エルナーゲリテーンの戦い
Zaslaie Elnaageliteen
年月日:1689年~1693年
場所:惑星エルナーゲリテーン
結果:ジエール軍の勝利
交戦勢力
同盟軍 連合軍
ジエール帝国連邦
ロフィルナ連邦共同体
サーヴァリア王国連邦
指導者・指揮官
同盟軍 連合軍
オンスィオンス・セヴトラ・オンシェー(ジエール)
イリューン・ゾラ・プラゴード(ジエール)
ラリック・ヴィ・レメラトール(ロフィルナ)
ゼトス・ガーラルド(ロフィルナ)
カルヴァルナ・ツェブリェット
スジャリェ・ビェドリオン
ヤヘラーゲ・スライティオン
戦力
同盟軍 連合軍
ジエール帝国連邦
歩兵40万
機兵3000機
ロフィルナ連邦共同体
歩兵60万
サーヴァリア王国連邦
歩兵120万
機兵4000機
損害
同盟軍 連合軍
ジエール帝国連邦
死者18万(うち病死者9万)
ジエール民間人
死者数不明
ロフィルナ連邦共同体
死者29万(うち病死者3万)
サーヴァリア王国連邦]
死者80万(うち病死者4万)


 エルナー・ゲリテーンの戦い(帝連語Zaslaie Elnaageliteen)とはジエール・サーヴァリア戦争中、惑星エルナーゲリテーンで発生した戦闘である。
 ジエール・サーヴァリア戦争で最も激烈な地上戦が繰り広げられた戦いであり、その死者数は参加戦力のほぼ半数以上というすさまじいものだった。

エルナーゲリテーンの戦い

エルナーゲリテーン宙域の戦い

 ジエールは事前にヴァルエルク共和国艦隊が惑星ヴェオン・レギトに向け出港しているという情報を察知していた。ヴェオン・レギトにはヴェオン・レギトの核があり、ジエールの情報技術の中心地であった。
 ブレストイェユナ提督は戦力を分散させず、十分な戦力をヴェオン・レギト宙域に向かわせた。
 そのため、エルナーゲリテーン宙域では大規模な戦闘が発生せず、局地的な戦闘の後、サーヴァリア陸軍の上陸を許してしまった。

エルナーゲリテーン地上戦

 惑星エルナーゲリテーンは惑星のほとんどがジャングルである。資源惑星として開発が進められていたが、原住民はジエールの啓蒙を受け入れておらず、元の暮らしを続けていた。
 ジエール・ロフィルナ同盟軍は資源掘削地帯に守備隊を配置、サーヴァリア陸軍を迎え撃った。
 ヴェオン・レギト宙域の戦いに艦隊戦力を割いたジエール軍であったが、その戦いに勝利した後、エルナーゲリテーン宙域の制宙権を取り返すつもりでいた。
 序盤は地形的に優位な条件下でジエール・ロフィルナ同盟軍は善戦を続けた。しかしミヨウト防衛線が発生し、ジエール艦隊がほぼ壊滅したため、制宙権を取り返すことはできなくなった。さらに大規模な通信妨害を受け、転送装置も機能せず、エルナーゲリテーン守備隊は次第に物資不足に苦しむようになったのである。

カジャラベールウィルスの発見

 ジエール軍は、サーヴァリア人が殺傷した原生生物から殺傷性の高いウィルスを発見。それを本国に報告した。

エルナーゲリテーン撤退戦

 惑星エルナーゲリテーンに対する安定的な物資の輸出が困難となったジエール軍は、エルナーゲリテーンからの撤退を決定した。
 この際、カジャラベール計画がすでに発動され、計画続行のために最低でも14万の残存戦力が戦闘を継続する必要があるとされた。表向きは、連合軍を消耗させるという目的で、大規模なゲリラ戦を行うため残存戦力が必要と発表された。
 イリューン将軍は自ら原住民保護という名目で残存戦力の指揮を名乗り出た。また、ロフィルナ義勇軍のラリック将軍も「ジエール陸軍の本領であるゲリラ戦をこの目で記録し、本国のドクトリン研究に生かしたい」とし、強力を打診した。実際、この後作られたラリック将軍の手記はロフィルナ陸軍のゲリラ戦術に大きな影響を与えたとされている。
 結果、エルナーゲリテーンにはイリューン将軍率いるジエール軍が7万人、ラリック将軍率いるロフィルナ義勇軍が8万人が残ることとなった。
 撤退作戦発動時、ほぼ壊滅状態のジエール・天嶺艦隊はニーネン宙軍と協働し、エルナーゲリテーン宙域に戦力を集中。一時的に制宙権を奪取した。その際に、残存の同盟軍15万を残し撤退に成功、再開を約束した。

エルナーゲリテーン殲滅戦

 同惑星には原住民が作った洞窟型住居が多数存在しており、ゲリラ戦に最適であった。現地の原住民からも義勇軍が2万人編成され、北のアルガラナ山脈と南のハバラ山に通信拠点を移設して立てこもり、戦闘を継続した。
 武器弾薬電力すべて尽きた同盟軍であったが、原住民と共に地の利を生かし、アナログ戦力でサーヴァリア軍を疲弊させた。
 3年間にも及ぶゲリラ戦期間中、ジエール・ロフィルナ同盟軍間のピジン言語、エミュルナ語が誕生している。

カジャラベール作戦

 本土の上級軍部会議ではカジャラベールウィルスを使用した作戦が考案された。作戦内容は現地軍のイリューン将軍にのみ伝えられていた。
〇作戦内容
 現地軍がサーヴァリア軍基地に奇襲攻撃を仕掛け、通信妨害装置を停止。
 ジエール軍内の物資輸送用小型ワームホールを起動し、カジャラベールウィルスと現地の作戦部隊用のワクチンを輸送する。 カジャラベールウィルスを原生生物に感染させ、サーヴァリア軍拠点に誘導する。また、サーヴァリア軍捕虜がいれば、それに感染させ、不自然なく逃亡させる。
 イリューン将軍はワクチンが作戦部隊用しかないことに激怒したが、まだ大量生産ができていないと説明を受けた。作戦部隊以外はなるべく山や洞窟に籠り、耐えるよう指示された。

カジャラベール作戦実行

 通信妨害突破のための奇襲作戦は、貴重な戦力である3000人を失ったが、成功した。輸送用小型ワームホールが起動し、本国から、物資が支給された。
 7万まで減少していた現地軍であるが、シンテーア料理風、ロフィルナ料理風の軍用食料、酒が支給された。その晩は皆泣いて喜んだと現地軍の手記に記されている。ちなみに、イリューン将軍が一番喜んだ支給品は避妊薬だった。
 イリューン将軍は12人のカジャラベール作戦部隊を編成した。彼らは作戦内容を知らされ、自分たちにのみワクチンが支給されることに心底喜んだ。
 「ワクチンは二種類。順に使用しなければ効力を発揮しない。1つは注射。作戦作業前に使用し、注射器はすぐ返還せよ。二つ目は錠剤。こちらは未感染者に対する副作用が強い。必ず発症を確認してから使用せよ。」イリューン将軍は本土からの支持をそのまま伝えた。彼らはそれを信じ、すぐ1つ目のワクチンを使用した。

 作戦部隊は、別動隊として、山の部隊から離れ、別の洞窟で作戦を実行した。サーヴァリア軍がよく捕まえて食していた原生生物カジャールにウィルスを注射した。
 別動隊は、軍に嫌気がさしたというていで、脱走したことにされており、サーヴァリア軍の捕虜も2名連れていた。サーヴァリア軍捕虜2名にはウィルスを注射したうえで、彼らがより自然に脱走するように性的暴行も加えられた。作戦部隊は、サーヴァリア軍基地付近に原生生物を離し、またサーヴァリア兵捕虜も脱走させた。
 その後、観察任務に就いた彼らであったが、ウィルスに感染していた。1つ目のウィルスがカジャラベールウィルスであったからである。症状が出始めた彼らは安心して、2つ目の錠剤ワクチンを使用した。だがそれは自殺用の毒薬であった。 

エルナーゲリテーン奪還

 カジャラベールウィルスが惑星エルナーゲリテーン内に蔓延した。同惑星は連合軍により封鎖されたが、時すでに遅しと一部はサーヴァリアやヴァルエルク軍を伝って、他の惑星に拡大しつつあった。
 エルナーゲリテーンは資源惑星であり、奪還しなければならなかった。同盟軍は艦隊をエルナーゲリテーンに派遣し、同惑星を奪還した。連合軍はウィルスの蔓延した同惑星を破棄したに等しく、戦闘は小規模なものであった。
 洞窟に籠っていた部隊もウィルスに感染した動物を食しており、感染が拡大していた。ジエール軍は厳重な検疫の元、未感染者を帰還させた。一方で感染者は同惑星に放置し、自国のカジャラベールウィルスの被害を強調した。

関連項目