*文明開華葵座異聞録 販売:フリュー 開発:HuneX [[公式サイト>>http://www.cs.furyu.jp/aoi/about/index.html]] #amazon(B004LVO4EM,image) *製品概要 | タイトル | 文明開華葵座異聞録 | | ジャンル | 女性向け恋愛AVG | | 対応機種 | PSP| | 定価 | 5,800円(税込み6,090円) | | 発売日 | 2011年8月18日 | *選評 [[選評1>http://www21.atwiki.jp/girls_games/pages/73.html#id_41b3f1a4]] [[選評2>http://www21.atwiki.jp/girls_games/pages/73.html#id_028a61ea]] [[選評3>http://www21.atwiki.jp/girls_games/pages/73.html#id_2c409f8b]] ***選評1 >システムは快適、口パクも合っているし、スキップ早い、システムを起動する事にキャラが逐一しゃべってくれるのは >声優で押しているゲームだけあると思う >立ち絵もバリエーションがあり、全身立ち絵と奥行もあり、画面の展開は楽しい >システムに関しては特に言うことはない > >だがそれを全て駄目にするシナリオ > >主人公は実家の神社の納屋にある鏡に吸い込まれて突然明治時代の旅一座葵座へタイムスリップするのだがその >一座で大事にされている家紋が擬人化したものとして主人公は葵座に置いてもらうことになり突然の個別ルートへと入る >タイムスリップしてわけの分からないうちに家紋の擬人化として一方的な説明を受け、あぁ、きっとこれから葵座の >みんなと仲良くなる過程が描かれるのかと思いきや >ここでシナリオがごっそり抜けている > >個別シナリオに入ったとたんに明治の衣装に身をくるみ、葵座の一員としてその身を置いている、タイムスリップした >主人公の不安などがほぼ描かれることなく、え?あのあとどうなったの?という困惑のままプレーヤーは完全初めから >置いてけぼりをくらう >共通ルートをもう少し付け足してプレーヤーを葵座の世界観に引き込もうという配慮は皆無 > >主人公 >個人的に驚いたのが水戸黄門を狙っていたのだろうか >寿 鬼格(ことぶき きかく)というキャラクターを、年上であるのに呼びにくいといって > >カクさん > >と呼び出す主人公、もはやこのあだ名原型を留めていないような気がしたのだが >このネーミングセンスには非常に恐れ入った >剣助はスケさんといい、普通の名前で読んでくれ…とゲームの前で主人公の訳の分からないあだ名付けに涙したのは >初めてだった >他にもハッチなど冗談かと思うようなネーミングセンスは物語の端々にでてくる主人公の強烈なオヤジギャグにも >起因するものがある >元からそういったキャラなのかわからないが、シリアスなシーンであろうが話の内容にギャグをほりこんでくることが >しばしば >迷子になっている子どもの目の前で > >「迷子のなったらオーマイ、ゴット」 > >などのギャグは当たり前、しかも明治時代では通じないネタ多数 >一応選択肢で回避はできるものの主人公がこういったシーンでくだらないことを思いついているということ自体が苦痛 >しかし、一番こういった親父ギャグを嫌う層が多いのが乙女ゲーユーザーということに制作の過程で気付かなかった >のか?で完全に滑っている > >水戸黄門の雰囲気を取り入れたかったのか巡業中に裏家紋に取り付かれた人々を成敗するのだが、攻略キャラが武器に >なるという逆擬人化の変身シーンがあるのだが(そしてその武器は主人公しか扱えないというマンセー扱い) >その変身シーンで > >家紋家紋! > >が全キャラ共通してキメ台詞としてある >主人公の親父ギャグ設定も相まってか家紋Comon!にしか聞こえない >個人的にこれは馬鹿らしくて笑えた >大筋のシナリオも印象に残るほどではないのに、それはどの攻略キャラでも変わることがなくその時にどのキャラと >関わるか程度の変化で個別シナリオにした意味があるのか不明、しかも個別シナリオのせいで読んだことある文章が >既読扱いにならず周回プレイでイライラ > >KY主人公に惚れていく攻略キャラたちの恋愛過程もおざなりすぎる >とあるキャラは3~12月という長い期間の個別ルートの割に3月で主人公にか髪飾りを買って > >「貴方を見ていたらつい、髪を梳いてみたくなってしまった」 > >堅物なキャラかと思いきや唐突すぎる恋愛イベントにアボン >ごっそりあるべきの共通シナリオが抜けており過程がないので萌えるに萌えれない >ほぼ全キャラといっていいほど重要なキスシーンが主人公の意思がない強引なもの >突然好きになって突然キスでほぼ合意の上のものはないので >え?えええ?という唐突感は半端じゃない、とあるキャラは突然恋人同士になってキス >とにかくキスキス強引なキスが目立った、個人的にこの展開が好きではないからか非常に気になった >個別シナリオにした意味があったのか?声優、時代設定といい題材がシナリオとKYな主人公で全て台無しになっていると思う >もう二度とこのゲームを起動することはないと思う ***選評2 >・主人公が親父ギャグ連発・ギャグの精度が低い >・個別なのに共通やってるのと変わらない金太郎飴、でも既読スキップはできない >・恋愛過程がぬけている上に金太郎飴・キャラ設定以外の差異なし >・全キャラ一方的にキス(結婚前の男女が並んで歩くだけでも大変な時代なのに) >・意思も設定もまえぶれもなく勝手に両思い >・親父ギャグは選択肢で各キャラ各章ごとに出て飛ばすことはできるが笑えないほど緊張感のあるシーンでもおかまいなしでドン引き >・選択肢だけでなく会話の中にも容赦なく出る >・親父ギャグと家紋カモンの変身シーンを排除したらシナリオ2割くらい削減される勢い >・立ち絵は公式サイトの立ち絵をそのまま流用、縮小しすぎて潰れてる >・スチルは強引キスも合意キスもなぜか同じスチルの使いまわし >・その他入浴シーン、夜這いシーン等同じ行動をするときは以下同文 >・スチルは各キャラ10枚+コンプ絵含め全員用の使いまわし10枚 >・スチルは基本的に使いまわしなのでシーンと合っていないこともままある。さらに背景を変える手間すらかけていない手抜き >・話が薄いため、どうでもいいとこでスチルが出るキャラもいる。しかもあんまり綺麗でも構図もよくなくて誰得?なスチルだらけのキャラもいて不憫。だったらキススチルや抱擁スチル使い回さなければいいのに > >以下の回収されない伏線がいっぱい >FDのために温存したにしても脈絡なさすぎ >・双葉葵や神器はどんな経緯で誰の手によって生み出された物だったのか >・双葉葵が壊れた後は神器はどうなったのか >・神器を祀っている一族の者は、どうしてそれらを身体に宿す事が出来て変身することが出来るのか >・どうして数ある神器の中でケンスケだけが人型になれたのか >・ヨウスケが主人公の家に七年前から同居している理由 >・モニの担当声優は誰なのか >・女形と謳っておきながらリンの女形姿のスチルが無いのは何故なのか >・伏線は100%回収せずとも、ヒント置いてあってプレイヤーが想像出来るならいいけど、葵座では伏線ってレベルじゃなく大事な所ごっそり抜け落ちている >・伏線どころか基本設定が5人+隠しの6人に分散されていて、6人コンプして初めて基本設定がわかるという有り様。コンプするまで意味のわからない設定が多すぎてプレイヤー置いてけぼり > >スチル差分について >・表情差分は各キャラに1枚あるかないか(6人中3人かな?差分あるの)表情どころか、ほぼわからないぐらい色味が変化するだけのキャラもいてほんと不憫で仕方ない >・何度も何度も入浴シーンがあるのにスチル1枚で使いまわしとか、宴会のシーンで刺身だのあんみつだの言ってるのに(お好み焼きパーティーやったときのスチル使いまわしてるため)テーブルの上はお好み焼きオンリー >・使いまわすこと前提にスチルが描かれているから微妙なのが多いんだこれが >・満足な背景差分も表情差分も用意しないとか手抜き感がありありと感じられる > >戦闘シーン・舞台シーン >・全キャラどころか全ルート金太郎飴な戦闘シーン。いわゆる子供向け戦隊もの(ゴレンジャーとか古い?)の変身シーン。毎回同じでしょ?あれといっしょ。戦闘シーンもゴレンジャーとか仮面ライダーみたいだった >・舞台劇も全キャラ全ルートでスチル使いまわし >・白波五人男 1枚 >・殺陣?みたいなの 1枚 >・八百屋お七 1枚 >・竹取物語 1枚 >どのルートでもセリフさらっと流れて終わるだけ >しかもほとんどが微妙スチル…ヒロイン可愛くない、攻略対象モブっぽい > >無駄に神がかり的な操作性 >・クイックセーブもクイックロードもいくつか方法があって、その方法も説明書なしでもみつけやすかった >・キー操作に関しては自分で設定を選べる。A~Hまで8種類の中からボタン設定を選べ至れり尽くせり >・設定、操作、音声、音響、文字に関しては完璧すぎるほど完璧 >・どうしてここまで操作性が高いのにシナリオとのバランスがとれていないのか謎。プレイする上で全く生かされないことがまたストレスの元 ***選評3 >文明開華 葵座異聞録 > >プロローグのシーンで「蔵でクラクラしちゃった~」と言い出す主人公に戸惑ったプレイヤーもきっと多いことだろう。 >そのクラクラしちゃった蔵にある鏡の力で女子高生である主人公が何故か明治時代へタイムスリップしてしまう >ことから物語は始まる。 >タイムスリップ先で主人公は旅の一座「葵座」と出会う。 >わずかな会話から主人公が未来から来たと察する葵座一同は家紋(御神体的なモノ?)が人になったのが主人公だと >いうよくわからない理屈であっさりと主人公を迎え入れる。 >戸惑う主人公、戸惑うプレイヤー、お構いなしにゲームは個別ルート選択画面へと進む。 > >以下、剣助ルートの第一月目を紹介しよう。 >明治時代にタイムスリップしてしまった主人公の戸惑いや苦労、葵座の素姓、メンバーの自己紹介、家紋とは何なのか、 >といったことは特に描かれることなく、主人公の明治時代生活はスタートしていた。 >主人公が剣助をどう呼ぶか決めるシーンがあるのだが、主人公が決めた呼び名は「スケさん」。 >後に、他のメンバーに「カクさん」「ハッチ」という命名もすることとなる。 >これらの微妙な呼び名はプレイヤーの萌えを阻害するのではないかと製作サイドは思わなかったのだろうか。 > >どうやら葵座には裏家紋なるものを成敗する役目があるらしく、よくわからないままに裏家紋退治に駆り出される >ことになる主人公。 >その打ち合わせの場で、主人公が突如何かを閃く。 >「今だ!」の選択肢を選ぶと >「合気道だけに、あー、いきどおりー」 >とダジャレを放つ。なぜダジャレ?不安を覚えたプレイヤーも多いことだろう。 >その不安は的中する。主人公のダジャレは全編にわたってついてまわることになる。 > >葵座の面々は「家紋」「神器」といった特殊能力を持つ。 >裏家紋退治での超常能力バトルを想像し期待は膨らむ。いざ、戦闘になると > >攻略対象キャラが刀になった。 > >衝撃であった。 >公式サイトを見るくらいしか予習をしていなかった私が悪いのであろうが、衝撃であった。 >攻略対象キャラの立ち絵が刀に変わった瞬間の衝撃を私は忘れない。 >葵座の面々は家紋の力で神器と呼ばれる武器に変身できるらしい。 >そもそも剣助は腰に刀をさげていたのに使うことはないのだろうかと疑問に感じつつも、主人公は刀(剣助)と >使いこなし裏家紋を鎮め一件落着。 > >以上が最初の一ヶ月である。 >四月から十二月まであり、基本的に裏家紋絡みの事件が起こって解決という流れだ。 >攻略対象ごとに最初から個別ルートだが、起こる事件、サブキャラとの会話などが同じなため、いわゆる金太郎飴な >印象を受ける。 >だが安心してほしい。主人公のダジャレはルートごとに変わる。 > >心惹かれる女性も多いだろう明治時代という時代設定、トリップモノのお約束を踏まえた残留エンドと帰還エンドが >あり、使い回しが多い(せめてキスシーンのスチルは使い回さないで欲しかった)がイベントCGは奇麗、システム面は >全く問題なく快適にプレイできる。 >ただただ残念なのはシナリオ。 >唐突にキスしてくるなどの過程すっ飛ばしの恋愛イベント、頻出する主人公のダジャレに耐えつつ、基本情報が >明かされないままのシナリオを読み進めていかなければならない。さらに金太郎飴シナリオがプレイヤーの気力を奪う。 >これがクソゲーたる所以である。 > >参考までに登場したダジャレを挙げておきます。 >「犬ってワンダフル」 >「妖怪に用かい!」 >「宴会行かんでええんかい?」 >「紅葉に行こうよう」 >「支度をしたく思います」 >「酒は避けます」他多数