「2007-12-20:座標系の変換2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
2007-12-20:座標系の変換2 - (2008/01/03 (木) 14:06:00) の最新版との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
**0. イントロ
今回は平面直角座標系から緯度経度座標系に変換を行い,GRASSに取り込みます
**1. 座標系の設定
+メニューバー「設定」をクリックし,その中にある「Project Properties」をクリックします
+「投影法」を空間参照システムが「JGD2000/Japan Plane Rectangular CS Ⅵ」 (idナンバーは430)を選択して「Apply」をクリックして「OK」をクリックします
これにより,平面直角座標系の第Ⅵ系により表示されます
**2.統計データのダウンロード
今回はプリントを配布しました。
「統計GISプラザ」http://gisplaza.stat.go.jp/GISPlaza/にアクセスします。ここには過去の国勢調査のデータが置いてあります。画面内の「データをダウンロードする」をクリックします。
ここで別ブラウザを立ち上げて、授業のwikiページへアクセスします。
左の「データ」→「2007-12-13」の順にクリックします。ページの下の方に添付ファイル
h12ka24201.dbf
h12ka24201.shp
h12ka24201.shx
の3つがあると思います。
これらのファイルはC:¥GRASS¥DATAに保存しておきます。
ここで「統計GISプラザ」に戻ります。
データの取り方を説明します。しかし今回は既にデータがwiki上にありますので、上のデータの保存のみで結構です。
step1:「地域選択」→三重県の上でクリック→「市区町村・合併市区町村」で「津市」をクリックします。すると、画面右の地図の該当部分が赤く色づけされます。
画面右下の「次へ」をクリックして次のステップに移ります。
step2:「集計表選択」→「項目階層」のところで「平成12年国勢調査(人口)」の5つすべてにチェックを入れます。
右のstep3で、「統計データの「-」及び「Null値(空白)」の取扱い」のところで「-」及び「Null値(空白)」にチェックが入っていることを確認したうえで、「確定」をクリックします。
**3. 測地系についての説明
細かい内容に関しては配布したプリントを見ていただければいいかと思います。
□ポイント□
・多くのデータはshape形式、世界測地系の方が良い。
・shape形式…ある企業(ESRI)が作った形式
・XML形式…日本が決めた形式(HTMLの拡張系で、地理情報だけでなくHTMLでも使える形式)
測地系
・世界測地系…1984年に設定され(WGS84)、現在も使われている
・日本測地系…2000年まで日本で使われていた(ベッセル楕円体)
座標系
・緯度経度
・UTM(汎用横メルカトル)座標…縮尺:1/(25000~200000)
地形図、地勢図として利用されている
**4.ファイルの確認と表示
Open mapset でLocationをMieにして、ロケーションを設定します。
Open Grass toolsのアイコンをクリックし、一番上にあるGrass Shellを起動させます。
ここでこのプロンプト(shell)画面は置いておいて、Import vectorの上から2番目をクリックします。
v.in.ogrの説明を見てみます。「手動」をクリックし、下のEXAMPLESを見ます。
shellに戻って、自分が今どこにいるのかを確認します。
pwd
今いる場所から移動します。
cd /c/GRASS/DATA
「DATA」の中身を確認します。
ls
さきほどダウンロードした3つのファイル名を見つけることができれば大丈夫です。
※ 「ls」はファイルを移動するごとに行う習慣を身につけるとよいです。
v.in.ogr -e dsn=. layer=h12ka24201 out=tsu location=Tsu -o
コマンドの説明をします。
「新たにロケーションをつくる」=「-e」
「.」は自分が今いる場所を表しており、さらに「..」は1つ上の階層を意味します。
ここではC¥GRASSがこれにあたります。「dsn」はファイルのある場所、「layer」は元データを表しています。shellを終えます。
exit
最後に、画像を表示させてみます。
open mapsetで位置を「Tsu」にしますが、この時点ではmapsetには「permanent」しか存在しないはずです。
Add GRASS vector layerで「tsu」を選択して「了解」をクリックします。
すると、画面に画像を表示させることができます。
#ref(Image8-1.jpg,,width=400)
さらにIdentify featuresで地図の紫色の部分をクリックすれば、その場所についてのさまざまな情報を見ることができます。
今回の作業は以上です。お疲れ様でした。
**0. イントロ
今回は平面直角座標系から緯度経度座標系に変換を行い,GRASSに取り込みます
**1. 座標系の設定
+メニューバー「設定」をクリックし,その中にある「Project Properties」をクリック
+「投影法」を空間参照システムが「JGD2000/Japan Plane Rectangular CS Ⅵ」 (idナンバーは430)を選択して「Apply」をクリックして「OK」をクリック
これにより,平面直角座標系の第Ⅵ系により表示されます
**2.新しいLocationの作成
GRASSにファイルを取り込むためにLocationを作成する
+「Add a Vector Layer」をクリックしてC:\GRASS\DATAの中の「h12ka24201.shp」を表示する
+絵を表示している状態で「New Mapset」をクリックして,DatabaseがC:/GRASSになっていることを確認したら「Next」をクリック
+「Create new location」にチェックを入れて名前を「Tsu_New」という名前を入力して「Next」をクリック
+Coordinate systemを「投影法」にチェックを入れて空間参照システムが「JGD2000/Japan Plane Rectangular CS Ⅵ」になっているのを確認して「Next」をクリック
+Default GRASS Regionはこのままで「Next」をクリック(もし範囲を狭くしたいなら変更する)
+New mapsetに自分の名前を入力して「Next」をクリック
+新しいLocationが正しいことを確認して「Finish」をクリック
よって,新しいLocationできました
**3. shapeファイルの取り込み
shapeファイルをGRASSに取り込む
+「Open GRASS tools」をクリック
+「v.in.ogr」を選択する(2つあるうちの上のほうを選ぶ)
+OGR vector layer が「h12ka24201」になっていることを確認して,Namme for output vextor mapを「tsu」と入力して「実行」をクリック
+「Open GRASS tools」の画面を閉じて「add GRASS vector layer」をクリックして「tsu」を表示する&br()(すると,グレーの絵が表示される)
**4.座標系の変換
平面直角座標系から緯度経度座標系に変換する
Q-GISを一度閉じてから,作業を行なう
+Open mapset でLocationをMieにして、ロケーションを設定します
+Add GRASS vector layerのアイコンをクリックし、位置はMieで「tsu」と「Coast」の地図を表示する
+「Open GRASS tools」をクリックして,上から3/5ぐらいの位置にある「v.proj」をクリックする
v.projのオプション画面について説明する
上から
Name of input vector map (平面直角座標系で取り込んだファイル名) :tsu
Path to GRASS database of input location (GISの情報が入っているディレクトリ) :C:\GRASS
Location containing input vector map (新しいロケーション名) :Tsu_New
Mapset containing input vector map (マップセットの名前) :[自分の名前]
Name for output vector map (緯度経度座標系で表すファイル名) :tsu
以上のことを入力して「実行」をクリック
successfully finishと出たら,画面を小さくしておくか閉じる
**5.地図の表示
Add GRASS vector layerをクリックして,地図名は「tsu」を選択して「了解」をクリック
すると,津の場所が上書きされるので拡大してみてみる
左端の凡例のtsuの上で右クリックをして,propatiesのシンボルをクリックする
transparency(透明度)を50%ぐらいにして表示してみる
すると,海岸線などが少しずれているのがわかる(平面直角座標系と緯度経度座標系で精度が異なる)
なので,扱う範囲によって精度を考えなければならない
#ref(Image9-1.jpg,,width=400)
次に,属性情報を地図上に表示するためにもpropatiesのラベルをクリックする
「ラベルを含むフィールド」を「MOJI」に選択して「Apply」をクリックすると地図上に町名が表示される
例えば
フォント:8
色 :黒
で表示してみる
#ref(Image9-2.jpg,,width=400)
などいろいろ試してみてください
今回の作業は以上です。お疲れ様でした。