第28話:翼は永遠に

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#contents ---- *サブタイトル -「翼」という単語が入っており、『鳥人戦隊ジェットマン』を思わせるような形式になっている。 --『ジェットマン』のサブタイトルは、第34話まで文字数を5文字以内にしていた。 ---『ジェットマン』第1話のサブタイトルは「戦士を探せ」、第34話のサブタイトルは「裏切りの竜」、第35話のサブタイトルは「鳩がくれた戦う勇気」である。 ---『ジェットマン』第32話のサブタイトルは「翼よ!再び」であり、この話は半ば空中分解状態となってしまったジェットマンが再び集結し、戦いへの決意を新たにするという、中盤の重要なエピソードであった。 ---尚、サブタイトルを5文字以内にしていた理由は、新聞のラテ欄に文字数制限があるためである。1991年当時の場合、与えられたスペースに正式なサブタイトルを記載するためには5文字以内にする必要があった。35話以降は最大9文字になっているが、これはメインタイトルを『鳥人戦隊ジェットマン』から『ジェットマン』に省略して4文字分スペースを増やしたため。 ----ちなみに文字数制限を超えた場合、新聞各社が独自にラテ欄掲載用のサブタイトルを付けることとなる。近年はラテ欄に正式なサブタイトルを掲載できなくとも構わないという方針になっているようで、文字数の多いサブタイトルが増えている。 ---- *golden gate(ゴールデンゲート) -『ジェットマン』本編には、凱の行き付けの店として同じ店名のジャズバーが何度か登場している。 --冒頭のシーンで凱の背後に「golden gate」のネオン看板が掲げられており、店名の下に翼のような模様があしらわれていることが確認できるが、ラストシーンでそのネオン看板がアップになり、店名の下に浮かんでいるのが小さな「Heaven」の文字と天使の輪を浮かべだ翼の模様である(凱が酒を飲んでいたのは『ジェットマン』に登場した「golden gate」ではなく天国であった)ことが明かされる。 -最後に出てきた酒瓶は、「HEAVEN SKY」(天国の空)。 ---- *賞金稼ぎキアイドー -数々の賞金首を倒してきた凄腕の賞金稼ぎ。 --なお、賞金稼ぎという設定は、元々、『ジェットマン』準備稿段階の結城凱の職業。 ---- *鎧の口ずさんだ歌 -歩きながらジェットマンの手がかりを探していたマーベラスが、ジョーのモバイレーツが持ち去られたことを知らせるルカからの電話を受けた際、先を歩いている鎧が「鳥人戦隊ジェットマン(『ジェットマン』OP)」のサビ部分を口ずさんでいる。 ---- *ゴーカイイエローの台詞 -「罰金!」 --[[前話>第27話:いつもより豪快なチェンジ]]の「変なところを触ったら罰金」というルールはまだ続いているらしく、抱き付いてきたゴーカイシルバーに肘打ちを食らわせ罰金を宣告している。 ---- *結城凱の墓標 -凱の墓標には、ジェットマンのエンブレムと「Black wing sleeping here forever(黒き翼ここに永遠に眠る)」という文字が刻まれている。 **供えられていた品々 -マッカラン --イギリス(スコットランド)のマッカラン蒸留所で製造されているスコッチ・ウイスキー。凱は『ジェットマン』本編でマッカランのストレートを愛飲していた。 -「WILD HAWK」という銘柄の煙草 -並べて手向けられた2つの花束 --片方は赤い花、もう片方は白い花をメインに纏められている。 -カップ麺・陽気なアコちゃん --『ジェットマン』第10話にて登場したカップ麺。 ---ブルースワロー・早坂アコに片思いするアコの先輩・龍田が開発したもので、パッケージにはアコをモチーフにしたイラストが描かれている。お湯を注いで1分で完成する手軽さや10円という価格設定から大ヒットしたが、実は龍田はジェットマンの敵組織・次元戦団バイラムに利用されており、このカップ麺を食べた者は1分も待っていられないほどせっかちになってしまうという秘密があった。 ----CMソングはブラックコンドル/結城凱演じる若松俊秀が作詞したもので、コーラスはホワイトスワン/鹿鳴館香役の岸田里佳とブルースワロー/早坂アコ役の内田さゆりが担当し、間接的に縁のある供え物になっているる ----カップ麺のパッケージイラストは竹本昇が担当。 過去にも『ターボレンジャー』40話などでイラストを手がけている。 ---上記したように、『ジェットマン』本編に登場した「陽気なアコちゃん」は世界を混乱させる危険な代物なのだが、『轟轟戦隊ボウケンジャー』や今回の話に登場してる事から普通のカップ麺として再発売された模様。 -野菜 --『ジェットマン』において、野菜と最も関係のある人物はイエローオウル・大石雷太である。 ---雷太は自然をこよなく愛する農村青年であり、今回鎧が語ったジェットマンについての情報によれば、現在はネットで無農薬野菜を販売する会社の社長になっているという。 ---- *登場したレジェンド **結城 凱(ゆうき がい) -鳥人戦隊ジェットマンのブラックコンドル。 --人間のパワーを高める「バードニックウェーブ」を偶然浴びたことからジェットマンのメンバーとなったが、酒と煙草を嗜んだり、賭け事(イカサマも得意)やオートバイの運転、サックスの演奏、そして女の子と遊ぶことを趣味とする、いわゆる不良気質の「遊び人」。しかし、ジェットマンとしての使命よりも仲間の人としての幸せを優先させることがあるなど、一匹狼らしい誇りと優しさの持ち主でもある。『ジェットマン』第11話で暴かれた内側の性格は「真面目で寂しがり屋のよい子」。 --ジェットマンの中で唯一の軍人出身であったレッドホーク・天堂竜とは、戦いに対する考えや後述のホワイトスワン・鹿鳴館香を巡る事情から対立することが多かったが、彼のことを心の底では認めており、自分以外の者に竜をけなされるのを嫌うほど信頼していた。バイラムとの激しい戦いを経てその絆はより強固なものとなり、竜が不在の際にはジェットマンの指揮を執るなど、実質的なサブリーダーとして活躍した。 ---同話でマーベラスと殴り合いになった際に、自分の知っているレッドのパンチには魂が篭っていたと語っており、今でも天堂竜の事を認めている。 --香に思いを寄せており、バイラムに洗脳された元恋人・藍リエ(マリア)を忘れられない竜に対し片思いを続ける彼女を振り向かせようとアプローチを続け、『ジェットマン』第31話でついに恋人同士になるが、名門財閥のお嬢様である香との生き方の違いを埋められず、破局してしまう。 ---『ジェットマン』最終話では、バイラムとの最終決戦から3年後、竜と香の結婚式に向かう途中に立ち寄った花屋で引ったくりを目撃して捕まえたものの、逆上した犯人に刺されてしまう。その傷を隠して結婚式を訪れるが、教会前のベンチで竜たちの幸せそうな様子を見守りながら力尽きる(後にオマージュとしてこのシーンが『機界戦隊ゼンカイジャー』第18カイ!で再現された)。 ---この時の引ったくり犯を演じたのが、ブラックコンドルのスーツアクターである大藤直樹であり、同話のブラックコンドルのスーツアクターも担当している。 ----特撮系雑誌の記事などでは、凱について上記の時点で死亡したものとして扱われることが多かったものの、『ジェットマン』本編(及び関連する公式資料)ではあくまで凱の生死については曖昧にされており、『東映テレビヒーロー図鑑Vol.2 鳥人戦隊ジェットマン』に収録された後日談(後に『ジェットマン』のDVD第5巻に再録)において、「竜と香の間に生まれた息子が『凱』と名付けられた」と、凱の死をほのめかす情報が語られるのみであった。 -----今回の話はあくまで『海賊版』であるため、凱が『ジェットマン』最終話で死亡していたことを即座に確定させるものではない。ただ、当時の脚本家が書いた作品と考えると、限りなく公式に近いとも考えられる。 -----また、凱役の若松も雑誌のインタビューで、オファーがあった時「まさか、と思いました。だって凱はもう死んでるんだから」と述べている。 -当初、凱を演じる若松は『ジェットマン』最終話の結末を大切にしたいという思いから『ゴーカイジャー』に出演するつもりはなく、脚本家の井上から「脚本を書くことになったがお前が出ないなら俺も書かない」「あくまで『ゴーカイジャー』であってそれで凱のその後を決めつけるわけではない」と熱烈なラブコールを受けたことで出演を決意したと語っている。 --ちなみに、[[第9話>第9話:獅子、走る]]でゴーカイジャーがジェットマンに豪快チェンジした際には、「ジェットマンが道具として使われているように見える」という旨の苦言を呈していた。 --メインライターの井上敏樹は前後の作品ではサブライターを担当していたが、同作が30周年を迎えた後に、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のメインライターを担当。 ---ドンブラザーズの怪人は、アナザーライダーの戦隊版ともいうべき存在であるヒトツ鬼が登場している。 ***外見 -ジェットマンのメンバーは、右手首に付けたブレスレット・クロスチェンジャーを使って変身するが、死者であるためかレジェンド大戦の後にも関わらず変身能力は失っていないようで、変身の際には右手首にクロスチェンジャーが現れた。 ***言動 -「触るんじゃねぇ! 俺は納豆と男が大嫌いなんだ!」 --『ジェットマン』第2話で、ジェットマンに勧誘される前の凱が賭場で女性を口説き外へ連れ出した際、イカサマを見咎めて店の裏に連行しようとした店員に対して全く同じ台詞を口にし、殴り飛ばしている。 ---この際、殴られた店員が異様な吹き飛び方をしたことから、凱は自分が不思議な光(バードニックウェーブ)の影響によって超人的な力を手に入れていることに気付いた。 --台詞の通り、凱が嫌っているものだが、上記のように男性である竜を信頼していた辺り、男に関しては完全に嫌いではない模様。 -「何も言うな。ケツが痒くなるからな」 --『ジェットマン』第2話でジェットマンに勧誘された凱は、地球を守るための戦いに参加するよう促す竜を「いい子ぶりっ子しやがって。おケツが痒いぜ」と一蹴している。 -「綺麗な空だ。目に沁みやがる……」「分かってるな? お前らが守る番だよ、あの空を」 --『ジェットマン』最終話において、傷を隠して結婚式を訪れた凱と竜の会話から。 ---「空が目に沁みやがる……綺麗な空だ……(凱)」「あぁ……俺たちが守った空だ(竜)」 ---- *豪快チェンジ -今回、変身した戦隊は「メンバーが男性3人と女性2人」、「正式な形でない6人目の戦士が登場した」という共通点がある。 -キアイドーと初対戦した際に豪快チェンジしたバイオマンとマスクマンの2戦隊は、どちらも変身者の精神状態が技の威力に影響を及ぼすという特徴があり、マーベラスの精神が不安定になっている状況では全力を出せない戦隊であった。 **超電子バイオマン -バイオマンの必殺技・スーパーエレクトロンには強靭な体力と精神力が必要とされている。 -初代イエローフォー・小泉ミカは『超電子バイオマン』第10話でバイオキラーガンの攻撃を受け続け殉職しており、彼女の死は『ジェットマン』最終回における凱と同様、衝撃的な戦士の最期として語り継がれている(『機界戦隊ゼンカイジャー』第45カイ!にもイエローフォーが登場した)。 --これは、『バイオマン』第7話~第10話のアフレコが行われる直前に、ミカを演じた矢島由紀が突然失踪し、降板扱いになったため。急な降板であったことから、第7話~第10話は撮影済みの映像を編集した上で「ミカが戦死し、イエローフォーの姿のまま弔われる」というシーンを追加し、声優の田中真弓が代役としてアフレコを行った。その後、第11話からは田中澄子が二代目イエローフォー・矢吹ジュンを演じた。 -バイオマンのスーツカラーに黒は使われなかったが、第36話では6人目のバイオマンと思われた山守正太が敵組織・新帝国ギアの手で変身させられたマグネ戦士の色に黒が使用された(正太自身は第35話に登場)。このマグネ戦士は「6人目の戦士」の原型ともいうべきキャラクターだった。 --山守正太を演じた黒崎輝は『バイオマン』でファラを演じた飛鳥裕子とは『バイオマン』での共演が元で交際するようになり結婚した。 --黒崎輝は『バイオマン』の翌年に始まった『巨獣特捜ジャスピオン』でジャスピオン=強化ジャスピオンを演じた。 **光戦隊マスクマン -マスクマンは身体に眠る神秘の力・オーラパワーを駆使して闘う戦士であり、2号ロボ・ギャラクシーロボまで座禅を組む姿が登場するなど、強いオーラパワーを引き出すために精神集中が必要であることが描写されていた。 -『光戦隊マスクマン』では、『ジェットマン』以前に「レッドと敵幹部の恋愛」が物語の軸として描かれており、レッドマスク・タケルと敵組織・地底帝国チューブの姫・イアル(美緒)は恋人同士だった。 --『激走戦隊カーレンジャー』でも「レッドと敵幹部の恋愛」が物語に大きく絡んでいるが、『マスクマン』や『ジェットマン』での恋物語が重苦しい終局だったのに対し『カーレンジャー』での恋物語は明るい終局(そもそも『カーレンジャー』の物語は全体的にコメディタッチで描かれている)だったため、今回はカーレンジャーに豪快チェンジしていない。 -豪快チェンジ直後、5人がそれぞれ違う形に両手を組んでいるが、これは「九字護身法」という呪術の印を結ぶ動作であり、『マスクマン』本編でもOP映像や変身バンクなどでマスクマンのメンバーがそれぞれ印を結んでいた。 --九字護身法には、「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」という「九字」の呪文に対応した9種類の印があり、マスクマンのメンバーが使用している印はレッドマスク・タケルが「在」、ブラックマスク・ケンタが「陣」、ブルーマスク・アキラが「列」、イエローマスク・ハルカが「闘」、ピンクマスク・モモコが「臨」である。 -前述の『バイオマン』同様に試験的に6人目の戦士が描かれ、第39話に飛鳥リョオが変身するX1マスクが登場した。 --その話の脚本を担当したのは今回の脚本を担当した井上敏樹。 **鳥人戦隊ジェットマン -変身シーンでのワイヤーフレームの演出は再現されたが、BGMは再現されていない。 -アニメ・特撮誌「B-CLUB」に連載された本編の後日談となる漫画『鳥人戦隊ジェットマン 時を駆けて』においてジェフリィ・剣崎が変身するグリーンイーグルがブラックコンドルの後任として登場した。 --本作『ゴーカイジャー』の[[第17話>第17話:凄い銀色の男]]においても鎧の想像内ではあるが6人目の戦士である鎧が、ブラックコンドルも担当しているハカセの代わりに初期メンバー5人の位置にいた。 -グリーンイーグル以外にも原典において、ディメンシア戦士のダンが変身した鳥人ダンや、サイボーグチームのネオジェットマンがゲストで登場した。 *登場した技・用語等 **バイオエレクトロン -『バイオマン』で中盤までバイオマンが使用していた複数の必殺技の総称。 --バイオマンのマスクに搭載された超電子頭脳が敵戦力を分析し、一番有効と思われる技を提示してくれる仕組みになっている。『バイオマン』本編で使用された技は全部で8種類。 ***サーカスループ -バイオエレクトロンの1つであり、5人が空中回転しながら接近して一斉にキックする技。 **スーパーエレクトロン -『バイオマン』の終盤におけるバイオマンの必殺技で、バイオエレクトロンの1つである「バイオスーパーエレクトロン」の強化系。 --空中で円陣を組み、超電子頭脳から放たれる5人のバイオ粒子を結集したあと、自らの体を砲身にしてエネルギー弾として発射する技。 --前述のように、体力と精神力が必要とされる技である。 **メディテーション -『マスクマン』に登場した、マスクマンが使用する技。 --各自が前述の「九字護身法」の印を結び精神を集中することで、身体に眠るオーラパワーを引き出す。衝撃波を発したりバリアを張る、その場で浮遊する、他人にそのエネルギーを分け与えるなど、引き出されたオーラパワーには様々な使用方法がある。 ---今回はビームを発射して攻撃している。 **等身大・ジェットフェニックス(正式名称不明) -ゴーカイジャーの5人が豪快チェンジしたジェットマンが巨大な火の鳥となって突撃する鳥人必殺技。 --『ジェットマン』第50話では最後の敵である裏次元伯爵ラディゲの等身大形態を倒す際に、ジェットマンの5人が似たような技を使用している。 --『ジェットマン』に登場する戦闘機型巨大マシン・イカロスハーケン(ジェットマンの1号ロボ・ジェットイカロスを構成するジェットマシンのもう1つの合体パターン)には、火の鳥となって突撃する「ジェットフェニックス」という必殺技があり、それを等身大で再現したものである。 ---- *大いなる力 **意志の力 -凱が語ったジェットマンの大いなる力。 --自分の壁を打ち破り、死すらも乗り越える強固な意志の力こそジェットマンの力であると凱は語り、自らの言動を通してマーベラスにそれを示した。
#contents ---- *サブタイトル -「翼」という単語が入っており、『鳥人戦隊ジェットマン』を思わせるような形式になっている。 --『ジェットマン』のサブタイトルは、第34話まで文字数を5文字以内にしていた。 ---『ジェットマン』第1話のサブタイトルは「戦士を探せ」、第34話のサブタイトルは「裏切りの竜」、第35話のサブタイトルは「鳩がくれた戦う勇気」である。 ---『ジェットマン』第32話のサブタイトルは「翼よ!再び」であり、この話は半ば空中分解状態となってしまったジェットマンが再び集結し、戦いへの決意を新たにするという、中盤の重要なエピソードであった。 ---尚、サブタイトルを5文字以内にしていた理由は、新聞のラテ欄に文字数制限があるためである。1991年当時の場合、与えられたスペースに正式なサブタイトルを記載するためには5文字以内にする必要があった。35話以降は最大9文字になっているが、これはメインタイトルを『鳥人戦隊ジェットマン』から『ジェットマン』に省略して4文字分スペースを増やしたため。 ----ちなみに文字数制限を超えた場合、新聞各社が独自にラテ欄掲載用のサブタイトルを付けることとなる。近年はラテ欄に正式なサブタイトルを掲載できなくとも構わないという方針になっているようで、文字数の多いサブタイトルが増えている。 ---- *golden gate(ゴールデンゲート) -『ジェットマン』本編には、凱の行き付けの店として同じ店名のジャズバーが何度か登場している。 --冒頭のシーンで凱の背後に「golden gate」のネオン看板が掲げられており、店名の下に翼のような模様があしらわれていることが確認できるが、ラストシーンでそのネオン看板がアップになり、店名の下に浮かんでいるのが小さな「Heaven」の文字と天使の輪を浮かべだ翼の模様である(凱が酒を飲んでいたのは『ジェットマン』に登場した「golden gate」ではなく天国であった)ことが明かされる。 -最後に出てきた酒瓶は、「HEAVEN SKY」(天国の空)。 ---- *賞金稼ぎキアイドー -数々の賞金首を倒してきた凄腕の賞金稼ぎ。 --なお、賞金稼ぎという設定は、元々、『ジェットマン』準備稿段階の結城凱の職業。 ---- *鎧の口ずさんだ歌 -歩きながらジェットマンの手がかりを探していたマーベラスが、ジョーのモバイレーツが持ち去られたことを知らせるルカからの電話を受けた際、先を歩いている鎧が「鳥人戦隊ジェットマン(『ジェットマン』OP)」のサビ部分を口ずさんでいる。 ---- *ゴーカイイエローの台詞 -「罰金!」 --[[前話>第27話:いつもより豪快なチェンジ]]の「変なところを触ったら罰金」というルールはまだ続いているらしく、抱き付いてきたゴーカイシルバーに肘打ちを食らわせ罰金を宣告している。 ---- *結城凱の墓標 -凱の墓標には、ジェットマンのエンブレムと「Black wing sleeping here forever(黒き翼ここに永遠に眠る)」という文字が刻まれている。 **供えられていた品々 -マッカラン --イギリス(スコットランド)のマッカラン蒸留所で製造されているスコッチ・ウイスキー。凱は『ジェットマン』本編でマッカランのストレートを愛飲していた。 -「WILD HAWK」という銘柄の煙草 -並べて手向けられた2つの花束 --片方は赤い花、もう片方は白い花をメインに纏められている。 -カップ麺・陽気なアコちゃん --『ジェットマン』第10話にて登場したカップ麺。 ---ブルースワロー・早坂アコに片思いするアコの先輩・龍田が開発したもので、パッケージにはアコをモチーフにしたイラストが描かれている。お湯を注いで1分で完成する手軽さや10円という価格設定から大ヒットしたが、実は龍田はジェットマンの敵組織・次元戦団バイラムに利用されており、このカップ麺を食べた者は1分も待っていられないほどせっかちになってしまうという秘密があった。 ----CMソングはブラックコンドル/結城凱演じる若松俊秀が作詞したもので、コーラスはホワイトスワン/鹿鳴館香役の岸田里佳とブルースワロー/早坂アコ役の内田さゆりが担当し、間接的に縁のある供え物になっているる ----カップ麺のパッケージイラストは竹本昇が担当。 過去にも『ターボレンジャー』40話などでイラストを手がけている。 ---上記したように、『ジェットマン』本編に登場した「陽気なアコちゃん」は世界を混乱させる危険な代物なのだが、『轟轟戦隊ボウケンジャー』や今回の話に登場してる事から普通のカップ麺として再発売された模様。 -野菜 --『ジェットマン』において、野菜と最も関係のある人物はイエローオウル・大石雷太である。 ---雷太は自然をこよなく愛する農村青年であり、今回鎧が語ったジェットマンについての情報によれば、現在はネットで無農薬野菜を販売する会社の社長になっているという。 ---- *登場したレジェンド **結城 凱(ゆうき がい) -鳥人戦隊ジェットマンのブラックコンドル。 --人間のパワーを高める「バードニックウェーブ」を偶然浴びたことからジェットマンのメンバーとなったが、酒と煙草を嗜んだり、賭け事(イカサマも得意)やオートバイの運転、サックスの演奏、そして女の子と遊ぶことを趣味とする、いわゆる不良気質の「遊び人」。しかし、ジェットマンとしての使命よりも仲間の人としての幸せを優先させることがあるなど、一匹狼らしい誇りと優しさの持ち主でもある。『ジェットマン』第11話で暴かれた内側の性格は「真面目で寂しがり屋のよい子」。 --ジェットマンの中で唯一の軍人出身であったレッドホーク・天堂竜とは、戦いに対する考えや後述のホワイトスワン・鹿鳴館香を巡る事情から対立することが多かったが、彼のことを心の底では認めており、自分以外の者に竜をけなされるのを嫌うほど信頼していた。バイラムとの激しい戦いを経てその絆はより強固なものとなり、竜が不在の際にはジェットマンの指揮を執るなど、実質的なサブリーダーとして活躍した。 ---同話でマーベラスと殴り合いになった際に、自分の知っているレッドのパンチには魂が篭っていたと語っており、今でも天堂竜の事を認めている。 --香に思いを寄せており、バイラムに洗脳された元恋人・藍リエ(マリア)を忘れられない竜に対し片思いを続ける彼女を振り向かせようとアプローチを続け、『ジェットマン』第31話でついに恋人同士になるが、名門財閥のお嬢様である香との生き方の違いを埋められず、破局してしまう。 ---『ジェットマン』最終話では、バイラムとの最終決戦から3年後、竜と香の結婚式に向かう途中に立ち寄った花屋で引ったくりを目撃して捕まえたものの、逆上した犯人に刺されてしまう。その傷を隠して結婚式を訪れるが、教会前のベンチで竜たちの幸せそうな様子を見守りながら力尽きる(後にオマージュとしてこのシーンが『機界戦隊ゼンカイジャー』第18カイ!で再現された)。 ---この時の引ったくり犯を演じたのが、ブラックコンドルのスーツアクターである大藤直樹であり、同話のブラックコンドルのスーツアクターも担当している。 ----特撮系雑誌の記事などでは、凱について上記の時点で死亡したものとして扱われることが多かったものの、『ジェットマン』本編(及び関連する公式資料)ではあくまで凱の生死については曖昧にされており、『東映テレビヒーロー図鑑Vol.2 鳥人戦隊ジェットマン』に収録された後日談(後に『ジェットマン』のDVD第5巻に再録)において、「竜と香の間に生まれた息子が『凱』と名付けられた」と、凱の死をほのめかす情報が語られるのみであった。 -----今回の話はあくまで『海賊版』であるため、凱が『ジェットマン』最終話で死亡していたことを即座に確定させるものではない。ただ、当時の脚本家が書いた作品と考えると、限りなく公式に近いとも考えられる。 -----また、凱役の若松も雑誌のインタビューで、オファーがあった時「まさか、と思いました。だって凱はもう死んでるんだから」と述べている。 -当初、凱を演じる若松は『ジェットマン』最終話の結末を大切にしたいという思いから『ゴーカイジャー』に出演するつもりはなく、脚本家の井上から「脚本を書くことになったがお前が出ないなら俺も書かない」「あくまで『ゴーカイジャー』であってそれで凱のその後を決めつけるわけではない」と熱烈なラブコールを受けたことで出演を決意したと語っている。 --ちなみに、[[第9話>第9話:獅子、走る]]でゴーカイジャーがジェットマンに豪快チェンジした際には、「ジェットマンが道具として使われているように見える」という旨の苦言を呈していた。 --メインライターの井上敏樹は前後の作品ではサブライターを担当していたが、同作が30周年を迎えた後に、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のメインライターを担当。 ---ドンブラザーズの怪人は、アナザーライダーの戦隊版ともいうべき存在であるヒトツ鬼が登場している。 ***外見 -ジェットマンのメンバーは、右手首に付けたブレスレット・クロスチェンジャーを使って変身するが、死者であるためかレジェンド大戦の後にもかかわらず変身能力は失っていないようで、変身の際には右手首にクロスチェンジャーが現れた。 ***言動 -「触るんじゃねぇ! 俺は納豆と男が大嫌いなんだ!」 --『ジェットマン』第2話で、ジェットマンに勧誘される前の凱が賭場で女性を口説き外へ連れ出した際、イカサマを見咎めて店の裏に連行しようとした店員に対して全く同じ台詞を口にし、殴り飛ばしている。 ---この際、殴られた店員が異様な吹き飛び方をしたことから、凱は自分が不思議な光(バードニックウェーブ)の影響によって超人的な力を手に入れていることに気付いた。 --台詞の通り、凱が嫌っているものだが、上記のように男性である竜を信頼していた辺り、男に関しては完全に嫌いではない模様。 -「何も言うな。ケツが痒くなるからな」 --『ジェットマン』第2話でジェットマンに勧誘された凱は、地球を守るための戦いに参加するよう促す竜を「いい子ぶりっ子しやがって。おケツが痒いぜ」と一蹴している。 -「綺麗な空だ。目に沁みやがる……」「分かってるな? お前らが守る番だよ、あの空を」 --『ジェットマン』最終話において、傷を隠して結婚式を訪れた凱と竜の会話から。 ---「空が目に沁みやがる……綺麗な空だ……(凱)」「あぁ……俺たちが守った空だ(竜)」 ---- *豪快チェンジ -今回、変身した戦隊は「メンバーが男性3人と女性2人」、「正式な形でない6人目の戦士が登場した」という共通点がある。 -キアイドーと初対戦した際に豪快チェンジしたバイオマンとマスクマンの2戦隊は、どちらも変身者の精神状態が技の威力に影響を及ぼすという特徴があり、マーベラスの精神が不安定になっている状況では全力を出せない戦隊であった。 **超電子バイオマン -バイオマンの必殺技・スーパーエレクトロンには強靭な体力と精神力が必要とされている。 -初代イエローフォー・小泉ミカは『超電子バイオマン』第10話でバイオキラーガンの攻撃を受け続け殉職しており、彼女の死は『ジェットマン』最終回における凱と同様、衝撃的な戦士の最期として語り継がれている(『機界戦隊ゼンカイジャー』第45カイ!にもイエローフォーが登場した)。 --これは、『バイオマン』第7話~第10話のアフレコが行われる直前に、ミカを演じた矢島由紀が突然失踪し、降板扱いになったため。急な降板であったことから、第7話~第10話は撮影済みの映像を編集した上で「ミカが戦死し、イエローフォーの姿のまま弔われる」というシーンを追加し、声優の田中真弓が代役としてアフレコを行った。その後、第11話からは田中澄子が二代目イエローフォー・矢吹ジュンを演じた。 -バイオマンのスーツカラーに黒は使われなかったが、第36話では6人目のバイオマンと思われた山守正太が敵組織・新帝国ギアの手で変身させられたマグネ戦士の色に黒が使用された(正太自身は第35話に登場)。このマグネ戦士は「6人目の戦士」の原型ともいうべきキャラクターだった。 --山守正太を演じた黒崎輝は『バイオマン』でファラを演じた飛鳥裕子とは『バイオマン』での共演が元で交際するようになり結婚した。 --黒崎輝は『バイオマン』の翌年に始まった『巨獣特捜ジャスピオン』でジャスピオン=強化ジャスピオンを演じた。 **光戦隊マスクマン -マスクマンは身体に眠る神秘の力・オーラパワーを駆使して闘う戦士であり、2号ロボ・ギャラクシーロボまで座禅を組む姿が登場するなど、強いオーラパワーを引き出すために精神集中が必要であることが描写されていた。 -『光戦隊マスクマン』では、『ジェットマン』以前に「レッドと敵幹部の恋愛」が物語の軸として描かれており、レッドマスク・タケルと敵組織・地底帝国チューブの姫・イアル(美緒)は恋人同士だった。 --『激走戦隊カーレンジャー』でも「レッドと敵幹部の恋愛」が物語に大きく絡んでいるが、『マスクマン』や『ジェットマン』での恋物語が重苦しい終局だったのに対し『カーレンジャー』での恋物語は明るい終局(そもそも『カーレンジャー』の物語は全体的にコメディタッチで描かれている)だったため、今回はカーレンジャーに豪快チェンジしていない。 -豪快チェンジ直後、5人がそれぞれ違う形に両手を組んでいるが、これは「九字護身法」という呪術の印を結ぶ動作であり、『マスクマン』本編でもOP映像や変身バンクなどでマスクマンのメンバーがそれぞれ印を結んでいた。 --九字護身法には、「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」という「九字」の呪文に対応した9種類の印があり、マスクマンのメンバーが使用している印はレッドマスク・タケルが「在」、ブラックマスク・ケンタが「陣」、ブルーマスク・アキラが「列」、イエローマスク・ハルカが「闘」、ピンクマスク・モモコが「臨」である。 -前述の『バイオマン』同様に試験的に6人目の戦士が描かれ、第39話に飛鳥リョオが変身するX1マスクが登場した。 --その話の脚本を担当したのは今回の脚本を担当した井上敏樹。 **鳥人戦隊ジェットマン -変身シーンでのワイヤーフレームの演出は再現されたが、BGMは再現されていない。 -アニメ・特撮誌「B-CLUB」に連載された本編の後日談となる漫画『鳥人戦隊ジェットマン 時を駆けて』においてジェフリィ・剣崎が変身するグリーンイーグルがブラックコンドルの後任として登場した。 --本作『ゴーカイジャー』の[[第17話>第17話:凄い銀色の男]]においても鎧の想像内ではあるが6人目の戦士である鎧が、ブラックコンドルも担当しているハカセの代わりに初期メンバー5人の位置にいた。 -グリーンイーグル以外にも原典において、ディメンシア戦士のダンが変身した鳥人ダンや、サイボーグチームのネオジェットマンがゲストで登場した。 *登場した技・用語等 **バイオエレクトロン -『バイオマン』で中盤までバイオマンが使用していた複数の必殺技の総称。 --バイオマンのマスクに搭載された超電子頭脳が敵戦力を分析し、一番有効と思われる技を提示してくれる仕組みになっている。『バイオマン』本編で使用された技は全部で8種類。 ***サーカスループ -バイオエレクトロンの1つであり、5人が空中回転しながら接近して一斉にキックする技。 **スーパーエレクトロン -『バイオマン』の終盤におけるバイオマンの必殺技で、バイオエレクトロンの1つである「バイオスーパーエレクトロン」の強化系。 --空中で円陣を組み、超電子頭脳から放たれる5人のバイオ粒子を結集したあと、自らの体を砲身にしてエネルギー弾として発射する技。 --前述のように、体力と精神力が必要とされる技である。 **メディテーション -『マスクマン』に登場した、マスクマンが使用する技。 --各自が前述の「九字護身法」の印を結び精神を集中することで、身体に眠るオーラパワーを引き出す。衝撃波を発したりバリアを張る、その場で浮遊する、他人にそのエネルギーを分け与えるなど、引き出されたオーラパワーには様々な使用方法がある。 ---今回はビームを発射して攻撃している。 **等身大・ジェットフェニックス(正式名称不明) -ゴーカイジャーの5人が豪快チェンジしたジェットマンが巨大な火の鳥となって突撃する鳥人必殺技。 --『ジェットマン』第50話では最後の敵である裏次元伯爵ラディゲの等身大形態を倒す際に、ジェットマンの5人が似たような技を使用している。 --『ジェットマン』に登場する戦闘機型巨大マシン・イカロスハーケン(ジェットマンの1号ロボ・ジェットイカロスを構成するジェットマシンのもう1つの合体パターン)には、火の鳥となって突撃する「ジェットフェニックス」という必殺技があり、それを等身大で再現したものである。 ---- *大いなる力 **意志の力 -凱が語ったジェットマンの大いなる力。 --自分の壁を打ち破り、死すらも乗り越える強固な意志の力こそジェットマンの力であると凱は語り、自らの言動を通してマーベラスにそれを示した。

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