SF作家と原子力の夢

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SF作家と原子力の夢 - (2013/09/05 (木) 15:42:53) の最新版との変更点

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#related() 964 名前:地震雷火事名無し(中部地方)[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 00:13:04.50 ID:872+l36a0 [1/2] |まさか、原発事故でSFムラが崩壊するとは思わなかった。| |さようならSF、今までありがとう。卒SFだな。今年のSF大会静岡だけど、どうなることやら。| 190 名前:地震雷火事名無し(兵庫県)[sage] 投稿日:2011/07/29(金) 19:03:30.49 ID:h3CvcNPo0 [2/2] 過去スレで星新一の話題が出ていたようなので、「下北半島」というエッセイを。 (初出は1969.2、単行本収録は『きまぐれ博物誌』1971.1、文庫化は1976.6) むつ市が原子力船の定係港に指定された話なんだが、安全性についての議論が一切出てこない。反対運動もまったくなかったことに。むつ市が製鉄所誘致計画に失敗した話に続けて製鉄の夢の消えた呆然がつづいていたため、むつ市はすなおにそれを受け入れた。 もちろんいくらかの不安は感じたが、学者をまねいて質問点をただし、安全性と将来性をなっとくしたのである。 ひょうたんから駒が出たような成り行きだが、むつ市はこれによって未来への扉の鍵を手にしたといえると思う。 エネルギー革命は人類を原子力の利用へとむかわせている。原子力はより安全でより日常的なものへと進む一方である。 大型船はすべて原子力という時代も、そう遠くはないのだ。 279   :御用聞き(東京都)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 14:17:29.55 ID:5UlVwh5b0 [9/9] >>190 俺は311以前に、SF作家みたいな人たちが原子力に夢を紡いだのは非難すべきでないと思うんだよね。あり得ない技術に夢を馳せ、 恐ろしい災害や人死にを文に紡いで食ってるような人たちなんだから。でもさすがに311以降にそれはないだろうという話。 283 返信:地震雷火事名無し(群馬県)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 14:25:47.37 ID:Kpe+SaS10 [2/2] >>279 結論には同意する。個人的に、そういう結論に至る理由はちょっと違う。 SFは文学であって、科学の一部をつまみ食いして題材にしただけの産物だし、SFから学ぶべき科学は何もない。 科学は、こつこつと科学の営みをやらなきゃ。文学に影響されるべきものではない。 ---- 966 名前:地震雷火事名無し(中部地方)[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 00:21:07.80 ID:872+l36a0 [2/2] これで日本もめでたくテロ国家にして収容所国家になるのか。作家の創作意欲を掻き立てる状況だと思うのだが… ---- 97 名前:地震雷火事名無し(dion軍)[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 21:04:33.74 ID:6iPp18v+0 [2/2] SFといえば、あさりよしとおのアレは予定通り出版されるのかな SFの世界にも、1972年にストーカーを上梓したストルガツキーのような小説家もいれば、 エア御用の周囲で見苦しく取り繕ってるSFヲタクに毛の生えたようなのもいる ガチ科学者とサイエンスミーハーを一緒にしちゃかわいそうではあるが ---- SF小説家と原子力 (1)海野十三の時代(~1944) 宇宙なんて夢のまた夢、高度10000mが遠い世界、というより原子力そのものがない。 (2)小松左京の時代(1945~1968) 宇宙船がスペースオペラの時代、動力が何でも構わない。 (3)豊田有恒の時代(1969~2010) 宇宙に行くことがリアルな存在になり、熱核融合を動力に宇宙を航行すると構想した。 実際にはどうなんだろうか。 (4)フクシマ後の時代(2011) 地上では原子力なんて使えないのに、リアリティーにこだわりすぎて、まだ原子力から離れられない。 ところで、菊池誠って、SF小説を書いてるんですか?SF大会(DAIKON7)では名誉顧問だったそうですが。 講談社はドキュメントコミックを出さなくなって、ドキュンコミックをまだ出すんですよね (61) 2011-09-06 23:41:44 ---- 872 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 18:04:51.00 ID:bpDKgzO50 日本のSF関係者があまりに情けないありさまなんで、ふとカート・ヴォネガットの「炭坑のカナリア」理論を思い出した。 (初出は1969年のアメリカ物理学会での講演。) ヴォネガットにあたる人物は、日本のSF界にはほとんどいなさそう……。 その講演の冒頭を上岡伸雄『名演説で学ぶアメリカの歴史』より引用。 (3つ目の段落のみ『ヴォネガット、大いに語る』(飛田茂雄訳)より引用。) http://books.google.com/books?id=mlotb5RoazcC&pg=PA201 http://blogs.yahoo.co.jp/otiani/57632771.html  このプログラムで、自分が「ヒューマニスト」と呼ばれたことを、嬉しく感じています。いつも自分は偏執症者である、 過剰に反応しすぎる人間である、と考えてきました。自分の精神的な病を利用していががわしく生きている者、ととらえてきました。 小説家が精神的に最も健康な者であるかと言えば、大概はそんなことはありません。  あなた方の多くは物理学の敦師でず。私も教師でした。クリエイティヴ・ライティングを教えていました。 私はよく思ったものです。クリエイティヴ・ライティングを教えるなんて、自分はいったい何をやっているつもりなのか、と。 小説家の需要など、この世知辛い世の中ではほんのわずかなのですから。芸術なんてものがいったい何の役に立つのか、 と途方に暮れてしまったこともあります。おそらく室内装飾だけは別でしょうけどね。 芸術に関して、私が思いつくいちばん肯定的な考え方は、私が「炭坑内のカナリア」と呼んでいる芸術理論です。 これは彼らがすごく敏感であるからだ、ということです。芸術家は超敏感なのです。 毒ガスが充満した炭鉱内に入れられたカナリアたちと同じように、芸術家たちも気絶します。 すごく逞しい連中が危険に気づくよりもずっと前に、気を失ってしまいます。  きょうこの会(アメリカ物理学会)でわたしにできる最善のことは、気絶することかもしれません。 ところが、芸術家は毎日何千人も気絶しているのに、だれも全然注意を払ってくれないようです。 915 名前:地震雷火事名無し(大阪府)[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 15:49:58.80 ID:zWlsDl1G0 >>872 日本のSF界にがっかりさせられたというのには同感。伊藤計劃を若年性の癌で失ったばかりなのにあの想像力の無さはなんなのか。 ニヒリストっぽい部分があるけど弱者に対してはいつもすげえ優しいまなざしを向けるんだよな~ヴォネガットは。 ドレスデン爆撃を目の当たりにした人間はちがうよ。 物理学者(キャサリン・アサロ)に数学者(ルーディ・ラッカー)、無神論者でアップル信者な人(ダグラス・アダムズ)、 逆に科学技術が人間にもたらす暗い影響に惹かれる人(J・G・バラード)、敬虔なクリスチャン(R・A・ラファティ)や モルモン教徒(オースン・スコット・カード)、はてはサイエントロジー教祖(ロン・ハバード)までなんでもありなのが 海外のSF作家の魅力なのにな。そういういろんな人たちが各々の視点で書くからこそセンスオブワンダーな世界が見られるのに。 916 名前:地震雷火事名無し(芋)[] 投稿日:2011/10/16(日) 16:13:27.66 ID:q6+M5qso0 [2/2] 文壇の下層に置かれていたSF村をしかと値踏みし、東海村に招待、歓待した原子力村の先見の明を称えるべきだな。 875 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/15(土) 18:46:40.79 ID:JZnIYSSc0 >>872 マダラメ氏でさえ感じてた原子力の不気味さを日本のSF作家が感じてこなかったっていう点で、原子力以前に感受性の問題だと思う。 883 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 20:03:13.52 ID:suF2S8gB0 >>875 結局、日本のSF作家なんて、無様な理系ワナビーの名誉理系でしかないってことだな。 ---- 736 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 09:44:25.45 ID:5t0RBDc90 [1/6] http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1319807674/ 434 :名無しさん@涙目です。(家):2011/10/29(土) 21:59:08.12 ID:XBDXm0jT0 SF書いてた人たちはこんな未来を夢見てた訳じゃないっていう叫びたいことが色々あるんだろうな 表現者なら当然だと思う むしろ他の奴らは思うことないのか 441 :名無しさん@涙目です。(関西・東海):2011/10/29(土) 22:26:41.18 ID:GRvrciE0O >>434 そだね 石森章太郎や藤子不二雄Fが生きていたら どんな表現をするだろうかと考えるよ… 458 :名無しさん@涙目です。(熊本県):2011/10/30(日) 03:31:34.99 ID:4927JudI0 で、男のマンガ家で原発問題取り組んだ作者マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン 459 :名無しさん@涙目です。(家):2011/10/30(日) 03:36:10.93 ID:84qZxKmR0 昔からこういう利権への批判って凄い嫌がらせを受けるそうだけど大丈夫なの? 738 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 09:54:32.33 ID:E01H0uWsi 日本のSF者がここまで情けない奴らだとは、SFマガジン購読歴40数年のおいらとっても想定外だったよ。 社会性、哲学的思考、文明史的視点、他者への共感のまなざし、弱者へのおもいやり、これら海外のSF者の美点が 日本のSF者からは、みごとに欠落している。その結果が、似非科学教、菊池教団だ。真剣にこれを反省し、分析しなければならない。 とくにたいていの男性や、男性同様のタイプの社会的成功を目指す女性のSF者は、根本的にだめだ。 これとは対照的に、女性漫画家は、敏感だ。なぜだろうか。 741 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 10:01:42.36 ID:w+zvcUHW0 [5/10] >>738 社会からの受容度(への主観的認識)かね。アメリカのSFとかでも迫害されてきたと自認する世代だと原子力万歳はいると思う。 日本で閉じた集団を形成してギルド的感覚にあったSF人は逆に特権的認識を肥大させ、SFを知らない庶民はバカ、 という目線を持っていると思う。なんだかんだいって未だに早川か創元くらいしか拠るところがない日本のSFはマイノリティだから。 743 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 10:11:53.10 ID:5t0RBDc90 [3/6] >>738 ざっくりいえば、女性漫画家はニューウェーブ入っているからでは。ディレーニのような黒人もニューウェーブだからこそ、かな。 [[と学会]]とか菊池誠方面は、そういうのは軟弱だとマッチョな方向に走っている印象。衆愚なパンピー(うるさい社会運動家など)を 閉め出して、頭のいい奴だけで仕切ろうという発想は、ハインラインやクラークの作品の一部に見られる。 彼らはそういう作品の主人公サイドにいたいなあと夢想するタイプと思う。 744   :御用聞き ◆f1qmsMDFdM (東京都)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 10:18:18.48 ID:znday8mv0 [3/35] ジョン・ヴァーリィには驚愕した。非差別はこの世界観を乗り越えてからでないと話せないような気がした。 745 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 10:27:08.99 ID:5t0RBDc90 [4/6] 自分は「残像」読んでるけどなお、ふつうの子どもが生めますかと声をあげる高校生を、ほぼ全面的に支持するけどね。 って何スレか前のやり取りを思い出したり。 747 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 10:30:42.91 ID:w+zvcUHW0 [6/10] と学会に拠ってるというか酔ってる連中もイーガンとかは評価してるだろう。 そのイーガンに「チェルノブイリの聖女」だっけ?あったと思うが、そういった方面の感受性がなさそう。 ガジェットと奇想に拘泥するapoliticalな姿勢こそSF者、というのが声が大きいSFファンになっている。 たとえば「宇宙の戦士」翻訳刊行時の論争なんて「聞いてらんない」とか思う人たちじゃないか。 750 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 10:43:14.98 ID:5t0RBDc90 [5/6] >>747 をを、イーガン。自分は大好きだが、と学会方面が何か言及しているかどうかは知らない。 「宇宙の戦士」翻訳刊行時の論争については、無関心でスルーするか、これだからサヨクはプロ市民はと非難して終わりのイメージ。 先行世代や、原稿世代でもメジャーな作品を発表している層とは、趣が違っている。 「ガジェットと奇想に拘泥」してくれるならまだよいけど、彼ら定義の「ハードSF」への偏りが酷いように思う。 彼ら定義の「科学的に正しい」っぽい世界を描けているかどうかが重要。 ---- ----
#related() 964 名前:地震雷火事名無し(中部地方)[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 00:13:04.50 ID:872+l36a0 [1/2] |まさか、原発事故でSFムラが崩壊するとは思わなかった。| |さようならSF、今までありがとう。卒SFだな。今年のSF大会静岡だけど、どうなることやら。| 190 名前:地震雷火事名無し(兵庫県)[sage] 投稿日:2011/07/29(金) 19:03:30.49 ID:h3CvcNPo0 [2/2] 過去スレで星新一の話題が出ていたようなので、「下北半島」というエッセイを。 (初出は1969.2、単行本収録は『きまぐれ博物誌』1971.1、文庫化は1976.6) むつ市が原子力船の定係港に指定された話なんだが、安全性についての議論が一切出てこない。反対運動もまったくなかったことに。 むつ市が製鉄所誘致計画に失敗した話に続けて製鉄の夢の消えた呆然がつづいていたため、むつ市はすなおにそれを受け入れた。 もちろんいくらかの不安は感じたが、学者をまねいて質問点をただし、安全性と将来性をなっとくしたのである。 ひょうたんから駒が出たような成り行きだが、むつ市はこれによって未来への扉の鍵を手にしたといえると思う。 エネルギー革命は人類を原子力の利用へとむかわせている。原子力はより安全でより日常的なものへと進む一方である。 大型船はすべて原子力という時代も、そう遠くはないのだ。 279   :御用聞き(東京都)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 14:17:29.55 ID:5UlVwh5b0 [9/9] >>190 俺は311以前に、SF作家みたいな人たちが原子力に夢を紡いだのは非難すべきでないと思うんだよね。あり得ない技術に夢を馳せ、 恐ろしい災害や人死にを文に紡いで食ってるような人たちなんだから。でもさすがに311以降にそれはないだろうという話。 283 返信:地震雷火事名無し(群馬県)[sage] 投稿日:2011/07/30(土) 14:25:47.37 ID:Kpe+SaS10 [2/2] >>279 結論には同意する。個人的に、そういう結論に至る理由はちょっと違う。 SFは文学であって、科学の一部をつまみ食いして題材にしただけの産物だし、SFから学ぶべき科学は何もない。 科学は、こつこつと科学の営みをやらなきゃ。文学に影響されるべきものではない。 ---- 966 名前:地震雷火事名無し(中部地方)[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 00:21:07.80 ID:872+l36a0 [2/2] これで日本もめでたくテロ国家にして収容所国家になるのか。作家の創作意欲を掻き立てる状況だと思うのだが… ---- 97 名前:地震雷火事名無し(dion軍)[sage] 投稿日:2011/08/05(金) 21:04:33.74 ID:6iPp18v+0 [2/2] SFといえば、あさりよしとおのアレは予定通り出版されるのかな SFの世界にも、1972年にストーカーを上梓したストルガツキーのような小説家もいれば、 エア御用の周囲で見苦しく取り繕ってるSFヲタクに毛の生えたようなのもいる ガチ科学者とサイエンスミーハーを一緒にしちゃかわいそうではあるが ---- SF小説家と原子力 (1)海野十三の時代(~1944) 宇宙なんて夢のまた夢、高度10000mが遠い世界、というより原子力そのものがない。 (2)小松左京の時代(1945~1968) 宇宙船がスペースオペラの時代、動力が何でも構わない。 (3)[[豊田有恒]]の時代(1969~2010) 宇宙に行くことがリアルな存在になり、熱核融合を動力に宇宙を航行すると構想した。 スペースコロニーもこの時代の産物 実際にはどうなんだろうか。 (4)フクシマ後の時代(2011) 地上では原子力なんて使えないのに、リアリティーにこだわりすぎて、まだ原子力から離れられない。 ところで、[[菊池誠]]って、SF小説を書いてるんですか?SF大会(DAIKON7)では名誉顧問だったそうですが。 講談社はドキュメントコミックを出さなくなって、ドキュンコミックをまだ出すんですよね (61) 2011-09-06 23:41:44 ---- 872 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 18:04:51.00 ID:bpDKgzO50 日本のSF関係者があまりに情けないありさまなんで、ふとカート・ヴォネガットの「炭坑のカナリア」理論を思い出した。 (初出は1969年のアメリカ物理学会での講演。)ヴォネガットにあたる人物は、日本のSF界にはほとんどいなさそう……。 その講演の冒頭を上岡伸雄『名演説で学ぶアメリカの歴史』より引用。 (3つ目の段落のみ『ヴォネガット、大いに語る』(飛田茂雄訳)より引用。) http://books.google.com/books?id=mlotb5RoazcC&pg=PA201 http://blogs.yahoo.co.jp/otiani/57632771.html  このプログラムで、自分が「ヒューマニスト」と呼ばれたことを、嬉しく感じています。いつも自分は偏執症者である、 過剰に反応しすぎる人間である、と考えてきました。自分の精神的な病を利用していががわしく生きている者、ととらえてきました。 小説家が精神的に最も健康な者であるかと言えば、大概はそんなことはありません。  あなた方の多くは物理学の敦師でず。私も教師でした。クリエイティヴ・ライティングを教えていました。 私はよく思ったものです。クリエイティヴ・ライティングを教えるなんて、自分はいったい何をやっているつもりなのか、と。 小説家の需要など、この世知辛い世の中ではほんのわずかなのですから。芸術なんてものがいったい何の役に立つのか、 と途方に暮れてしまったこともあります。おそらく室内装飾だけは別でしょうけどね。 芸術に関して、私が思いつくいちばん肯定的な考え方は、私が「炭坑内のカナリア」と呼んでいる芸術理論です。 これは彼らがすごく敏感であるからだ、ということです。芸術家は超敏感なのです。 毒ガスが充満した炭鉱内に入れられたカナリアたちと同じように、芸術家たちも気絶します。 すごく逞しい連中が危険に気づくよりもずっと前に、気を失ってしまいます。  きょうこの会(アメリカ物理学会)でわたしにできる最善のことは、気絶することかもしれません。 ところが、芸術家は毎日何千人も気絶しているのに、だれも全然注意を払ってくれないようです。 915 名前:地震雷火事名無し(大阪府)[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 15:49:58.80 ID:zWlsDl1G0 >>872 日本のSF界にがっかりさせられたというのには同感。伊藤計劃を若年性の癌で失ったばかりなのにあの想像力の無さはなんなのか。 ニヒリストっぽい部分があるけど弱者に対してはいつもすげえ優しいまなざしを向けるんだよな~ヴォネガットは。 ドレスデン爆撃を目の当たりにした人間はちがうよ。 物理学者(キャサリン・アサロ)に数学者(ルーディ・ラッカー)、無神論者でアップル信者な人(ダグラス・アダムズ)、 逆に科学技術が人間にもたらす暗い影響に惹かれる人(J・G・バラード)、敬虔なクリスチャン(R・A・ラファティ)や モルモン教徒(オースン・スコット・カード)、はてはサイエントロジー教祖(ロン・ハバード)までなんでもありなのが 海外のSF作家の魅力なのにな。そういういろんな人たちが各々の視点で書くからこそセンスオブワンダーな世界が見られるのに。 916 名前:地震雷火事名無し(芋)[] 投稿日:2011/10/16(日) 16:13:27.66 ID:q6+M5qso0 [2/2] 文壇の下層に置かれていたSF村をしかと値踏みし、東海村に招待、歓待した原子力村の先見の明を称えるべきだな。 875 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/15(土) 18:46:40.79 ID:JZnIYSSc0 >>872 マダラメ氏でさえ感じてた原子力の不気味さを日本のSF作家が感じてこなかったっていう点で、原子力以前に感受性の問題だと思う。 883 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 20:03:13.52 ID:suF2S8gB0 >>875 結局、日本のSF作家なんて、無様な理系ワナビーの名誉理系でしかないってことだな。 ---- 736 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 09:44:25.45 ID:5t0RBDc90 [1/6] http://hatsukari.2ch.net/test/read.cgi/news/1319807674/ 434 :名無しさん@涙目です。(家):2011/10/29(土) 21:59:08.12 ID:XBDXm0jT0 SF書いてた人たちはこんな未来を夢見てた訳じゃないっていう叫びたいことが色々あるんだろうな 表現者なら当然だと思う むしろ他の奴らは思うことないのか 441 :名無しさん@涙目です。(関西・東海):2011/10/29(土) 22:26:41.18 ID:GRvrciE0O >>434 そだね 石森章太郎や藤子不二雄Fが生きていたら どんな表現をするだろうかと考えるよ… 458 :名無しさん@涙目です。(熊本県):2011/10/30(日) 03:31:34.99 ID:4927JudI0 で、男のマンガ家で原発問題取り組んだ作者マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン 459 :名無しさん@涙目です。(家):2011/10/30(日) 03:36:10.93 ID:84qZxKmR0 昔からこういう利権への批判って凄い嫌がらせを受けるそうだけど大丈夫なの? 738 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 09:54:32.33 ID:E01H0uWsi 日本のSF者がここまで情けない奴らだとは、SFマガジン購読歴40数年のおいらとっても想定外だったよ。 社会性、哲学的思考、文明史的視点、他者への共感のまなざし、弱者へのおもいやり、これら海外のSF者の美点が 日本のSF者からは、みごとに欠落している。その結果が、似非科学教、菊池教団だ。真剣にこれを反省し、分析しなければならない。 とくにたいていの男性や、男性同様のタイプの社会的成功を目指す女性のSF者は、根本的にだめだ。 これとは対照的に、女性漫画家は、敏感だ。なぜだろうか。 741 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 10:01:42.36 ID:w+zvcUHW0 [5/10] >>738 社会からの受容度(への主観的認識)かね。アメリカのSFとかでも迫害されてきたと自認する世代だと原子力万歳はいると思う。 日本で閉じた集団を形成してギルド的感覚にあったSF人は逆に特権的認識を肥大させ、SFを知らない庶民はバカ、 という目線を持っていると思う。なんだかんだいって未だに早川か創元くらいしか拠るところがない日本のSFはマイノリティだから。 743 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 10:11:53.10 ID:5t0RBDc90 [3/6] >>738 ざっくりいえば、女性漫画家はニューウェーブ入っているからでは。ディレーニのような黒人もニューウェーブだからこそ、かな。 [[と学会]]とか菊池誠方面は、そういうのは軟弱だとマッチョな方向に走っている印象。 衆愚なパンピー(うるさい社会運動家など)を閉め出して、頭のいい奴だけで仕切ろうという発想は、 ハインラインやクラークの作品の一部に見られる。彼らはそういう作品の主人公サイドにいたいなあと夢想するタイプと思う。 744   :御用聞き ◆f1qmsMDFdM (東京都)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 10:18:18.48 ID:znday8mv0 [3/35] ジョン・ヴァーリィには驚愕した。非差別はこの世界観を乗り越えてからでないと話せないような気がした。 745 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 10:27:08.99 ID:5t0RBDc90 [4/6] 自分は「残像」読んでるけどなお、ふつうの子どもが生めますかと声をあげる高校生を、ほぼ全面的に支持するけどね。 って何スレか前のやり取りを思い出したり。 747 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2011/10/30(日) 10:30:42.91 ID:w+zvcUHW0 [6/10] と学会に拠ってるというか酔ってる連中もイーガンとかは評価してるだろう。 そのイーガンに「チェルノブイリの聖女」だっけ?あったと思うが、そういった方面の感受性がなさそう。 ガジェットと奇想に拘泥するapoliticalな姿勢こそSF者、というのが声が大きいSFファンになっている。 たとえば「宇宙の戦士」翻訳刊行時の論争なんて「聞いてらんない」とか思う人たちじゃないか。 750 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/30(日) 10:43:14.98 ID:5t0RBDc90 [5/6] >>747 をを、イーガン。自分は大好きだが、と学会方面が何か言及しているかどうかは知らない。 「宇宙の戦士」翻訳刊行時の論争については、無関心でスルーするか、これだからサヨクはプロ市民はと非難して終わりのイメージ。 先行世代や、原稿世代でもメジャーな作品を発表している層とは、趣が違っている。 「ガジェットと奇想に拘泥」してくれるならまだよいけど、彼ら定義の「ハードSF」への偏りが酷いように思う。 彼ら定義の「科学的に正しい」っぽい世界を描けているかどうかが重要。 ---- SF小説って未だに文壇では超マイナーだし、新井素子の次の世代が育たず、80年代後半にすでにSF冬の時代に突入してしまった。 その次の世代が[[野尻抱介]]や[[山本弘]]なんだろうけど、唐沢兄弟([[唐沢俊一]]・なをき)を筆頭にサブカルチャー化したことで さらにマイナーになり、今やオタクの一種という扱い理由かもしれない。 小松左京や星新一が亡くなり、野尻や山本の次の世代がが出版の場を求めた先がライトノベルで、 SFがサイエンス・フィクションからセクシャル・ファンタジーになってしまい、ここにメディアミックスで、 ライトノベルがラブコメノベルになってしまい、深夜のハーレムアニメの原作に成り下がってしまった。 SFで芥川賞や直木賞を受賞した作家は誰もおらず、SF小説家で唯一の直木賞受賞作家である半村良はSF小説でなく、人情小説で受賞したものである。 これは文藝春秋がSFに弱いということがあろう。筒井康隆の場合は、その人間性も影響したと思われるが。 文藝春秋社が他人の揚げ足取り体質になったのは、岩波書店に逆立ちしたって勝てないとおもったからじゃないか。 その文春にすら相手にされないSF業界、推して知るべしというところか。 と、そんな中、岩波が[[植木不等式>木元教子]]の本を出版する始末、(ため息)。 ----

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