<p>ハルヒ「アキトさんは料理、ジュン君は裁縫とかデザイン、シンジ君は家事全般ってとこかしら?<br /> ……むぅ」<br /> キョン「なんだその目は。にらんでも何も出てこんぞ」<br /> ハルヒ「出てきてるならそんなショボい顔睨んだりしないわよ! ったく、あたしの眼力で少しは<br /> 何かしらの才能が開花したりしないかと思ったけど、それもないみたいね。<br /> つまんないわねえ、あんた」<br /> キョン「真正面から睨みつづけた挙句それかよ……やれやれ……。<br /> どうせお前の中の宇宙規模の感覚じゃ、よほどの才能でもなきゃその琴線に触れることはないだろうが」<br /> ハルヒ「……何? 『この広い宇宙から見れば、個々人の才能なんて微々たるもので、宇宙を動かすに足る<br /> ものとは到底言えないのさ』とかなんとか言うんじゃないでしょうねえ?」<br /> キョン「その、誰かの口調を意識した言い方が気になるが、そういうわけじゃあない」<br /> ハルヒ「あらそ。どっかの利口な幼馴染から入れ知恵でもされたのかと思ったわ」<br /> キョン「やれやれ……」</p> <p>翠星石「日曜の夕方からあのキョン人間は人の家でなにしてやがるですか」<br /> アスカ「恋人同士の語らい、って雰囲気じゃないわよねー。不思議探索の後に<br /> なし崩し的にうちに来てること多いけど、もう少しムード作ろうって気にならないのかしら?」<br /> 翠星石「あのキョン人間にそんなムーディなことができるとは思わねーです。だったらチビ人間だって<br /> それぐらいお茶の子サイの子ですぅ」<br /> アスカ「お茶の子さいさい、ね」<br /> 翠星石「むっ。そ、そうとも言うです。しかしさっきから才能がどーのこーの言ってやがるですが、<br /> キョン人間はそんなに才能がないように見えるですか?」<br /> アスカ「んー……どうかしらね~? あたしの見る限り、少なくとも一つの才能には恵まれてるみたいね」<br /> 翠星石「? なんですか? もったいぶるなですぅ」<br /> アスカ「ハル姉のパートナーって才能よ」<br /> 翠星石「……ふぅ……アス姉、クサい台詞は似合わないですよ」<br /> アスカ「……うっさいわね、わかってるわよ」<br /> 翠星石「まあ実際その通りだという事実が余計にクサいワケですが」</p> <p>ハルヒ「ちょっとそこ!! あんたたちもこのボンクラヒラ団員になんとかいってやってよ!」<br /> キョン・アスカ・翠星石「やれやれ……」</p>