プロヴィデンスガンダム

「プロヴィデンスガンダム」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

プロヴィデンスガンダム」(2024/03/30 (土) 01:32:29) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

|>|CENTER:プロヴィデンスガンダム&br()PROVIDENCE GUNDAM| |登場作品|[[機動戦士ガンダムSEED]]| |型式番号|ZGMF-X13A| |全高|18.16m| |重量|90.68t| |所属|ザフト軍| |武装|MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲&br()MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル&br()MA-V05A 複合兵装防盾システム&br()ドラグーン・システム| |搭乗者|ラウ・ル・クルーゼ| ---- *【設定】 ザフトが開発した核エンジン搭載型の決戦用モビルスーツ。 [[フリーダムガンダム]]や[[ジャスティスガンダム]]とは兄弟機にあたる。 プラントの最終防衛線において核エンジンの大出力とドラグーン・システムによって戦闘区域を単機で完全制圧することをコンセプトとしている。 本来は重装甲と四本のビームサーベルによる格闘戦仕様機の予定だったが、パイロットが空間認識能力の適正があるラウ・ル・クルーゼに決まった事でドラグーン・システム搭載機へと変更になった((変更前と思われる姿はPS2用ゲーム「機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ」のOPで一瞬だけだが見ることができる。))。 この変更は本体の基礎設計完了後に決まったため、PS装甲で覆われているとはいえケーブルが露出している等完成度は高いとは言えない。 背負っているドラグーンターミナルが目立つが、ドラグーンを除けば武装は大型ビームライフルとビームガンおよびビームサーベルを内蔵した複合シールドのみとシンプルな機体となっている。 また、頭部アンテナにクルーゼの仮面を模した装飾が施されている。 戦後にプロヴィデンスザクという試作機を経て、発展型として[[レジェンドガンダム]]が開発される。 ---- *【武装】 **MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲 頭部に2門、両肩に1門ずつの計4門を内蔵している。 主に牽制や迎撃に用いられる。 **MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル [[ドレッドノートガンダム]]のMA-M22Yビームライフルから発展した専用ビームライフル。 特徴としてはグリップより後ろのストック部分が大型であり、肩に担ぐようにして構える。 見た目的にはライフルというよりバズーカといった方がふさわしい。 その形状から取り回しが難しいとされるが、威力はフリーダムやジャスティスのMA-M20ルプス・ビームライフルよりも高い。 ユーディキウムはラテン語で「審判」の意だが、「天帝」プロヴィデンスの携行武器としてはぴったりなネーミングと言える。 **MA-V05A 複合兵装防盾システム ドレッドノートのMA-MV04 複合兵装防盾システムから発展した専用兵器。 ビーム砲2門と大型ビームサーベルを内蔵したシールド。 盾としてよりも武器としての取り回しを優先する為、シールドは小型となっており、左腕に被せるように装備する。 **ドラグーン・システム 本機の最大の特徴である遠隔操作式機動砲台。 ドレッドノートによる評価を経て搭載されている。 正式名称は『Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network・system(分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)』。 ビーム砲を9門備えた大型ドラグーン3基と2門備えた小型ドラグーン8基の合計11基43門の連携によるオールレンジ攻撃を可能とする他、ビームを交差させることでミサイルに対する防御にも使うことができる等多面的な活用法がある。 似た装備に連合の[[ガンバレル・システム>メビウス・ゼロ]]があるが、ニュートロンジャマーによる通信妨害によりあちらが有線制御なのに対して、こちらは量子通信を使用した無線制御が可能となっている一方で膨大な電力を要求するものとなっている。 ただし、両方とも扱うには特殊な空間認識能力が必要となる。 [[C.E.73年>機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]には通信システムの改良によって誰でも「扱える」ものが登場しているが、それでも「使いこなす」には優れた空間認識能力が必須なようだ。 ---- *【原作の活躍】 第1次連合・プラント大戦の終盤となるヤキン・ドゥーエ戦にてラウ・ル・クルーゼが搭乗して出撃。 初の実戦にもかかわらずドラグーン・システムによるオールレンジ攻撃を存分に発揮して連合軍を蹂躙した他、かつての部下であるディアッカ・エルスマンの[[バスターガンダム]]や因縁の相手であるムウ・ラ・フラガの[[ストライクガンダム]]などを次々と戦闘不能にし、それまで無敵を誇ったキラ・ヤマトの[[ミーティア]]を大破させ、さらにキラのかつての想い人であるフレイ・アルスターの乗ったシャトルを撃墜し、[[エターナル]]を護衛の[[M1アストレイ]]を瞬殺しつつ各部に損害を与えて追い詰むなど猛威を奮った。 その後ミーティアと分離したフリーダムと対峙して互角に戦うものの、ドラグーンや両腕を徐々に破壊され、最後はキラの遮二無二な特攻によりアンビデクストラスハルバード形態のビームサーベルで串刺しにされた((ただしフリーダムも最後は右腕、左足、頭部を失っており、事実上刺し違えたといってよい。))。 ---- *【搭乗者】 **ラウ・ル・クルーゼ CV:関 俊彦 ザフト軍の精鋭部隊「クルーゼ隊」の隊長。 常に仮面もしくはサングラスをしている為、素顔は誰も見た事がないことから「仮面の男」と呼ばれている。 ザフトのトップエースとして圧倒的な戦果を上げつつも素顔を隠し、経歴が不明なことからバルドフェルドからは「目を見せないやつは信用できない」と言われモラシムからは妬まれていた。 同僚からの評価はあまりよくないが隊長として部下に対しても気遣いを見せており、ストライクのパイロットが幼馴染というアスランに気遣いと忠告を行うなどの一面も。 その正体はムウ・ラ・フラガの実父アル・ダ・フラガのクローンで本名はラウ・ラ・フラガ。 彼を作り出したのはキラ・ヤマトの実父ユーレン・ヒビキで、スーパーコーディネーター研究のための資金援助と引き換えにアルのクローンを誕生させた。 アルは息子のムウを不出来として嫌っており、自身のクローンであるクルーゼを己の後継者として育てるが、後に細胞分裂の限界数を決める「テロメア細胞」が短い((アル自身と同じ長さであり、後継者となるどころか概ね同時期に寿命で死亡すると見込まれる))、つまり非常に老化が早く短命であるという欠陥が判明。 これが原因でクルーゼを捨ててムウを後継者としたが、この一件によりクルーゼは不完全な生命である自分を作った世界と身勝手な人類に絶望、フラガ家の屋敷に火を放ちアルを殺害し、以降は人類滅亡を企て行動する事になる。 また遺伝子上では息子にあたるムウとは幼少時に一度だけ会っており、後に戦場で再会し互いに宿敵として何度も戦う事になる。 人類滅亡を企むクルーゼは連合軍に軍事機密情報をもたらした事で戦争は混迷を極め、彼が望むまま双方は滅びの道を辿っていく。 最終決戦の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では自らプロヴィデンスに搭乗((小説版では地球軍の核攻撃の失敗を知った時にはザフトがジェネシスを撃って連合を壊滅させたら反逆するつもりだったようで、''「各プラントをプロヴィデンスで直接攻撃すればいいか」''というようなことを考えている描写がある。))。 ムウやディアッカを始め多数のMSを撃破し、遂に自らと同じく作られた者でありながら対極の成功した存在であるキラと対峙。 その絶望と怨嗟の叫びと共にキラを圧倒し、MS戦でもキラを今までに無い程追い詰めるが、最期はコックピットをビームサーベルで串刺しにされ、プロヴィデンスと共にジェネシスのレーザーに飲まれた。 最期の瞬間には微笑を浮かべながら光に消えていったが、世界が滅びずに済んで安堵の気持ちもあったと思われる。 内面では世界が滅んでほしい絶望とそうなってほしくない希望があったようで、NJC流出の際にはフレイが3隻同盟に保護されかねないメリット皆無の賭けのような行動に出たり、ムウに「貴様に討たれるのならそれもまた…と思ったがな」と述べたこともその表れ((ムウに対しては憎悪の中にライバル意識を持っていたようで、大破したストライクの頭部を発見し、ムウの死亡を察すると(実は生きていたが)僅かながら驚いており、小説では更に「あの男だけはこの手で倒したかった」と考えていた。))。 オリジナルであるアルがナチュラルである為、クローンである彼もナチュラルである((クルーゼが実はナチュラルであったという設定は後付けでは無く、番組開始当初には決まっていたようで、番組初期の雑誌の付録にキャラ紹介とその人物がナチュラルかコーディネイターのどちらであるかが記載されていたが、彼のみその記載が無い))。 また彼のオリジナルであるアルには特殊な空間認識能力があり、その血縁者である息子ムウとクローンのクルーゼとレイも同じくその力を持っている。 キラの様に能力まで作られた訳ではなく言わば能力的には天然の存在であるムウ、クルーゼ、レイがドラグーン・システムを扱えるのはその為であるが、その能力を高い次元で扱う為にはやはり努力が必要とされる。 ナチュラルでありながらムウとは違い、OS含めてコーディネイター用のハイエンドMSであるはずのプロヴィデンスを使いこなし、キラのフリーダムにすら渡り合えたのもどの様な理由にせよ彼の血の滲む様な努力の賜物と言える。 これはナチュラルでもスーパーコーディネーターに匹敵できるという事であり、人のあり方は今あるものだけでは決まらず、その後の努力次第で大きく変えられるという事を自分で示してしまっているのは最大の皮肉かもしれない。 彼の魂は同じくアルのクローンであるレイに引き継がせた様だが、世界の破滅を目指したクルーゼと異なりデュランダルが導く世界を実現するために戦ったため、やはり人は生まれによらないという事なのだろう。 ***【原作名台詞】 -「いや、遅いな。私の勘がそう告げている。ここで見過ごさば、その代価…いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ。」 --原作でのクルーゼの第一声。G強奪作戦の決行は最高評議会の判断を待ってからの方がいいのではという副官フレドリック・アデスの進言に対して。この独断が全ての始まりとなる。 -「ストライク、討たねば次に討たれるのは君かも知れんぞ。」 --ストライクにはかつての友人が乗っている事を聞かされて、キラと戦う事に苦悩する[[アスラン>イージスガンダム]]に対して忠告する。彼の忠告は後に[[最悪な形>ブリッツガンダム]]で現実のものになってしまう。 -「情報というものはどこから漏れるか分かったものではないのでね。」 --アラスカのJOSH-A侵攻作戦オペレーション・スピットブレイクのブリーフィングの際に不敵な笑みを浮かべながら言った台詞。視聴者の誰もが「お前が情報を漏らすんだろ」と思った事だろう。&br()事実、この時点でクルーゼは既に裏でムルタ・アズラエルと内通していたため連合軍にはアラスカ侵攻の全容は筒抜けであり、基地内部には自爆装置サイクロプスが設置されていた。 -「してやられましたな、ナチュラル共に。」 --そしてサイクロプスによって投入した大半の部隊が壊滅、作戦が失敗して呆然とする司令官に対して。サイクロプスの事はザフトには一切伝えていないので白々しい発言である。&br()ちなみに基地内部に侵攻しようとした[[イザーク>デュエルガンダムアサルトシュラウド]]にはアークエンジェルへの攻撃を命じて一応助かるようにはしていたが、小説版では彼の生死はどうでもよかったらしい。 -「私にはあるのだよ! この宇宙でただ一人! 全ての人類を裁く権利がな!!」 --コロニーメンデルにて、ムウの前でついに本性を現す。この際に自身がアル・ダ・フラガのクローンである事も明かした。 --更にこの場面はコーディネイター黎明期のC.E.の人間たちの倫理観が欠如しているところが明るみにされる事でも有名。&bold(){自分の子供をゲームのキャラメイキング感覚で特徴や能力を指定}したり、いざ産まれてきた子供が望んでいた姿と違うと母親が&bold(){&color(#F54738){「目の色が違うわ!!」}}とクレームをつける回想シーンは視聴者に衝撃を与え、小説版でも&bold(){ショッピング}と揶揄されていた。 -「まもなく最後の扉が開く! 私が開く! そして世界は終わる! この果てしなき欲望の世界は! そこであがく思いあがった者達、その望みのままにな!」 --この後、傷ついたムウに近づきトドメを刺そうとするが、キラの反撃によって隙を突かれムウの銃撃で仮面を外されてしまう。&br()クルーゼの印象的なセリフということもあり、エクバ勢からは「扉おじさん」として愛されている(?)。 -「フッ、貴様等だけで何が出来る!? もう誰にも止められはしないさ! この宇宙を覆う憎しみの渦はな!」 --仮面を外され、醜い素顔を曝け出すクルーゼ。上記の台詞を言った後、退散した。 -「私も疲れた…。だから届けて欲しい。それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる。」 --捕虜としていたフレイ・アルスターを解放する際に1枚のディスクを渡す。&br()確かにそれが渡れば戦争は終わる…最悪の結末の果てに… -「使ってみせるさ、あの男に出来て私に出来ないはずはない。」 --プロヴィデンスでの初出撃前に。&br()スパロボだとムウがこれと似た台詞を言うことも。 -ムウ「これが望みか!? 貴様の!!」&br()クルーゼ「私のではない! これが人の夢! 人の望み! 人の業!! 他者より強く! 他者より先へ! 他者より上へ! 競い! 妬み! 憎んで! その身を喰いあうッ!!」&br()ムウ「貴様の理屈だ! 思い通りになど!」&br()クルーゼ「既に遅いさ。私は結果だよ、ムウ。だから知る! 自ら育てた闇に喰われて人は滅ぶとな!」 --第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、待ち伏せしていたムウと対峙した際に。 -クルーゼ「また君か、厄介な奴だよ君は!!&br()あってはならない存在だというのに、知れば誰もが望むだろう、君のようになりたいと、君のようで在りたいと!&br()故に許されない、君という存在も!」&br()キラ「僕は…それでも僕は! 力だけが僕のすべてじゃない!」&br()クルーゼ「それが誰にわかる!?何がわかる!? わからぬさ!誰にも!!」 --ヤキン・ドゥーエにてキラと対峙。呪詛に満ちた言葉の数々を浴びせる。「わからぬさ!」の所でクルーゼの顔がドアップで映るのが印象的。 --ゲーム『スーパーロボット大戦W』では「君のようになりたいと!」の後に「あの[[カナード・パルス>ハイペリオンガンダム]]のように!」と付け足される。 -「君の歌は好きだったがね…。だが、世界は歌のように優しくはない!」 --ラクス・クラインに対して。「歌は好きだった」というのは皮肉か、それとも本心かはクルーゼのみぞ知る。 -キラ「あなたは…あなただけは!!」&br()クルーゼ「フッ、いくら叫ぼうが今更!&br()これが定めさ! 知りながらも突き進んだ道だろう!」&br()キラ「何を!?」&br()クルーゼ「正義と信じ! 解らぬと逃げ! 知らず、聞かず! その果ての終局だ、最早止める術など無い!&br()そして滅ぶ! 人は、滅ぶべくしてな!!」&br()キラ「そんな! あなたの理屈!」&br()クルーゼ「それが人だよ、キラ君!」&br()キラ「違う! 人は! 人はそんなものじゃない!」&br()クルーゼ「ハッ! 何が違う? 何故違う!? この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達の世界で! 何を信じ、何故信じる!?」&br()キラ「それしか知らないあなたが!!」&br()クルーゼ「&bold(){知らぬさ! 所詮人は己の知ることしか知らぬ!!}&br()まだ苦しみたいか!? いつかは、やがていつかはと、そんな甘い毒に踊らされ、一体どれほどの時を戦い続けてきた!?」&br()クルーゼ「ふふふ…ははははは! どのみち私の勝ちだ! ヤキンが自爆すればジェネシスは発射される! 地は焼かれ! 涙と悲鳴が新たなる争いの狼煙となる!!」&br()キラ「そんな…!?」&br()クルーゼ「人が数多持つ予言の日だ!」&br()キラ「そんな事!」&br()クルーゼ「それだけの業! 重ねてきたのは誰だ! 君とてそのひとつだろうが!!」&br()キラ「それでも! 守りたい世界があるんだぁっ!!」 --ここに上げられているセリフはほとんど原作49、50話におけるセリフである。&br()クルーゼがいかに水面下で権謀術数を巡らせ、ラスボスとして最後にはっちゃけつつ出てきたかが見て取れるであろう。&br()「知らぬさ」のあたりに関しては「キラの言葉を聞く気がない」という説と「キラの言った通り人の善意を知らない」説がある。&br()もっとも、クルーゼの言うことも完全には間違ってはおらず、キラもこの問答の中でかつて自分が言われた無神経な言葉の数々を思い出していた。 --「人は己の知ることしか知らぬ」はクルーゼの持論や価値観でもあるらしく、DESTINYでのデュランダルの回想の場面でも彼との会話で同様の発言をしていた。 --キラのことは憎しみや嫉妬だけでなく自身と同じように人のエゴで生まれたため、自身と被り親しみも感じていたらしく、メンデルから最終決戦にかけて、終始「キラ君」と呼んでいるのもそのためなのかもしれない。この舌戦も、世界に絶望させ自分の考えを理解させようとしたともとれる。 --ちなみに最終決戦の時の台詞はNEXTPLUSのソロトライアルSEEDステージや、家庭版EXVSのトライアルミッションでも聴く事が出来る。 ***【その他名台詞】 -「人の心の光など、幻想だったということだよ!」 --ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』から、[[アムロ>νガンダム]]と戦闘した時の台詞。&br()確かに原作ではアクシズ・ショックが起きても[[世界は>機動戦士ガンダムUC]][[変わらず>機動戦士ガンダムNT]][[人類は>機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]][[戦いを>機動戦士ガンダムF91]][[続けて>機動戦士クロスボーン・ガンダム]][[おり>機動戦士Vガンダム]]、『α』世界でも連邦とジオンがコーディネイター打倒の為に結託するなどかえって悪い方向に作用してしまっている。 --また、戦闘前には自身の憎悪を正当化するかのように人類に絶望して行動を起こした[[シャア>サザビー]]が正しかったと発言するが、曲がりなりにも人類の事を考えていたシャアと私怨で人類を滅ぼそうとする自身を重ね合わせようとする姿を見たアムロはクルーゼを「エゴの塊」と断じる。 -「その白き翼…漆黒に染めてくれる!」 --ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』で[[ウイングガンダムゼロ(EW版)]]と交戦させたときの台詞。後にスパロボで黒いウイングゼロが出てくることを読める人間はいないだろう…… --余談だが、クルーゼの声優はウイングゼロを元に作られた[[漆黒の翼を持つガンダム>ガンダムデスサイズヘル(EW版)]]のパイロットと同じである。 -「それが君の答えか、レイ…。ならば、辿ればいいさ…。君が選んだ、その道を…&br()願ったものが先にあると信じるのは…君次第だからな…&br()フ…フフフ…ハハハハ。ハハハハハハハハハハ!」 --ゲームアプリ『スーパーロボット大戦CC』より。&br()少しとはいえようやくクルーゼが救われた瞬間である。 ----- *【VS.シリーズの活躍】 **連合VSZ.A.F.T 弾数の多いBRと11基のドラグーンに若干大振りな格闘を駆使して戦う中距離主体のコスト560機体。 唯一のオールレンジ攻撃持ちではあったが、肝心のドラグーンの性能がいまいち。 敵周囲に取り付いてから発射までのタイムラグが長く、銃口補正も微妙で文字通り牽制程度の効果しか期待できなかった。 とはいえ、コストパワーもあって全体としてみれば十分強い機体に入るレベルではある。 **連合VSZ.A.F.T II 弱点であったタイムラグと銃口補正が改善され、フワステの弱体化と相まってドラグーンが非常に強力な攻撃手段に。 格闘も横格の回り込みが優秀になりさらに近距離戦に強くなる。 前作がやや微妙だったためか強化されたのだがシステムと噛み合い過ぎていたため、ほぼ解禁直後から満場一致で最強機体として君臨し続けた。 全国大会でも当然優勝(ちなみに決勝はプロヴィラゴゥVS.プロヴィラゴゥ)。 準優勝も3位もプロヴィデンス絡みという結果に終わる。 また本機にはスピード覚醒時にドラグーン射出とステップキャンセルを繰り返す事で、奇妙な動きと共に瞬間移動と呼ぶに相応しい高速移動をブースト消費無しに行うテクニックがあった。 **ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS コスト2000のファンネル系射撃機。 立ち位置的には[[サザビー]]と似ているが、こちらは格闘が劣る分ファンネル系武装の攻撃手段が豊富で独特な連ザシリーズと比べると、ドラグーンが大型と小型で性質が差別化されてクセが強くなり、マルチロック対応の射撃CSとドラグーンモードが追加されている。 大型は取り付きこそ早いが射出位置を任意で指定できないため連続で使用しないと圧をかけにくいのに弾数が少ない、小型は包囲してくれるが弾が細くて外れる事がたまにあり追尾が悪く4hitよろけでフルヒットでも強制ダウンしない、どちらもリロードが遅めで本体がよろけるだけで戻ってくる、など無視しにくい欠点を抱えている。 シングルCSは連射系故に一撃離脱が難しい事や発生が若干遅い点こそあるが、弾数消費がなく銃口、誘導、火力は十分で、メインの弾数も心許ないため闇討ち、着地取り、コンボ始動、迎撃と幅広くお世話になる。 マルチCSは自機周辺でのドラグーン一斉射撃で見た目は非常に派手でカッコいいが、[[アカツキ]]のシラヌイCSと同様に両ドラグーンの装弾のほぼ全てを消費してしまう上に、見栄え重視なのか大半がまともに狙ってくれないため正直カス当たりも期待しにくいレベルで中てにくい。 ドラグーンモードは速度と持続の良いホバーモードになり、連写可能なメインと連動してドラグーンが発射される。弾数消費こそ激しいが制圧も可能な生命線。 格闘は伸びと判定は良いが火力と発生はイマイチで積極的に頼るものではないので、メインとドラグーンの弾数管理に細心の注意を払いながら射撃戦たまに格闘で戦う機体となっている。 ちなみにN格前派生が連ザのクルーゼ用[[ゲイツ]]の特格に近いモーションになっている。 プロヴィデンス同士で組むと「プロヴィデンス…!? 馬鹿な、どこから情報が漏れた…!?」とクルーゼが動揺する。 原作で散々作戦やNJCなどを流していた人の発言と考えると色々と突っ込みたくなる一幕である。 **EXVS. 2月23日に追加。お馴染みのBRとドラグーンに、新しくCSと独特の性能を持つビームカーテンという武装が追加された。 ビームカーテンは3基の大型ドラグーンを敵機の頭上に設置し、傘状にビームの網を展開する。網に引っ掛かるとスタン。 高威力のBR、リロードが早いドラグーン、強判定の格闘と基本性能は連座に近くなっており、2000後衛としては優秀な部類。 反面、単発ダウンの武装はチャージの遅いCSしかなく、火力・機動力にも難がある。基本は射撃を主軸に、近寄られたら格闘で迎撃していく。 弾数管理や立ち位置など、丁寧な運用が求められるのでEXVSを始める人にもオススメできる機体。 余談だが、SEEDの出撃ムービーでは、キラのストライクと激突しており、戦闘中も掛け合い台詞が用意されている。ただし、ストフリや家庭版でDLCで追加されたフリーダムには特殊台詞が双方用意されていない… **EXVS.FB EXVS.に引き続き登場。 フルブースト移行時とアップデートを合わせて3回に渡り強化されており、基本性能・武装共にほぼ全面的に上方修正されている。 特にドラグーンとCSの回転率は劇的に向上しており、当てる性能もアップしたため、前作とは比較にならないほど援護力が高くなっている。 また、接近された時にN特射が使えないという状況が減り、弱点であった自衛力もある程度フォローされたのも嬉しい。 さらにB覚醒で足の止まる射撃をステップできるようになり、見た目だけならさいたまっは復活となった。ただし連ザのスピード覚醒ほどの速さもなく、ブーストも消費するのでやる価値はない。 新たにバーストアタックが追加された。 数回斬り抜けてから打ち上げて、ドラグーンによる包囲攻撃。ちなみに、覚醒技のドラグーンは発射されてからは被弾は勿論、撃墜されていてもビームが発射される。 余談だが、家庭版の追加収録(レジェンドか[[ガンダムデスサイズヘル]]のついでだと思われる)でラクスの[[インフィニットジャスティスガンダム]]と豊富な掛け合い台詞が用意された。キラを初めとした同作品相手の台詞はないまま。 **EXVS.MB コスト2500に昇格。機動力や格闘、停滞ドラグーンの性能が上がり、自衛力が大きく上がった。 N及び前後サブが[[アルケーガンダム]]のようなその場で撃つものに変更され、後格が打ち上げから射撃バリア付きの薙ぎ払いに変更された。 同コストのレジェンドがアップデートにより援護機としての性能が高くなったので、若干役割を食われていたが、その後のアップデートにより、全体的な攻めの性能が上がった。 余談だがSドラ発動中は移動しながらサブが撃てるが、N及び前後サブもそのまま発射されるので無駄撃ちしないように注意したいところ。 **EXVS.MBON 10月末のアップデートにより、メインから前格のキャンセルルート、Nサブの性能向上、BD格の範囲拡大等を受け、近距離で射撃戦をやっていてもいきなり蹴りが飛んでくるという明確な強みを得た。 **GVS. 継続参戦。大型ドラグーンで弾幕を張ったり、飛び斬りや回り込み斬りなど強力な新武装を得ており、本作のシステムに噛みあった強力な機体に仕上がっている。 **EXVS.2 GVSの仕様になって継続参戦。 強力な武装をひっさげてきたがブーストダイブがないので足回りが不安。 また、アップデートにてクルーゼのグラフィックが新規のものとなった。 **EXVS.2 XB 下サブで停滞が出来るようになる、特射のカーテンと大型ドラグーン停滞が別弾数になり、カーテンは半分くらいの時間で移動しもう一度展開するように。また格闘にも乱舞的な派生が追加された。 要するに武装の回転率が良くなり、過去作のいいところ詰め合わせ仕様。 今作ではピョン格は一律バウンドダウンが没収されたが本機の特格はフワ格扱いなのでバウンドダウンは残っている。 おまけに?キラのフリーダム、ムウのアカツキも今作で強化されたので戦場で合間見える機会も増えるだろう。掛け合いのセリフも多数収録されているので、CPU戦などで一度聞いてみてはいかがだろうか。 **EXVS.2 OB サブに[[ジン]]のアシスト(N射撃/レバー格闘)が追加。ドラグーン小出しが後格闘、一斉射出/展開が格闘CSとなり凪払いが後特格にお引っ越し。 アシストはリロード難の割に性能がイマイチで、アメキャンもなし。 ---- どの作品でも言えることだが、「プロヴィデンスで大暴れしていた時のセリフ」と「物語初期の冷静なクルーゼ隊長のセリフ」がどちらも採用されることが多い。 そのため[[リディさん>バンシィ・ノルン]]や[[ザビーネ>クロスボーン・ガンダムX2改]]並に感情の浮き沈みが激しく見える。 さらに余談だが、CPU戦にて[[オモチャ>インフィニットジャスティスガンダム]]が出てくるコース(A-11-1)に、コスト的に本機を倒せばクリアとなることがあるシーンがあるのだが、とある勢力に目をつけられて遊ばれた結果、「扉おじさん」という愛称をつけられることになった。 …これだけならローカル用語に過ぎないのだが、バンナムにまで目を付けられたのか、EXVS2で何とこの「扉おじさん」まで&color(#F54738){''オモチャと同様のダウン値20を手に入れてしまった。''} ---- *【勝利・敗北ポーズ】(NEXT) **勝利ポーズ -シールドのサーベルを展開し軽くジャンプしつつなぎ払う -左腕を掲げる **敗北ポーズ -ビームライフルに寄りかかる ---- *【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.) **勝利ポーズ -宙に浮かびながら堂々と仁王立ち **敗北ポーズ -両腕を失い、ショートしながら宙に浮いている ---- *【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB 以降) **勝利ポーズ 通常時:宙に浮かびながら堂々と仁王立ち 覚醒中:左腕のビームクローを突き出す **敗北ポーズ -両腕を失い、ショートしながら宙に浮いている ---- *【その他の活躍】 **ガンダムビルドダイバーズ シバ・ツカサに雇われたマスダイバーの一人が使用するガンプラとして登場。 クジョウ・キョウヤのガンダムAGE-2マグナムと交戦する。 チートツール「ブレイクデカール」により機体のパワーアップのほか、無改造なのにレジェンドのようにドラグーンをマウントしたまま前方に向けるなどの行為も見せた。 しかし、「GBNに愛情なんざねえからよ」の一言でキョウヤの逆鱗に触れてしまい、バックパックを引き裂かれた後猛攻を受けて撃破された。 ちなみにマスダイバーたちは、今回の件でGBNに興味を持ったようで改心し、後日お詫びも兼ねてキョウヤの元に「これからは真っ当なダイバーとしてプレイしていく」と挨拶に来たそうだ。 **SDガンダムGGENERATION ギャザービート系列ではクルーゼはアドバンスから登場。この時はプロヴィデンスが登場しないのでフリーダムに搭乗していた。 プロヴィデンスはDSから登場するがここでは敵専用機。 全体攻撃のドラグーンが厄介。 平成ガンダムルート終盤では[[デビルガンダム]]がDG細胞で作り上げた複製機が登場する。 クルーゼはやはり戦乱を裏から扇動していた黒幕として暗躍。 また、ライバルルートではギレン・ザビが遺した「レギオン」という強化人間の少女のクローン軍団を率いて本格的に世界を滅ぼそうとする。 ちなみにDSのラスボスでレギオンのリーダー格ノーマ・レギオにとって自分たちを拾ってくれたクルーゼは心の拠り所だったらしく、クルーゼが倒されると「オマエたちはいつも私たちの大切な人を奪う!!」と怒りを露わにしていた。 クロスドライブではほぼ原作通りの顛末だが、SEEDがサイドストーリー扱いなので本編に絡む事は無く、影が薄くなってしまった。 その代わりなのかED後のスペシャルステージではレイ、[[ギナ>ガンダムアストレイゴールドフレーム天]](主人公によってはカナードも追加)とチームを組んで襲い掛かってくる。 ようやくプロヴィデンスが自軍でも使えるようになるが、本作は性能も武器も似たり寄ったりの機体ばかりなのでキュベレイやサザビー等と一長一短といったところで、ドラグーンはNTにしか使えない。 ちなみにアムロ等宇宙世紀系キャラを乗せると台詞が「いけっ!ドラグーン!」といったものになる。 **スーパーロボット大戦 近年のスーパーロボット大戦ではDESTINYからの参戦が多く、SEEDは機体のみの参戦ということが多く、クルーゼは既に故人となっており出てこないことが多かった。 現状コンシューマー作品でSEEDが声付きで参戦したのは初参戦の『第3次α』のみ。 出た作品でも原作通り裏で暗躍し終盤に大暴れする…のだが、その時にはこちらの戦力は充実しているのでそこまで苦戦はしない。それでも大抵の作品ではプロヴィデンスのHPは10万程あるが。 また、彼の恨み節は殆ど真っ向から否定される。たまに同情されることもあるがそれでも「[[生命の無駄遣い>ガンダムアストレイブルーフレームセカンドL]]」などと言われる。 『J』のクルーゼは設定に反してコーディネイター技能を持ち、プロヴィデンスもMSにあるまじき高性能で版権最終ボスに相応しい強敵として立ちはだかる。 『CC』では他作品の同じような出生をした人物と意気投合したり、サービス終了間近のイベントで復活し、宇宙を終焉に導こうとするが敗北し、弟ともいえるレイに未来を託して逝くという、救われる扱いであった。 『X-Ω』ではメインストーリーでクルーゼは戦死するがガチャで引ければ使用することが可能だった。 イベントシナリオによってはDESTINY原作終了後も生きておりロゴス残党などをまとめてメサイア落としを目論むもキラとシンに討たれた。 『DD』では原作通りの顛末を迎えたが、不穏な言葉を残している。再登場の伏線だろうか…? 『Z』シリーズでは既に故人のため登場こそしないが[[フロスト>ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク]][[兄弟>ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ]]がクルーゼの存在と末路に言及したり、完結編ではクルーゼは世界観に関わるある重要な役割を担うはずだった存在で、レイはその予備である事が明かされるなど、存在感は十分だった。 いずれの作品でもキラに対する親近感のようなものや世界に対してわずかに残っていた希望などは描写がほとんどない。 ---- *【余談】 -プロヴィデンスは「天帝」もしくは「神意」という意味だが、ザフトの核エンジン搭載型MSの名前をドレッドノートから開発順に見てみると --ドレッドノート:勇敢な者 --ジャスティス:正義 --フリーダム:自由 --リジェネレイト:再生 --テスタメント:神と人との契約 --プロヴィデンス:天帝または神意 -となっており、同じく核動力兵器であるジェネシス(創世)を含めて、戦争末期のザフトあるいはプラントの思想の変容が見えてくるような気がするだろう。 -その圧倒的な強さと搭乗者であるクルーゼの影響もあり、物語終盤の登場なのだが印象深い機体となっている。&br()ネットの普及により発生した本編のネタバレという問題が表面化しつつあった中、この機体の事は本編登場まで秘匿に成功し、その事もこの機体を視聴者に強く印象付ける事に成功した一因といえる。&br()なお、「ガンダムを倒すにはガンダムが必要」という監督の案で急遽デザインされたという説もある。 -アニメではフリーダムにビームサーベルで貫かれた本機だが、コミックボンボン版「キラとアスランの激闘」では戦いの決着がアニメとは異なっており、ドラグーン1つすら破壊させずにフリーダムを追い込むも、[[メビウス・ゼロ]]で再出撃したムウが乱入してガンバレルのワイヤーで本体ごとプロヴィデンスを雁字搦めにし、バラエーナで2機まとめて撃墜するという流れになっている。&br()同作者によるDESTINYとはある程度設定を引き継いだパラレル扱いなのか地球連合パイロットのモーガン・シュバリエ視点で描かれた一話では原作通りの展開になった様子。 ----
|>|CENTER:プロヴィデンスガンダム&br()PROVIDENCE GUNDAM| |登場作品|[[機動戦士ガンダムSEED]]| |型式番号|ZGMF-X13A| |全高|18.16m| |重量|90.68t| |所属|ザフト軍| |武装|MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲&br()MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル&br()MA-V05A 複合兵装防盾システム&br()ドラグーン・システム| |搭乗者|ラウ・ル・クルーゼ| ---- *【設定】 ザフトが開発した核エンジン搭載型の決戦用モビルスーツ。 [[フリーダムガンダム]]や[[ジャスティスガンダム]]とは兄弟機にあたる。 プラントの最終防衛線において核エンジンの大出力とドラグーン・システムによって戦闘区域を単機で完全制圧することをコンセプトとしている。 本来は重装甲と四本のビームサーベルによる格闘戦仕様機の予定だったが、パイロットが空間認識能力の適正があるラウ・ル・クルーゼに決まった事でドラグーン・システム搭載機へと変更になった((変更前と思われる姿はPS2用ゲーム「機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ」のOPで一瞬だけだが見ることができる。))。 この変更は本体の基礎設計完了後に決まったため、PS装甲で覆われているとはいえケーブルが露出している等完成度は高いとは言えない。 背負っているドラグーンターミナルが目立つが、ドラグーンを除けば武装は大型ビームライフルとビームガンおよびビームサーベルを内蔵した複合シールドのみとシンプルな機体となっている。 また、頭部アンテナにクルーゼの仮面を模した装飾が施されている。 戦後にプロヴィデンスザクという試作機を経て、発展型として[[レジェンドガンダム]]が開発される。 ---- *【武装】 **MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲 頭部に2門、両肩に1門ずつの計4門を内蔵している。 主に牽制や迎撃に用いられる。 **MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル [[ドレッドノートガンダム]]のMA-M22Yビームライフルから発展した専用ビームライフル。 特徴としてはグリップより後ろのストック部分が大型であり、肩に担ぐようにして構える。 見た目的にはライフルというよりバズーカといった方がふさわしい。 その形状から取り回しが難しいとされるが、威力はフリーダムやジャスティスのMA-M20ルプス・ビームライフルよりも高い。 ユーディキウムはラテン語で「審判」の意だが、「天帝」プロヴィデンスの携行武器としてはぴったりなネーミングと言える。 **MA-V05A 複合兵装防盾システム ドレッドノートのMA-MV04 複合兵装防盾システムから発展した専用兵器。 ビーム砲2門と大型ビームサーベルを内蔵したシールド。 盾としてよりも武器としての取り回しを優先する為、シールドは小型となっており、左腕に被せるように装備する。 **ドラグーン・システム 本機の最大の特徴である遠隔操作式機動砲台。 ドレッドノートによる評価を経て搭載されている。 正式名称は『Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network・system(分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)』。 ビーム砲を9門備えた大型ドラグーン3基と2門備えた小型ドラグーン8基の合計11基43門の連携によるオールレンジ攻撃を可能とする他、ビームを交差させることでミサイルに対する防御にも使うことができる等多面的な活用法がある。 似た装備に連合の[[ガンバレル・システム>メビウス・ゼロ]]があるが、ニュートロンジャマーによる通信妨害によりあちらが有線制御なのに対して、こちらは量子通信を使用した無線制御が可能となっている一方で膨大な電力を要求するものとなっている。 ただし、両方とも扱うには特殊な空間認識能力が必要となる。 [[C.E.73年>機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]には通信システムの改良によって誰でも「扱える」ものが登場しているが、それでも「使いこなす」には優れた空間認識能力が必須なようだ。 ---- *【原作の活躍】 第1次連合・プラント大戦の終盤となるヤキン・ドゥーエ戦にてラウ・ル・クルーゼが搭乗して出撃。 初の実戦にもかかわらずドラグーン・システムによるオールレンジ攻撃を存分に発揮して連合軍を蹂躙した他、かつての部下であるディアッカ・エルスマンの[[バスターガンダム]]や因縁の相手であるムウ・ラ・フラガの[[ストライクガンダム]]などを次々と戦闘不能にし、それまで無敵を誇ったキラ・ヤマトの[[ミーティア]]を大破させ、さらにキラのかつての想い人であるフレイ・アルスターの乗ったシャトルを撃墜し、[[エターナル]]を護衛の[[M1アストレイ]]を瞬殺しつつ各部に損害を与えて追い詰むなど猛威を奮った。 その後ミーティアと分離したフリーダムと対峙して互角に戦うものの、ドラグーンや両腕を徐々に破壊され、最後はキラの遮二無二な特攻によりアンビデクストラスハルバード形態のビームサーベルで串刺しにされ((ただしフリーダムも最後は右腕、左足、頭部を失っており、事実上刺し違えたといってよい。))、その後ジェネシスの攻撃を受け消滅した。 ---- *【搭乗者】 **ラウ・ル・クルーゼ CV:関 俊彦 ザフト軍の精鋭部隊「クルーゼ隊」の隊長。 常に仮面もしくはサングラスをしている為、素顔は誰も見た事がないことから「仮面の男」と呼ばれている。 ザフトのトップエースとして圧倒的な戦果を上げつつも素顔を隠し、経歴が不明なことからバルドフェルドからは「目を見せないやつは信用できない」と言われモラシムからは妬まれていた。 同僚からの評価はあまりよくないが隊長として部下に対しても気遣いを見せており、ストライクのパイロットが幼馴染というアスランに気遣いと忠告を行うなどの一面も併せ持つ。 その正体はムウ・ラ・フラガの実父アル・ダ・フラガのクローンで本名はラウ・ラ・フラガ。 彼を作り出したのはキラ・ヤマトの実父ユーレン・ヒビキで、スーパーコーディネーター研究のための資金援助と引き換えにアルのクローンを誕生させた。 アルは息子のムウを不出来として嫌っており、自身のクローンであるクルーゼを己の後継者として育てるが、後に細胞分裂の限界数を決める「テロメア細胞」が短い((アル自身と同じ長さであり、後継者となるどころか概ね同時期に寿命で死亡すると見込まれる))、つまり非常に老化が早く短命であるという欠陥が判明。 これが原因でクルーゼを捨ててムウを後継者としたが、この一件によりクルーゼは不完全な生命である自分を作った世界と身勝手な人類に絶望、フラガ家の屋敷に火を放ちアルを殺害し、以降は人類滅亡を企て行動する事になる。 また遺伝子上では息子にあたるムウとは幼少時に一度だけ会っており、後に戦場で再会し互いに宿敵として何度も戦う事になる。 人類滅亡を企むクルーゼは連合軍に軍事機密情報をもたらした事で戦争は混迷を極め、彼が望むまま双方は滅びの道を辿っていく。 最終決戦の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では自らプロヴィデンスに搭乗((小説版では地球軍の核攻撃の失敗を知った時にはザフトがジェネシスを撃って連合を壊滅させたら反逆するつもりだったようで、''「各プラントをプロヴィデンスで直接攻撃すればいいか」''というようなことを考えている描写がある。))。 ムウやディアッカを始め多数のMSを撃破し、遂に自らと同じく作られた者でありながら対極の成功した存在であるキラと対峙。 その絶望と怨嗟の叫びと共にキラを圧倒し、MS戦でもキラを今までに無い程追い詰めるが、最期はコックピットをビームサーベルで串刺しにされ、プロヴィデンスと共にジェネシスのレーザーに飲まれた。 最期の瞬間には微笑を浮かべながら光に消えていったが、世界が滅びずに済んで安堵の気持ちもあったと思われる。 内面では世界が滅んでほしい絶望とそうなってほしくない希望があったようで、NJC流出の際にはフレイが3隻同盟に保護されかねないメリット皆無の賭けのような行動に出たり、ムウに「貴様に討たれるのならそれもまた…と思ったがな」と述べたこともその表れ((ムウに対しては憎悪の中にライバル意識を持っていたようで、大破したストライクの頭部を発見し、ムウの死亡を察すると(実は生きていたが)僅かながら驚いており、小説では更に「あの男だけはこの手で倒したかった」と考えていた。))。 戦後は戦争犯罪者として扱われるが罪状は不明。 最もNJCの横流し、作戦の漏洩など オリジナルであるアルがナチュラルである為、クローンである彼もナチュラルである((クルーゼが実はナチュラルであったという設定は後付けでは無く、番組開始当初には決まっていたようで、番組初期の雑誌の付録にキャラ紹介とその人物がナチュラルかコーディネイターのどちらであるかが記載されていたが、彼のみその記載が無い))。 また彼のオリジナルであるアルには特殊な空間認識能力があり、その血縁者である息子ムウとクローンのクルーゼとレイも同じくその力を持っている。 キラの様に能力まで作られた訳ではなく言わば能力的には天然の存在であるムウ、クルーゼ、レイがドラグーン・システムを扱えるのはその為であるが、その能力を高い次元で扱う為にはやはり努力が必要とされる。 ナチュラルでありながらムウとは違い、OS含めてコーディネイター用のハイエンドMSであるはずのプロヴィデンスを使いこなし、キラのフリーダムにすら渡り合えたのもどの様な理由にせよ彼の血の滲む様な努力の賜物と言える。 これはナチュラルでもスーパーコーディネーターに匹敵できるという事であり、人のあり方は今あるものだけでは決まらず、その後の努力次第で大きく変えられるという事を自分で示してしまっているのは最大の皮肉かもしれない。 彼の魂は同じくアルのクローンであるレイに引き継がせた様だが、世界の破滅を目指したクルーゼと異なりデュランダルが導く世界を実現するために戦ったため、やはり人は生まれによらないという事なのだろう。 ***【原作名台詞】 -「いや、遅いな。私の勘がそう告げている。ここで見過ごさば、その代価…いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ。」 --原作でのクルーゼの第一声。G強奪作戦の決行は最高評議会の判断を待ってからの方がいいのではという副官フレドリック・アデスの進言に対して。この独断が全ての始まりとなる。 -「ストライク、討たねば次に討たれるのは君かも知れんぞ。」 --ストライクにはかつての友人が乗っている事を聞かされて、キラと戦う事に苦悩する[[アスラン>イージスガンダム]]に対して忠告する。彼の忠告は後に[[最悪な形>ブリッツガンダム]]で現実のものになってしまう。 -「情報というものはどこから漏れるか分かったものではないのでね。」 --アラスカのJOSH-A侵攻作戦オペレーション・スピットブレイクのブリーフィングの際に不敵な笑みを浮かべながら言った台詞。視聴者の誰もが「お前が情報を漏らすんだろ」と思った事だろう。&br()事実、この時点でクルーゼは既に裏でムルタ・アズラエルと内通していたため連合軍にはアラスカ侵攻の全容は筒抜けであり、基地内部には自爆装置サイクロプスが設置されていた。 -「してやられましたな、ナチュラル共に。」 --そしてサイクロプスによって投入した大半の部隊が壊滅、作戦が失敗して呆然とする司令官に対して。サイクロプスの事はザフトには一切伝えていないので白々しい発言である。&br()ちなみに基地内部に侵攻しようとした[[イザーク>デュエルガンダムアサルトシュラウド]]にはアークエンジェルへの攻撃を命じて一応助かる可能性が高い方に誘導していたが、小説版では彼の生死はどうでもよかったとされている。 -「私にはあるのだよ! この宇宙でただ一人! 全ての人類を裁く権利がな!!」 --コロニーメンデルにて、ムウの前でついに本性を現す。この際に自身がアル・ダ・フラガのクローンである事も明かした。 --更にこの場面はコーディネイター黎明期のC.E.の人間たちの倫理観が欠如しているところが明るみにされる事でも有名。&bold(){自分の子供をゲームのキャラメイキング感覚で特徴や能力を指定}したり、いざ産まれてきた子供が望んでいた姿と違うと母親が&bold(){&color(#F54738){「目の色が違うわ!!」}}とクレームをつける回想シーンは視聴者に衝撃を与え、小説版でも&bold(){ショッピング}と揶揄されていた。 -「まもなく最後の扉が開く! 私が開く! そして世界は終わる! この果てしなき欲望の世界は! そこであがく思いあがった者達、その望みのままにな!」 --この後、傷ついたムウに近づきトドメを刺そうとするが、キラの反撃によって隙を突かれムウの銃撃で仮面を外されてしまう。&br()クルーゼの印象的なセリフということもあり、エクバ勢からは「扉おじさん」として愛されている(?)。 -「フッ、貴様等だけで何が出来る!? もう誰にも止められはしないさ! この宇宙を覆う憎しみの渦はな!」 --仮面を外され、醜い素顔を曝け出すクルーゼ。上記の台詞を言った後、退散した。 -「私も疲れた…。だから届けて欲しい。それが地球軍の手に渡れば戦争は終わる。」 --捕虜としていたフレイ・アルスターを解放する際に1枚のディスクを渡す。&br()確かにそれが渡れば戦争は終わる…最悪の結末の果てに… -「使ってみせるさ、あの男に出来て私に出来ないはずはない。」 --プロヴィデンスでの初出撃前に。&br()スパロボだとムウがこれと似た台詞を言うことも。 -ムウ「これが望みか!? 貴様の!!」&br()クルーゼ「私のではない! これが人の夢! 人の望み! 人の業!! 他者より強く! 他者より先へ! 他者より上へ! 競い! 妬み! 憎んで! その身を喰いあうッ!!」&br()ムウ「貴様の理屈だ! 思い通りになど!」&br()クルーゼ「既に遅いさ。私は結果だよ、ムウ。だから知る! 自ら育てた闇に喰われて人は滅ぶとな!」 --第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、待ち伏せしていたムウと対峙した際に。 -クルーゼ「また君か、厄介な奴だよ君は!!&br()あってはならない存在だというのに、知れば誰もが望むだろう、君のようになりたいと、君のようで在りたいと!&br()故に許されない、君という存在も!」&br()キラ「僕は…それでも僕は! 力だけが僕のすべてじゃない!」&br()クルーゼ「それが誰にわかる!?何がわかる!? わからぬさ!誰にも!!」 --ヤキン・ドゥーエにてキラと対峙。呪詛に満ちた言葉の数々を浴びせる。「わからぬさ!」の所でクルーゼの顔がドアップで映るのが印象的。 --ゲーム『スーパーロボット大戦W』では「君のようになりたいと!」の後に「あの[[カナード・パルス>ハイペリオンガンダム]]のように!」と付け足される。 -「君の歌は好きだったがね…。だが、世界は歌のように優しくはない!」 --ラクス・クラインに対して。「歌は好きだった」というのは皮肉か、それとも本心かはクルーゼのみぞ知る。 -キラ「あなたは…あなただけは!!」&br()クルーゼ「フッ、いくら叫ぼうが今更!&br()これが定めさ! 知りながらも突き進んだ道だろう!」&br()キラ「何を!?」&br()クルーゼ「正義と信じ! 解らぬと逃げ! 知らず、聞かず! その果ての終局だ、最早止める術など無い!&br()そして滅ぶ! 人は、滅ぶべくしてな!!」&br()キラ「そんな! あなたの理屈!」&br()クルーゼ「それが人だよ、キラ君!」&br()キラ「違う! 人は! 人はそんなものじゃない!」&br()クルーゼ「ハッ! 何が違う? 何故違う!? この憎しみの目と心と、引き金を引く指しか持たぬ者達の世界で! 何を信じ、何故信じる!?」&br()キラ「それしか知らないあなたが!!」&br()クルーゼ「&bold(){知らぬさ! 所詮人は己の知ることしか知らぬ!!}&br()まだ苦しみたいか!? いつかは、やがていつかはと、そんな甘い毒に踊らされ、一体どれほどの時を戦い続けてきた!?」&br()クルーゼ「ふふふ…ははははは! どのみち私の勝ちだ! ヤキンが自爆すればジェネシスは発射される! 地は焼かれ! 涙と悲鳴が新たなる争いの狼煙となる!!」&br()キラ「そんな…!?」&br()クルーゼ「人が数多持つ予言の日だ!」&br()キラ「そんな事!」&br()クルーゼ「それだけの業! 重ねてきたのは誰だ! 君とてそのひとつだろうが!!」&br()キラ「それでも! 守りたい世界があるんだぁっ!!」 --ここに上げられているセリフはほとんど原作49、50話におけるセリフである。&br()クルーゼがいかに水面下で権謀術数を巡らせ、ラスボスとして最後にはっちゃけつつ出てきたかが見て取れるであろう。&br()「知らぬさ」のあたりに関しては「キラの言葉を聞く気がない」という説と「キラの言った通り人の善意を知らない」説がある。&br()もっとも、クルーゼの言うことも完全には間違ってはおらず、キラもこの問答の中でかつて自分が言われた無神経な言葉の数々を思い出していた。 --「人は己の知ることしか知らぬ」はクルーゼの持論や価値観でもあるらしく、DESTINYでのデュランダルの回想の場面でも彼との会話で同様の発言をしていた。 --キラのことは憎しみや嫉妬だけでなく自身と同じように人のエゴで生まれたため、自身と被り親しみも感じていたらしく、メンデルから最終決戦にかけて、終始「キラ君」と呼んでいるのもそのためなのかもしれない。この舌戦も、世界に絶望させ自分の考えを理解させようとしたともとれる。 --ちなみに最終決戦の時の台詞はNEXTPLUSのソロトライアルSEEDステージや、家庭版EXVSのトライアルミッションでも聴く事が出来る。 ***【その他名台詞】 -「人の心の光など、幻想だったということだよ!」 --ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』から、[[アムロ>νガンダム]]と戦闘した時の台詞。&br()確かに原作ではアクシズ・ショックが起きても[[世界は>機動戦士ガンダムUC]][[変わらず>機動戦士ガンダムNT]][[人類は>機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]][[戦いを>機動戦士ガンダムF91]][[続けて>機動戦士クロスボーン・ガンダム]][[おり>機動戦士Vガンダム]]、『α』世界でも連邦とジオンがコーディネイター打倒の為に結託するなどかえって悪い方向に作用してしまっている。 --また、戦闘前には自身の憎悪を正当化するかのように人類に絶望して行動を起こした[[シャア>サザビー]]が正しかったと発言するが、曲がりなりにも人類の事を考えていたシャアと私怨で人類を滅ぼそうとする自身を重ね合わせようとする姿を見たアムロはクルーゼを「エゴの塊」と断じる。 -「その白き翼…漆黒に染めてくれる!」 --ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』で[[ウイングガンダムゼロ(EW版)]]と交戦させたときの台詞。後にスパロボで黒いウイングゼロが出てくることを読める人間はいないだろう…… --余談だが、クルーゼの声優はウイングゼロを元に作られた[[漆黒の翼を持つガンダム>ガンダムデスサイズヘル(EW版)]]のパイロットと同じである。 -「それが君の答えか、レイ…。ならば、辿ればいいさ…。君が選んだ、その道を…&br()願ったものが先にあると信じるのは…君次第だからな…&br()フ…フフフ…ハハハハ。ハハハハハハハハハハ!」 --ゲームアプリ『スーパーロボット大戦CC』より。&br()死後とある事情で疑似的に復活をし世界を終焉へと導こうとするもレイに引導を渡され、消滅前に激励を送る。少しとはいえようやくクルーゼが救われた瞬間である。 ----- *【VS.シリーズの活躍】 **連合VSZ.A.F.T 弾数の多いBRと11基のドラグーンに若干大振りな格闘を駆使して戦う中距離主体のコスト560機体。 唯一のオールレンジ攻撃持ちではあったが、肝心のドラグーンの性能がいまいち。 敵周囲に取り付いてから発射までのタイムラグが長く、銃口補正も微妙で文字通り牽制程度の効果しか期待できなかった。 とはいえ、コストパワーもあって全体としてみれば十分強い機体に入るレベルではある。 **連合VSZ.A.F.T II 弱点であったタイムラグと銃口補正が改善され、フワステの弱体化と相まってドラグーンが非常に強力な攻撃手段に。 格闘も横格の回り込みが優秀になりさらに近距離戦に強くなる。 前作がやや微妙だったためか強化されたのだがシステムと噛み合い過ぎていたため、ほぼ解禁直後から満場一致で最強機体として君臨し続けた。 全国大会でも当然優勝(ちなみに決勝はプロヴィラゴゥVS.プロヴィラゴゥ)。 準優勝も3位もプロヴィデンス絡みという結果に終わる。 また本機にはスピード覚醒時にドラグーン射出とステップキャンセルを繰り返す事で、奇妙な動きと共に瞬間移動と呼ぶに相応しい高速移動をブースト消費無しに行うテクニックがあった。 **ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS コスト2000のファンネル系射撃機。 立ち位置的には[[サザビー]]と似ているが、こちらは格闘が劣る分ファンネル系武装の攻撃手段が豊富で独特な連ザシリーズと比べると、ドラグーンが大型と小型で性質が差別化されてクセが強くなり、マルチロック対応の射撃CSとドラグーンモードが追加されている。 大型は取り付きこそ早いが射出位置を任意で指定できないため連続で使用しないと圧をかけにくいのに弾数が少ない、小型は包囲してくれるが弾が細くて外れる事がたまにあり追尾が悪く4hitよろけでフルヒットでも強制ダウンしない、どちらもリロードが遅めで本体がよろけるだけで戻ってくる、など無視しにくい欠点を抱えている。 シングルCSは連射系故に一撃離脱が難しい事や発生が若干遅い点こそあるが、弾数消費がなく銃口、誘導、火力は十分で、メインの弾数も心許ないため闇討ち、着地取り、コンボ始動、迎撃と幅広くお世話になる。 マルチCSは自機周辺でのドラグーン一斉射撃で見た目は非常に派手でカッコいいが、[[アカツキ]]のシラヌイCSと同様に両ドラグーンの装弾のほぼ全てを消費してしまう上に、見栄え重視なのか大半がまともに狙ってくれないため正直カス当たりも期待しにくいレベルで中てにくい。 ドラグーンモードは速度と持続の良いホバーモードになり、連写可能なメインと連動してドラグーンが発射される。弾数消費こそ激しいが制圧も可能な生命線。 格闘は伸びと判定は良いが火力と発生はイマイチで積極的に頼るものではないので、メインとドラグーンの弾数管理に細心の注意を払いながら射撃戦たまに格闘で戦う機体となっている。 ちなみにN格前派生が連ザのクルーゼ用[[ゲイツ]]の特格に近いモーションになっている。 プロヴィデンス同士で組むと「プロヴィデンス…!? 馬鹿な、どこから情報が漏れた…!?」とクルーゼが動揺する。 原作で散々作戦やNJCなどを流していた人の発言と考えると色々と突っ込みたくなる一幕である。 **EXVS. 2月23日に追加。お馴染みのBRとドラグーンに、新しくCSと独特の性能を持つビームカーテンという武装が追加された。 ビームカーテンは3基の大型ドラグーンを敵機の頭上に設置し、傘状にビームの網を展開する。網に引っ掛かるとスタン。 高威力のBR、リロードが早いドラグーン、強判定の格闘と基本性能は連座に近くなっており、2000後衛としては優秀な部類。 反面、単発ダウンの武装はチャージの遅いCSしかなく、火力・機動力にも難がある。基本は射撃を主軸に、近寄られたら格闘で迎撃していく。 弾数管理や立ち位置など、丁寧な運用が求められるので初心者にもオススメできる機体。 余談だが、SEEDの出撃ムービーでは、キラのストライクと激突しており、戦闘中も掛け合い台詞が用意されている。ただし、ストフリや家庭版でDLCで追加されたフリーダムには特殊台詞が双方用意されていない… **EXVS.FB EXVS.に引き続き登場。 フルブースト移行時とアップデートを合わせて3回に渡り強化されており、基本性能・武装共にほぼ全面的に上方修正されている。 特にドラグーンとCSの回転率は劇的に向上しており、当てる性能もアップしたため、前作とは比較にならないほど援護力が高くなっている。 また、接近された時にN特射が使えないという状況が減り、弱点であった自衛力もある程度フォローされたのも嬉しい。 さらにB覚醒で足の止まる射撃をステップできるようになり、見た目だけならさいたまっは復活となった。ただし連ザのスピード覚醒ほどの速さもなく、ブーストも消費するのでやる価値はない。 新たにバーストアタックが追加された。 数回斬り抜けてから打ち上げて、ドラグーンによる包囲攻撃。ちなみに、覚醒技のドラグーンは発射されてからは被弾は勿論、撃墜されていてもビームが発射される。 余談だが、家庭版の追加収録(レジェンドか[[ガンダムデスサイズヘル]]のついでだと思われる)でラクスの[[インフィニットジャスティスガンダム]]と豊富な掛け合い台詞が用意された。キラを初めとした同作品相手の台詞はないまま。 **EXVS.MB コスト2500に昇格。機動力や格闘、停滞ドラグーンの性能が上がり、自衛力が大きく上がった。 N及び前後サブが[[アルケーガンダム]]のようなその場で撃つものに変更され、後格が打ち上げから射撃バリア付きの薙ぎ払いに変更された。 同コストのレジェンドがアップデートにより援護機としての性能が高くなったので、若干役割を食われていたが、その後のアップデートにより、全体的な攻めの性能が上がった。 余談だがSドラ発動中は移動しながらサブが撃てるが、N及び前後サブもそのまま発射されるので無駄撃ちしないように注意したいところ。 **EXVS.MBON 10月末のアップデートにより、メインから前格のキャンセルルート、Nサブの性能向上、BD格の範囲拡大等を受け、近距離で射撃戦をやっていてもいきなり蹴りが飛んでくるという明確な強みを得た。 **GVS. 継続参戦。大型ドラグーンで弾幕を張ったり、飛び斬りや回り込み斬りなど強力な新武装を得ており、元々落下テクを持たないため本作のブーストダイブと噛みあった強力な機体に仕上がっている。 **EXVS.2 GVSの仕様になって継続参戦。 強力な武装をひっさげてきたがブーストダイブがないので足回りが不安。 また、アップデートにてクルーゼのグラフィックが新規のものとなった。 **EXVS.2 XB 下サブで停滞が出来るようになる、特射のカーテンと大型ドラグーン停滞が別弾数になり、カーテンは半分くらいの時間で移動しもう一度展開するように。また格闘にも乱舞的な派生が追加された。 要するに武装の回転率が良くなり、過去作のいいところ詰め合わせ仕様。 今作ではピョン格は一律バウンドダウンが没収されたが本機の特格はフワ格扱いなのでバウンドダウンは残っている。 おまけに?キラのフリーダム、ムウのアカツキも今作で強化されたので戦場で合間見える機会も増えるだろう。掛け合いのセリフも多数収録されているので、CPU戦などで一度聞いてみてはいかがだろうか。 **EXVS.2 OB サブに[[ジン]]のアシスト(N射撃/レバー格闘)が追加。ドラグーン小出しが後格闘、一斉射出/展開が格闘CSとなり凪払いが後特格にお引っ越し。 アシストはリロード難の割に性能がイマイチで、アメキャンもなし。 ---- どの作品でも、他のキャラクターにも言えることだが、「プロヴィデンスで大暴れしていた時のセリフ」と「物語初期の冷静なクルーゼ隊長のセリフ」がどちらも採用されることが多い。 そのため[[リディさん>バンシィ・ノルン]]や[[ザビーネ>クロスボーン・ガンダムX2改]]並に感情の浮き沈みが激しく見える。 さらに余談だが、CPU戦にて[[オモチャ>インフィニットジャスティスガンダム]]が出てくるコース(A-11-1)に、コスト的に本機を倒せばクリアとなることがあるシーンがあるのだが、とある勢力に目をつけられて遊ばれた結果、「扉おじさん」という愛称をつけられることになった。 …これだけならローカル用語に過ぎないのだが、バンナムにまで目を付けられたのか、EXVS2で何とこの「扉おじさん」まで&color(#F54738){''オモチャと同様のダウン値20を手に入れてしまった。''} ---- *【勝利・敗北ポーズ】(NEXT) **勝利ポーズ -シールドのサーベルを展開し軽くジャンプしつつなぎ払う -左腕を掲げる **敗北ポーズ -ビームライフルに寄りかかる ---- *【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.) **勝利ポーズ -宙に浮かびながら堂々と仁王立ち **敗北ポーズ -両腕を失い、ショートしながら宙に浮いている ---- *【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FB 以降) **勝利ポーズ 通常時:宙に浮かびながら堂々と仁王立ち 覚醒中:左腕のビームクローを突き出す **敗北ポーズ -両腕を失い、ショートしながら宙に浮いている ---- *【その他の活躍】 **ガンダムビルドダイバーズ シバ・ツカサに雇われたマスダイバーの一人が使用するガンプラとして登場。 クジョウ・キョウヤのガンダムAGE-2マグナムと交戦する。 チートツール「ブレイクデカール」により機体のパワーアップのほか、無改造なのにレジェンドのようにドラグーンをマウントしたまま前方に向けるなどの行為も見せた。 しかし、「GBNに愛情なんざねえからよ」の一言でキョウヤの逆鱗に触れてしまい、バックパックを引き裂かれた後猛攻を受けて撃破された。 ちなみにマスダイバーたちは、今回の件でGBNに興味を持ったようで改心し、後日お詫びも兼ねてキョウヤの元に「これからは真っ当なダイバーとしてプレイしていく」と挨拶に来たそうだ。 **SDガンダムGGENERATION ギャザービート系列ではクルーゼはアドバンスから登場。この時はプロヴィデンスが登場しないのでフリーダムに搭乗していた。 プロヴィデンスはDSから登場するがここでは敵専用機。 全体攻撃のドラグーンが厄介。 平成ガンダムルート終盤では[[デビルガンダム]]がDG細胞で作り上げた複製機が登場する。 クルーゼはやはり戦乱を裏から扇動していた黒幕として暗躍。 また、ライバルルートではギレン・ザビが遺した「レギオン」という強化人間の少女のクローン軍団を率いて本格的に世界を滅ぼそうとする。 ちなみにDSのラスボスでレギオンのリーダー格ノーマ・レギオにとって自分たちを拾ってくれたクルーゼは心の拠り所だったらしく、クルーゼが倒されると「オマエたちはいつも私たちの大切な人を奪う!!」と怒りを露わにしていた。 クロスドライブではほぼ原作通りの顛末だが、SEEDがサイドストーリー扱いなので本編に絡む事は無く、影が薄くなってしまった。 その代わりなのかED後のスペシャルステージではレイ、[[ギナ>ガンダムアストレイゴールドフレーム天]](主人公によってはカナードも追加)とチームを組んで襲い掛かってくる。 ようやくプロヴィデンスが自軍でも使えるようになるが、本作は性能も武器も似たり寄ったりの機体ばかりなのでキュベレイやサザビー等と一長一短といったところで、ドラグーンはNTにしか使えない。 ちなみにアムロ等宇宙世紀系キャラを乗せると台詞が「いけっ!ドラグーン!」といったものになる。 **スーパーロボット大戦 近年のスーパーロボット大戦ではDESTINYからの参戦が多く、SEEDは機体のみの参戦ということが多く、クルーゼは既に故人となっており出てこないことが多かった。 現状コンシューマー作品でSEEDが声付きで参戦したのは初参戦の『第3次α』のみ。 出た作品でも原作通り裏で暗躍し終盤に大暴れする…のだが、その時にはこちらの戦力は充実しているのでそこまで苦戦はしない。それでも大抵の作品ではプロヴィデンスのHPは10万程あるが。 また、彼の恨み節は殆ど真っ向から否定される。たまに同情されることもあるがそれでも「[[生命の無駄遣い>ガンダムアストレイブルーフレームセカンドL]]」などと言われる。 『J』のクルーゼは設定に反してコーディネイター技能を持ち、プロヴィデンスもMSにあるまじき高性能で版権最終ボスに相応しい強敵として立ちはだかる。 『CC』では『冥王計画ゼオライマー』の『塞臥』((木原マサキのクローン受精卵に遺伝子操作された人物の1人))を救出、自身の出生と胸中を明かし同志にになるように誘い、断られた後も支援をして送り出したり、ゼオライマーと対峙した時には彼のことを思い出したりとクローンとしての悲哀を描かれ、サービス終了間近のイベントでは復活し、宇宙を終焉に導こうとするが敗北し、弟ともいえるレイに未来を託して逝くという、他作品と異なり救われる扱いであった。 『X-Ω』ではメインストーリーでクルーゼは戦死するがガチャで引ければ使用することが可能だった。 イベントシナリオによってはDESTINY原作終了後も生きておりロゴス残党などをまとめてメサイア落としを目論むもキラとシンに討たれた。 『DD』では原作通りの顛末を迎えたが、不穏な言葉を残している。本作では死亡した敵が復活を果たしているケースが多く、彼もまた再登場する伏線だろうか…? 『Z』シリーズでは既に故人のため登場こそしないが[[フロスト>ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク]][[兄弟>ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ]]がクルーゼの存在と末路に言及したり、完結編ではクルーゼは世界観に関わるある重要な役割を担うはずだった存在で、レイはその予備である事が明かされるなど、存在感は十分だった。 いずれの作品でもキラに対する親近感のようなものや世界に対してわずかに残っていた希望などは描写はほとんどない。 ---- *【余談】 -プロヴィデンスは「天帝」もしくは「神意」という意味だが、ザフトの核エンジン搭載型MSの名前をドレッドノートから開発順に見てみると --ドレッドノート:勇敢な者 --ジャスティス:正義 --フリーダム:自由 --リジェネレイト:再生 --テスタメント:神と人との契約 --プロヴィデンス:天帝または神意 -となっており、同じく核動力兵器であるジェネシス(創世)を含めて、戦争末期のザフトあるいはプラントの思想の変容が見えてくるような気がするだろう。 -その圧倒的な強さと搭乗者であるクルーゼの影響もあり、物語終盤の登場なのだが印象深い機体となっている。&br()ネットの普及により発生した本編のネタバレという問題が表面化しつつあった中、この機体の事は本編登場まで秘匿に成功し、その事もこの機体を視聴者に強く印象付ける事に成功した一因といえる。&br()なお、「ガンダムを倒すにはガンダムが必要」という監督の案で急遽デザインされたという説もある。 -アニメではフリーダムにビームサーベルで貫かれた本機だが、コミックボンボン版「キラとアスランの激闘」では戦いの決着がアニメとは異なっており、ドラグーン1つすら破壊させずにフリーダムを追い込むも、[[メビウス・ゼロ]]で再出撃したムウが乱入してガンバレルのワイヤーで本体ごとプロヴィデンスを雁字搦めにし、バラエーナで2機まとめて撃墜するという流れになっている。&br()同作者によるDESTINYとはある程度設定を引き継いだパラレル扱いで地球連合パイロットのモーガン・シュバリエ視点で描かれた一話では原作通りの展開になった。 -最初は最後はキラとアスランの戦いが最終決戦の予定だったが変更になったためラスボスになった。 ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。