経済学メモ
http://w.atwiki.jp/hanmemushi/
経済学メモ
ja
2015-09-17T05:32:33+09:00
1442435553
-
利潤と費用
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/53.html
企業の最大の目的は利潤を追求することである。
そのためには投じる費用とそれから得られる収入の関係が大変重要である。
ここでは企業が生産を行う上での費用に着目する。
-費用の種類
-生産関数
-総費用曲線
-効率的規模
-異なる形状の総費用曲線の場合
-短期と長期の費用の関係
×
----
>***費用の種類
企業が持つ最大の目的は利潤を最大化することである。
利潤は、&bold(){利潤=総収入-総費用}として定義される。
総収入は単純に価格に販売個数をかけあわせたものなので簡単なのだが、費用の方は少し解説が必要だ。
なぜならば、経済学における費用というものは一般的に考えられている費用とは少し異なる概念を含んでいるからだ。
経済学における費用は基本的に&bold(){機会費用}と呼ばれる費用である。
機会費用には普通イメージするような費用に加えて、あることをする際に諦めた行動から得られるはずだった利益も含まれる。
例えば大学に通うことの機会費用は、学費だけでなく大学在籍中の4年間に働いていたら得られるはずだった所得も含まれる。
大学に通うことによって、その期間労働によって所得を得ることをあきらめているからだ。
学費のような実際の支払いを伴う費用の事を&bold(){明示的費用}と呼ぶ。
一方、大学在籍中に働いていれば得られたはずの所得を&bold(){潜在的費用}と呼ぶ。
経済学における費用(機会費用)とはこの明示的費用と潜在的費用を合計したものである。
今後の話を先取りすることになるが、企業による生産の結果利潤がゼロになることがある。
この場合には利潤はゼロであるが、いわゆる儲けが存在しないわけではない。
経済学的には費用に潜在的費用を含むが、会計上では費用に潜在的費用を含まない。
そのため経済学的には利潤はゼロであるが、会計上ではしっかり利益が出ていることになる。
>***生産関数
企業は労働や資本などの&bold(){生産要素}を投入して財を生産する。
どのような生産要素をどれだけ投入するとどれだけの財が生産できるのか、という関係式の事を&bold(){生産関数}と呼ぶ。
例として小さなレストランの小さな厨房で料理を作る場合を考える。
労働のみを生産要素とするとき、この生産関数は
2015-09-17T05:32:33+09:00
1442435553
-
余剰分析
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/52.html
市場の均衡によって定められた価格は、消費者と生産者のどちらにとって得が大きい価格なのだろうか。
それに一つの答えを与えるのが&bold(){余剰}という考え方である。
この余剰分析を用いることで、市場に手を加えた際にどのような影響が出るかを見ることができる。
ここではその為の準備段階として、余剰とはどのようなものであるかを中心に紹介する。
-余剰とは
-支払い許容額
-消費者余剰
-生産者余剰
-市場の効率性
△
----
>***余剰とは
そもそも余剰とはなんなのだろうか?
簡単に言えば、消費者や生産者がその市場から得られる便益のことである。
余剰という言葉には「余り」や、「残り」といった意味がある。
その意味の表す通り、余剰とはいわゆる「もうけもん」なのである。
その余剰には大きく分けて&bold(){消費者余剰}と&bold(){生産者余剰}の2種類がある。
消費者余剰と生産者余剰を合計したものを&bold(){総余剰}と呼ぶ。
この総余剰が、その市場が生み出す便益となる。
消費者余剰と生産者余剰はその便益のそれぞれの主体の取り分である。
>***支払い許容額
消費者余剰を考える上での大事なものに支払い許容額がある。
支払い許容額とはそれぞれの消費者がその財に対して支払ってもよいと考える最大の額である。
例えばある人が80円ではりんごを買うが、81円では買わないとする。
このとき、この人のりんごに対する支払い許容額は80円ということになる。
支払い許容額は消費者ごとに異なると考えてよい。
この支払い許容額は需要曲線として市場に関わってくる。
消費者は支払い許容額以下のいかなる価格であってもその財を買ってもよいと考える。
つまり、その財の価格が低いほどその財を買ってもよいと思う人数は多くなる。
逆にその財の価格が高ければ、その財を買ってもよいと考える人数は少なくなる。
これは右下がりになるという需要曲線の考え方そのものである。
この支払い許容額の人数分布によって、需要曲線の形も決定される。
支払い許容額に対して一様に人数がいる場合は需要曲線は直線になる。
支払い許容額の低い人ほど人数が多い場合、需要曲線は下に凸の曲線となる。
>***消費者余剰
ある財の市場を考える。
2014-06-14T11:56:07+09:00
1402714567
-
経済成長理論
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/51.html
経済における重要なテーマの一つである経済成長。
これについての様々な理論を紹介する。
----
2014-06-08T13:29:28+09:00
1402201768
-
財の分類
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/50.html
ミクロ経済学で登場する財には様々な種類がある。
それを分類するための方法も数多くあるが、今回は競合性と排除可能性によって分類する。
-競合性と排除可能性
-4つの分類
-フリーライダー問題
-共有地の悲劇
△
----
>***競合性と排除可能性
財には様々な分類の方法があるが、その財の何に注目するかによって変わってくる。
ここで注目するのは、財を使用した際の他者への影響である。
そこで登場するのが&bold(){競合性}と&bold(){排除可能性}である。
競合性とは、その財の使用が他者のその財の使用に影響するかどうかである。
例えば自分がその財を使用することにより他人が使用できる量が減少すれば、その財には競合性があると言える。
食品や家電などはもちろんのこと、漁業資源などもこれに当てはまる。
食品は自分が食べればその分を他人も食べることは出来ないし、自分が洗濯機を回しているときに他人はその洗濯機を使えない。
漁業資源もその漁場からの魚の出入りを考えなければ、自分が獲った魚の分だけ他人が獲ることのできる魚は減少する。
逆に競合性がない財としては、映画や空気などが挙げられる。
映画を自分が見たことによって(映画館の座席が埋まっている場合を除いて)他人が映画を見られなくなるということはない。
空気は無尽蔵であるとみなしてもよいほどにあるので、自分が呼吸したところで他人が呼吸できなくなるということは起こらない。
排除可能性とは、対価を支払わずに他人がその財を使用することを妨げることができるという性質である。
排除可能性を持った財の例としては食品や家電、映画などが挙げられる。
自分がしている食事や自分が使っている洗濯機を対価を支払わない人に使われることを防ぐことは可能だ。
また映画をタダで見ようとする人を映画館のスタッフは追い出そうとするだろう。
逆に排除可能性がない財には、漁業資源、空気などが存在する。
漁業資源が獲れる漁場は十分広いので、自分が何らかの特権を持っていない限り他の船が漁獲するのを止めることは出来ない。
空気も同様である。
>***4つの分類
上で挙げられた例を見ればお気付きかもしれないが、この競合性と排除可能性をそれぞれ持つか持たないかによって、財を4つに分類することができる。
2015-09-15T02:14:17+09:00
1442250857
-
価格規制と税金
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/49.html
完全競争市場では通常、価格と数量は均衡点によって決定される。
しかし、政府の政策によってそれが崩れる場合が多々ある。
ここでは、それにどのような場合があり、どのような市場への影響が存在するかを余剰分析を用いて分析する。
-価格の上限規制
-価格の下限規制
-税金
-税の帰着
×
----
市場原理によって決定される価格や数量は確かに効率的ではある。
しかし、経済的に効率的でも社会的には何らかの不都合が発生することはしばしばある。
政府はそれを解決するために様々な市場への介入を行うことがある。
ここではその介入の例として&bold(){価格規制}と&bold(){税}を扱う。
>***価格の上限規制
政府がある財の価格に上限を設定し、その水準以上に価格が上がらないようにすることがある。
これを価格の上限規制と呼ぶ。
均衡価格が規制価格よりも安い場合には、価格の上限規制は市場に何の影響も及ぼさない。
何故ならば、規制があろうがなかろうが市場の作用によってその財の価格は均衡価格になろうとするからである。
その均衡価格よりも高い上限規制を施しても、市場はそれに惑わされることはない。
そのため、以下では均衡価格が規制価格よりも高いと仮定する。
均衡価格が規制価格よりも高いため、市場価格は均衡価格p*ではなく規制価格pcと等しくなる。
消費者と生産者は本来のその市場での均衡価格より低い価格に直面するので、均衡価格の場合より需要が増加し供給が減少する。
すなわち超過需要が発生することになる。
この時の市場の取引量は規制価格pcにおける供給量Scに等しくなる。
規制価格pcによる取引量Scはいずれも均衡価格、均衡数量より安く、少ない。
この時のこの市場における厚生(余剰)はどうなっているだろうか。
まずは生産者余剰を計算する。
生産者余剰は価格線p=pc、供給曲線S、価格軸(縦軸)に囲まれた領域となる。
この時の生産者余剰は明らかに規制を行わない場合よりも小さい。
次は消費者余剰だ。
消費者余剰は価格線p=pc、需要曲線D、価格軸、取引量線q=Scに囲われた領域として計算される。
この時の消費者余剰が規制を行わない時と比べて大きいか小さいかは判断できない。
その市場の性質(需要曲線の形状など)によって異
2014-07-03T14:07:33+09:00
1404364053
-
用語集 - 英数字・記号
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/48.html
経済学の用語のうち、英数字や記号で始まるものについて解説します。
-a~m
-n~z
-数字
&link_anchor(201){72の法則}
-記号
----
>a~m
>n~z
>数字
:&aname(201,option=nolink){72の法則}|金融論で用いられる複利に関する法則。
元金が2倍になるまでの期間とその際の利子率の積が約72になるというものだ。
つまり&bold(){(元金が倍増するまでの年数)×(その際の利子率)≒72}ということになる。
例えば利子率が6%ならば、元金が倍増するまで約12年かかる。&ref(yougo001.png)
元金が倍増するまでの期間が24年ならば、その時の利子率は3%である。&ref(yougo002.png)
>記号
2013-12-19T21:58:11+09:00
1387457891
-
用語集 - ヤラワ行
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/47.html
経済学の用語のうち、ヤ行やラ行、ワ行で始まるものについて解説します。
-ヤ
-ユ
-ヨ
-ラ
-リ
-ル
-レ
-ロ
-ワ
----
>ヤ
>ユ
>ヨ
>ラ
>リ
>ル
>レ
>ロ
>ワ
2013-12-19T20:37:50+09:00
1387453070
-
用語集 - マ行
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/46.html
経済学の用語のうち、マ行で始まるものについて解説します。
-マ
&link_anchor(001){埋没費用}
-ミ
-ム
-メ
-モ
----
>マ
:&aname(001,option=nolink){埋没費用}|→サンクコスト
>ミ
>ム
>メ
>モ
2013-12-20T12:37:49+09:00
1387510669
-
用語集 - ハ行
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/45.html
経済学の用語のうち、ハ行やバ行、パ行で始まるものについて解説します。
-ハ、バ、パ
-ヒ、ビ、ピ
-フ、ブ、プ
&link_anchor(201){プライステイカー}
-ヘ、ベ、ペ
-ホ、ボ、ポ
----
>ハ、バ、パ
>ヒ、ビ、ピ
>フ、ブ、プ
:&aname(201,option=nolink){プライステイカー}|価格受容者とも呼ばれる。
価格決定力を持たず、市場で決定された価格に従うしかない経済主体のことである。
例としては完全競争市場の家計と企業、独占市場の家計などがあげられる。
>ヘ、ベ、ペ
>ホ、ボ、ポ
2013-12-20T12:32:24+09:00
1387510344
-
用語集 - ナ行
https://w.atwiki.jp/hanmemushi/pages/44.html
経済学の用語のうち、ナ行で始まるものについて解説します。
-ナ
&link_anchor(001){内生変数}
-ニ
-ヌ
-ネ
-ノ
----
>ナ
:&aname(001,option=nolink){内生変数}| あるモデル内の変数のうち、外部のモデルで与えられていない変数のこと。
そのモデル内で決定される変数のこと。
>ニ
>ヌ
>ネ
>ノ
2013-12-19T20:50:36+09:00
1387453836