仮面ライダー

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仮面ライダー - (2010/05/18 (火) 18:54:17) の編集履歴(バックアップ)


帰ってきたウルトラマン』とほぼ同時期の、1971年4月3日より毎日放送系でスタートした東映制作の特撮ヒーロードラマ。<br>
東映の企画をベースに、石森章太郎が原作者として設定・デザイン等をコーディネートした作品。<br>
世界征服を企む秘密結社ショッカーによって、改造人間にされた青年科学者・本郷猛が、仮面ライダーに変身してショッカーの戦闘用改造人間“怪人”と戦うストーリーである。<br>
怪獣路線の影響は受けつつも、等身大の肉弾戦を中心にしたアクションや、主人公の駆使するオートバイ、人間社会の中で暗躍するショッカーの陰謀など、低予算を逆手に取った等身大のドラマが新機軸であった。<br>

番組開始当初は、視聴率的に苦戦していた。また、本郷猛役の藤岡弘が第9,10話の撮影中にオートバイ事故に遭い、全治数ヶ月の重傷を負うアクシデントに見舞われた。<br>
しかし、番組の新機軸が視聴者に徐々に受け入れられ、視聴率は上昇していった。藤岡弘の不在は大きな問題であったが、「本郷猛はショッカーとの戦いのため日本を離れた」という設定の元、新主人公・一文字隼人(演 佐々木剛)が第14話から新たな仮面ライダーとして登場した。<br>
この主役交代を機に、ドラマの雰囲気を明るくし、変身ポーズの導入やショッカーの作戦の明確化など、様々なイメージチェンジが行われた。そのため、もともと上昇ムードにあった視聴率は大きく伸び始め、ついには社会現象とも言える爆発的ヒットにまで達した。<br>
視聴率的には『帰ってきたウルトラマン』と拮抗していたが、社会現象としての存在の大きさや後発の作品に与えた影響は、間違いなく『帰ってきたウルトラマン』を凌駕しており、第2次怪獣ブームあるいは変身ヒーローブームの牽引車役を果たした。<br>

その人気上昇の中、'72年正月には藤岡弘の復帰により本郷ライダー(仮面ライダー1号)と一文字ライダー(仮面ライダー2号)の共演が実現し、番組の人気は最高潮に達した。<br>
その波に乗ったまま、'72年4月からは藤岡弘が主役に復帰し、デザインを一新した仮面ライダー新1号が登場した。<br>
その後も本作は、敵幹部の交代、2号ライダーのゲスト出演、少年仮面ライダー隊の登場による視聴者を巻き込んだ展開、新たな敵組織ゲルショッカーの登場と話題を提供しながら、『ウルトラマンA』と共にブームの中核を担い続け、'73年2月10日まで約2年のロングランとなり、続編の『仮面ライダーV3』にバトンを渡した。