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桜井 琥一 初詣 - (2018/10/26 (金) 16:51:40) の編集履歴(バックアップ)
初詣に誘う
琥一「おう。」
〇〇「あ、琥一くん? あけましておめでとう!」
琥一「声がでけぇんだよ……で、なんだ?」
〇〇「うん。今から一緒に初詣、行かない?」
琥一「……はい。」
〇〇「あ、琥一くん? あけましておめでとう!」
琥一「朝っぱらから声がでけぇんだよ……なんだ、どうした?」
〇〇「うん。今から一緒に初詣、行かない?」
琥一「おう、俺。」
〇〇「琥一くん、あけましておめでとう!」
琥一「おう。今ちょうど――」
〇〇「おめでとー!」
琥一「……おめでとう。」
〇〇「琥一くん、これから一緒に初詣に行かない?」
OK
琥一「初詣だぁ? あぁ……まぁ、いいか。」
〇〇「ホント? じゃあ、待ち合わせはどうする?」
琥一「そっち、迎えに行く。待ってろ。」
〇〇「うん。わかった。じゃあ、待ってるね?」
琥一「初詣だ? おぅ……悪かねぇな。」
〇〇「ホント? じゃあ、待ち合わせはどうする?」
琥一「ちょっとしたら、そっち行くわ。支度して待ってろ。」
〇〇「うん。わかった。じゃあ、待ってるね。」
琥一「おう、それだ。ちょうどいま俺も、誘おうと思ってよ。」
〇〇「あ、そうだったの?」
琥一「そっちの家、すぐ行っていいか?」
〇〇「えぇと、ちょっと支度が……」
琥一「お、おぉ……そうか、そうだな。じゃあ、まあボチボチ行くわ。」
〇〇「うん。じゃあ、あとでね?」
琥一「正月からケンカか? メンドクセーな……仕方ねぇ、今回は貸しにしといてやる。」
〇〇「ホント? じゃあ、待ち合わせはどうする?」
琥一「ちょっとしたら、そっち行くわ。支度して待ってろ。」
NG
琥一「はぁ? やなこった。」
〇〇「………………」
〇〇(しょうがない……一人で行こうかな)
初詣に誘われる
〇〇「誰だろう?」
琥一「俺だ。」
〇〇「琥一くん? あけましておめでとう!」
琥一「おう。初詣、行くぞ。」
琥一「俺だ。あぁ……おめでとう。」
〇〇「やっぱり琥一くんだ。あけましておめでとう!」
琥一「おう。オマエよ、初詣行ったか?」
〇〇「ううん。今年はまだ。琥一くんは?」
琥一「それよ。あぁ……行くか、初詣?」
OK
琥一「おう。そっち、行くからよ。準備しとけ。」
〇〇「うん、わかった。」
琥一「そうだ。あぁ……あんまり待たせんなよ?」
〇〇「うん、一緒に行こっ!」
琥一「よし。じゃあ、家で待ってろ。そっち、行くからよ。」
〇〇「うん、わかった。準備しとくね?」
琥一「おう。やっぱ、あれか? 準備っていうと……」
〇〇「?」
琥一「いや、なんでもねぇ。そんじゃ、よ。」
NG
琥一「そうか……わかった。そんじゃ。」
〇〇(せっかく誘ってくれたのに、悪いことしちゃったな……)
琥一「都合、悪ぃか?」
〇〇「うん……ごめんね。」
琥一「…………気にすんな。じゃあな。」
〇〇「うん。じゃあ……」
〇〇(せっかく誘ってくれたのに、悪いことしちゃったな……)
迎え
晴れ着
琥一「よぅ。」
〇〇「あけましておめでとう。」
琥一「………………」
〇〇「え? どうかした?」
琥一「それよ、わざわざ着たのか。」
〇〇「うん……どうかな?」
琥一「まあ、悪かねぇぞ。縁起物だしな。」
〇〇(良かった。気に入ってくれたみたい!)
琥一「ほら、行くぞ。」
琥一「よぉ、待ったか?」
〇〇「ううん。ちょうどよかったよ」
琥一「へぇ……」
〇〇「あ、うん、晴れ着着てみたんだけど、どうかな?」
琥一「いいじゃねぇか、七五三みてぇでよ。」
〇〇「……ん?似合わないってこと?」
琥一「悪ぃ。あ、いや、悪かねぇ。ククッ……」
〇〇「もう!」
琥一「褒めてんだろうが。むくれんな、晴れ着が台無しだ」
〇〇(まあ、ちょっとは気に入ってくれたのかな?)
琥一「ほら、行くぞ」
琥一「来たぞ。」
〇〇「琥一くん、あけましておめでとう。」
琥一「おう。」
〇〇「あけましておめでとう!」
琥一「あぁ……その、まあ、おめでとう。」
〇〇「ふふっ!」
琥一「オマエ、それ……よ。」
〇〇「あ、うん。振り袖着てみたんだけど。」
琥一「そうか。」
〇〇「……どうかな?」
琥一「おう、悪かねぇよ。……きれいだ。」
〇〇「え? ……いま、なんて?」
琥一「いや? なんか言ったか?」
〇〇(すごく気に入ってくれたみたい!)
琥一「いいから、ほら、行こうぜ。」
普段着
琥一「よぅ。」
〇〇「あけましておめでとう。」
琥一「ほら、行くぞ。」
琥一「よぉ、待ったか?」
〇〇「ううん。ちょうどよかったよ。」
琥一「ほら、行くぞ。」
琥一「来たぞ。」
〇〇「琥一くん、あけましておめでとう。」
琥一「おぅ。」
〇〇「あけましておめでとう!」
琥一「あぁ……その、まぁ、おめでとう。」
〇〇「ふふっ!」
琥一「いいから。ほら、行こうぜ。」
神社前
琥一「おいおい……賽銭箱、見えねぇぞ。」
〇〇「ちょっと並ばなきゃだね。」
琥一「メンドクセー……なんか食って帰るか?」
〇〇「ダメだよ。ほら、行こう。」
琥一「混んでやがんな、おい……こいつら全員神頼みか?」
〇〇「お参りだよ。琥一くんだってそうでしょ?」
琥一「俺はオマエ、運任せよ。」
〇〇「カッコつけて言ってもおんなじだよ。」
琥一「ほら、行くぞ。離れんなよ。」
琥一「正月からこの人だ……わかっちゃいたけどな。おう、行くぞ。」
〇〇「うん、はぐれたらどうしよう。」
琥一「そん時ゃ、家に帰りゃいいだろ、ガキじゃねぇんだ。」
〇〇「それは、そうだけど……」
琥一「おぅ……そうか。じゃあ、アレだ。」
〇〇「アレ?」
琥一「手、貸せ……繋いどきゃ、はぐれねぇから。」
〇〇「うん、ありがとう。」
おみくじ
琥一「ひでぇ目に遭った……」
〇〇「混んでたね……お願い事、出来た?」
琥一「おう、まあな。」
〇〇「わたしも――あ、おみくじだ!」
〇〇「すごい人だったけど……琥一くんの後ろにくっついてたから楽だったよ。背が高いといいね?」
琥一「ま、そんなことくれぇだ、デカくて得なのは。おう、もう帰んだろ?」
〇〇「そうだね――あ、おみくじ。」
〇〇「ふぅ……お賽銭箱の前、すごい人混みだったね?」
琥一「どいつもこいつも、テメェの願い事で必死だからな。アブねぇ。」
〇〇「琥一くんが前を歩いてくれたから、助かっちゃった。」
琥一「おぅ、そうか……まぁ、どってことねぇけどよ。」
〇〇「あ……おみくじ!」
引く
琥一「一人でひけ。」
〇〇「そんなこと言わないで、お正月なんだし、ね?」
琥一「メンドクセーんだよ……」
琥一「金の無駄だ。やめとけ。」
〇〇「お正月くらい……ね、琥一くんも引こう?」
琥一「やなこった。メンドクセー。」
〇〇「いいから、ほら!」
琥一「ひきてぇのか。」
〇〇「うん。琥一くんもひこう?」
琥一「やなこった。」
〇〇「運任せなんだから、知っといた方がいいよ? ほら!」
引かない
琥一「へぇ、オマエにしちゃ賢明だ。やめとけやめとけ。」
琥一「そうかよ。」
〇〇「うん。今年はいい。」
琥一「おみくじだぞ? いいのか? 面白ぇぞ?」
おみくじの結果
小吉
琥一「小吉だ……」
〇〇「小吉か……大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶、大凶だから。割りといいんじゃない?」
琥一「良かねぇんだよ。もうちっと、大吉とか大凶とか、あんだろうがよ。」
〇〇「神様に絡まないの。」
琥一「占う気あんのか、神様はよぉ?」
〇〇「バチあたりだなぁ……」
吉
琥一「吉だ。……なんだこりゃ?」
〇〇「普通ってこと?」
琥一「普通だ? そんな運じゃ、任せていいか分かんねぇじゃねぇか。」
〇〇「努力次第ってことだよ。」
琥一「なことは、神様に言われねぇでもわかってんだよ。手ぇ抜きやがって。」
〇〇「バチあたりだなぁ……」
参詣後
1年目
琥一「で? 後はどうすりゃいいんだ?」
〇〇「これでお終いだよ。どう、初詣の感想は?」
琥一「まあ、大したこたねぇな。憶えてねぇワケだ。」
〇〇「罰あたりだな……じゃあ、今年もよろしくね。」
琥一「あいよ。」
〇〇(今年はどんな年になるんだろうな……)
琥一「おい、で? 次は何すりゃいいんだ?」
〇〇「これでお終いだよ? 後は帰るだけ。」
琥一「なんだよ、拍子抜けだな……」
〇〇「ふふっ、楽しそうだね?」
琥一「あ? ……んなこたぁ、ねぇよ。行くぞ。」
:
〇〇「ありがとう。琥一くん、今日はどうするの?」
琥一「バイトだ。正月は稼ぎ時だからよ。浮かれた客がチップくれる。」
〇〇「お年玉狙いか……頑張って!」
琥一「おう。」
〇〇(今年も一年、良い年でありますように……)
琥一「さてと……次は何すりゃいい?」
〇〇「これで終わり。お疲れ様。」
琥一「あ? 正月から人呼びつけといてこれで終わりか?」
〇〇「罰当たりなこと言わないの。」
琥一「なんか物足りねぇな……もう一回やっとくか?」
〇〇「いいけど、もう初詣じゃないよ?」
琥一「そうか。メンドクセーんだな。」
:
〇〇「送ってくれてありがとう。バイトあるのに。」
琥一「どうってことねぇよ。ほら、あれだ。一年のケイは、元旦にあんだろうが。」
〇〇「そっか。……ん? つまり、どういう意味?」
琥一「意味は……正月から、細けぇこと気にすんな。」
〇〇「ふふっ、今年もよろしくね。」
琥一「おう……こっちも、頼むわ。よろしくな。」
〇〇(今年も一年、良い年でありますように……)
2年目
琥一「まあ、初詣って言や、こんなもんだろ。おう、帰るぞ。」
〇〇「うん、今年もよろしくね。」
琥一「こっちもな。じゃあよ。」
〇〇(今年も一年、良い年でありますように……)
琥一「なぁ、オマエよ、願い事どうした?」
〇〇「ちゃんとしたよ? 琥一くんは?」
琥一「バッチリよ。今年は賽銭突っ込んだから、スゲェぞ。」
〇〇「額は関係ないんだよ?」
琥一「んなことはねぇだろ? あ、さてはオマエ、ケチったな?」
:
〇〇「送ってくれて、ありがとう。」
琥一「おう。……ところでよ? ホントに関係ねぇのか? いくら入れても。」
〇〇「お賽銭? そんなにたくさん入れたの?」
琥一「まあな。朝飯代をな……」
〇〇「じゃあ家でお雑煮食べてく?」
琥一「おぉ、悪ぃな。」
〇〇(今年もいい一年になりそう!)
琥一「おい。気合入れて願い事してたじゃねぇか。」
〇〇「うん、ちょっとね。」
琥一「……何だよ、教えろよ。」
〇〇「ダメ。人に話しちゃだめなんだよ?」
琥一「チッ、どうせ小遣い上げろとか、そんなもんだ。オマエの願い事は。」
〇〇「ぜんぜん違います。」
:
琥一「ほら、着いちまった。強情な女だな。」
〇〇「じゃあ、わたしが教えたら、琥一くんも教える?」
琥一「おう、上等――いや。」
〇〇「なに?」
琥一「……家内安全だ。」
〇〇「なんかウソっぽいなぁ……ねぇ、本当は?」
琥一「バカ! 男は軽々しくそんなこと言わねぇんだよ。」
〇〇「……男って、関係あるの?」
琥一「…………まあ、今年もよろしくな? じゃあ、よ。」
〇〇(気になる……でも、今年もいい年になりそう!)
3年目
琥一「よし、こんなもんだろ。」
〇〇「今年の願い事は気合い入ってるね?」
琥一「おう、あとは神頼みだからよ。」
〇〇「あとって?」
琥一「卒業しかねぇだろ。頼んだからな、神様。」
〇〇「神様も大変だ……」
琥一「オマエにもよ……世話になったな。おかげで、悪くねぇ高校生活だった。」
〇〇(琥一くん……卒業まであと少し、悔いの残らないようにしよう!)
〇〇「高校生活も残りわずか、あとちょっとで卒業だね……」
琥一「まぁ、オマエはな。」
〇〇「えっ!? まさか琥一くん……」
琥一「冗談だ。……でもねぇか?」
〇〇「もう……本当に大丈夫?」
琥一「わかんねぇ。ま、やることはやったつもりだ。俺なりにはな?」
〇〇「そろそろ行くぞ、送ってやる」
:
琥一「よう、〇〇。」
〇〇「なに?」
琥一「いろいろ世話になったな、3年間。」
〇〇「どうしたの?急にあらたまって。」
琥一「もう、土壇場だけどよ、まともに卒業するつもりになったのは、やっぱりオマエのお陰だ。」
〇〇「そっか。うん、良かった」
琥一「ハァ……ガラじゃねぇな?」
〇〇「ううん、そんなことない。」
琥一「悔いのねぇようにしようぜ? 色いろな。じゃあよ。」
〇〇(もうすぐ卒業か……わたしも悔いの無いようにしなきゃ!)
琥一「…………」
〇〇「琥一くん、どうかした?」
琥一「いや? 早ぇなぁ、と思って。」
〇〇「うん……もうすぐ卒業だもんね。」
琥一「オマエはどう思ってるか知らねぇけど、俺は……」
〇〇「……?」
琥一「行こうぜ。寒ぃだろ?送ってく。」
:
琥一「着いちまったな。」
〇〇「うん。送ってくれてありがとう。」
琥一「なぁ、〇〇。」
〇〇「うん。」
琥一「オマエのお陰で、どんだけ俺が救われたか、言ったことあったか?」
〇〇「琥一くん……」
琥一「メンドクセーだっただけの学校も真面目にやりゃ、そこそこ悪かねぇって思えた。それなりに、仲間も出来た。」
〇〇「そんなの、わたしのお陰なんかじゃ――」
琥一「まあ、オマエはそう言うだろ。でもな……感謝してんだ。3年間、ありがとな?」
〇〇「ううん、こちらこそ。」
琥一「やっぱ、ガラじゃねぇな? バイトあるから、もう行くわ。じゃあよ。」
〇〇(もうすぐ卒業か……わたしも精一杯がんばろう!)
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