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*はばたき山
#contents
**動物園
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「ほら、早く入ろう。早く!」
琥一「待て待て! 逃げやしねぇんだからよ……」}}
・1
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇ちゃん。じゃあ今日は、なに見たい?」
〇〇「えぇと……ゾウ!」
琉夏「さすが、わかってんね。じゃ、コウは?」
琥一「あ? いいんじゃねぇか、ゾウで。」
琉夏「コウ、やる気ねぇなら帰れ!」
琥一「ちょっと待て。まず意味が分かんねぇ。」
〇〇「琉夏くん、動物園が大好きなんだね……」}}
・2
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「腹減ったな……ね?」
〇〇「お弁当作って来たよ?」
琉夏「やった。おにぎりある?」
〇〇「あるよ。たらこと、ツナと、梅干し。」
琥一「おにぎりねぇ……」
琉夏「コラ。文句のあるヤツは梅干しのしかやらない。」
琥一「あ? なんでテメェが仕切ってんだよ? ツナ食わせろ。」
〇〇「はいはい、たくさんあるから!」}}
・3
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「よし、じゃあ今日は、なにから見る? はい、〇〇ちゃん。」
〇〇「じゃあ……カバ!」
琉夏「いいね。」
琥一「景気づけにライオンでも見ねぇか? カバよりよ。」
琉夏「バカ!」
琥一「はぁ? なんでだよ?」
琉夏「まだ餌付けの時間じゃねぇよ。ホント、バカだなコウは。」
琥一「知らねぇだろ、フツー!」
〇〇「琉夏くん、動物園くわしいね……」}}

**遊園地
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「まずはジェットコースター、ゴーカートチェイスと……お化け屋敷!」
琥一「……一つ余計だな。行くぞ。」}}
・1
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ハァ……怖かった。ジェットコースターはもういいよね?」
琉夏「じゃあわかった。最後の一回ね?」
〇〇「もう……ねぇ、琥一くん!」
琥一「あと一回だ。ガマンしろ。」
〇〇「琥一くんもジェットコースター中毒か……」}}
・2
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「次はメリーゴーランド!」
琉夏「乗った! っていうか、乗ろう。」
琥一「オマエら2人で行って来い。」
〇〇「えぇ……」
琉夏「えぇ……」
琥一「行けよ。見ててやる。離れたとこでよ。」
〇〇「そんなに恥ずかしい?」
琥一「恥ずかしいだろーが、フツーはよ!」
琉夏「コウはカッコつけだからね。いいよ、わかった。」
〇〇「残念。」
琉夏「3人で乗ってるとこ写真撮ってもらおう。……あ、スイマセーン!」
琥一「待て待て! ぜんぜん、わかってねーじゃねぇか!」}}
・3
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「ルカ。ゴーカートでレースするぞ。」
琉夏「〇〇ちゃん、賞品やって?」
〇〇「わたしが賞品なの? じゃあ、一緒にメリーゴーランドだ!」
琥一「待て待て……負けたらだよな?」
琉夏「勝ったらでしょ。」
〇〇「そうだよ?」
琥一「じゃ、勝てねぇじゃねぇか!」
琉夏「じゃ、コウの負け。行くぞ!」
琥一「待てコラ!」}}
・お化け屋敷オープン時期限定
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「そうそう、そしたら俺が後ろから……」
琥一「おう、わかってる……ククッ。」
〇〇「ねぇ!」
琉夏「なに?」
〇〇「なんの相談?」
琥一「気にすんな。」
〇〇「……やっぱり入るの? お化け屋敷?」
琉夏「入るよそりゃ。な、コウ?」
琥一「入んねぇでどうすんだ。」
〇〇「う~ん……なんか企んでない?」
琉夏「コウ、企んでる?」
琥一「何をだ? ほら、行こうぜ。」
琉夏「早く!」
〇〇「や~だ~……」}}

**はばたき山(紅葉)
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「お、いい色になってやがんな。」
琉夏「ゆっくり行こう。足元に気をつけて、〇〇ちゃん。」}}
・1
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「……」
〇〇「琉夏くんなに? 思い出し笑い?」
琉夏「子供の頃のこと。コウ、ここで栗拾ったの憶えてる?」
琥一「あぁ、ここだったか? 拾ったな。」
琉夏「栗、焼いたな?」
琥一「おぉ、焼いたな。あぁ……」
〇〇「琥一くん、どうしたの?」
琥一「言うな、その先は言うな。」
〇〇「???」
琉夏「なんでも?」}}
・2
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「わぁ、きれいだね……」
琥一「まあな? TVのニュースでやるくらいだからな。」
琉夏「…………」
〇〇「琉夏くん、どうかした?」
琉夏「いや、あり得ねぇなと思って。」
琥一「なにがだ。」
琉夏「コウと紅葉の組み合わせ。」
琥一「オマエもな?」
〇〇「ふふ!」}}
・3
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ハァ……よく歩いたね? ちょっと疲れちゃった。」
琉夏「おんぶしてやろうか?」
〇〇「え? 琉夏くん疲れちゃうよ?」
琉夏「その時は、おんぶしてる俺をコウがおんぶする。」
〇〇「ふふ、ヘンなの。」
琥一「ややこしいな、おい。そん時は、俺がこいつを直接おぶえばいいだろうが。」
琉夏「〇〇ちゃん。」
〇〇「なに?」
琉夏「コウってあのツラでスケベだから注意な?」
琥一「テメェに言われたくねぇんだよ。」}}

**はばたき山(スキー)
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琥一「いいコンディションだ。行くぞ!」
琉夏「オッケー。行くよ、〇〇ちゃん。」}}
・1
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「次、チューチュートレインね。」
琥一「チューチューってオマエ、あれか、くっついて滑るヤツか。」
琉夏「そう、そのチューチュー。」
〇〇「危なくない?」
琉夏「平気。一番後ろにつかまってな。俺が先頭でコウが真ん中な?」
琥一「ちょっとよ、こっ恥ずかしくねぇか?」
琉夏「恥ずかしくない! 行こう! ときめきを運ぶぜ!」
琥一「だとよ?」
〇〇「ふふっ、琉夏くん、すごく楽しそうだね?」
琥一「寒がりのくせにな? スキーは物心ついた頃からやってたらしい。」
〇〇「へぇ……ん? “らしい”?」
琥一「あ? あぁ……ほら、行くぞ!」}}
・2
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ふぅ……やっと下までついた。」
琥一「おい、ルカどこ行った?」
〇〇「琉夏くん? あれ、そう言えば――わっ!?」
琥一「冷てっ!!」
〇〇「もう! 琉夏くん!」
琥一「テメェ……」
琉夏「スノボに替えてきた! スノボ雪合戦だ!」
琥一「上等だ、コラ。来い、行くぞ!」
〇〇「おう!」}}
・3
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「ハァ! 腹減った!」
〇〇「そろそろお昼にしよう?」
琥一「おう、ラーメン喰いに行くぞ。」
琉夏「俺カレー喰う。」
琥一「ウマそうなラーメンコーナーがあんだよ。」
〇〇「山菜そばが名物だってよ?」
琉夏「俺カレー喰う。」
琥一「バカ、スキー場来たらラーメンって決まってんだよ。来い。」
〇〇「山菜そば!」
琉夏「俺カレー喰う!」}}

**はばたき城
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琉夏「やっぱ天守閣だろ?」
琥一「高けりゃいいんだろ? テメェは。」}}
・1
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「遠くまで良く見えるね……」
琥一「晴れてっからな。海まで良く見える。」
〇〇「West Beachは見える?」
琉夏「こっからだと、岬の陰になってて見えない。」
〇〇「そっか、残念……」
琉夏「コウ、ちょっとどけて来て。」
琥一「できねぇな。」}}
・2
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「〇〇ちゃん。もし忍者だったらさ、どうする?」
〇〇「え? 忍者だったら? えぇと……」
琉夏「じゃ、コウは?」
琥一「どうでもいいし、まず意味がわかんねぇ。」
琉夏「俺なら、この瓦の上走るね。」
琥一「じゃ、走って来い。」
琉夏「いい?」
〇〇「ダメ!」}}
・3
#blockquote(){#divclass(hide){
琥一「戦国時代か……」
〇〇「なになに?」
琥一「いや、俺らがその頃生まれてたらどんなもんかと思ってよ。」
琉夏「コウは南蛮人だな。」
琥一「意味がわかんねぇ。」
琉夏「デカいから。」
〇〇「じゃあ、わたしは?」
琉夏「やんちゃ姫。」
〇〇「普通のお姫様じゃダメなんだ……」
琥一「じゃ、テメェはなんだ?」
琉夏「俺? 俺は忍者だな。」
琥一「俺はなぁ、歴史ロマンみてぇな想像がしてぇんだよ。」
琉夏「南蛮人とやんちゃ姫と忍者だろ? ……ロマンチックじゃん。」
琥一「そうか。俺はなんだか泣けてきたぜ。」}}

**牧場
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「いつ来てものどかでいいね。」
琥一「おう。ちっと厩舎にも顔出してみるか。」}}
・1
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「あそこにいるの、ロバかな? ねぇ、この牧場って馬の他に何がいるの?」
琉夏「ヤギと、ガチョウもいる。」
琥一「牛もいるだろ。」
琉夏「ああ、いるいる。コウ、喰うなよ?」
琥一「喰わねぇよ!」}}
・2
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「ハァ! 家からこんな近いところに牧場があるって、いいね?」
琥一「ま、田舎ってことだ。」
琉夏「ガキの頃はよく来たな? オヤジに連れられて。」
琥一「あ? ……そうだったか?」
琉夏「ゴメン、この話は無しだな?」
琥一「…………」
〇〇「なんかあったの?」
琉夏「初めはコウ、馬怖がって大変だったんだ。」
琥一「ウルセー。大げさなんだよ、オマエは。」}}
・3
#blockquote(){#divclass(hide){
〇〇「そういえば、琉夏くんたちの馬、どうしてる?」
琉夏「クリストファー? 元気だよ。」
琥一「行くか?」
琉夏「行こう。クリストファーに挨拶だ。」
〇〇「わたしも行っていい?」
琉夏「もちろん。」
琥一「蹴られねぇようにな?」
〇〇「……蹴るの?」
琉夏「コウ。冗談だよ。行こう。」}}




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