段ボール堆肥・まとめ

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段ボール堆肥・まとめ - (2010/03/20 (土) 02:34:13) のソース

ネット上に多くの堆肥作りのサイト・ブログがありますが、参考になるサイトがほとんどなく、お手本となるところがありません。そこでここでまとめることにしました。

* 前提条件

・生ゴミを中心とした堆肥
・段ボール堆肥(一部バケツ堆肥、プランター堆肥)
・マンションのベランダ
・一人暮らし(生ゴミ量は少ない)
・冬~春の関東地方
・材料は、大元がプランター堆肥。それを発展させて段ボール堆肥に。米ぬかと生ゴミが主。古土、腐葉土、堆肥、鶏糞、三温糖、枯れ枝、枯れ葉などを少々加えてある。生ゴミはほとんどが野菜。卵の殻や煮干し、魚の皮が少量ある程度。

です。
多くのサイトはこういう前提条件を無しでいきなり説明に入るため、実際と異なる場合が多いです。

* 参考書

色んなところを探しましたが、結局[[ここにある>http://asaaguri.cocolog-nifty.com/blog/files/dannboru.pdf]]簡単なPDFファイルで十分、というより、これ以上のものを探してもほとんど役に立たないところが多いと感じる。

* 考察

ではこのPDFファイルにケチをつけながら堆肥の作り方の考察をします。

** I-1 段ボール堆肥づくりのしくみ

> 段ボール箱に「もみがらくん炭」などの微生物のすみかを入れ

あたかも必要であるかのような説明ですが、別に入れなくても問題ありません。ただし、微生物の元になるモノは必要です。

** Ⅰ-2  微生物の働き

【補足】
多くの人はこの好気性と嫌気性を知らない、あるいは予め説明しないところが多いため、人によってやり方が違うように見え、訳がわからなくなってしまいます。作り方を説明する人はまずどういう菌を扱うのかしっかり書くべきです。

** Ⅰ-3  温度と水分

> 室温が10℃以下になると活動は鈍くなり

確かに10℃以下では糸状菌が少し出てくるくらいでほとんど温度は上がりません。もし冬に堆肥作りをやるのなら、あまり寒くならない10~11月くらいから始めた方がいいです。真冬から始めると春までには間に合いません。

【補足】
一般的に水分は40~50%と言われていますが、その水分量に合わせる方法はどこにも書いてありません。どうやって計るのでしょうか?
(きっとそう書いておきながら、わからないんだと思います・・・そういうサイトはあてにしない)
それにその水分は最初だけなのか、それを保つ必要があるのかさっぱりわかりません。

この辺は最初は勘に頼るしかないと思います。
「だいたいこれくらいの湿り気ならカビが生えそうだ・・・」と。
ただし、生ゴミの種類、量によって水分量は変わってきますので、それも考慮に入れて。

** Ⅰ-4  まとめ 

> 空気~よくかき混ぜること

あくまで好気性微生物を使った場合での話。EM菌など嫌気性の場合は違ってきます。

** Ⅱ-1  材料の用意 

段ボール箱はここにあるサイズである必要はありません。
ピートモス、もみがらくん炭は不要では?。それより、腐葉土、堆肥、山の落ち葉などがあったほうがいいと思うが?
むしろ温度計は必須だろ?
また、米ぬかは冬期ならほぼ必須。

> ※注  意※  段ボール箱の表面から水分が蒸発しますのでビニールシートなどをかぶせないでください。

これは必ず守ってください。それだけではなく、段ボールとまわりものから3センチ以上は離してください。そうしないと、段ボール箱が汗をかいて、構造的に弱くなり、また臭いもそこから漏れてきます。
また虫が寄ってきたりといいことはありません。

** Ⅱ-3  生ごみの投入 

> 投入する生ごみの量は1日約5~600g以内です

なぜ?ちゃんと理由を書いてください。

> 生ごみは分解され,重量で1/3~1/5に減ってしまいます。

いつ頃に?最終的な話ならちゃんとそう書くべき。

** Ⅱ-4  日々の管理 

> ③開始してしばらくは内部の温度は上がりません。

そんなことはありません。米ぬかが入っていると翌々日には熱くなっていました。(約55℃)

> ④分解が盛んになると,内部の温度は40℃近い高温になります。

そんなことはありません。55℃を超えていました。

【補足】
温度には色んな説があり、一定していません。
よく聞くのは、40~50℃が適温。しかし50℃を越えると菌が死滅するとか言う人もあれば、「70℃で順調」などみんな言っていることが違っています。

基本的にみんな言っていることは正しいのですが、段階によって働いている菌が違うためです。そういうのを説明無しに「温度は○○℃が適温」なんていうものだから混乱します。

ちなみに40~50℃は初期段階の糸状菌が働いている場合、
70℃は第二段階の納豆菌が働いている場合です。
また外気温(季節)によっても温度は違ってきます。

こういう大切なことを説明無しに言うものだから、みんな混乱する。

** 感想

とにかく、みんないい加減で適当にやって、うまくできているんだから説明もいらないだろう、っていう印象ですが、本当かな?自分は一度失敗しているし、どう考えても堆肥作りは(自分にとって)難しい謎めいた作業にしか見えない。。



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