クリスマスパーティの後日談。別作者さんによる作品です。
いつも賑やかな三姉妹の家。今日も一段と賑やかになりそうな予感をもたらす来客が、1人───と3体。そして別の家に1体。
金糸雀「この金糸雀様が遊びに来てやったかしらー………って、あれ?」のり「あらぁ、金糸雀ちゃん。ジュンくん達ならハルヒちゃん達の家に行ってるわよぉ。」金糸雀「∑かしらーーー………!!また今回もこれで終わりなのかしら……、ピチカート。」ピチカート「・・・」
・・・・・-8-:
ジュン「こんにちわ。」ハルヒ「あらジュンくん達ね、こんにちわ。」真紅「久しぶりね、ハルヒ。」
雛苺「ハルヒー、久しぶりなの~♪」蒼星石「こんにちわ、お邪魔します。」ジュン「こんにちわ……えーっと、今日はこないだのができたから、翠星石に渡そうと思って。」ハルヒ「あらそう。翠も喜ぶわよー!翠は今、アスカとオセロやってるから呼んでみるわ。翠ーー!ジュンくん達が来たわよーー!」
翠星石「キィィィイーーーーー!!!どうしてですか!?角4つは翠星石が白で取ったのに、どうして角以外はアス姉の黒なんですか!?」アスカ「ふっふーん♪角とりゃいいって単純なモンじゃないのよ。翠ってホント遊びの類いモノは弱いわよねー。」翠星石「うぅ~~…もう1回勝負です、アス姉!勝ち逃げは許さんですよ!」アスカ「あら?アンタ、ハル姉の声聞こえてなかったの?ジュンくんが来てる、って言ってたわよ?」翠星石「え……。チ、チビ人間がですか!?まったく何しに来たですか……?しゃーねーヤツですね、結局は翠星石が頼りになるから来たに違いないですぅ。じゃ、行ってくるですぅー。」 アスカ「あ…うん。行ってらっしゃい。…にしても、翠ったら『アス姉に勝つまでやめねーですぅ!』とか言って18回…。でもジュンくんが来るとコロッと変わるわねー。 あとでアタシも行ってみるかな。楽しそうだし。」
翠星石「ほ、ほらチビ人間!来てやったですよ。何の用ですか!?」ジュン「来てやったのはこっちだろ!ったく……この性悪人形は。今日はこの前のときのプレゼントを渡しに来たんだよ。ほら。」 翠星石「え……プレゼント…ですか?」渡されたモノは、きちんと包装してある包みだった。その中身を、目を輝かせながらきれいにあけていく翠星石。翠星石に送られたモノは、それこそそこらの中学生、いやちょっとしたプロが作ったとも思えないような煌びやかなドレス―――所々を宝石の代わりに色ガラスでデザインされたとはいえ、とても上品に仕上がっていた。
翠星石「わ――…………。」ハルヒ「素敵なドレスね……。アタシもついついうっとりしちゃったわ。」アスカ「ジュンくんって中学生よね…?アタシと同い年よね…?」アスカがいつの間にやら来ていた。そしてドレスを見ては独り言をぶつぶつ言っているようだ。
翠星石「チ、チビn……、ジュン…。」ジュン「気に入ってもらえたのかな…?一応、一生懸命作ったんだけど。」翠星石「あああああ、あ、あ、あの、えっと………ありがとです。………嬉しいです。」ジュン「な!?お、お前の口から、そんな素直なコトバが出るなんて驚きだ。……喜んでもらえたみたいだから、いいけどさ。」
そんな居間でのやりとりを、キッチンの影から見ていたドールズ達。雛苺「ジュンすごいの~!キラキラでふわーっとしてるのー!」蒼星石「すごく綺麗なドレスだね。ふふふっ、翠星石も耳まで真っ赤にして照れながら喜んでるみたいだ。」真紅「ジュンが夜遅くまで作っていたのはアレだったのね………。そう………。」蒼星石「し、真紅…?怒ってるのかい?」雛苺「真紅なんか怖いのよー……。」真紅「別に怒ってなんかないわ。………ジュン!ちょっと!私へのプレゼントはどうしたの!?」真紅はそう言うと、キッチンの影から歩き出しジュン達の方へ歩いていった。それに続いて蒼星石と雛苺も出てきた。
翠星石「ゲッ!?し、真紅!?それに蒼星石にチビ苺まで!」ジュン「いや、これは、その…。」アスカ「(ノ∀`)タハー」ハルヒ「(ノ∀`)アチャー」真紅「ジュン。あなたはこの真紅の下僕ということを忘れてないかしら……?」ジュン「誰が下僕なn」真紅「うるさいわよ!……罰として、今から今日の夜、私が寝るまで『抱っこしてちょうだい』。それから、『ジュン登り』もさせてもらうわ。」ジュン「え、それくらいで真紅がいいんなら、まあ……。」翠星石「だぁぁああああ!ダメです!ダメです!ダーメーでーすぅ!そ、そんなこと、この翠星石が許さねーです!」真紅「あら、あなたにそれを言う権利があるのかしら?私宛てのプレゼントはまだもらってないのよ?翠星石、あなたはドレスがあるでしょう?」翠星石「うっ、そうですけど…そうですけど……!ちょいと、チビ人間!今から翠星石を抱っこさせてやるです!ありがたく思えーです!」ジュン「はぁ!?なんで僕がそんなことしなくちゃならないんだ!」翠星石「うるせーです!………!!……!!」真紅「…………!……!」ジュン「……!!…………!」翠星石「…………!………!!!!」
(キィ……バタンッ)居間から出てきたハルヒとアスカと蒼星石と雛苺。そしてみんなそろって、ため息を一回した。
雛苺「ねえねえ、蒼星石ー。真紅達はなんでぷりぷり怒ってるのー?」蒼星石「うーん、それはね。みんな難しい年頃なんだよ。」雛苺「ほぇ~~。」ハルヒ「まあまあ、痴話喧嘩はほっといてアスカの部屋でオセロでもしながらお菓子でも食べましょ。」アスカ「うぇー?またオセロぉ?アタシは翠といっぱいしたからいいわ。見物でもしとくわよ。」雛苺「お菓子なの~♪ヒナもオセロわかんないから、アスカと一緒に見とくの~。」蒼星石「僕ができるから大丈夫ですよ。」ハルヒ「そう、よかったわ!さ、行きましょ!」雛苺「はーいなのー♪」アスカ「はーいはい。」蒼星石(……まだやってるのかな?あの三人。)
真紅「……なら翠星石!あのくんくんのぬいぐるみは私のよ!」翠星石「ムキィィィーー!!そんなん認めねーですぅ!アレは元から翠星石のですぅ!」真紅「あら?あなたにそんなことを言う権利があって?ジュンはこの真紅の下僕………。ジュンのモノは私のモノ。私のモノは私のモノよ!」翠星石「真紅もハル姉やアス姉みたいなこと言うなですぅ!」
ハルヒ「くしゅん!」アスカ「ふぇっくしゅん!」蒼星石「寒いですか?あったかいほうじ茶ならありますけど。」ハルヒ「いや、そんなんじゃないわね、これは。」アスカ「噂でもされてるのかしら?」雛苺「うゆ…。ヒナも前、そんなことがあったよーな気がするのー。」
真紅&翠星石「むむむむんんんん………!!!!!」相変わらず、二人の間には火花が飛び散っていた。ジュン「はぁ……。も、どうにでもしてくれ。」
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