げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「斑目放浪記」で検索した結果

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  • 斑目放浪記
    斑目放浪記 【投稿日 2006/08/10~】 カテゴリー-斑目せつねえ 斑目放浪記名古屋編 斑目放浪記札幌編 斑目放浪記軽井沢編 斑目放浪記名古屋編2
  • 斑目放浪記名古屋編
    斑目放浪記名古屋編 【投稿日 2006/08/10】 斑目放浪記 「斑目君!この書類、付箋か何か付けて回して来ないと、どう処理するか  わからないでしょ!全く…また同じミスしてどうするのよ!」 突然、向かいの事務机の上司である女性事務員のAさんから叱られる。 「え…??いえ、それは………。ス、スミマセン。」 「斑目君、もう2年目なんだしボーっとしてちゃイカンなぁ。」 向こうの机の社長からも声が掛かる。 (えー?付箋付けて社長に回したのに…外したの社長じゃないんか!?) しかし結局、その日はAさんの逆鱗に触れないように、過剰に気を遣って 緊張のまま夕方の終業を迎えたのだった。斑目は、なんとかムッとした 表情を眼鏡の奥に隠そうと、平静を装いながら仕事を続けた。 実際、斑目は春からボーっとしていた。確かにもともと仕事に燃えて いるわけでもなく、事務...
  • 斑目放浪記名古屋編2
    斑目放浪記名古屋編2 【投稿日 2006/10/20】 斑目放浪記 大安吉日の秋、某日。尾張名古屋の駅近くでのこと。 「晴信、あなたこれからどうるすの?母さん達は茨城の  おばちゃん達と集まってまた観光するけど。」 「俺は一人でぶらぶらしとくわ。」 紋付や黒いスーツ、そして白いネクタイの集団。 その輪の中から斑目は独り、離れて歩き始めた。 今日、斑目は家族とともに従姉妹の姉ちゃんの結婚式に 呼ばれて、名古屋にやってきていた。 主賓やその友人たちは二次会への移動、親戚は集まって 名古屋観光となるようだ。 とはいえ、あーでもないこーでもないとガヤガヤ話は続き 場が動きそうにないので、斑目は先に一人でホテルに戻り 着替えることにしたのだった。 昼間から酒を飲んでけだるい足取りのままに、ふらりと 見知らぬ二度目の街に繰り出した。 ...
  • 斑目放浪記軽井沢編
    斑目放浪記軽井沢編 【投稿日 2006/09/16】 斑目放浪記  朝の光がカーテンの隙間から差し込むと、彼はゆっくりと目を開けた。ゆうべの乱痴気騒ぎの余韻が体に残っている。もう無理のきく年齢ではない。枕元から眼鏡を探し出し、上半身裸のままベッドから起き出した。  高原の貸し別荘は静かで、まるでこの世に彼と、隣でまだ寝息を立てているひとの二人だけしかいないような錯覚を呼び起こす。  酔っ払ったまま人の布団にもぐりこみやがって。ばっちり目ェ覚まさせてやる。彼は……高柳は、眼下の人物に呼びかけた。 「おい、起きろ、斑目。いい天気だぞ」 「ん……」  むっくりと身を起こした斑目はしょぼつく裸眼で声のしたほうを向く。 「なあ斑目よ」 「うー、なんだよ、ヤナ」 「なぜ俺はこんなところにいるんだろうな」  ……斑目の血圧が一気に上がった。 「お前が来たいと言...
  • 斑目放浪記札幌編
    斑目放浪記札幌編 【投稿日 2006/08/20】 斑目放浪記  7月も後半にさしかかったある週末の晩、斑目晴信は現視研のドアを施錠しようとしているところだった。本来部室の鍵を持っていてはいけない身分だったが、まあこういうことはよくあることだ。  昼間に食事をとりに部室に来て、夜も何をするでもなくしばらく腰を落ち着けてから、一人家に帰る生活。昼間は現メンバーの荻上千佳と世間話をしたが、今の時間は誰にも会うことなく夕焼けを眺めることとなってしまった。 「はー、こういう日が続くと我ながらナニやってんだって気になるわ。なんかこう、どっか旅行でも行きたいねー、できればタダで。ははは」  ぶつぶつ独り言を言いながら鍵をかける。ボーナス時期は一般家庭からの修繕依頼が増え、忙しい日が多い。彼も営業課からの膨大な伝票整理に追われ、つい柄にもないセリフが口をついたと言ったところだった。 ...
  • カテゴリー:斑目せつねえ
    ...に アンジェラ 斑目放浪記 ダラさん 一つの嘘 斑目ハーレム ベルバラ 恋と妄想の初詣 こんなEND まだらめメモリアル攻略日記 斑目、歩く 斑目、思う 真っ赤な誓い koyuki 手紙~さよなら、ありがとう~ 斑目&スーのステディライフ koyukiⅡ さくら、さく 世界は正常だ 2月14日 実況!斑目家ホプキンス家結婚披露宴(序) TRUTH 帰ってきた斑目 「どうしようもない」 「結婚行進曲」 「居場所」 Yell of magic Way to you 「幸せになる様に」 TOP
  • 恵子と斑目
    恵子と斑目 【投稿日 2006/03/25】 カテゴリー-斑目せつねえ 会社の飲み会を終えて、斑目は自宅へ向かっていた。 酔った体に冷たい空気が心地よい。 年の瀬を控えて、町も慌しさを加えている。 そんな中、飲み屋街の一角にあるコンビニの駐車場に、見知った顔を見つけた。 彼女は駐車場の車止めに座って、缶ビールを飲んでいる。 「恵子くん?」 斑目の声に、恵子はちらりと視線を向けるが、すぐに視線を外して新たな缶ビールに手をかける。 周りを見渡すと、あちこちにビールの空き缶が転がっている。 「えーと、何をしてるのかな?」 「見りゃわかるだろ」 間抜けな質問に、ぶっきらぼうに返す。 「あ、あー、もしかしてデートの待ち合わせ、とか…?」 「逆だバカ。置いてかれたんだよ」 恵子の声に怒りと苛立ちが混じる。 (しまった、地雷踏んだ。ここは...
  • 斑目と恵子
    斑目と恵子 【投稿日 2006/01/26】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルはつけさせていただきました。管理に必要なもので・・・。 1 斑目、会社にて仕事中。わりとまじめにやっている。カレンダーは土曜日を示している。 時刻はそろそろ5時になろうかというところ。社長らしき人が斑目の肩を軽く叩く。 「じゃあ斑目くん、今日はお疲れ様でした」 「あ、はい」 2 (扉絵) 3 土曜日の定時上がり。会社の都合で残業は無しだという事は事前にわかっている。 帰りつつ、今日のこれからの予定を考えている。 「あー」 (つったって特に予定は無いしなー) (昨日発売の新作エロゲ「つよすぎ」は既に新宿で購入済みだし) (帰って早速やるのもいいけど) (腹も減ったから一度部室に行って、誰かいたらメシでも誘うか) という事を横顔で語りつつ、斑目の足は自然に現視研部...
  • 斑目、思う
    斑目、思う 【投稿日 2007/02/15】 カテゴリー-斑目せつねえ  そういや、今日はバレンタインかと思った。  会社からの帰り道、いつものコンビニで弁当を買った。一日の仕事が終われば疲労感で身体は重い。食事を作る気力が残っていることの方が珍しい。だから斑目は昼食と同様に、ほぼ毎日コンビニの弁当で夕食を済ませる。  レジで目に入ったのは、ハッピー・バレンタインという文字とチョコだった。  赤色の鮮やかな包装が目を刺す。斑目はスッとそれから視線を外した。  ピッ、という機械音が立った。 「858円になります」  小銭はあっただろうか。財布の中を探す。精算のときの「間」が斑目は苦手だった。店員の視線にわけもなく慌ててしまうのだ。見られているという感覚に焦燥する。結局、千円札を一枚差し出した。 「これで」 「142円のお釣りになります」 ...
  • 斑目と高坂
    斑目と高坂 【投稿日 2005/12/04~05】 カテゴリー-斑目せつねえ 元は違う方の投稿でしたが、それをつなげてみました。 タイトルも管理人の自前です。何かあればスレッドでお願いします。 昼休み もう部室には行かないと決めてから職場で昼食をとっている 近くのコンビニに弁当を買いに行こうとすると、会社の入り口のところにコーサカがいた 高「こんにちは」 斑「あ、あれ、コーサカ? どしたの?」 高「ちょっとお時間いいですか?」 公園のベンチ 高「最近、部室に来なくなったらしいですね」 斑「あ、ああうんそうね いやー、いつまでも寄生してるわけにゃいかんだろ んで用はなに?」 高「……咲ちゃんのことですが」 斑「(ギクッ!) う、うん」 高「斑目さん……咲ちゃんに告白したんですよね」 斑「(キタ━━━━!!) あ、ああ、アレ?...
  • 斑目、歩く
    斑目、歩く 【投稿日 2007/12/14】 カテゴリー-斑目せつねえ  ● もし俺が「フツー」の奴だったら。  斑目晴信はふと考えた。足を止めて目を空に泳がせる。手を顎に当てようとしてやめた。わざとらしいポーズに思えたのだ。  冬は終わり、春も近い。 異常なほどに冷え込んだ空気も今は若干の暖かさと湿気を含んでいる。乾いて軽かった冬の空気を斑目は懐しんだ。空気が肌の表面を舐めているように彼は感じた。  汗がこめかみから頬を伝って首へと落ちた。肌着の中に入り込んだそれに気づいて彼は顔をしかめる。手で軽くつかんで服を二三度揺さぶった。しかしそうして送り込まれた空気もやはり重たく肌に吸い付いてくる。眉間に皺寄せて彼は天を仰いだ。  太陽の光は圧倒的だった。  降り注いでくる光線はアスファルトの上で弾けて四方に跳ねている。  頭上から降り注ぐ光の雨。粉々に...
  • 斑目 07:45
    斑目 07 45  【投稿日 2005/12/11】 げんしけん24 ジリリリリリリリ…(カチッ)リンッ! ベッドの中から細い腕が伸びる。 上に金属鐘のついたクラシカルな目覚まし時計を掴むと 裏のスイッチに指をかけ、斑目はベルを止めた。 高校の頃から使っているだろうか、もう10年物の時計だ。 (あー、今日も仕事か…うーん……) 昨夜はついつい、某ロボット対戦で夜更かししてしまった。 再び布団に入って目を閉じてしまう斑目…それは危険だ。 「………はっ!!」 がばっと起き上がり、時計に目をやると8時25分だ。 まだ新入社員なのに遅刻は洒落にならない。 大慌てで顔を洗い歯も簡単に洗うと、カッターとスラックスを着込む。 「やっべ!」 ネクタイに焦る。長さの具合が不満だが、仕方ない。 斑目は朝食も取らずにドアから飛び出すと、アパートか...
  • 斑目の昼休み
    斑目の昼休み 【投稿日 2006/02/17】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルは管理用に勝手につけさせていただきました。 何かあればメールでお願いします。 気がつくとすでに時間は12時をまわっていた。いつも斑目は、げんしけんの部室で昼食をすませている。しかし、いつまでもげんしけんに依存 はしてはいけないと思い、今日は会社で食べることにした。 「お、斑目。今日はここで昼食を食べるのか」  会社の上司である重松の野太い声が聞える。会社一の体育会系である重松を斑目は苦手としていた。斑目は、「そうです」と、非常に小さな声で返事をする。 「斑目はいつも声が小さいな。そんなことじゃやっていけんぞ。それじゃ俺はラーメンでも食ってくるからな。」  重松は大きな笑い声をだしながら出ていった。気を取り直して斑目は鞄から弁当を取り出した。毎日のように食べているコン...
  • 帰ってきた斑目
    帰ってきた斑目 【投稿日 2007/05/04】 カテゴリー-斑目せつねえ 笹原たちの代の会員たちの卒業式の数日後、斑目は会社を辞めた。 理由は言うまでも無い、春日部さんの卒業だった。 とは言っても、春日部さんの来ない部室に用は無いといったニュアンスではない。 どっちかと言えば、部室に行けば嫌でも春日部さんとの4年間を思い出してしまいそれが辛い、そういう理由だった。 理性の上では吹っ切ったつもりでも、感情の方は今でも未練タラタラなのだ。 そこで物理的に部室に行く生活習慣を絶つべく、先ずは会社を辞めることにしたのだ。 今住んでるアパートも、近い内に引き払うつもりだ。 会社を辞めてから3日目の昼、斑目は久しぶりに外へ出た。 この2日間、彼は自分の部屋から1歩も出なかった。 会社の人に会うのが怖かったからだ。 3日前、最後の仕事を終えた後、社長の...
  • 斑目ハーレム
    斑目ハーレム 【投稿日 2006/10/26】 カテゴリー-斑目せつねえ 「え~~~第24回…。 俺のお誕生日会を始めます~~~~~~………。 って、何で俺が言うの?(汗)」 大「は~いみなさん拍手~~。斑目さんは細かいことを気にしないように! もっと嬉しそうにしてください!!」 大野さんが言うと、部室に集まっていた女子のみなさんがまばらに拍手した。 大野さんのほかには、荻上さん、9月から留学してきたスーとアンジェラ、そして咲。 9月に無事卒業して、就職も決まり順風満帆の大野さんは、あり余った幸せと時間を持て余していたのだった。 そして、「周囲も幸せにしよう!」と閃き、信念のもと活動し始めたのだった。 斑「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 もう誕生日とか嬉しいトシでもないんですけど…」 大「ツンデレですね!」 斑「いやそ...
  • 斑目と恵子・続き
    斑目と恵子・続き 【投稿日 2006/01/28】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルはつけさせていただきました。管理に必要なもので・・・。 1 「上がったよー」恵子は上下ジャージだ 「お、出たか」斑目さん掃除中、とは言ってもゴミをゴミ袋に入れて 床の本を積んで寝るスペースを確保する程度 「……この部屋に女の子入った事ないんだろうね」 「……まぁ、そうですね……」 2 扉 3 「あーさっぱりした」「ビールかなんか無い?」斑目のベッドの上に座る 「……そもそもあなた未成年じゃありませんでしたっけ?」一応つっこむ斑目 「いーじゃん別にー」「お酒無いの?」 「生憎準備しておりませんで」 「アニキと言いアンタと言い、オタクって酒飲まないの?」「ったく、アタシが泊まった男の部屋なんか みんな普通に準備してあるよー」 「……そーゆーものなのか?」 ...
  • 斑目晴信の憂鬱
    斑目晴信の憂鬱 【投稿日 2006/07/08】 カテゴリー-その他 管理人注 これは『荻ラヴ』発祥のげんしけんセカンドジェネレーション      『双子症候群』の設定を基にしたSSです。 ○前兆 用務員室は平穏そのものであった。この空間だけは世界紛争とも世間の喧騒とも無縁である。彼は、この部屋の主の斑目は、かつて学生時代に友と共有した時間と空間を思い出した。 そしてその時代に似たこの時間と空間を彼は愛した。 この平穏がいつまでも続きますようにと天に祈った。といって彼は孤独では無かった。時折訪れる来訪者が彼を和ませてくれる。今日もいつもの客がここに来ていた。 「それは大変だったね、春奈ちゃん。」と斑目はいつものようにコーヒーを客人に差し出しながら言った。 「あ、ありがとう。ホント何が何だかさっぱり分かんない。斑目おじさんが言ってた事が本当みたい...
  • 斑目と恵子?
    斑目と恵子? 【投稿日 2006/02/21】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルはつけさせていただきました。管理に必要なもので・・・。 1 あれから一週間が経った。今日も土曜日だ。退社する斑目。やはり定時。 (あれから一週間かー……)(あれから昼にも部室に顔出してないし……) (どーしちゃったんだろ、俺……) 2 扉絵 3 何とか部室に足を向けようとする斑目 (今日行けば……えーと……笹原妹いるかも……)(いるから何なんだろう……) (いや、何を怖がってんだか俺)(いつも通りに部室に行けばいいんじゃん) とりとめない事を考えているうちに部室棟の下に着く。部室には明かりが付いている。 (…………)部室の扉を開ける斑目。 4 「おっ」 部長席で少女マンガを読んでいる恵子が声をあげる。 (…………本当にいた)呆け...
  • 斑目 09:00
    斑目 09 00  【投稿日 2005/12/11】 げんしけん24 「ん?」 仕事開始してから、メールが入っていることに気づく。 「そういや、寝ぼけてメール打ったっけか・・・。」 相手は笹原。休日前の0時売りに誘ったのだった。 「いけない・・・か。マジメにやっとるようだね・・・。」 就活をはじめたことはきいていた。 笹原が自分よりもマジメに就活をしてることに対して少し引け目を感じる。 「何か、あんのかねえ・・・。」 自分と似ていると思っていた男の真剣な様子に、少々勘ぐってしまう。 少し呆けていると。 「おーい、斑目ー。休憩なくなるぞー。」 先輩社員の冗談交じりの脅しに、驚く。 「あ、はい・・・。すいません・・・。あはは・・・。」 そういって仕事を再開した。
  • 斑目告白その前
    斑目告白その前 【投稿日 2006/01/02】 カテゴリー-斑目せつねえ 笹「ど どうぞ 散らかってるけど」 荻「おじゃまします ……ほんとに散らかってますね」 笹「だって急にウチ来たいっていうから…… あ コタツ入っててよ 今飲み物出すから」 荻「……………… (そういや男の人の部屋入るの初めてだあ……あ そういや去年久我山さんち行ったっけか 全然意識してなかったな 忙しかったし)」 笹「カルピスでいい? (……これからは普段から掃除グセつけとかなきゃなぁ)」 荻「あ はい (うわ エロゲーの山だ まあ私も人のこと言えねえか ……つかホントにお姉さんキャラ好きなんだな じゃあなんで私のことを)」 笹「(あちゃー! せめてエロゲーは常に隠しとくべきかー) あ な、何かゲームでもやる?」 荻「私あんまり複雑なの分からないんでぷよぷよくらいしか…… (たしかに...
  • 斑目&スーのステディライフ
    斑目&スーのステディライフ 【投稿日 2007/01/28~】 カテゴリー-斑目せつねえ 斑目&スーのステディライフ【1】 斑目&スーのステディライフ【2】
  • 斑目&スーのステディライフ【2】
    斑目&スーのステディライフ【2】 【投稿日 2007/01/29】 斑目&スーのステディライフ 「koyuki」おまけ/斑目&スーのステディライフ(その2) 土曜日の夕方。 道端に雪の残る街並みを歩く斑目。 スージーは、斑目の少し前をヒョコヒョコとはねるように歩いている。 表情には絶対に表れないが、どうやら楽しそうだ。午後から近くの公園で、日が陰るまで雪遊びをしていたのだ。 だがもうすぐ日が暮れる。斑目は時計を気にした。 「どうする。田中ん家に電話してアパートの住所確認する?」 「………」 スージーは振り向かず、黙って斑目の前を歩いている。 「あ、そうだ」と、斑目は携帯電話を取り出した。 「昨日乗ったタクシーの中で、スーが忘れ物をして俺が預かってるってシナリオで笹原ん家に電話して……」 「………」 スージーがステップを止めて振...
  • 斑目&スーのステディライフ【1】
    斑目&スーのステディライフ【1】 【投稿日 2007/01/28】 斑目&スーのステディライフ 「koyuki」おまけ/斑目&スーのステディライフ 土曜日の昼前。 朝食を食べていなかった斑目とスージー。何をするでもなく、コミックや同人誌を読みふけったり、アニメのビデオを見ていた。 スージーが無表情のまますっくと立ち上がる。 朝、コンビニで買ってきた食材でピザトーストとスープを作るという。 「お、俺の人生……、いま、どうなっちゃってんだろ?」 斑目はいまだに夢を見ているような気持ちで、キッチンでブランチを作るスーに見とれている。 斑目の携帯が鳴る。田中夫人・加奈子からであった。斑目は焦った。 「斑目さん、昨夜スージーとどこで別れました?」 「え?、あ~、アパートの前だけど……」 「そうですかぁ。今朝から電話が繋がらないんですよ!」...
  • 実況!斑目家ホプキンス家結婚披露宴(序)
    実況!斑目家ホプキンス家結構披露宴会場(序) 【投稿日 2007/02/27】 カテゴリー-斑目せつねえ 【オープニング】 映像:ヘリが仙石原から芦ノ湖を超えて会場のホテルを空撮。 朽)「……卒業から7年の歳月が流れました。胸に宿るものが、今また、この瞬間に燃え上がろうとしているのでアリマス。 ……将来『第三新東京市』になるであろう、ここ箱根芦ノ湖畔に吹いているのは、湖からの湿り気を含んだ風。青空の向こうに遥かボストンを想いながら、めでたい角出のはじまりです」 映像:ホテル内披露宴会場をパン。参列者数100人弱の規模。その隅にある放送席がズームされると、礼服を着た朽木と久我山が座っている。 <朽>「みなさんコンニチワ! 本日は『椎応の総受け』こと斑目晴信先輩と、『ボストンの暴れロリ』ことスザンナ・ホプキンス嬢の結婚披露宴の模様を、会場の箱根フ...
  • 長い夜
    長い夜 【投稿日 2005/12/05】 カテゴリー-斑目せつねえ 残業を終えて帰宅する斑目が、咲を見かけたのは師走のある夜のこと。 こんな時間にどうしたのだろう。 斑目「やぁ、春日部さん」 咲 「…ひっ!」 斑目「えっ!?」 咲 「あ、ああ斑目かぁ。ゴメン、ちょっと気付かなかった」 斑目「やー、ああ、そう?」」 咲 「残業帰り?なんかすっかり斑目も社会人だねぇ。」 斑目「はは…」 いつも通りの二人の会話。しかし咲は伏目がちだった。 斑目『なーんか、元気無くねぇ?』 斑目「んー、俺、晩飯まだなんだけど、どう?安いとこなら奢るヨ?」 咲 「えー?斑目が?どうしたのホントに社会人みたいじゃん。」 斑目「ふふん、サラリーマンの特権、ボーナス様の御威光ですよ!」 咲 「ありゃ~、じゃ、遠慮なく!」 咲に笑顔が戻...
  • 残暑のひとコマ
    残暑のひとコマ 【投稿日 2005/12/02】 カテゴリー-現視研の日常 恵子「ちわー」 斑目「あ…やあ、ちわ。」 恵子「………ども。」 笹原の就職が決まってから数日、いつもの部室の風景だったが…。 恵子「………。」 斑目「………。」もぐもぐ 沈黙が続く。いや、斑目のコンビニ弁当を食べる音だけが聞こえる。 今日はどうやら冷やし中華とサンドイッチのようだ。 なにしろこの二人、今まで会話なんてほとんど無かったし、馴染んでない。 恵子「ねぇ、マヨネーズ使わないんだね。」 斑目「ん?…ああ、まあね。」 先に話し掛けたのは恵子だった。退屈過ぎたようだ。 恵子「っていうか、ほんとよく来てるよね。昼休みに。」 斑目「まぁねぇ。近いし、落ち着くっていうか―――。」 恵子「会社に馴染んでないんだね。」 斑目...
  • 「どうしようもない」
    「どうしようもない」 【投稿日 2007/05/17】 カテゴリー-斑目せつねえ ザワザワと賑わう居酒屋に、現視研のメンバーが集まっていた。 OBの笹原、斑目、田中、久我山、高坂、春日部と、現会員の大野、荻上、朽木、スザンナ達だ。 笹原達の追い出しコンパ以来、このメンバーが全員集まるのは久しぶりだった。 収集をかけたのは高坂と春日部。 「皆飲み物何にする?」 田中の言葉に皆が酒を注文する中、春日部が一人オレンジジュースを注文した。 「どうかしたんですか咲さん?」 いつもは飲まない物を注文した春日部に大野が聞く。 「私、今酒飲めないんだ」 困った様な春日部の言葉に、高坂を除く全員が目を丸くする。 しかし、大野と荻上は、すぐにその意味を理解した。 「まさか!」 「咲さん?」 全員の目が春日部に集中する。 「あー、うん。今妊娠して...
  • 「結婚行進曲」
    「結婚行進曲」 【投稿日 2007/05/25】 カテゴリー-斑目せつねえ  *註 この作品は「どうしようもない」の続きです。そちらを読まれたほうがより楽しめます。 斑目は自宅の玄関を開き、空を仰ぐ。 (いい天気だ……。) ボウッとそんな事を考えながら、溜め息をつくと、目的地へと出発した。 結婚式場へと到着した斑目は、先に着いているであろう現視研メンバーを探す。 (来ちまったな。) 春日部の結婚式。 ふっきれてなどいない。 しかし、斑目の選択肢に「欠席」の文字は無かった。 春日部と約束した事もあるが、欠席する事で他のメンバーと顔を合わせづらくなるのが嫌だったせいだ。 「こんにちは。」 後ろから声をかけられた斑目が振り向くと、そこには白いタキシードに身を包んだ高坂が立っている。 一瞬ドキリとしながら、「よう。」と挨拶を返す...
  • まだメモ-恵子【2】
    恵子 攻略【2】 【投稿日 2007/01/13】 まだらめメモリアル攻略日記 よーし、これが今話題の『まだメモ』か・・・ 何々? よってたかってヒロイン斑目を落としましょう? ムフフ、そうか、複数の主人公を逆に選ぶなんて斬新だな。 どれどれ、邪道だがエロシーンから・・・。あれ? 見れない? なっなにい? 『このゲームはストーリーを重視している作品です。 グットエンドにならないとピーは見れません。』 ちっ、しょうがない・・・。ええと選択できるキャラはと・・・。         『春日部 咲 難易度 S or C』 何だ、この難易度 S or Cってのは? 何々? 『このキャラはヒロインの本命中の本命ですが、         ヒロインのこのキャラの第一印象はとても悪いので         ストーリーの展開で非常に難易度が高低します』...
  • 1月号予想・その四
    その四 惠子×斑目 【投稿日 2005/11/05】 カテゴリー-1月号 女たちの宴会が続く中、トイレに行く恵子。 用足しが終わり、部屋に戻る途中で外で話す声が聞こえてきた。 そう言えば、先ほどまで部屋のすぐ外にいた笹原と斑目の姿が無い。 (クッチーと高坂は相変わらず寝ている) 恵子は何となく気になって外に出てみる。 外では斑目と笹原がビール片手に話していた。 何気にシリアスな雰囲気を感じ、物陰に隠れる恵子。 斑目「でっ、どうよ?」 笹原「どうよと言われましても、まああの通りですから彼女・・・」 しばし沈黙。 斑目「俺の高校の時のダチがよー・・・」 笹原「?」 斑目「まあこいつも俺とおんなしようなオタでね、別の大学でうちみたいなオタサークルやってたんだけど、そいつが好きになったのが後輩の彼女だったんだ」 笹原「・・・」 斑目...
  • koyuki後編
    koyuki 【投稿日 2007/01/27】 カテゴリー-斑目せつねえ とりあえずアパートに入った斑目は、スージーの体をベッドに横たえる。 相手が誰であれ、さすがに緊張する。 洗面所で、めったに替えない新しいタオルを探し出し、スージーの服についた雪の水滴を落とそうとした。 (さすがにコートは脱がしてやらないと……) ビクビクしながら、コートのボタンに手を掛けた。 平均以上の美少女が自分のベッドで酔っぱらって熟睡し、自分はその衣類を剥ぎ取ろうとしている……斑目は頭がクラクラしてきた。 (これなんてエロゲ?)(これなんてエロゲ?)(これなんてエロゲ?) 自己ツッコミが頭の中でリフレインした。 細身の体のおかげで、コートは意外と楽に脱がすことができた。中からパステル基調のシャツとカーディガンが現れ、安らかな寝顔とともに柔らかな印象を与えている。 ...
  • 痛い話
    痛い話 【投稿日 2006/04/08】 カテゴリー-斑目せつねえ 「斑目…」 彼女の言葉が甘く耳をくすぐる。 口付けを交わす。熱い吐息。抱きしめる。柔らかな体。 彼女を全身で感じながら、自身の刻印を刻もうとして… 目が覚める。鳴り響く騒音。 とりあえず騒音の元である目覚ましを止めた。 周りを見渡すと、見慣れた自分の部屋。もちろん一人きり。 「ハァ…」 深くため息をつく。 (彼女と会わなくなって、一体何年経ったと思ってるんだよ…それに今日は、あの二人の…結婚式の日だろうが…何考えてるんだよ、俺…) うなだれて、自嘲する。 斑目と咲が疎遠になって久しい。もともと直接連絡を取るような関係でもなく、咲の卒業以来部室にめったに顔を出さなくなった今では、噂すら聞こえてこない。 そんな斑目に届いた唯一の情報は、高坂と咲の結婚式の招待状だった。 ...
  • こんなEND
    こんなEND 【投稿日 2006/12/23】 カテゴリー-斑目せつねえ 「こっちこそ、4年間ご迷惑をおかけしました! ありがとね」 そういいながら微笑む咲の涙を見た瞬間に 斑目は我知らず立ち上がり咲に歩み寄っていた。 きょとんと見つめる咲に、 「今度は殴らないでくれよ」と斑目は言うと、 震える手で咲を抱きしめた。 「俺は4年間ずっと・・・」 その斑目のうわずる声を遮るように咲が口を開いた 「4年間のことを思い出してみると、 なぜか、斑目の顔ばかり浮かんでくるんだよね。 あんたはいつもあたしの側にいた・・」 咲は体の力を抜き、斑目の抱きしめるがままに話した。 「いや、あの・・」どんな顔をして咲が喋っているのか 斑目は怖くて直視できなかった。 「ここで過ごした4年間は、コーサカより斑目といる時間の方が多かった。 あたしにとっての...
  • koyukiⅡその4
    koyukiⅡその4 【投稿日 2007/02/19】 カテゴリー-斑目せつねえ 3月25日。金曜日の夕方。(有)桜管工事工業の事務所。 斑目は、単純な仕事をこなしながら、頭の中で前夜のスージーとの電話を何度も何度も再生していた。 そして、(あれで良かったんだよ、きっと)と、自分に言い聞かせる。 そんなことを朝からずっと繰り返していた。 また、仕事の合間に、『ウルトラセブン』『史上最大の侵略(後編)』の検索結果を読んだ。 ………長い戦いの末に心身ともにボロボロになったウルトラセブンことモロボシダン。彼はM78星雲の上司から、次に変身すれば命を落とすと警告される。 それでも、ウルトラ警備隊の同僚アマギ隊員が侵略者に捕われており、彼の命を助けるためにも最期の変身を決意する。 その直前、お互いに淡い恋心を抱き、自分の体を心配してくれたアンヌ隊員に、自ら...
  • まだメモ-大野
    大野 攻略 【投稿日 2007/01/13】 まだらめメモリアル攻略日記 アメリカから帰国したわたしが入学した椎応大学には、わたしを受け入れてくれる場所がありました。その名は現視研。  同学年でも半年遅れとなるわたしが、向こうでも特殊な趣味だと微妙な距離を持たれていたわたしが現視研に溶け込むことができたのは、同期のみんなや田中さん、そしてあの人が、この場所にいてくれたからだったのです。 まらだめメモリアル リプレイ 『幸せであるように』  コスプレ写真の横流しが失敗した夜、わたしは斑目さんを居酒屋に呼び出しました。  あのときの失態を謝罪したかったのと……わたしはどうしても、彼が何を望んでいるのかを聞き出したかったのです。  咲さんはもうあと数日で卒業してしまいます。斑目さんと違い、都心で自分の店を持つという職業を選んだ彼女は今後、...
  • ラブストーリーは突然に
    ラブストーリーは突然に 【投稿日 2006/07/24】 カテゴリー-斑目せつねえ 「うぃーす…ってアレ?」  昼。斑目がいつものコンビニ弁当を片手に部室のドアを開けると、そこには咲一人だけだった。  咲は斑目に気付くと、煙草を吹かしながら軽く手を上げる。 「斑目か。よ」 「私で悪ぅござんしたね」  斑目は側の椅子に腰かけると、袋から弁当を取り出す。 「あんた、毎日コンビニの弁当だよね」 「はは…自分じゃ作れ…ないこともないけど、朝はそんな余裕ねーし。作ってくれる人もいねぇからなぁ」 「そりゃ一生ねーよ」 「僕は今傷ついた」  弁当の蓋を取り、箸を割る。 「高坂は? 昼に一人なんて珍しくない?」 「あー、高坂も色々とあるみたいよ。私も忙しいけど」 「そっか」  ご飯を一口、お茶を一口。 「斑目さぁ」 「なに?」 「なん...
  • 「居場所」
    「居場所」 【投稿日 2007/06/30】 カテゴリー-斑目せつねえ  *註 この作品は「どうしようもない」「結婚行進曲」の続きです。そちらを読まれたほうがより楽しめます。 コンコン。 軽いノックの音に反応して、部屋の中から「どうぞー。」と声が聞こえる。 斑目は、ごくりと唾を呑み込むと、その白いドアを開いた。 『居場所』 「こんにちは。」 ゆっくりと部屋の中へと足を踏み入れた斑目の目に、ベットに座る咲が映る。そして、その横の小さなベットには、産まれたばかりの小さな命が眠っていた。 「来てくれたんだ。ありがと。」 心持ち小さな声で咲が言う。 その顔は、少し憔悴している様に見えるが、幸せそうに輝いている。 「高坂は?」 「家に荷物取りに行ってるよ。」 恐る恐る赤ん坊のベットを覗き込みながら、斑目が聞く。 「昨日産...
  • こんな最終回
    こんな最終回 【投稿日 2006/05/25】 最終回に寄せて 春コミサークル「げんしけん」で留守番する斑目と咲 700円500部は2時間ほどで完売 ボロイ商売になってきたと言い出す咲 9割荻上さんのお陰だけどねと言う斑目 笹原の部屋で仮眠取ってる荻上のカット 次回以降の皮算用を始める咲に「アナタモ2ページホドカイテミマスカ?」と切れ気味にツッコム斑目 あ、はいすいませんマジスイマセンと謝る咲 しかし色々あったよねえとしみじみする2人 げんしけんの活動の日々が回想シーンで挿入 間に耐えられず飲み物を買いに行こうとする斑目 近い奴に買いに行かせればいいよ座ってなと クッチーに携帯で連絡する咲 荷物(買った同人誌)を置きに来るついでに飲み物買ってこさせる 2人で待ち 間 クッチー到着 なんで自分パシリッスかもー でも私の知...
  • 2月14日
    2月14日 【投稿日 2007/02/15】 カテゴリー-斑目せつねえ 斑目は無いに等しい可能性を理解しながらも、現視研の部室へ向かった。 -ガチャ 部室には誰もいなかった。 新会員が置いてったのか、最新の格ゲーや同人誌が時の流れを感じさせた。 久しぶりに、この部室でコンビニ弁当を食う。 -ガチャ 新会員か!?斑目は一瞬焦りながらも、見たことある顔にホッとした。 一段と女性っぽくなった荻上だった。 荻上「斑目先輩!?こんにちわ、えれー久しぶりですね。」 斑目「や、やあ荻上さん、こんにちわ。なに、意外?」 荻上「そりゃー・・全然げんしけん来てなかったじゃねですか。1年ぶりくらいですか?」 斑目「ん?ああ部室来るのはそうね、荻上さんは来月卒業だよね?」 荻上「ええ、まあ。そいや去年の、この日ですよね?斑目先輩、最...
  • Yell of magic
    Yell of magic 【投稿日 2007/07/26】 カテゴリー-斑目せつねえ  夕刻。電子と萌え文化の街も濃い色の夕焼けで覆われ、なんとなく寂しそう。  ゴールデンウイークも終わって、7月までは休日といえば日曜日しかありません。この街の活気は祝日があろうがなかろうが関係ありませんが、個人的にはやっぱりちょっとつまんないです。  わたしは今日は田中さんと別れたあと、一人で秋葉原に来ていました。田中さんが気にしていたガシャポンの新ラインナップと、わたしの個人的な趣味の同人誌を見て回っていたのです。  二年目、最終学年となる専門学校が忙しくなってきた田中さんは、近頃はあまりわたしの思うようには会ってくれません。しょうがないのでわたしも、最近はまじめに大学に行って、就職や院試のこと調べたりする日々です。 「うーん、めぼしいもの、ないですねえ。一人で来るんじゃなかったか...
  • 真っ赤な誓い
    真っ赤な誓い 【投稿日 2007/01/18~03/08】 カテゴリー-斑目せつねえ その日の斑目はいつもと様子が違っていた。 いつも通り仕事をそつなくこなしていたが どこかソワソワした感じを漂わせており、落ち着かない様子であった。 「斑目くん」そんな彼の様子を見た上司が声をかけたのが 昼食も終わり、午後の業務に入る前であった・・・。 「今日ぐらいは、休みをとっても構わなかったのに・・・」 「大丈夫ですよ、明日は休日だし、  仕事していないと落ち着かなくて・・・  ここに連絡入れてもらえるように頼んでますから・・・ 今日はまだ大丈夫なんじゃないですか・・・・」 斑目は引きつった笑顔で答えた。 「気持ちはわかるがなあ・・・ いざというときそばらにいなかったらあとあと恨み言をネチネチ言われるぞ・・・・ 俺がそうだったから・・・。」 上...
  • 4月号予想・その九
    その九 【投稿日 2006/01/24】 カテゴリー-4月号予想 斑目「やっやあぁらめぇっ…」 笹原「いいから…力抜いて……んっ…」 斑目「ぴぎゃあぁ!!」 笹原「あぁ…全部入ったよ……凄いしめつけだ…」 斑目「んあっ!! んあおっ!!おしりほられて変態みるくがきちゃうのぉっ!」 笹原「うぁ…もうダメだ、止まらないよ……」 斑目「あへええっ、いいいいいいっ!斑目きもちいすぎてバンザイしちゃうぅっ バンザイっ、ばんじゃいっばんじゃい゙っぱゃんに゙ゃんじゃんじゃいぃぃっ!!」 荻上「どうですか、これが私です」 笹原「とりあえず斑目さんに謝りにいこうか」
  • スザンナの消失その2
    スザンナの消失その2【投稿日 2007/04/07】 カテゴリー-その他 第三幕  下校時間 ぬぬ子とアレック とある日の下校時間、アレックはソワソワしながらぬぬ子に声をかけた。 アレックは言葉につかえながらも「ヌ、ヌヌコ! 今日は母さんの所に行く日だろ? なら一緒に帰ろう! 」とだけ何とか言えた。 「いいんですか?」 「もっもちろん! ほら! 最近、世の中物騒だし!」 照れ隠しの手振りのジェスチャーが激しく動く。アレックの様子をはたで見ればひどく滑稽に見えた。 その様子を机に座ってひじをついて眺めている春奈が多少不機嫌な表情でアレックに話しかけた。 「あんたに守ってもらわなくても、ぬぬ子ちゃんは大丈夫だよ。」 アレックは春奈の方を向いて「どういう意味だい?」と聞いたが、春奈はすぐに分かると言ってその質問には答えなかった。 アンジェ...
  • 斑恵物語-2-
    斑恵物語-2- 【投稿日 2006/02/24】 斑恵物語 月曜日の朝である。 月曜日の朝というものは、多かれ少なかれ憂鬱なものだが、今日は特にそうだ。 (まさにブルー・マンデー…。) 斑目は上半身を起こしたっきり、ベッドの上に静止していた。 頭が重い…。 (いきたくねー…。) 会社がイヤなのではない。酒が残っているわけでもない。 今日はアレ以後の第一関門がまっているわけで…。 (今日は部室いかんとこうかな~…。) カーテンはもう太陽をいっぱいに浴びて、その繊維の隙間から日の光が零れ落ちそうなほどだった。 原付が鬱陶しい騒音を上げて近づいて、走り去っていく。 散らかし放題の部屋の片隅を、斑目は空っぽにした頭でじっと見ていた。 (でも時間置くと行きづらくなるしな~…、あーやだ…。笹原と顔合わすの…。) まさか、かの後輩をここまで恐怖する...
  • 秘密の夜~失墜の魔法使い
    秘密の夜~失墜の魔法使い 【投稿日 2006/01/05】 カテゴリー-斑目せつねえ 荻上が上がってからまもなく、風呂から最後に上がってきたのは笹原の妹、恵子だった。 さすがに風呂上りではいつものあのケバイ化粧は無い。 笹原似ですっきりとした柔和な顔立ちの、案外馴染み易い顔が部屋を横切る。 斑目「へぇ…化粧を取れば案外普通…」 いつもの、外見からして自分たちを拒絶してるかのような恵子の 意外な側面を見たような気分になった。 化粧の濃い女の場合、すっぴんになると見られたものじゃない女の方が 多いのではないかと思うが(それは偏見か?)、恵子はむしろこっちの方が ずっとかわいく見える。つーか、やっぱ普段のギャル化粧がありえねーよな。 こうして見れば結構かわいい方なんじゃないのか…? 女だらけの飲み会に向かう元気な笑顔も、この顔でなら実に素直...
  • koyukiⅢ~フェチ、襲来その4
    koyukiⅢ~フェチ、襲来その4 【投稿日 2007/04/01】 カテゴリー-斑目せつねえ 【2011年4月16日/旅館「天城楼」前】 「みなさんヒドイでありますよ。ワタクシが旅館に先行して手続きをしてあげていたというのに!」 皆が昼食を取っていた間、一人存在を忘れられていた朽木が嘆く。 「……ゴメン。素で忘れてた……」 田中が頭をかいた。 一行は温泉旅館「天城楼」へ。 露天風呂が自慢の宿だとアンジェラは言う。 広いロビーに入ると、天城山の天然木を用いた額や、ソファーが並んでいる。 「おー!いかにもなロビー。温泉宿って感じがするねえ」 真琴と一緒に玄関を入ってきた咲が驚きの声をあげる。その後ろに立つ斑目が、ちょっと背を伸ばして中をうかがうと、女将とおぼしき和装の女性が仲居さんを連れ立って出迎えているのが見えた。 古くからの温...
  • 斑恵物語-3-
    斑恵物語-3- 【投稿日 2006/03/01】 斑恵物語 グワングワンとエスカレーターが上って行く。 恵子は立ち止まった。 (…う~ん……。) グワングワンと、エスカレーターは淀みなくせり上がって行く。 (…う~ん、……どうしよっかな……。) BGMも、そこだけはエスカレーターの音にかき消されている。 (…う~ん………。) 不意に、後ろに気配を感じる。 腕を組んだカップルが、恵子のすぐ後ろに近寄っていた。 (あーもう…! 見るだけ見ちゃうか…。) 恵子はエスカレーターに足を乗せた。 「ありがとうございましたー。」 抑揚のない店員の声に押されて、恵子は売り場を後にする。 冷や汗をかきつつ、ミッションを終えた安堵感に浸る。 下りのエスカレーターの上で、恵子は紙袋に目をやった。 (…買っちった……。) 中には縦長で厚み...
  • koyuki
    koyuki 【投稿日 2007/01/26】 カテゴリー-斑目せつねえ 注意:この物語はとなりのクガピ2のサイドストーリー的な物です。 そちらから読まれるといっそう楽しめます。 「ありがとうございましたーっ!」 勢い良く、店中の店員が連鎖的に挨拶する。 ダッフルコートに身を包んだ斑目は、後輩二人に声を掛ける。 「さ、帰ろうか」 地下の居酒屋を出て階段を上り、にぎわいを見せる繁華街に出たとき、斑目はメガネに何か水滴のようなものが当たったのに気付いた。 (雨か?) それは、雪だった。 「……ここ数年、暖冬だったけど、久しぶりに積もるかもな」 斑目は手で軽く雪を受け止めながら、朽木に語りかける。 語りかけつつも、斑目の瞳は人が行き交う路上に向いていた。 スージーが夜空を見上げて、落ちてくる雪を追いかけるようにバタバタと道の端々...
  • 斑恵物語-1-
    斑恵物語-1- 【投稿日 2006/02/19】 斑恵物語 斑目は疲労の染み込んだ体で帰路についていた。 合宿から帰って早半月。 笹原と荻上は案の定くっつき、今は宜しくやっている。 一方、社会人で彼女もいない斑目は、合宿以来、仕事仕事の単調な毎日の繰り返しであった。 斑目の職種は事務職。現場で汗を流している社員からは楽そうだと羨ましがられるのだが、 一日中椅子に座ってディスプレイを眺めているのも、結構疲れるものだ。 (ふぅ~、あー、学生にもどりてー…。てもしゃーないか…。) 今日は土曜日。ようやく一週間の仕事を終えて、明日のアキバ巡回に思いを馳せた。 しかし…、少し空しい。 (あんあ~、笹原はアキバも荻上さんと一緒にいくんだろうな~。  俺も春日部さんと同人ショップ巡りしたいよ…、ってそりゃぜってームリだな…) もう9月も終わりが近づき...
  • ミカンズのテーマ
    ミカンズのテーマ 【投稿日 2006/04/03】 カテゴリー-現視研の日常 荻上さんから笹原との事を聞いて、翌週の9月末のこと。 斑目は今日も昼休みの部室にやってきた。 中には笹原が一人、座っているだけだった。 「うぃっす。笹原、研修終わったか」 「あ、ちわー。お久しぶりです」 笹原は読んでいた雑誌を置く。 斑目も、適当に腰掛けて弁当をガサガサと取り出した。 「そうだなぁ。先週、荻上さんに会ったけどな」 「ああ、そうらしいですね……っと、そうそう、  上手くいったのお伝えしてなくてスミマセン(苦笑)」 「やー、まぁ、いいって(むぐ)」 弁当を食べ始める斑目を見て、笹原も雑誌を読み始めた。 笹原は一通り読み終わったのを、気になる作品を何度か読み返してるようだ。 それを横目で眺めながら、斑目は無言で弁当を食べ続ける。 「それ、月刊午...
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