「ウルトラマンタロウ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
ウルトラマンタロウ - (2011/03/28 (月) 18:07:12) の編集履歴(バックアップ)
1973年4月6日から1974年4月5日まで、
円谷プロダクション製作で放映された特撮テレビドラマおよびその主役ヒーロー。
『ウルトラマンA』の終了を受けてスタートしたウルトラシリーズ第6弾。『
帰ってきたウルトラマン』との接点としては、第33,34,52話で
郷秀樹が登場し、第29,30話では
ベムスターが登場している。
「
ウルトラ兄弟」と
ウルトラの父?、
ウルトラの母?の存在を前作以上に押し出す一方、
超獣?より強い新たな怪獣を敵として設定し、強く明るいヒーローのドラマを前面に出している。また、怪獣の怪奇性が強調される一方で、子どもを中心にした民話的なストーリーも多くなり、ユーモラスな面も多く描かれている。そうした低年齢志向の陽性な路線がファンの間では賛否両論を呼んでいるが、その完成度は高く、大きな路線変更のないまま1年間のドラマを全うした。
ストーリー
ボクシング修行のために世界を放浪していた青年・東光太郎は、東京で超獣オイルドリンカーと出会い、超人的な活躍でこれを撃退した。しかし、強力な新怪獣アストロモンスはオイルドリンカーを倒し、光太郎を半死半生の目に遭わせる。宇宙科学警備隊ZATに入隊した光太郎は、再びアストロモンスと戦って乗機を撃墜されるが、死線をさまよう中でウルトラ5兄弟に助けられ、M78星雲のウルトラの母からウルトラマンタロウの命を与えられた。
新たに地球の守りに就いたタロウは、あるときはZATと協力し、またあるときはウルトラ兄弟や父、母の援護を受けながら、強力な怪獣たちと戦っていく。
ウルトラマンタロウ
ウルトラ兄弟6番目のヒーローで、ウルトラの父母の実子でもある。
兄たちの必殺技よりもさらに強化されたストリウム光線を決め技とし、格闘戦でもパワフルさを発揮して戦う。
Aと同じく、成長途上な面や、兄弟との共闘も目立ったが、概ね自分の力や地球人との協力で勝利している。
東光太郎にその命を預けているが、劇中では光太郎とタロウはほぼ同一人物として描かれており、両者の性格に個性の差は認められない。設定が曖昧であるため、光太郎がウルトラの母から与えられた命でタロウに変身しているようにも描かれている。そのため、最終回で光太郎がウルトラバッジを母に返して以降、長い間タロウが登場することはなかった。しかし、『
ウルトラマンメビウス?』においては、メビウスを指導する教官として久々にその姿を見せている。
宇宙科学警備隊ZAT
ZATとは"Zareba of All Terrestrial"の略称で、地球防衛を目的として編成された国際組織である。
朝日奈隊長の指揮の下、荒垣副隊長、北島、南原、西田、東の計6名が実戦にあたり、森山がアシスタントとして作戦室に常駐している。その他に複数の女性オペレーターが作戦室で情報収集や通信などを担当している。朝日奈隊長は後方での任務が多く、実戦では荒垣が指揮を執ることが多い。途中から宇宙ステーションに転任した西田に代わって上野が入隊した。その後、上野が抜け荒垣副隊長が二谷副隊長と交代しているが、チームの雰囲気が大きく変わることはなかった。
本部はニューヨークの国連本部内にあり、南アフリカ連邦、日本、北極、アルゼンチン、フランスに支部がある。各惑星基地や複数の宇宙ステーションにより、太陽系全域に防衛網がしかれている。
日本支部は、東京都千代田区霞ヶ関1丁目1番地1号に建設された巨大なタワーで、最上部にある円盤状のエアポートから大型戦闘機スカイホエール、高速戦闘機コンドル1号、小型戦闘機スーパースワローが発進する。また、地下には宇宙戦闘艇アンドロメダ、潜水艦アイアンフィッシュ、地底戦車ベルミダーII世などが格納されている。地上車両では万能自動車ウルフ777と小型特捜車ラビットパンダが、調査やパトロールを担当している。
チーム全体の雰囲気としては、派手なカラーリングのメカが多く、怪獣の特性に合わせたユーモラスな作戦を実行することが多いため、ややコミカルな印象がある。また、作戦室内での食事シーンや非番の際の描写も多いため、アットホームな印象も持つ。しかし、歴代特捜チームの中でも屈指の戦績を上げており、自力で倒した怪獣やタロウとの連携で倒した怪獣は多い。敵意のない怪獣を助けるケースも目立っていた。