます。 「ありがとうございましたーっ!」 勢い良く、店中の店員が連鎖的に挨拶する。 ダッフルコートに身を包んだ斑目は、後輩二人に声を掛ける。 「さ、帰ろうか」 地下の居酒屋を出て階段を上り、にぎわいを見せる繁華街に出たとき、斑目はメガネに何か水滴のようなものが当たったのに気付いた。 (雨か?) それは、雪だった。 「……ここ数年、暖冬だったけど、久しぶりに積もるかもな」 斑目は手で軽く雪を受け止めながら、朽木に語りかける。 語りかけつつも、斑目の瞳は人が行き交う路上に向いていた。 スージーが夜空を見上げて、落ちてくる雪を追いかけるようにバタバタと道の端々...
  • ラジヲのお時間【葉月】
    ラジヲのお時間【葉月】【投稿日 2006/04/20】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「於木野鳴雪でお送りします。」 「・・・於木野さん?」 「なにか?」 「なんかいつもと違いません?」 「いえ、別に?いつも通りですよ。」 「え~、なんか違う~。いつもの於木野さんじゃない~。」 「何を言ってるんですか。」 「むう・・・。」 ~BGM・完全にFO~ 「というわけで、コミフェスも終わって早一週間が過ぎようとしている今日ですが。」 「そうですね。暑さがまだ続いて、今年は残暑が長そうですね。」 「・・・なんか面白くない~。確かに暑くて死にそう...
  • アンの青春
    アンの青春 【投稿日 2006/11/18】 カテゴリー-その他 ■セカンドジェネレーション設定■ これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時...
  • ブラックアウト
    ブラックアウト 【投稿日 2006/02/02】 カテゴリー-荻ちゅ関連 ここは東北、2000年の春。 中学校の廊下に貼られた紙に、生徒が群がっている。 中島「荻上ー、3年は一緒のクラスだねぇ」 荻上「えー、ほんとー?」 人だかりに入っていけなくて、少し離れた所に居た荻上は、後ろから突然 肩を抱かれたてたものの、同時に手の感触で同じ文芸部の中島だと気付いて、 特にびっくりしたり叫んだりすることも無かった。 中島「なんか文芸部が集まってるみたい。楽しい1年になりそうだぁ」 荻上「2年は私、一人だったからなァ」 中島「寂しかったよねー。カワイソ」 荻上「ん………」 中島「ま、荻上はうちの部の秘密兵器だからね!私としても、手元に置いておきたいわけよ!フフフフ…」 荻上「また悪の黒幕女ごっこ? でも私なんも出来ないしナァ…分厚い眼鏡だし」 中...
  • ラジヲのお時間【神無月】
    ラジヲのお時間【神無月】【投稿日 2006/06/09】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「於木野鳴雪でお送りします。」 「だいぶ涼しくなってきましたねえ~。」 「ようやくって感じですか。」 「ですね~。サークルの方はそろそろ学祭ムードですよ~!」 「・・・今年もコスプレ撮影会でしょう?」 「・・・・・・まあ、掲示帰るというのも面倒ですからねえ・・・。」 「いっそのこと全換えしてみますか?」 「・・・あと二週間でですか?」 「無理、ですか。」 「それは来年計画してくださいな~。」 「・・・まあ、善処します。」 「なにはともあれ今月は私の月!」 「え?...
  • 千佳子の覚醒
    千佳子の覚醒 【投稿日 2007/02/02】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 ...
  • 春奈の蒼穹
    春奈の蒼穹【投稿日 2007/02/20】 カテゴリー-その他 これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定  げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定  旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 げん...
  • せんこくげんしけん2
    せんこくげんしけん2 【投稿日 2006/02/27】 せんこくげんしけん 現視研部室のテーブルを挟んで向き合った2人の班目。2人は確かに同一人物でありながら、雰囲気は全く違っていた。 “部屋にいた班目”は、目は細くやや目尻が下がって優しい印象を与え、口はだらしく緩んでいる。白のワイシャツの襟裳とネクタイも緩ませていて、全体的に温和な感じがある。 しかし、“後から入ってきた班目”の髪型はおかっぱで、顔の輪郭はやせ細って頬がこけ、メガネの奥から無愛想なまなざしが鋭く相手を凝視している。 さらに四肢はクモの足のように細い。一方の班目も体の線は細いが、それとは違った印象だ。例えるなら「妖怪」といった風体なのだ。 「妖怪」は、しばらくの沈黙の後で、「だ、誰?」とだけ呟いたが、2人の班目は向き合った瞬間すでに、「俺の前に居るのは俺」だと直感していた。 それは本能と...
  • サマー・エンド1
    サマー・エンド1 【投稿日 2006/03/19】 サマー・エンド 梅雨の気配も近づく春の終わり。 建物に挟まれた狭い線路の上を電車が滑っていく。 日が沈んだ街の間を、宝石を飲み込んだ青虫みたいに窓に灯りを蓄えた車体が陸橋を走り去る。 実際、その電車の車内には女友達のグループや歳の近い親子、それと恋人同士が 思い思いの紙袋を提げて乗っているのだ。それぞれの袋に自分、もしくは相手の見立てに 合った服や靴や帽子や雑貨が詰まっているはずである。 夜空には月が出ていた。 『CLOSE』のボードがガラス越しに揺れるショップに咲の姿があった。 ガラス張りの店構えに白いアクリルの床。覚めるような涼感の照明が凛とした雰囲気を醸している。 並べられた商品の数も品揃えから比べて少なめであり、ある種の高級感さえ感じられた。 目当ての顧客年齢層は10代よりも20代中心と...
  • ラジヲのお時間【文月】
    ラジヲのお時間【文月】【投稿日 2006/04/11】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「・・・於木野な・・・」 「聞こえませんよ!大きな声で言ってください!!」 「於木野鳴雪でお送りします!!」 ~BGM・完全にFO~ 「皆さん、こんばんは~、こんにちは~、おはようございます~。」 「こんばんは・・・。こんにちは・・・。おはようございます・・・。」 「ずいぶんと暑くなって、夏になってきたな~という今日この頃、皆さんは  いかがお過ごしですか?私はかわいい夏服が見つかって、少しワクワクしてます!  夏コミまでも後一月、といったところ。  ...
  • ラジヲのお時間【霜月】
    ラジヲのお時間【霜月】【投稿日 2006/08/29】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「於木野鳴雪でお送りします。」 「というわけで学園祭でしたが!」 「私の絵とかも飾っていただけて本当にありがとうございます。」 「なーにいってんですか~。  部員のやりたいことを出していかなければ意味ないじゃないですか~。」 「まぁ・・・。ソウデスケド。」 「今年はいつものコスプレ撮影会に加えて、  来ていただいた方にも着ていただける体験コーナーも設置しました!  その場でプリントアウトなどもしたんですよね~。」 「それがよもやあの方の提案で成立するとは思いませんでしたがね・...
  • アンジェラ
    アンジェラ 【投稿日 2006/08/06】 カテゴリー-斑目せつねえ 注:データ量の関係で二分割しています。 (映画「Angel-a」のパロ) ~山崎まさよし「アンジェラ」より~ いつか流した涙と無くした言葉を探して 鏡の向こうに閉じ込めた心を取り戻して 今は渇いた瞳でやがて来る明日を見ないで 私はあなたのすぐそばでささやきつづけている そして物語は始まった… ぬかるみのような灰色の空。 最近ずっと曇りの日が続いている。 冬。もうすっかり葉の落ちた木が、冷たくなった風を受けて枝を揺らしている。 会社を出てしばらく歩いたところに少し大きな川がある。 ふと足を止め、川を橋の上から眺めてみる。 濁っているので水の中までは見えない。 まるで今の自分の心のようだと思った。 ただ、川の水は...
  • まだメモ-大野
    大野 攻略 【投稿日 2007/01/13】 まだらめメモリアル攻略日記 アメリカから帰国したわたしが入学した椎応大学には、わたしを受け入れてくれる場所がありました。その名は現視研。  同学年でも半年遅れとなるわたしが、向こうでも特殊な趣味だと微妙な距離を持たれていたわたしが現視研に溶け込むことができたのは、同期のみんなや田中さん、そしてあの人が、この場所にいてくれたからだったのです。 まらだめメモリアル リプレイ 『幸せであるように』  コスプレ写真の横流しが失敗した夜、わたしは斑目さんを居酒屋に呼び出しました。  あのときの失態を謝罪したかったのと……わたしはどうしても、彼が何を望んでいるのかを聞き出したかったのです。  咲さんはもうあと数日で卒業してしまいます。斑目さんと違い、都心で自分の店を持つという職業を選んだ彼女は今後、...
  • 第三話・迷子の兵士
    第三話・迷子の兵士 【投稿日 2006/02/06】 第801小隊シリーズ 「早朝から大変ですね・・・。」 「まあ、戦争って言うのは相手の隙をついてこそだからね・・・。」 日課である早朝ミーティングが出撃のため中止になり、 持ち場に戻るため、二人で基地内を歩くタナカとオーノ。 「皆さん無事に帰ってきてくれるといいんですけど・・・。」 「新型がものすごい性能だから、きっと大丈夫だとは思うけどね・・・。  だけど戦いって言うのは水物でね。どういう結果になるかはわからんよ。」 「それはわかってますけど・・・。」 「うん、無事でいてほしいと思うのは俺も一緒だ。」 ちょうどオーノの職場である医務室前に差し掛かる。 「では、またあとで。」 「ああ。」 医務室に入るオーノに軽く手を振り、整備場へと向かおうとするタナカ。 しかし、そこに後ろから声がか...
  • 『マル。』
    『マル。』 【投稿日 2006/09/09】 カテゴリー-笹荻  9月なかばの火曜日、笹原完士と荻上千佳は揃って軽井沢駅に降り立った。朝というより昼に近い時間だが、乾いた高い空から真夏とは表情の違う爽やかな日差しが高原の町に降りそそいでいる。 「到着ー。うわ、なんかもう涼しいね、こっち」 「そうですね、東京ですら早々と秋って感じになってましたけど、格段に違いますね。寒いくらいです」 「さて、時間もあんまりないし、気合い入れてぶらぶらしましょうか!」 「笹原さん……それ言ってることおかしいですから」  二人の記念日に、笹原の体が空いたのは偶然の産物だった。もともと時間も曜日もお構いなしの職場であったが、9月の初旬は年末進行のスケジュール調整を始める割と忙しい時期だ。  今回の幸運は笹原の担当ではない連載作品のアニメ化が決まり、出版社がその雑誌を上げて作品プッシュに...
  • 第零話・Before meeting you
    第零話・Before meeting you 【投稿日 2006/05/01】 第801小隊シリーズ アキバコロニー。 宇宙に出来た三番目のコロニーであり、宇宙交通の要所である。 様々な人、文化が行き交うその巨大なコロニーでは、内部で様々な集落を生んだ。 皇国の独立宣言に伴い、地球圏への足がかりとなるこのコロニーにもその影響は及んだ。 コロニーの自治政府内部でもどちらに与するかで意見が割れ、内部抗争の発端となった。 チカ=オギウエはそんな不穏な空気の中、日々を過ごしていた。 「うあー、寝坊しちったー。」 いいながらオギウエはハイスクールへの道を駆ける。 あせりながらパンをくわえているその姿はお世辞にもおしとやかとはいえない。 時期は卒業。迎える彼女は、今後に対するそこはかとない不安を抱えてはいた。 しかし、学校での日々と仲間たちはその不安を拭って...
  • 2月号予想・その五
    その五 笹荻怒りの鉄拳【投稿日 2005/12/03】 カテゴリー-2月号予想 物語は1月号の330P、大野さんの「何としても笹原さんに荻上さんを幸せにしてもらいます、絶対!!」の直後から始まる。 最初はハードなトラウマ話に引いていた恵子だったが、咲ちゃんの「他の女たちはお咎め無し?」という問いに対する荻上さんの答えを聞いたあたりから段々表情が険しくなってきた。 そして荻上さんが泣き出し、前述の大野さんの発言の直後、低い声を出した。 恵子「・・・せねえ」 咲「ん?どした?」 恵子「ぜってえ許せねえ!」 驚く咲ちゃんと大野さん。 荻上さんも泣き止む。 恵子「そりゃあたしゃこれまでいろいろハンパなことやってきたよ。だけど、いじめだけはぜってえやんなかった。あんなことやる奴あ、ぜってえ許せねえ!」 咲「あんたも昔何かあったの?」 恵子の表情の一瞬の変化...
  • となりのクガピ2 その3
    となりのクガピ2 その3 【投稿日 2007/02/05】 カテゴリー-その他 【21】 「あ~、人が多くなって暑いな。ちょっと換気するから」 斑目さんは、スー奥様におとなしくするように声を掛けると、照れ隠しなのか、部室の窓を開けて外気を入れた。 ほどよく火照った頬に、さらさらっと入ってきた夜風が心地よく当たる。 ワタシは窓の方を見た。斑目さんが窓際で外を眺めているのが見えた。 その表情は落ち着いているというか、なんだか憂い顔にも見える。そんなに奥様の妊娠を気づかれたことがショックだったのかしら。 楽しく盛り上げてくれる斑目さんなのに、一人の時って、ちょっと寂しげなんだね。 そこに笹原さんがやってきた。 「……斑目さん」 「ああ、笹原かスマン、ボーッとしてた」 「お疲れですね。どぞどぞ」 「いやいやアンガト。笹原も飲んでる?」 ...
  • Yell of magic
    Yell of magic 【投稿日 2007/07/26】 カテゴリー-斑目せつねえ  夕刻。電子と萌え文化の街も濃い色の夕焼けで覆われ、なんとなく寂しそう。  ゴールデンウイークも終わって、7月までは休日といえば日曜日しかありません。この街の活気は祝日があろうがなかろうが関係ありませんが、個人的にはやっぱりちょっとつまんないです。  わたしは今日は田中さんと別れたあと、一人で秋葉原に来ていました。田中さんが気にしていたガシャポンの新ラインナップと、わたしの個人的な趣味の同人誌を見て回っていたのです。  二年目、最終学年となる専門学校が忙しくなってきた田中さんは、近頃はあまりわたしの思うようには会ってくれません。しょうがないのでわたしも、最近はまじめに大学に行って、就職や院試のこと調べたりする日々です。 「うーん、めぼしいもの、ないですねえ。一人で来るんじゃなかったか...
  • 26人いる!その2
    26人いる!その2 【投稿日 2006/11/12】 ・・・いる!シリーズ 有吉「僕が編集でいいかな?」 豪田「自分がメインで描きたくないの?」 有吉「何と言っても時間が無いから効率最優先にすべきだと思うし、サークル参加なんだからみんなの総力で本作りたいんだ」 豪田「まあ確かに、同人誌って本来そういうもんだし」 有吉「それに女性向けで18禁なら、やっぱり妄想力こそが作品を作る原動力だよ。僕が理屈で話書いてもいいんだけど、それじゃ妄想力半減でしょ?」 豪田「そうねえ…みんなもそれでいい?」 一同「さんせーい」 有吉「まずプロットは台場さん。みんなの中で、1番ヤオイ関係の知識と経験と情報量は豊富みたいだからね」 台場「問題は組み合わせだけね。キョンが攻めか古泉が攻めかの二者択一かあ…」 「リバ可や!」 突如大声の関西弁が轟く。 漫研会員であり、サ...
  • GENSHIKEN vs LABUyan
    GENSHIKEN vs LABUyan 【投稿日 2006/05/02~06】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 某月某日。 講談社に多数存在する会議室の一つ。 俺はそこで、一人の男と相対していた。 頭は1000円カット屋で刈ったようなザンギリ頭。 刈ったまま整髪料などまるで使った形跡は見られず、ボーボーのボサボサである。 そして特徴的な丸メガネ……良く見ると、レンズに傷が多数つき、曇ったようになっている。 レンズの端のほうは油染みたようになっており、異様な年季を感じさせる。 トドメは全身をうっすらと覆う「異臭」だ。 数日に一度しか風呂に入っていないのだろう、激臭とはでは行かないまでも ザリガニが腐ったような感じの薄汚い匂いが10M近くはなれたココまで届いている。 おまけに、それに加えて加齢臭まで混ざっている。もう、彼も若くは無いのだ。 ...
  • サマー・エンド終
    サマー・エンド終 【投稿日 2006/04/25】 サマー・エンド ブルー・ベルベットのような青空が窓を彩る。 7月の晴天が、梅雨の終わりを告げていた。青いセロハンが空を覆う。 太陽が窓に貼られた美少女を真っ黒い影の中に隠している。 ブラウン管のテレビの頭を、ビデオデッキの背中をこんがりと焼いていた。 彼女たちはその刺すような日差しを避けて、部屋の奥に固まっている。 照り返しの光が部室の影を水の底からの軽視のように揺らめかせていた。 真っ白い腕をノースリーブから覗かせる荻上が向日葵のような笑顔を見せている。 「え~? このカプですかぁ? やっぱ大野先輩とは趣味が合わないすね。」 長い黒髪を暑苦しそうにたくし上げて、大野はその豊満な胸を張った。 「別にいいですよ。初めから荻上さんはそう言うと思ってましたから。」 恵子は机に重ねた両手の上に顎を...
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