げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「笹荻パロディ」で検索した結果

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  • 笹荻パロディ
    笹荻パロディ 【投稿日 2005/10/11】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 編集者になった笹原 荻上のデビュー用一般向けのラブコメのネームの相談 部室にて 笹原「・・・んー、でもこの場面でこれはベタベタすぎて読者が引かない?」 荻上「いえ!読者は王道をこそ求めているじゃないですか!この主人公たちの二人きりの場面はこうなって当たり前という黄金のパターン!出せば必ずキャッチしてくれる!!王道です!!」 笹原「いや、でもこの場面からこんな展開は・・・荻上さんらしくないというか・・・」 荻上「ここはベタな内容をあえて避けるべきじゃないんです!むしろ逃げちゃいけないんです!」 笹原「せっかくの荻上さんのデビュー作だし、なにも最初から読者に迎合した内容じゃ無くても・・・っていうか荻上さん?何で顔が真っ赤なの?これって漫画のネームの・・・えっえっ?」 荻上「でっですか...
  • カテゴリー:他漫画・アニメパロ
    ...児 偽らざる者 笹荻パロディ げんしけんの謎 千と千佳の神隠し マダやん 大魔王あらわる 第801小隊シリーズ おひっこし 筆茶屋はんじょーき マダラメ三世 GENSHIKEN vs LABUyan MOUSOU AKIHABARA METAL CITY 6年1組カスカベ先生 筆をギュっとね! 完士とおたく工場 TOP
  • 笹荻BADEND
    笹荻BADEND 【投稿日 2006/04/15~】 カテゴリー-笹荻 笹荻BADEND1 笹荻BADEND2 ルート分岐 笹荻BADEND3 笹荻GOODEND
  • カテゴリー:笹荻
    カテゴリー 笹荻 一人ぼっちの現視研 家出少女・荻上 家出少女・荻上 続編 荻上さん、入院する 夏コミ前の話 笹荻 笹荻の帰省 巫女神楽 めぐりあい、アキバ いくらハンター いくらハンターⅡ いくらハンターⅢ 雪の華 華風 そして、すれ違い・・・ 君に読む物語 夢であるように リライト ある朝の風景 ある朝の風景-おまけ- 五月雨 If I ever hear you knocking on my door 8823 パンを焼く 影踏み ランプ ランプ-続き- テーブルの距離 テーブルの距離─おまけ─ とりかえばや物語 嬉し涙 いつか見た夢の続きを 事後 事後・side荻上 甘い話 指 不機嫌 なごり雪 手をつなごう お家にかえろう バレンタインデー あなたに会いたくて アルバムを覗けば 普通の日 笹...
  • 笹荻
    笹荻 【投稿日 2005/10/20】 カテゴリー-笹荻  荻上千佳はその日、時間がなかった。  時間がなかった、というのは自分の責任だ。というのも、昨日はノートにネームを 書き散らし、夜も空けようかという頃に携帯電話のアラームをセットしている途中で 寝てしまったのだ。目を覚ましたのは講義の一時間前。シャワーを浴び、申し訳程度の 化粧をしてから家を出る頃には既に講義は二十分前に迫っていた。アパートから 大学まではそんなに遠くないが、徒歩ではやはり不安がある。ところが― 『心理学(経済学部) 本日休講 補講は下記の日程にて~』  という張り紙を教室の前で見た時は、思わず溜息をついてしまった。小走りにここまで 来た自分が馬鹿みたいだ。 (…部室にでも行ぐか)  そう思ったが、時間は十一時を少し回ったくらいだ。部員が集まるのは大...
  • 笹荻BADEND3
    笹荻BADEND3 【投稿日 2006/04/28】 笹荻BADEND 手を繋いだまま屋上へ続く階段を上る。 荻上の手は痛いくらいに笹原の手を強く握り締め、その手は汗ばんで震えている。 手だけではない。体中汗をかき、息は荒く、顔は青く、今にも倒れそうだ。 「大丈夫?やっぱりここに残る?」 その様子を見た笹原は心配そうに顔を覗き込みながら言ったが、 荻上は小さく「大丈夫です」と答えるだけだった。 後、少し、後少しで終わる。 明日からはまた平和な日々に戻るんだ。 だからこれ以上このことで、笹原に迷惑をかけたく無い。 「行きましょ。」 青ざめた顔のまま荻上はそう言って笹原の手を引く。 そんな荻上の様子に、酷く危ういものを感じながらも留める理由が無い笹原は 荻上に引かれるまま屋上に向かった。 ...
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  • 笹荻の帰省
    笹荻の帰省 【投稿日 2005/12/03】 カテゴリー-笹荻 東北新幹線は年末の帰省客の混雑で押し合いへし合いのありさまであった。 指定席の取れなかった笹原と荻上は早朝から上野駅に向かい、自由席に乗り 込んだが、その混雑ぶりに疲れきっていた。外の景色をかえりみる余裕さえ なかった。乗換駅で鈍行列車に乗り換えて座席に座る事が出来て、ようやく 二人はほっとして微笑んだ。 荻「すみません、こんな慌ただしい帰省に付きあわせてしまって・・・」 笹「いや、とんでもない。それにしても綺麗な雪景色だよね。山も綺麗だ。  修学旅行以外で関東平野から一度も出た事無い俺には新鮮な光景だよ。こ れが見れただけでも・・・」 荻「逆に東京に出てきた時、私には山が無い事が驚きでしたよ」 笹「そんなもんか。でもこれが荻上さんの『風景』なわけだ。」 鈍行列車はゴ...
  • 編集者の一日
    編集者の一日 【投稿日 2005/11/19】 カテゴリー-その他 小「ふむ・・・。いいんじゃない。じゃあ、これ預かるから。」 荻「どっどうもお忙しいところ時間を割いていただいてありがとうございました。」 深々と頭を下げて荻上は部屋を出て行った。 笹「ど、どうですか?彼女?」 小「んー、まあ、いいんじゃない。彼女まだ学生だっけ?絵も基本ができているし、デッサンも数こなしているみたいだし・・・。真面目そうで『納期』をしっかり守ってくれそうな子だね。卒業したらプロのアシスタントの口紹介しても支障ないな。」 笹「いや、そういうんじゃなく・・・」 小野寺は笹原の表情を見て、ははーんと納得した顔をした。 小「心配するな。俺の趣味じゃないよ。ああいうしょんべんくさい子は。」 笹「荻上さんはしょんべんくさくなんかありません!!・・・っと、すっすいません!」 小「と...
  • 笹荻BADEND1
    笹荻BADEND1 【投稿日 2006/04/15】 笹荻BADEND 帰宅一番、ポストの中を確認する。 先日申し込んだイベントの合否結果がそろそろ来る頃で、 最近の帰宅後の最初の日課はまずポストの中を覗き込むことだ。 待ち人来たらず。 ポストに入ってたのは、引越し以来一度も読んだことが 無い地区の会報誌と何通かのダイレクトメール。 その中、結婚式場のものを見かけた荻上は、そのハガキの中に写っている新郎、新婦に 自分と笹原を重ねて、にやけていることに気付いて自分の額を小突きながらそれらをゴミ箱に捨てる。 最後に残ったのは白い封筒に薄墨で書かれた文字で自分宛に届いた一通の封筒。 封筒の紙もそれらしい上品なもので、不幸の手紙にしても質が悪い。 実家の家族は健康そのもので、親戚縁者にも急逝しそうな人間は居ない。 お悔...
  • 30人いる!その7
    30人いる!その7 【投稿日 2007/09/02】 ・・・いる!シリーズ 第6章 笹原恵子の采配 有吉「えーでは第3回 現視研で映画作ろうぜ会議を始めます!」 朽木「それはいいんだけど、何でここでやるのかのう?」 クッチーが素朴な疑問をぶつけるのも無理は無かった。 3日後の制作会議の会場、それは部室ではなく国松の部屋だったからだ。 ちなみに今回の制作会議、部室で原稿執筆中の藪崎さんと加藤さん、前回の会議の翌日帰国した外人コンビ、そして今日合流したクッチー以外のメンバーは前回同様だ。 国松「恵子先輩が、ケロロ軍曹のビデオをギリギリまで見たいって仰ったからですよ」 その言葉通り、恵子はまだビデオ再生中のテレビの前から離れなかった。 朽木「監督の命令とあらばやむを得ませんな」 体育会系体質のクッチーはあっさり納得した。 神田「それよりクッチー先...
  • 笹荻BADEND2
    笹荻BADEND2 【投稿日 2006/04/16】 笹荻BADEND 笹原がことに異常さを感じ始めたのは3日を過ぎた頃からだった。 平時から小まめに連絡を取ってくる荻上が3日間何の連絡もよこさない。 その直前、何か怒らせるようなこともしたからかと思い、 比較的荻上と会う斑目や、彼女が信頼を置く春日部や大野に聞いてみたが それらしい様子は見られなかったと言う。 1週間。 意を決して荻上の携帯電話から、彼女の実家の電話番号を調べ学校の関係者を 装って電話をかけた笹原は殴られたようなショックを受ける。 実家には戻っていない。 電話で話す限り特に急を要する何かが起こっているような気配も感じれられない。 なんとか動揺を隠し通したまま電話を切った笹原は荻上が残したメモ書きを見つめる。 何かのトラブルに巻き込まれたことに...
  • 笹荻GOODEND
    笹荻GOODEND 【投稿日 2006/04/28】 笹荻BADEND 手を繋いだまま屋上へ続く階段を上る。 荻上の手は痛いくらいに笹原の手を強く握り締め、汗ばんで震えている。 手だけではない。体中汗をかき、息は荒く、顔は青く、今にも倒れそうだ。 踊り場を2つ過ぎ、最後の階段に差し掛かる時、 荻上が急に立ち止まったことから、つないだ手が解け、笹原が振り返る。 「荻上さん?大丈夫?」 いつも通りの呼び方に戻っている笹原が、心配そうに問う。 荻上は首を振ると、すぅと小さく息を吸い、笹原の顔を正面から見据える。 笹原を急かし、こうして中島を追っているものの、彼女と向かい合うのが怖かった。 彼女の言葉はいつも自分の胸を鋭く深くえぐる。 面と向かった時、投げかけられるであろう言葉を考えるだけでも足が震える。 だか...
  • 王様ゲーム~キス編~
    王様ゲーム~キス編~ 【投稿日 2007/01/29】 カテゴリー-現視研の日常 咲「あ、王様私だ。え~と、3番と5番がディープキス!」 斑「おいおい、ディープかよ!」 笹荻「「え!?」」 咲「…つまんないからヤメ」 笹荻「「なんでですか!?」」 大「そんなにしたかったんですか~?(ニヤニヤ)」 笹荻「「ちがいます!!」」 高「…夫婦って互いに似てくる、って言うよね」 大「王様わたし~!じゃあ、1番が2番とキス!」 咲「あ、私だ」 高「僕だね。それじゃあ…」 咲「ちょ、ちょっと待った、高さ…ん」 (しばらくお待ちください) 大「…長いですね」 斑「…長いな」 (まだしばらくお待ちください) 笹(…すごい) 恵(いいな~) (もうちょっとお待ちください) 高「ふう、これでいい?」 大「やりすぎです!咲さ...
  • あやしい2人
    あやしい2人 【投稿日 2006/02/04】 カテゴリー-その他 笹荻無事成就してから2ヶ月ほど後のある日曜日、笹原と荻上さんは神田神保町の古書店街に出かけた。 2人のお目当ては、今度新たにオープンした同人ショップだ。 付き合い始めた頃は、待ち合わせの場所と時間を決め、各々1人で買い物していた2人だったが今ではすっかり打ち解け、それぞれの買い物にもう1人が連れ添う形になっていた。 もっとも目的の同人誌が見つかると、見つけた方も連れ添った方も赤面してるあたりは相変わらずだ。 その店は思ったよりも品揃えが良く、2人ともコミフェス並みの分量を買い込んだ。 2人が戦利品を背負って店の外に出ると、見慣れたひょろ長い男の姿があった。 朽木「おや、これは笹原先輩と荻チンじゃないですか」 2人は一瞬硬直したが、冷静に考えてみれば現視研公認のカップルである2人が慌てる...
  • 2月号予想
    2月号予想 その一 短いようで長い冬の一日 その二 その三 欲望ロック その四 雪溶けの前に その五 笹荻怒りの鉄拳 その六 夢を見た その七 夢と想いと TOP
  • いくらハンターⅡ
    いくらハンターⅡ 【投稿日 2006/02/07】 カテゴリー-笹荻 大学の帰り道、まだ明るい時間帯のこと。 荻上はコンビニに寄ると、またしても弁当コーナーに 「ミニいくら丼 395円」という新商品を発見した。 狼の目で手にとって真剣に眺める荻上だったが 『でも、まだ夕食時間じゃないし…ミニなら夜食かな?』 ちょっと名残惜しそうに棚に戻す。 なんだか前と同じ失敗をしそうな荻上だが…。 夜も更けて。今夜は、夏コミで本を買ってくれた人からの依頼で くじあん女性向けアンソロ本に寄稿することになって、 2ページ分の原稿に向かっていた。 冬コミではなく他のイベントでだが、マイナーな 盛り上がりに参加できるのは嬉しくも有った。しかし…。 「降りてこないナァ」 1枚物のイラストなのでアイデア勝負なのだが、今日に限って なかなかコレ!という...
  • 2月号予想・その五
    その五 笹荻怒りの鉄拳【投稿日 2005/12/03】 カテゴリー-2月号予想 物語は1月号の330P、大野さんの「何としても笹原さんに荻上さんを幸せにしてもらいます、絶対!!」の直後から始まる。 最初はハードなトラウマ話に引いていた恵子だったが、咲ちゃんの「他の女たちはお咎め無し?」という問いに対する荻上さんの答えを聞いたあたりから段々表情が険しくなってきた。 そして荻上さんが泣き出し、前述の大野さんの発言の直後、低い声を出した。 恵子「・・・せねえ」 咲「ん?どした?」 恵子「ぜってえ許せねえ!」 驚く咲ちゃんと大野さん。 荻上さんも泣き止む。 恵子「そりゃあたしゃこれまでいろいろハンパなことやってきたよ。だけど、いじめだけはぜってえやんなかった。あんなことやる奴あ、ぜってえ許せねえ!」 咲「あんたも昔何かあったの?」 恵子の表情の一瞬の変化...
  • 現聴研・第一話
    現聴研・第一話「荻上・始動」 【投稿日 2006/04/07】 現聴研 ここは現代聴覚文化研究会の部室。 新会長の笹原がノートPCを部室のコンポのスピーカーに繋いで 音楽を聴いていると、新入会員の荻上さんが入ってきた。 部室にはPSY・Zの「二心」というベストアルバムだ。 「ども……」 「ちわー…あ!ギプス取れたんだね。おめでとう」 「いえ、どうも…ありがとうゴザイマス」 そして椅子に座ると、右手に提げていたアコギのハードケースを 横に立てかける。 笹原はそれを横目で気にしながらも、PCで作業を続けている。 荻上はというと、ノートを取り出してペラペラと捲っている。 会話の無い二人。 部室には音楽だけが流れている。 「これ、PSY・Zの二心ですね」 しばらく聴いていた荻上が口を開いた。 「え?知ってるの?古いのに…」 「まぁ...
  • 底冷え
    底冷え 【投稿日 2007/03/10】 カテゴリー-笹荻 その日は、底冷えのする寒い日でした。 「寒いなぁ・・・。」 「そうですか?」 「・・・やっぱり、故郷ってもっと寒いの?」 「そうですね・・・、寒かった、と思います。」 「そう。・・・懐かしい?」 「・・・あんまり思い出したくないですかね・・・。」 「そっか。ごめん。」 「・・・謝らないでくださいよ・・・。」 「ごめん」 「ほらまた。」 「・・・ははは。」 「・・・あはは。」 「・・・じゃ、早く家に帰ろうか。」 「・・・はい。」 その日は、底冷えのする寒い日でした。 でも、二人にはあまり関係のないことかもしれません。
  • ランプ
    ランプ 【投稿日 2006/01/21】 カテゴリー-笹荻 夕闇の住宅街を歩いている笹荻の二人。 手を繋いでないが肩が触れそうに寄り添いながら、笹原の方は 背の低い荻上に合わせるように少し背をかがめている。 笹原「明日はまた雪が振るそうだね。天気予報で言ってたけど」 荻上「そうでしょうね。雲の様子でそうじゃないかと思ってました」 笹原「へーーー流石だねぇ。雪国育ちというか」 雪ン子姿の荻上を想像しながら笹原はクスリと笑う。 荻上「いえ、うちのほうはそんな豪雪地方じゃ無かったんですけどね。まあ東京よりは」 玄関前に着いたので、荻上は自分の部屋の鍵を鞄から探り出している。 部屋に入り、壁のスイッチで灯りを点けようとするが…。 カチッカチッ。 荻上「あれ?あれ?」 笹原「どうしたの?電気切れ?」 荻上「……うーん。どうも点けっぱなしで...
  • カテゴリー:童話パロ
    カテゴリー 童話パロ 赤ずきんちゃん シンデレラ 人魚姫 浦島太郎 シンデレラ その2 雪の女王 同人誌売りの少女 げんしけん西遊記 いちばん美しい物語 TOP
  • 月を見上げて
    月を見上げて 【投稿日 2006/10/09】 カテゴリー-笹荻 久しぶりの”デート”を終えて、笹原と荻上は手を繋ぎながら夜道を歩く。 少し肌寒い空気の中、繋いだ手だけが熱い。 ふと荻上が足を止める。 笹原も足を止める。荻上を見つめる。 荻上はただ空を見つめていた。 自然と笹原もそれを追う。 中空に浮かぶ正円にはわずかに満たない月。 二人で月を見つめる。 不意に荻上が口を開く。 「昨日が満月だったんですよ」 笹原が答える。 「そうなんだ」 それ以上言葉も無くただ月を見つめる。 「へくちっ」 奇妙な音を立てて荻上がくしゃみをする。 「あ、ごめん。寒かった?」 笹原の問いに、荻上は握った手にわずかに力を込めて囁いた。 「…暖めてくれますか?」 笹原はただ握った手により力を込めると、手を引いて歩き出した。 荻上...
  • 30人いる!その2
    30人いる!その2 【投稿日 2007/07/22】 ・・・いる!シリーズ 第1章 笹原恵子の回想 夏コミが終わって数日後のある日の昼下がり、現視研の部室では学祭で上映する映画の製作会議が開かれた。 参加者は、遅れて来ると連絡のあった浅田を除く1年生10人と荻上会長、「やぶへび」の3人娘、そして夏コミ翌日に一旦アメリカに帰ったはずのスーとアンジェラだった。 ちなみに恵子は例によって遅刻、クッチーは就職活動、大野さんは諸事情により後述する。 実はスーとアンジェラ、夏コミの前日に来日した際に、大野さんがアパートを紹介してもらった不動産屋を訪ね、秋から暮らすアパートの物件を探してもらっていた。 だが彼女たちの提示する条件を満たす物件は、その日は見つからなかった。 彼女たちの条件とは、2DK以上の間取りで、その2つの部屋が鍵のかけられる完全な個室であり、なおかつ1...
  • 2月号予想・その三
    その三 欲望ロック【投稿日 2005/11/30】 カテゴリー-2月号予想 =====回想=====  笹原 「どうですか先生! 売れましたけど!」  荻上 「い いやあ~~何といいますか…」 初めて自分の同人誌が売れた瞬間。 感想を求められて、ろくに纏まりもしない感情を伝える。  荻上 「これは…予想以上に…」  笹原 「うん!」  荻上 「………」 …どうしてこの人は、こんなにも嬉しそうな顔をしてくれるのだろう。  笹原 「ん?」 ふと、笑顔の先にある視線に気付き、荻上は振り返った。  中島 「荻上!?」  荻上 「…………!」  中島 「アーやっぱ荻上だー! こげんトコで会うなんてねー」 五年振りに再会した旧友は、笑顔で荻上の同人誌に手を伸ばした。  中島 「スゴー!...
  • あなたに会いたくて
    あなたに会いたくて 【投稿日 2006/04/02】 カテゴリー-笹荻 「…ただいま」 言いながら玄関の扉に鍵を掛け、部屋の明かりをつける バッグとコンビニの袋をテーブルの上に置く 自分以外誰も居ない、静まり返った部屋 今までは平気だった むしろ好きだった 喧騒が嫌いで、他人が嫌いで、自分が嫌いで、 そんな自分を見られたくなくて でも今はこんなに寂しい テレビをつける 溢れ出す人の声 笑い声が虚ろに響く コンビニの袋に手を伸ばす 中に入った弁当を見つめる そのまま冷蔵庫にしまう 今は何も食べる気になれない 一人での食事の味気なさに気付いてしまったから さみしいです、笹原さん 会いたいです、笹原さん 声が聞きたいです、笹原さん 想いを声にする 声が想いに木霊する 響き合った想い...
  • 荻上さん、入院する
    荻上さん、入院する 【投稿日 2005/10/14】 カテゴリー-笹荻 笹原「ちわーす。あれ、誰もいないの?不用心だなー」 部室の中は、一見誰もいないように見えた。 だが次の瞬間、彼は小さな呻き声に気付いた。 声のする方を見ると、床に倒れている人影。 しかもその頭には見慣れた筆毛が・・・ 慌てて駆け寄る笹原。 笹原「荻上さん?どうしたの?」 荻上さんは返事することすら出来ず、脂汗を流しつつ腹を押さえて苦悶していた。 笹原「大変だ、救急車呼ばなきゃ!」 荻上「ここ、どこ?わたす、何してるの?」 荻上さんは目覚めると、ベッドの中に居た。 その枕元には、笹原が座ってた。 荻上「笹原先輩?」 笹原「気が付いたようだね。安心して、ここ病院だから」 荻上「病院?」 笹原「荻上さん、部室で倒れてたんだよ。それでこの病院に運んだら盲腸だ...
  • スレスレ?
    スレスレ? 【投稿日 2006/09/09】 カテゴリー-笹荻 オギー「ちょ・・・ちょ・・・・イタタ・・・少し・・待ってください」    (SEXってどうすることも出来ねンだ。男の○○○○が抜けるまで     ただひたすら待つしがねって春日部先輩も言ってたっけ・・) 笹原 「ん・・・・・(んー?んー//// ①「は・・・はずめてだから優しくしてけろ」    →ピッ ②「も////もっと強くして下さい!先輩は強気責めなんだから         な、なしてこったらこと言わせるの////」  )    じゃ・・じゃwここはあえて強気責めで」     げ     し   !! オギー「本当に動かないでください・・・・動いたら殺しますよ」 笹原 「(ん・・・・・んー!・・・・んんーっ)     ロリッ子・・・ツンデレ?・・・・上...
  • 巫女神楽
    巫女神楽 【投稿日 2005/12/07】 カテゴリー-笹荻 管理人注:これは「笹荻の帰郷」のサイドストーリーとなります。 そちらを読まれてからのほうが楽しめると思いますよ。 昼近くになった頃、伯父が荻上を呼び止めた。 伯父「お疲れさん、そろそろ交代のバイトが来るはずだからお昼にしなさい」 荻「ええ、わかりました」 伯父「どうだね、千佳、久しぶりにわしに巫女神楽見せてくれんかね?」 荻「えっ、久しぶりだし、自信無いから、嫌です!」 笹「えっ、荻上さん、巫女神楽って舞でしょ!踊れるんだ!すごい!」 荻「むっ昔少し教えてもらっただけです!」 伯父「ケホケホ、めったに帰ってこんのじゃろ?老い先短いわしに酷い仕打 ちじゃの、この先、いつお前の姿を見れるか・・・頼むよ、千佳・・・」 荻「ええ・・・伯父さんがそこまで言うなら・・・」 渋...
  • 管理人の呟き
    終わりましたね、げんしけん。 SSスレが出来てもうすぐ八ヶ月。早いものです。 おそらく、出来た原因は笹荻展開にあったといってもいいんでしょうが、 それ以上にあの漫画に感化される人というのは妄想力が高いのかもしれません(笑 出来た時は嬉しかったのもあるのですが、長続きするかが疑問でした。 蓋を開けてみればすでに8スレ目。 日々投下される燃料たちにスレは物凄い勢いで膨らみました。 そしてげんしけん関連スレでも長寿になりました。 いまではスレを確認するのが日課です。 様々な発想があるものだと感心しつつ、まとめていていつも楽しかったです。 私自身も1スレ目から常駐しSSを書くことを日課にしていました。 色々な文を書けて、それに対する感想をいただけて、それも楽しくて仕方ありませんでした。 本当にSSスレには感謝したいです。同人活動するきっかけにもなりましたしね。 とか...
  • ラジヲのお時間【長月】
    ラジヲのお時間【長月】【投稿日 2006/05/10】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「於木野鳴雪でお送りします。」 「まだ暑さも残ってて、なかなか涼しくなりませんねえ。」 「地球温暖化ってやつですかね。正直、東北生まれの私には堪えます。」 「そういえばそうでしたね!わたしも、西海岸はこんなにむしむしはしてなかったですから~。」 「やっぱり、暑いのはあまり好きじゃないですね。」 「・・・でも、色々とお熱いことになってるんじゃありませんか~?」 「ブッ!・・・何を言うんですか!」 「ここ数日の地球温暖化の原因は、もしかして、と思いまして・・・。」 「そんなわけないじ...
  • 事後・side荻上
    事後・side荻上 【投稿日 2006/03/06】 カテゴリー-笹荻 薄暗闇の中、ふと目が覚める。 隣に人の気配。それは間違いなく現実のもの。確かな形と熱を持ってそこにいる。 「笹原さん…」 囁きかける。答えは無い。穏やかな寝息だけが聞こえる。 体を少し起こす。素肌に夜気が冷たい。顔を覗き込む。穏やかな寝顔。 自分がそうであるように、かれも生まれたままの姿で、同じシーツに包まっている。 それが嬉しい。 昨夜の事を思い出す。 互いの名を呼び合い、ひたすら求め合った。彼にしがみつき、ねだった。 「笹原さん、もっと、もっとしてください」 夢現の中、そう言ったことを思い出し、赤面する。頬が火照る。 思い切って半身を起こし、夜気にさらす。寒さが心地よい。 もう悪夢は見ない。夢のなかの笹原さんはいつも強気で、悪夢と、弱くてずるい私を倒して、私...
  • なごり雪
    なごり雪 【投稿日 2006/03/14】 カテゴリー-笹荻 俺と荻上さんは、駅のベンチに並んで座っていた。 その時が来るのが怖くて、その時が来て欲しくなくて、時が止まってくれればと、時計を睨みつづける。 昨夜からの寒波は珍しい春の雪を降らせ、今も空から静かに雪が落ちる。 「東京で雪を見るのはこれが最後かもしれませんね」 彼女の声が聞こえる。 それにつられるように空を見上げた。 空から落ちる雪は、今が決して夏ではないと、あの暑くて、楽しくて、互いにふざけあい、じゃれあっていた季節がもう過去のものだと、嫌でも教えてくれる。 横目で彼女を見る。 髪を下ろした彼女の横顔に一瞬見とれる。そこには去年までは気付けなかった、女性としての美しさがあって。 彼女が俺の視線に気付く。振り向き、「なに?」と聞くように首をかしげる。 俺はそんな彼女の顔を直視できず、顔...
  • 事後
    事後 【投稿日 2006/02/26】 カテゴリー-笹荻 目が醒めた。見慣れない天井が視界に飛び込んでくる ズキッ・・・! 「うっ・・・」 右肩が痛い。ついでに言えば右腕にザリザリとしたものが乗っている。 痛みの方向に顔を向けると、笹原を腕枕に荻上がクゥークゥーと穏やかな寝息を立てながら寝ていた。 彼女は今、髪を下ろし、生まれたままの姿でいる(無論笹原もだが) --あぁ、そうか。オレ、ヤっちゃったんだな。 笹原は荻上との行為を思い返す。 とにかく夢中だった。 ヤるたびにどんどん自分ももちろんだが、荻上さんも良くなってきたらしく・・・ 5回目から先はもう覚えていない。いつの間にか寝入っていたようだ。 自分でもよくここまで攻めたものだと思う。 時計を探してみたが、暗くてよくわからない。だいぶ時間が過ぎているようだ。 日はもうすでに落ちてい...
  • 短編集
    短編集 【投稿日 2006/05/17~】 カテゴリー-笹荻 終末の過ごし方 「例えば・・・明日世界が滅ぶとしたらどうしますか?」 「うーん、そうだなあ・・・。」 「やっぱり、いつもは出来ないことしたいと思います?」 「いやー・・・。」 「・・・。」 「いつもどーりに過ごすかな。」 「え?」 「いつものように大学行って、部室来て。」 「そんなんでいいんですか?」 「そして、荻上さんと一緒に過ごすんだ。」 「・・・。」 「それが一番でしょ?」 「・・・はい。」 痕 「・・・まだ、思い出す?」 「まあ・・・。忘れることは出来ません・・・。」 「そっか・・・。」 「でも。」 「・・・?」 「前みたいに無理に忘れようとは思わなくなりました。」 「それは・・・。」 「それでいいんです。」 「・・・うん...
  • 現聴研・第九話
    現聴研・第九話 【投稿日 2006/06/01】 現聴研 舞台の脇で司会のお姉さんがマイクを手に、明るく紹介する。 司会「次は、マイナー曲を広める使命を帯びたバンドだそうです。     それでは『げんちょうけん』の皆さん、どうぞー!!」 夏祭りの野外ステージに照明が灯り、現聴研のバンドメンバーが 白い光に照らし出された。 ステージの真ん中にはタンバリン片手の斑目が立っている。 暑いが細身のスーツっぽい、装飾の派手な衣装を着ている。 男性メンバーは全員、似たような感じで統一されている。 斑目の左側では、セミアコースティックギターを抱え、髪を下ろして 赤いノースリーブの、ロングのチャイナドレスに身を包んだ荻上が 緊張してモジモジとしている。 右側には笑顔で汗一つかいていない高坂が見える。その後ろにはキーボードが有り、 真っ青なサリー(インドの...
  • バレンタインデー
    バレンタインデー 【投稿日 2006/03/28】 カテゴリー-笹荻 1 部室の棚の時計はお昼 笹、スーツ姿、手帳を見てニヤけている 今日は2月12日、2月14日に印が付いている オギー例によってノック無しで入室、ちょいビックリ+笑顔「こんに……あっ、笹原さん」 笹、手帳を閉じて「あっ、荻上さん、こんにちは」 2 荻「今日はもう終わったんですか?」 笹「いや」「今日はこれからでね」「もうぼちぼち出かけるとこ」 無言で見つめ合う二人、微笑み会う、オギーちょっと赤面 荻「あの」「笹原さん」 笹「ん?」 荻「前から聞こうと思ってたんですけど…」 笹「なに?」 3扉 荻「私のどこを好きになってくれたんですか?」 笹超ギックリ、顔のっぺら、汗だく 4 笹うつむく、オギー微笑んで笹の横顔を見てる「…………?」 笹人差し指ふ...
  • パンを焼く
    パンを焼く 【投稿日 2006/01/18】 カテゴリー-笹荻 合宿も終わってしばらく―――。 夕暮れは早くなってきたが山の木々は蒼い、とある初秋のこと。 笹原のアパートの台所に立つ荻上の姿があった。 その背中ごしの動きはギクシャクしていて心なしか、緊張している……… どころではない。横顔は焦っていて、軽くパニック気味のようなのだ。 全ては笹原の「……手料理食べてみたいな」の一言から始まった。 彼はウッカリと本音をダイレクトに言ってしまうところが有る。 それがゆえに、荻上も「じゃあやってみマス」と二人でスーパーに行ったのだ。 二人でスーパーで買い物してる所までは熱々カップル気分でよかったのだが 荻上自身、節約のために自炊はしているものの 荻上『自分の創った料理って食べ終わる頃には飽きているんだけど……』 といった状況だった。つまりは消極的に不...
  • 家出少女・荻上 続編
    家出少女・荻上 続編 【投稿日 2005/10/14】 カテゴリー-笹荻 帰路のゆりかもめ 斑目「おう笹原、夏コミも終わったわけですが今日の戦果どーよ?」 笹原「はは、尼爪の会長本とか、まあ色々ですよー」 斑目「へー意外だなー。尼爪は絵は巧いけど、ヒンヌーにこだわりすぎだから会長本はださねーと思ってたよ」 笹原「斑目さん、今日は女性陣が多いんだから声大きすぎですって(笑汗)」 斑目「おおー!やっぱグラマーキャラ大好きな笹原クン的には尼爪の会長本は掘り出しもんだよねー」 笹原「嫌がらせデスカ?」 荻上(……まあたカイチョーかぁ。やっぱ笹原さんは、セクシーで大人っぽい女の人が好みなんかなぁ。    それなのにどうしてこんなにわたしに優しくしてくれるんだろ。なんだかんだ言って妹さんにも優しいし、妹が増えたみたいに思ってんのかなぁ。    そりゃ変な下心むき...
  • 嬉し涙
    嬉し涙 【投稿日 2006/02/11】 カテゴリー-笹荻 嬉し涙(笹荻成立後。トラウマ克服後の話) 笹原が部室に顔を出すと、春日部さんがいた。 「よー!笹原。」 「やあ、高坂君は?」 「ん、今日はなんか会社から呼び出しかかったらしくて。もう帰っちゃったよ。」 「そうなんだ。」 (…用がないのに部室に来るなんて、春日部さんも変わったなあ…) 「…で、どうよ?荻上とは。仲良くやっちゃってんの?」 「ハハ…まあ…」 「うわそのデレデレ顔。ムカつくー!!」 最近春日部さんに会うたびに言われる。 嫌味だなあと思っていたが、最近高坂君がずっと忙しくてかまってくれないのが、きっとさみしいんだなと気づいた。 …荻上さんと付き合うようになってからだ。こんなことに気づくようになったのは。 「でも…」 笹原の顔が少し曇る。 「ん?どし...
  • ある朝の風景
    ある朝の風景 【投稿日 2006/01/11】 カテゴリー-笹荻 笹荻成立後の話。 夜、二人は荻上の部屋のベッドで共に眠りについていた。 初めて肌を合わせたのは少し前のことで、それから何度かそういう行為を重ねはしたが、 今日になって突然荻上の方から笹原へ「もし良かったら泊まっていきませんか」と切り出されたのだ。 普段は自分を極力抑える荻上の言葉に、笹原は内心驚きながらも嬉しく思い、 当然断ることなどあるはずもなく、その申し出を二つ返事で了承した。 ただその時の荻上の、他に何かもっと言いたい事がありそうで、 それを飲み込んだような表情が少し気になったと言えば言えた。 そして時刻は2時。ふと何かに気付いて笹原が目を覚ますと、 目の前で眠る荻上の顔が苦しそうに歪んでいた。 呼吸は荒く、顔色は青ざめ、うっすらと汗をかいてうなされている。...
  • 夏コミ前の話
    夏コミ前の話 【投稿日 2005/10/16】 カテゴリー-笹荻  自宅のトレス台で、荻上はサラサラとペンを滑らせていた。来るべき夏コミに向けて、 せっせとハレガンの原稿を描いているのだ。  しかしその手が急に止まった。原稿には、『大佐』の絵が顔まで描かれている。 (そういえば先輩、就職まだ決まらないのかな?)  荻上は、考えてからはっとなった。 (なんで先輩の事なんか考えちまったんだ? ただハレガン同人誌描いてるだけだって のに! こんな事考えちまうなんてきっと、先輩の妹が余計な事言ったからだ! まっ たく何考えてるんだ? わたすと先輩がつき合うだなんて! 先輩だって先輩だ! 何 が『俺も、遊んでるヒマはないな』だ! わたすにとっては大事な事なんだぞ!)  まるで八つ当たりにも似た思いで、荻上は憤慨していた。 (やめだやめだ! ハレガン描いてる...
  • 30人いる!その11
    30人いる!その11 【投稿日 2007/09/24】 ・・・いる!シリーズ 第8章 笹原恵子の休息 笹原は疲れて果てていた。 同じ派遣会社の編集者が過労で倒れ、本来の担当以外に新たに2人の漫画家の担当を臨時で兼任することになった。 それに加えて、本来担当していた3人の漫画家たちは、各々困ったちゃんと化していた。 A先生は、本格的に新連載の準備にかかっていた。 機銃掃射のように次々とネームを上げ、同時に上機嫌になったA先生は、毎日のように笹原に夕食を奢ってくれるのだが、これがありがた迷惑だった。 A先生が連れて行ってくれる夕食とは、完全に酒席とワンセットであり、しかも彼の旧友である裏社会の住人たちが同席することが多かった。 異常な量の酒を勧められる一方でその筋の客人に気を使う、そんな酒席での笹原は、まるで力道山の付き人をしてた当時のアントニオ猪木のよう...
  • 3月号予想・その七
    その七 地雷を踏んだらコニョニョチワー【投稿日 2006/01/05】 カテゴリー-3月号予想 クッチーは別荘周辺の森の中を彷徨っていた。 と言っても道に迷った訳ではない。 ヒップバッグの中には、周辺の地図とコンパスが入っている。 それも軍用のレンザティックコンパスだ。 彼は合宿直前、ランドナビゲーション(地図とコンパスで、現在地点や目標地点への方角や距離を正確に調べること)のやり方を一夜漬けながら一通りマスターしていた。 だから出鱈目に彷徨っていても、帰って来れる自信はあった。 彼の手には、相変わらずデジカメが握られていた。 念の為にヒップバッグには、予備のバッテリーやSDカードやカメラを入れていた。 さらに腰にはホルスター状の革ケースに入った、米軍払い下げの暗視スコープがあった。 すでに日は落ちたが、これがあれば夕暮れ程度の明るさで撮影でき...
  • 26人いる! その4
    26人いる!その4 【投稿日 2006/12/03】 ・・・いる!シリーズ 現視研の売り場を出る直前、神田が思い出したように言った。 神田「あっ、それからこれ、会長からのアドバイスなんだけど、売り子2人の内の1人はなるべく浅田君か有吉君にしてって」 浅田「そりゃまた何で?」 神田「何でもサブリミナル効果があるんだって。売り上げを伸ばす」 男子一同「???」 有吉「でも、どのみち僕は今から着替えに行くし、浅田君は神田さんの同人誌運ぶし…」 伊藤「なるべく早く帰って来てニャー」 有吉「それしかなさそうだな。じゃあ後頼むね」 神田「じゃあ私たちも行こうか」 岸野「そんじゃあ行って来るから、店番頼むね」 こうして売り場には、猫耳伊藤と長身の日垣という珍コンビが残った。 日垣「ところで伊藤君、何で会長は有吉君か浅田君が売り場に残るように言ったんだろ?」...
  • 君に読む物語
    君に読む物語 【投稿日 2005/12/31】 カテゴリー-笹荻 200X 4月1日(土) 20 00 笹原 メールは届いてますか?今日から日曜もはさんで、一週間の研修開始です。な かなか気軽に会うことが出来なくなりました。連絡はこのメールアドレスで。 200X 4月1日(土) 20 15 荻上 届きました。がんばってください。 200X 4月8日(土) 21 06 笹原 やっと研修から解放されました。明日はやっと休みです。会えますか? 学校はどんな様子です? 200X 4月8日(土) 21 32 荻上 大丈夫です。明日、朝電話します。大野先輩は相変わらずです。 200X 4月10日(月) 21 00 笹原 昨日は楽しかったね。部員の件、詳しく聞いたけど、しかたないね。すこし寂 しいけど。昨日見せてもらったオリジナルの漫画、す...
  • きゃんでぃ☆デート
    きゃんでぃ☆デート 【投稿日 2007/02/20】 カテゴリー-笹荻 今こんな気持ちで笹原さんを待ってる、いつもと明らかに違う私。どうしたんだろう、胸が苦しい。  5年以上も自分を欺いて生きてきて、笹原さんと一緒なら本当の自分のままで生きていけるって思って。それからもうこんなに季節が過ぎた。  あれからも何かにつけて笹原さんに迷惑かけて、だから今日みたいな日くらいは思いっきり甘えてみようって心に決めて(こんっなに覚悟してるって時点でなんか矛盾してんだけど)、先月末から1週間迷ってわざわざ約束取り付けて、また1週間待ちに待って。  今日は笹原さんとデートの日。ちょっと早めに着いた待ち合わせ場所は公園の一角。今日はほんとにいい天気。  朝だってイイ感じに目覚めて、着替えの間つけっぱなしにしていたテレビの占いは中吉。  ……『CHU☆吉』なんつって。キャー私...
  • 4月号予想・その八
    その八 花曇り 【投稿日 2006/02/21】 カテゴリー-4月号予想 管理人注 これもネタバレスレに投下されたウソバレです。      これには私としては違和感があったのですが、      作品としてはとても素晴らしい。これならこれで、思っていました。 第47話 「花曇り」 1 荻上の悪夢。『夢酔い』の悪夢コマ仕様。 {夏コミのときの笹原の笑顔} {ゴミ箱に破って捨ててある巻田総受け本} {ノート(おそらく笹斑イラストの)を見て青ざめている笹原} {神社の木にもたれかかって泣いている荻上} {飛び降りる笹原。そしてあの悪夢と同じ表情の荻上。} {病院のベッドの上で放心状態な荻上。頭など全身に包帯。} うつぶせに寝ている荻上。汗だく。右手でシーツを強く握り締めて震えている。 2(扉絵) ...
  • 二つの幸せ
    二つの幸せ 【投稿日 2006/10/06】 カテゴリー-笹荻 きっかけはどうしようもなく小さなことだった。 「・・・え?」 気付くとそこは仙台であった。 荻上は非常に驚いた。駅のベンチに座り、呆然とする。 「あー・・・。そうか。無我夢中で電車に乗ったんだっけ。」 昨日の夜、笹原と喧嘩をした荻上は、そのまま飛び出し、 気付けばここにいた。 先ほどまで電車で寝てたためか、記憶が定かでない。 喧嘩の原因ですら、彼女には思い出せなかった。 「・・・電話・・・。うわ・・・。」 物凄い数の着信履歴。全て笹原だった。 「今日は・・・仕事だって言ってたな・・・。」 段々思い出してきた。 ・・・最近構ってもらえなかった私がわがままを言ったのだ。 笹原さんは明日も早いというのに。 ・・・でも・・・あんな言い方ひどいと思う・・・。 ...

  • 指 【投稿日 2006/03/11】 カテゴリー-笹荻 管理人注 前にあったSSとタイトルがかぶってしまったため、管理のため      違うのをつけさせていただきました。何かあればメールください。 笹原と荻上の交際は順調に進んでいる。 今日は荻上の部屋で「笹斑」の鑑賞会だ。 「う~ん、相変わらずすごいねえ」 「そ、そうですか?」 「だって、このシーンなんか…あれ、これ何?」 原稿に挟まった一枚のメモ用紙。 片方は見慣れた強気笹原だが、もう片方は…女性? 大きくてきつい目。小さい体。凹凸少なめ。収まりの悪い髪の毛。 これって… 「あ!!」 荻上が慌てる。 「見ないで下さい見ないで下さい見ないでー!!」 「いてっ」 大慌てで奪い取る。握りつぶしてくずかごへ捨てる。 振り返ると笹原が自身の指先を見ている。血がにじんでいる。奪っ...
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