The Shochu Bar
さまざまな人がバーという舞台でそれぞれのストーリーを交差させる。
胸焦がす思いを恋人に伝えたい淑女。
タバコの煙を燻らせ数時間も一点を見つめる紳士。
マスターは知っていた。
彼らの悩みは、大きな意味で同じだということ。
そして焼酎をベースにカクテルというメッセージで悩める友人たちに解決の「糸口」を贈る。
今宵は、とても愛した男性との別れに心が揺れている女性のおはなし。
マスターは彼女に告げた。
「明日、このバーに来られますか。あなたに贈りたいメッセージがあります。」
「探している答えにきっと出遭えるはずだから」
後日、彼女は焼酎バーを訪れた。
あの桜並木すごくきれいだったね
地面も舞い散った花びらで桜色のじゅうたんのようだった。
またこの桜を二人で見に来たいな
もう大丈夫。ありがとうマスター
バーに隠されたマスターのメッセージ・・・忘れてはいけない、あの頃の思い出を取り戻させてくれたわ。
いろいろ悩んだけれども、彼を大切にして生きることに決心した
私、嫌なところばかり目についていた。
そして、いい思い出はすべて忘れていた。
だけど、意外なものが、大切に過ごした時間があることを思い出させてくれたの。
そして分かった・・・あなたが、私にとても大切な人だと。
今度、思い出の場所・・・あそこに行きたい。
突然どうした?なんていわないでね、理由は秘密。
いままで・・・
ありがとう。
最終更新:2007年11月23日 08:28