(暫定版。BOPの構造や掘削手法についての詳細な解説は後日追加予定) 現場の状況については、以下の図が分かりやすい。 #image(http://119110.up.seesaa.net/image/beneaththeoilslickjpg-26ae69ad5b2d305c_large.jpg) **沈没当時の状況(図の説明) ・Deepwater Horizonが沈没し、地下と海上を繋ぐ油とガスの噴出経路となっていたRiserとDrill Pipeが外れ、海底に横たわっている。 ***・本来、BOPはフェイルセーフ構造になっており、リグからのコントロール(電気的、圧力的な独立したライン)を失えば、自動的に井戸元を遮断するように出来ている。しかし、この事故では、それが機能していない。 ・井戸元の周りを、ROVが取り囲んでいる。遠隔操作で動くこのROVによってBOPを直接作動させ、井戸元からの流出を止めようとしたが、これは失敗。何故かBOPは以前として機能しない。 ・油は合計三箇所から流出を続けている。この図が正確であるとすると、Riserの上端、その手前の折れた部分、そして井戸根元付近の三箇所から流出中。BPのプレスリリースに寄れば、後にこの内の一ヶ所を、ROVによって閉じることに成功。流出箇所は二箇所へ) ・図中左側、別のSemi-sub型リグDevelopment Driller Ⅲが、リリーフ井(Relief Well)を掘削している。この井戸は、横川から油が噴出している油層に直接掘り込み、セメントを圧入して流出を抑えるというもの。既に掘削を開始しているが、ターゲットに到達するまでは60日から90日かかる見通し。 ==== **流出停止作戦