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「三姉妹」(2007/01/30 (火) 21:46:21) の最新版変更点
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<p>アスカ「ごちそーさま。」<br>
翠星石「食べ終わったら食器を台所に持ってくですぅ、<br>
いつまでたっても片付けられんですぅ。」<br>
アスカ「なによいつもはすぐに片付けずに、<br>
『どうして誇り高きローゼンメイデン第三ドールの<br>
この翠星石がこんなことせにゃならんのですぅ。』<br>
とか文句言ってるくせに・・・なんかやらかしたのぉ?」<br>
翠星石「別に翠星石には何のやましいこともないですぅ・・・<br>
あ、なんですかアス姉その疑いの目は<br>
ヒョロ人間の言うことは信用できて<br>
可愛い妹の言うことが信じられんのですかぁ!?」<br>
アスカ「な・・・なんでそこでシンジがでてくるのよ??<br>
・・・もう、わかったわよ、かたづけりゃいいんでしょ!?<br>
ったくもう・・・」<br>
翠星石「最初っからそうしとけばよかったですぅ」<br>
そしてアスカが台所に食器を持って行き、翠星石が洗い物をはじめる。<br>
アスカ「ねぇ、ハル姉、翠のやつなんか変じゃない?洗い物さっさと終らせようと<br>
するなんて・・・?」<br>
ハルヒ「そういえば、昨日、蒼星石が家に来たときになにか受け取ってたみたいだけど・・・」<br>
アスカ「何を受け取ってたの?」<br>
ハルヒ「それが翠のやつ、『夕飯の花丸ハンバーグ抜きにする』って言っても教えようとしないのよ」<br>
アスカ「何か事件の匂いがするわね」<br>
ハルヒ「あっ、私の言おうとしたことさきに言わないでよ!!」<br>
翠星石「なに騒いでるですか?お姉ども」<br>
ハルヒ「なんでもないわ・・。ところで翠!!あんた、私たちに隠し事してない?」<br>
翠星石「実を言うとちょっとお姉どもに見せたいものがあるです・・・・<br>
ちょっとまっててくださいですぅ」<br>
そう言って翠星石は自分の部屋に向かった。その姿は嬉しそうにも見えた</p>
<p>ハルヒ「もしかしたら・・・」<br>
アスカ「なになに、ハル姉なんかわかったの?」<br>
ハルヒ「蒼星石から受け取ったものが実は・・・」<br>
アスカ「実は・・・?」ゴクリ<br>
ハルヒ「ジュン君からのラブレターだったのよ!!!!!!!」<br>
アスカ「・・・・お姉バカぁ!?」<br>
ハルヒ「アスカ、あんた、実のってわけじゃないけど・・姉に向かってどういう口訊いてんのよ!?」<br>
アスカ「だってそーじゃない!あの翠があたし達にそんなもん見せるわけないじゃない!<br>
大体ハル姉はいつも言うことが突飛なのよ!」<br>
ハルヒ「なによ、あたしの推理にケチつけるつもり?」<br>
アスカ「ハル姉のは“推理”じゃなくて“思いつき”でしょ?」<br>
ハルヒ「なによあんた、このあたしとやろうっての」<br>
アスカ「いいわ、望むところよ」<br>
翠星石「ふたりとも、もうケンカはやめやがるですーッ!!!」バシャア!!<br>
翠星石は、叫びながら如雨露の水を二人にかけた <br>
ハルヒ&アスカ「なにすんの・・・・・」<br>
そこには半泣きの翠星石がいた<br>
右手に如雨露、左手には本を持っている<br>
アスカ「な・・・なんでそんな顔してんのよ」<br>
ハルヒ「何も泣かなくてもいいじゃない・・」<br>
二人とも先ほどまでの勢いはなく穏やかな口調で話している<br>
翠星石「な・・泣いてなんかないですぅ、如雨露の水が顔にかかっただけですぅ」<br>
ハルヒ「じゃあ、どうしてそんなにケンカしてほしくなかったの?」<br>
ハルヒの問いかけに無言で左手に持った本を差し出す</p>
<p>
ハルヒ「なになに・・“バレンタイン必勝デザートレシピ”・・・あんたこれどうしたの」<br>
翠星石「貯めてたお年玉で、のりに買ってきてもらったですぅ」<br>
ハルヒ「もしかしてこの間、蒼星石がもってきたのはこれだったの」<br>
コクリとうなずく<br>
アスカ「でもなんで、それが“あたしたちに見せたいもの”なわけ?」<br>
翠星石「みんなへのバレンタインのプレゼントを姉妹で何を作るか決めて、姉妹で仲良く作りたかったんですぅ」<br>
うつむきながらそう答える<br>
アスカ「それであたしとハル姉がケンカしてたもんだから、ついつい泣いちゃったっと」<br>
翠星石「だから、翠星石は泣いてなんかな・・・」<br>
ハルヒが翠星石を抱き寄せ、あすかに手招きをする<br>
そしてハルヒの反対側から翠星石を抱きしめる<br>
ハルヒ「あたしも、アスカももうケンカなんかしないから、みんなで、仲良く、<br>
バレンタインまでお菓子作りの練習しましょ。」<br>
アスカ「そうね、それに姉妹で決めて姉妹で作るなら、レシピの代金も、姉妹で、等分しなきゃね。」<br>
翠星石「お姉たち・・・ありがとですぅ」<br>
アスカ「ハックシュン」<br>
ハルヒ「大丈夫!?ックシュン」<br>
翠星石「そういえば、ふたりともびしょ濡れのままですぅ」<br>
ハルヒ「このままじゃ風邪引いちゃうから、みんなでお風呂はいりましょ」<br>
翠星石「翠星石は風邪なんかへーきのへーざですから入らんですぅ」<br>
アスカ「誰があたしたちをずぶ濡れにしたんだっけ?」<br>
翠星石「うぅぅ・・・わかったですぅ、しかたなく、入ってやるですぅ」<br>
ハルヒ「よろしい、それじゃあ早く行きましょう」</p>
<p>三姉妹仲良く湯船につかっている<br>
アスカ「翠は、やっぱジュンくんに本命あげるんでしょ?」<br>
翠星石「な・・・なにがやっぱりですか、翠星石がジュンに本命をあげたりするわけないですぅ!!!<br>
アス姉のほうこそ・・・」<br>
アスカ「なによ、あたしが、シンジに本命あげたりするわけないでしょう!!」<br>
翠星石「だれも、ヒョロ人間なんて言ってないですぅ。<br>
語るに落ちてやがるですぅ。」<br>
アスカ「と・・ところでハル姉は、キョンさんなんでしょ」<br>
ハルヒ「あたしはSOS団の全員に義理よ、ま、まぁキョンにはちょっと多めに入れといてやるかなってとこ。」<br>
アスカ「やっぱりじゃない」<br>
翠星石「やっぱりですぅ」<br>
ハルヒ「なにがやっぱりよ」<br>
アスカ「だって、ねえ」<br>
翠星石「ですぅ」<br>
ハルヒ「なによ」<br>
アスカ「なんなのよ」<br>
翠星石が不安そうな顔をする<br>
アスカ「ップ、アハハハハハ、もうケンカなんかしないわよ」<br>
ハルヒ「ホント、可愛い妹ねえ」<br>
<br>
こうして三姉妹の楽しい夜はふけていった </p>