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キョンの告白 - (2020/03/12 (木) 23:32:45) のソース

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<div>皆「王様だーれだっ!」<br />
ハルヒ「あたしよー!じゃあ1番の人、後ろ向いて振り返りながら大好きって言ってー!!」</div>
 
<div>おぃおぃ待てよ!1番ってまさか･･･<br />
まさかではない。俺の持ってるものには間違いなく１番の文字が。</div>
 
<div>朝比奈「一番だーれ?｣</div>
 
<div>俺は恐る恐るモノを持ち上げる。<br />
キョン「あ･････俺なんだが･･･｣</div>
 
<div>その瞬間、空気が凍りついた。</div>
 
<div>しばらくして、古泉はやれやれ、といった様子で肩をすくめるとなぜか部屋から出て行く。<br />
朝比奈さんも赤い顔をして妹を連れて部屋を出て行く。<br />
長門はいつもどおりの表情で部屋を出て行く。</div>
 
<div>部屋には俺とハルヒだけ。</div>
 
<div>「なあ･･･ホントに言うのか?｣</div>
 
<div>しばらくして固まっていたハルヒがようやく落ち着いたらしく、答える。</div>
 
<div>「え…あ…あぁ…た、ただのゲームなんだからねっ!!･･･は、はやく言いなさいよ!!｣</div>
 
<div>やれやれ。本当はもっと後になってから言いたかったが。まあ言いか。</div>
 
<div>「ハルヒ、今から言うことは遊びじゃなくて本当のことなんだ。いいな?｣<br />
「え？･･･ちょ、ちょっとそれって･･･｣</div>
 
<div>俺は後ろを向く。そして振り返る前に｢ハルヒ｣と呼び、振り返ってできるだけ優しい声で</div>
 
<div>「大好きだ｣</div>
<br />
<br />
 
<div>しばらく俺もハルヒも固まったままだった。<br />
あーあーあーあーあー言っちゃったなー<br />
まあ言いか。本当の気持ちなんだし。</div>
 
<div>しばらくするとフリーズしていたハルヒが動き出し、俺の肩に手をかける。</div>
 
<div>だんだん二人が近くなる。それにあわせるように二人とも目を瞑る。</div>
 
<div>そしてふたつがひとつになる。</div>
 
<div>しばらくしてどちらともなく唇を離す。ハルヒは俺の胸に顔を埋めながら<br />
「私も･･･キョンのことが･･･大好きだよ」</div>
 
<div>その夜、二人は――</div>
 
<div>孤島からの帰り、古泉に訊いてみた。<br />
「なあ古泉、“アレ”は偶然なのか?｣<br />
この場合の“アレ”が何をさすかは･･･ご想像に任せさせていただく。</div>
 
<div>すると古泉はさわやかな笑みを浮かべながら答えた。<br />
「何言ってるんです。もちろん彼女がそう望んだからに決まってるじゃないですか｣<br />
そう答えた。</div>
 
<div>― fin ―</div>
</div>