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普通短編69 - (2007/01/24 (水) 08:17:06) の1つ前との変更点

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 出会いもやっぱりローテンション<br> <br> ハ「SOS団に本日やって来た即戦力の転校生、その名も!」<br> 古「……ヒューヒュー」<br> キ「何かすげぇ苦しそうだぞそいつ」<br> ハ「あ、ごめん、ネクタイ握り締めてたわ」<br> 古「ふふ……べつにいいんですよ……えぇ」<br> キ「ハルヒ、何でそいつ松葉杖してんだ?」<br> 古「あぁこれはちょっと、先日やっちゃいまして」<br> み「涼宮さん、どうしてその人眼帯してるんですか」<br> 古「これはちょっと、その、僕日光にね……弱くて」<br> 長「……体温が高い。今すぐ静養すべき。40度2分」<br> キ「ハルヒ、転校生だからって何でもかんでも連れてくるなよな」<br> ハ「だってついね」<br> 古「いいんですよえぇ……それでその、僕の名前とか訊かないんですか」<br> キ「病院に帰したほうがいいだろ」<br> ハ「えー。でも折角の謎の転校生なのに」<br> キ「SOS団から死者が出るなんて俺はごめんだぜ」<br> み「すごいふらふらしてます……」<br> 長「体内に7種のウィルスを感知」<br> <br> 古泉倒れたー大きい。<br> <br> <hr> <br>  孤島帰りローテンション<br> <br> ハ「次は雪山に行きたいわね! 吹雪の山荘ってやつよ!」<br> キ「おいおい今殺人事件劇と古泉の静養が終わったばっかだろ」<br> み「雪山ですかぁ?」<br> 長「ゆき……」<br> 古「ゆ、ゆゆゆゆゆ雪やややまま」<br> キ「古泉お前動揺しすぎだぞ」<br> 古「と、とととと凍死しますよ雪山なんてててて」<br> ハ「古泉くんは留守番でいいわ。風邪引いてそうだし」<br> 古「それなら今も引いてるんですがね……へへへ……」<br> 長「体温28度5分」<br> キ「低すぎだろ! 低体温症じゃねーか!」<br> 古「雪山を想像したらちょっと……」<br> キ「古泉寝るな! 寝たら死ぬぞ!!!」<br> 古「今まで……幸せでした……」<br> キ「古泉ぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいい!!!」<br> <br> <hr> <br> 陰謀ローテンション<br> <br> 古「あの……はぁ……はぁ……」<br> キ「ん、何だ?」<br> 古「もう限界なんですけど……」<br> ハ「えぇ! 古泉くん、だから来ないでいいって言ったのに」<br> 古「すみませんね……涼宮さんに穴掘りまかせてしまってご、ごふぁっ、げほっ」<br> み「古泉くんしっかりして!」<br> 長「すべてのインフルエンザにかかっている。正直今夜が山」<br> キ「古泉だめだ! いますぐ下山しようハルヒ!」<br> ハ「わかったわ! みくるちゃん、持ってきた担架広げて!」<br> 古「あの……」<br> キ「どうした古泉!?」<br> 古「僕がもしもだめだったら、この穴に僕を……」<br> キ「バカなこと言うな! 頑張れ古泉、古泉ぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」<br> <br> <hr> <br>  またもローテンション☆一直線<br> <br> 古「進んでますか」<br> キ「いや全然。お前はどうだ。あの孤島での殺人事件をノベライズするんだよな?」<br> 古「えぇ……ですが今回は趣向を変えました」<br> キ「と言うと?」<br> 古「被害者は病弱な部活の一生徒なんです」<br> キ「お前かよ!」<br> 古「いつも死にそうだったんですが、ついに天に召されてしまいます」<br> キ「いいのかそれで! いいのか古泉!」<br> 古「いいんですよ……どうせ僕なんて。タイトルも考えてあるんですよ」<br> キ「何だ?」<br> 古「古泉一樹の永眠、どうですかこれ、決まってますでしょ」<br> キ「たまに何ともない時くらい元気でいろよ、頼むからさ」<br> 古「そうですね……あぁ、日光出てきた、あぁぁぁぁぁぁ」<br> キ「古泉~」<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「人の夢と書いて儚(はかな)い……何か物悲しいわね……」<br> <br> 長門「ゲームのしすぎ」<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「暇ねぇ~……ねえ、みんなでなりきりしない?」<br> キョン「なりきり……? なんだそれは」<br> みくる「アニメとかゲームのキャラクターになりきって会話したりするゲームのことですよぉ」<br> 長門「……やる」<br> 古泉「面白そうですね、僕も参加させていただきますよ」<br> ハルヒ「オッケー! じゃ私は……『凉宮ハルヒの憂鬱』から凉宮ハルヒ役!」<br> キョン「じゃあ俺はキョン役だ」<br> 長門「長門有希役……」<br> みくる「朝比奈みくる役でいきます」<br> 古泉「多種多様ですね、じゃあ僕は古泉一樹役で」<br>  <br> ハルヒ「ねえキョン、なんか面白い事ないかしら?」<br> キョン「オセロでもやるか?」<br> ハルヒ「それは古泉君とやればいいでしょ! そういうんじゃなくてもっとこう……」<br> 長門「本……読む……?」<br> ハルヒ「ごめん有希、いらない」<br> みくる「お茶ですよぉ」<br> 古泉「何もないのも平和でいいと思いますが、やはりちょっと退屈ですね」<br> ハルヒ「だからなんか面白い事ないかしらね……」<br>  <br> 長門「……いつもと同じ……何故……?」<br> <br> <hr> <br>  ――ガチャ<br>  <br> ハルヒ「ヤッホー! ……って誰もいないじゃない!? 私バカみたいじゃない!」<br>  <br> ハルヒ「……キョンは掃除当番……有希と古泉君は別クラスだから解るとして、みくるちゃんがいないのは腹立たしいわね……!<br>  何かイタズラしてやろうかしら……おっ、良いところに砂糖と塩のビンが……」<br>  <br> ハルヒ「これの中身を……入れ替えて……よし! これでお茶を煎れさせれば、みくるちゃんをいじめる口実ができるわ!」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> みくる「あっ、まだ凉宮さんだけですかぁ?」<br> ハルヒ「何が“まだ”よ!? 遅いわ! お茶!!」<br> みくる「あわわわっ、す……すいません……今いれます……」<br>  <br> みくる「あ、あの……お茶です」<br> ハルヒ「遅いわよ……ズズッ……!?<br>  え……!? ちょ、ちょっと……塩入ってないじゃない!! なんで……!?」<br> みくる「へ……!? し、塩……ですかぁ?」<br> ハルヒ「そ、その……そうじゃなくて砂糖入れたら塩に……あ、あれ……?」<br> みくる「……??? 凉宮さん、お茶にお砂糖いれるんですか……?」<br> ハルヒ「!!」<br> <br> ハルヒ「(昨日は正直ぬかったわね……普通お茶に砂糖入れないわよ、私何考えてんのかしら……<br>  砂糖を入れるものならいいのよね……例えば……コーヒー!! コーヒーを頼めばいいんだわ……!)」<br>  <br> ハルヒ「というわけで……砂糖と塩のビンの中身を入れ替えて……と、よし! これでオッケー!」<br>  <br> ハルヒ「ちょっと待って……もしかしたら……昨日お茶に砂糖、塩云々言ったから……気付かれるかしら……?」<br>  <br> ハルヒ「……まさか、ね……いや、でも……いや、みくるちゃんそこまでバカじゃないわよ……! 絶対気付かれるわ……!」<br>  <br> ハルヒ「よし、ならば裏の裏をかいて……砂糖のビンに砂糖、塩のビンに塩! これなら大丈夫! さすがのみくるちゃんも気付かないわよ!」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> みくる「あ、今日も一人ですかぁ?」<br> ハルヒ「なんか言い方ムカつくわね……まあいいわ、みくるちゃん、今日はコーヒーにしてくれる? 砂糖いれてね」<br> みくる「へ……? あ、わかりました」<br>  <br> みくる「どうぞ」<br> ハルヒ「どうも……甘い……!? 嘘よ、まさか……気づかれるはずが……!!」<br> みくる「……?」<br> <br> ハルヒ「(まさかあそこまで頭いいと思わなかったわ……迂濶ね……どうにかしてみくるちゃんに恥かかせられないかしら<br>  ……!! 電波が来たわ……! 普通にいけばいいのよ、塩と砂糖を取り替えるだけでいいのよ……!<br>  なんでこんな簡単な事に気づかなかったのかしら、正攻法でいけばいいのよ!)」<br>  <br> ハルヒ「というわけで、塩と砂糖を取り替えっこ~♪ ……よし……間違いないわ……絶対イケる」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> キョン「おっす、ハルヒ一人か」<br> ハルヒ「……なによ、今日はアンタに用は無いわ、みくるちゃんは?」<br> キョン「体調不良で帰ったぞ」<br> ハルヒ「(み……見抜かれたぁ……!!??)」<br> <br> ハルヒ「(もしかしたらみくるちゃんって……私が思う以上に勘がいいのかしら、まさか逃げるなんて……<br>  ……もうラチがあかないわ、最後の手段ね……!)」<br>  <br> ハルヒ「んしょ……! ハアハア……よし……これならみくるちゃんはオロオロして泣くはず……!<br>  ホントにホントの最後の手段よ……流しもコンロも何もかも捨てる!……悔いはないわ……!」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> みくる「あっ、いっつも一人ですね」<br> ハルヒ「いい加減にしないと怒るわよ……みくるちゃん、お茶」<br> みくる「あ、今いれます……って、えええええええ!?」<br> ハルヒ「(ニヤリ) どうしたのよ、早くお茶いれてよ? ほらほら早く~♪」<br> みくる「お茶どうこうの前に……コンロも流しも何もかもないんですが……凉宮さんですか……?」<br> ハルヒ「へっ……? わ、私じゃないわよ……!! 知らないわよ、私が来た時からなかったわ!!」<br> みくる「じゃ……じゃあ盗まれたんじゃ……私、行ってきますね!!」<br> ハルヒ「ちょちょっと……!? どこいくのよ!?」<br> みくる「職員室に盗難届け出しにですっ!! 行ってきます!」<br> ハルヒ「へ……? あ、ああああああっ!!!! ちょっと、ちょっと待ってごめんなさいごめんなさ~い!!!!」<br> <br> 終わり<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「あたし蟹嫌いなのよねぇ。いちいち甲羅を剥くのが面倒ったらないわ!」<br> みくる「あっ…」<br> ハルヒ「どうしたのみくるちゃん?」<br> みくる「ごめんなしゃい…わ、私知らなくて蟹持って来ちゃいましゅた…」<br> ハルヒ「もう!何やってんのよみくるちゃん!で、でもせっかく持ってきたんだしいただこうかしr<br> 古泉「あ、涼宮さんが食べないなら僕がいただいてもよいですか?いやぁ大好きなんですよ蟹」<br> ハルヒ「え!?あ……う、うん、別にいいゎょ…」<br> みくる「蟹美味しいでしゅ(もぐもぐもぐ)ニヤリ」<br> 古泉「美味しいですね(もぐもぐもぐ)ニヤニヤ」<br> 長門「美味しい美味しい(バリバリバリ)」<br> ハルヒ「………も、もぉー!もぉー!!」<br> <br> <br> キョン「エロゲ!」<br> <br> <hr> <br>  ―卒業後の話―<br> <br> ハルヒ「えっ……? もしかして……キョン……? キョンなの……!?」<br> キョン「えっ……? お前、ハ、ハルヒか……!?」<br>  <br> ハルヒ「ホントに久しぶりよね、3年ぶりかしら?」<br> キョン「ああ、ちょうど3年だな。どうだ、大学は?」<br> ハルヒ「あんまり面白くないわ、高校時代に戻りたいわね……キョンは、短大よね? 今は何してるの?」<br> キョン「ニー……フリーターだよ」<br> ハルヒ「え……あ……ああ、そ、そっかそうなんだ……(今絶対ニートって言おうとした!! でも、認めたくないのね……)」<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「うわぁ……ゆ、有希……かっ、かっわいい~!!」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> 鶴屋「おやおや、ゆきっこじゃないか~……って、わわわ……か、かわいいなぁ……」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> みくる「わっ、わっ、な、長門さん……わっ……か、かわいいですねぇ~!!」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> キョン「お、長門……ん……? お!? かわいいな……」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> 古泉「おや……長門さんですか。こんなところで……おやおや、かわいい子犬ですねえ……」<br> ナデナデ<br> 子犬「わんっ!」<br> 長門「(……なんだろう、この疎外感……)」<br> <br> <hr> <br> キョン「長門、なんの本を読んでるんだ」<br> 長門「……」チラ<br> キョン「……エロ本?」<br> 長門「……」コク<br> キョン「へぇ、お前もこういう本、読むのか」<br> 長門「興味があった」<br> キョン「そうか」<br> 長門「……」ペラ<br> キョン「……」ジー<br> 長門「ちなみに」<br> キョン「なんだ?」<br> 長門「この本はあなたが読めと言った」<br> キョン「そうだったっけか」<br> 長門「そう」<br> キョン「……まぁ、いいか」<br> 長門「いい」<br> キョン「……」ジー<br> 長門「……」ペラ<br> <br> <hr> <br> 長門「眼鏡の再構成を忘れた」<br> キョン「してない方が可愛いと思うぞ、俺眼鏡属性ないし」<br> 「眼鏡属性って何?」<br> キョン「…なんでもない、ただの妄言だ」<br> 長門「そうか」<br> キョン「そう」<br> <br> キイン<br> <br> 長門「眼鏡の再構成を完了」<br> キョン「……」<br> <br> <hr> <br>
 出会いもやっぱりローテンション<br> <br> ハ「SOS団に本日やって来た即戦力の転校生、その名も!」<br> 古「……ヒューヒュー」<br> キ「何かすげぇ苦しそうだぞそいつ」<br> ハ「あ、ごめん、ネクタイ握り締めてたわ」<br> 古「ふふ……べつにいいんですよ……えぇ」<br> キ「ハルヒ、何でそいつ松葉杖してんだ?」<br> 古「あぁこれはちょっと、先日やっちゃいまして」<br> み「涼宮さん、どうしてその人眼帯してるんですか」<br> 古「これはちょっと、その、僕日光にね……弱くて」<br> 長「……体温が高い。今すぐ静養すべき。40度2分」<br> キ「ハルヒ、転校生だからって何でもかんでも連れてくるなよな」<br> ハ「だってついね」<br> 古「いいんですよえぇ……それでその、僕の名前とか訊かないんですか」<br> キ「病院に帰したほうがいいだろ」<br> ハ「えー。でも折角の謎の転校生なのに」<br> キ「SOS団から死者が出るなんて俺はごめんだぜ」<br> み「すごいふらふらしてます……」<br> 長「体内に7種のウィルスを感知」<br> <br> 古泉倒れたー大きい。<br> <br> <hr> <br>  孤島帰りローテンション<br> <br> ハ「次は雪山に行きたいわね! 吹雪の山荘ってやつよ!」<br> キ「おいおい今殺人事件劇と古泉の静養が終わったばっかだろ」<br> み「雪山ですかぁ?」<br> 長「ゆき……」<br> 古「ゆ、ゆゆゆゆゆ雪やややまま」<br> キ「古泉お前動揺しすぎだぞ」<br> 古「と、とととと凍死しますよ雪山なんてててて」<br> ハ「古泉くんは留守番でいいわ。風邪引いてそうだし」<br> 古「それなら今も引いてるんですがね……へへへ……」<br> 長「体温28度5分」<br> キ「低すぎだろ! 低体温症じゃねーか!」<br> 古「雪山を想像したらちょっと……」<br> キ「古泉寝るな! 寝たら死ぬぞ!!!」<br> 古「今まで……幸せでした……」<br> キ「古泉ぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいい!!!」<br> <br> <hr> <br> 陰謀ローテンション<br> <br> 古「あの……はぁ……はぁ……」<br> キ「ん、何だ?」<br> 古「もう限界なんですけど……」<br> ハ「えぇ! 古泉くん、だから来ないでいいって言ったのに」<br> 古「すみませんね……涼宮さんに穴掘りまかせてしまってご、ごふぁっ、げほっ」<br> み「古泉くんしっかりして!」<br> 長「すべてのインフルエンザにかかっている。正直今夜が山」<br> キ「古泉だめだ! いますぐ下山しようハルヒ!」<br> ハ「わかったわ! みくるちゃん、持ってきた担架広げて!」<br> 古「あの……」<br> キ「どうした古泉!?」<br> 古「僕がもしもだめだったら、この穴に僕を……」<br> キ「バカなこと言うな! 頑張れ古泉、古泉ぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」<br> <br> <hr> <br>  またもローテンション☆一直線<br> <br> 古「進んでますか」<br> キ「いや全然。お前はどうだ。あの孤島での殺人事件をノベライズするんだよな?」<br> 古「えぇ……ですが今回は趣向を変えました」<br> キ「と言うと?」<br> 古「被害者は病弱な部活の一生徒なんです」<br> キ「お前かよ!」<br> 古「いつも死にそうだったんですが、ついに天に召されてしまいます」<br> キ「いいのかそれで! いいのか古泉!」<br> 古「いいんですよ……どうせ僕なんて。タイトルも考えてあるんですよ」<br> キ「何だ?」<br> 古「古泉一樹の永眠、どうですかこれ、決まってますでしょ」<br> キ「たまに何ともない時くらい元気でいろよ、頼むからさ」<br> 古「そうですね……あぁ、日光出てきた、あぁぁぁぁぁぁ」<br> キ「古泉~」<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「人の夢と書いて儚(はかな)い……何か物悲しいわね……」<br> <br> 長門「ゲームのしすぎ」<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「暇ねぇ~……ねえ、みんなでなりきりしない?」<br> キョン「なりきり……? なんだそれは」<br> みくる「アニメとかゲームのキャラクターになりきって会話したりするゲームのことですよぉ」<br> 長門「……やる」<br> 古泉「面白そうですね、僕も参加させていただきますよ」<br> ハルヒ「オッケー! じゃ私は……『凉宮ハルヒの憂鬱』から凉宮ハルヒ役!」<br> キョン「じゃあ俺はキョン役だ」<br> 長門「長門有希役……」<br> みくる「朝比奈みくる役でいきます」<br> 古泉「多種多様ですね、じゃあ僕は古泉一樹役で」<br>  <br> ハルヒ「ねえキョン、なんか面白い事ないかしら?」<br> キョン「オセロでもやるか?」<br> ハルヒ「それは古泉君とやればいいでしょ! そういうんじゃなくてもっとこう……」<br> 長門「本……読む……?」<br> ハルヒ「ごめん有希、いらない」<br> みくる「お茶ですよぉ」<br> 古泉「何もないのも平和でいいと思いますが、やはりちょっと退屈ですね」<br> ハルヒ「だからなんか面白い事ないかしらね……」<br>  <br> 長門「……いつもと同じ……何故……?」<br> <br> <hr> <br>  ――ガチャ<br>  <br> ハルヒ「ヤッホー! ……って誰もいないじゃない!? 私バカみたいじゃない!」<br>  <br> ハルヒ「……キョンは掃除当番……有希と古泉君は別クラスだから解るとして、みくるちゃんがいないのは腹立たしいわね……!<br>  何かイタズラしてやろうかしら……おっ、良いところに砂糖と塩のビンが……」<br>  <br> ハルヒ「これの中身を……入れ替えて……よし! これでお茶を煎れさせれば、みくるちゃんをいじめる口実ができるわ!」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> みくる「あっ、まだ凉宮さんだけですかぁ?」<br> ハルヒ「何が“まだ”よ!? 遅いわ! お茶!!」<br> みくる「あわわわっ、す……すいません……今いれます……」<br>  <br> みくる「あ、あの……お茶です」<br> ハルヒ「遅いわよ……ズズッ……!?<br>  え……!? ちょ、ちょっと……塩入ってないじゃない!! なんで……!?」<br> みくる「へ……!? し、塩……ですかぁ?」<br> ハルヒ「そ、その……そうじゃなくて砂糖入れたら塩に……あ、あれ……?」<br> みくる「……??? 凉宮さん、お茶にお砂糖いれるんですか……?」<br> ハルヒ「!!」<br> <br> ハルヒ「(昨日は正直ぬかったわね……普通お茶に砂糖入れないわよ、私何考えてんのかしら……<br>  砂糖を入れるものならいいのよね……例えば……コーヒー!! コーヒーを頼めばいいんだわ……!)」<br>  <br> ハルヒ「というわけで……砂糖と塩のビンの中身を入れ替えて……と、よし! これでオッケー!」<br>  <br> ハルヒ「ちょっと待って……もしかしたら……昨日お茶に砂糖、塩云々言ったから……気付かれるかしら……?」<br>  <br> ハルヒ「……まさか、ね……いや、でも……いや、みくるちゃんそこまでバカじゃないわよ……! 絶対気付かれるわ……!」<br>  <br> ハルヒ「よし、ならば裏の裏をかいて……砂糖のビンに砂糖、塩のビンに塩! これなら大丈夫! さすがのみくるちゃんも気付かないわよ!」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> みくる「あ、今日も一人ですかぁ?」<br> ハルヒ「なんか言い方ムカつくわね……まあいいわ、みくるちゃん、今日はコーヒーにしてくれる? 砂糖いれてね」<br> みくる「へ……? あ、わかりました」<br>  <br> みくる「どうぞ」<br> ハルヒ「どうも……甘い……!? 嘘よ、まさか……気づかれるはずが……!!」<br> みくる「……?」<br> <br> ハルヒ「(まさかあそこまで頭いいと思わなかったわ……迂濶ね……どうにかしてみくるちゃんに恥かかせられないかしら<br>  ……!! 電波が来たわ……! 普通にいけばいいのよ、塩と砂糖を取り替えるだけでいいのよ……!<br>  なんでこんな簡単な事に気づかなかったのかしら、正攻法でいけばいいのよ!)」<br>  <br> ハルヒ「というわけで、塩と砂糖を取り替えっこ~♪ ……よし……間違いないわ……絶対イケる」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> キョン「おっす、ハルヒ一人か」<br> ハルヒ「……なによ、今日はアンタに用は無いわ、みくるちゃんは?」<br> キョン「体調不良で帰ったぞ」<br> ハルヒ「(み……見抜かれたぁ……!!??)」<br> <br> ハルヒ「(もしかしたらみくるちゃんって……私が思う以上に勘がいいのかしら、まさか逃げるなんて……<br>  ……もうラチがあかないわ、最後の手段ね……!)」<br>  <br> ハルヒ「んしょ……! ハアハア……よし……これならみくるちゃんはオロオロして泣くはず……!<br>  ホントにホントの最後の手段よ……流しもコンロも何もかも捨てる!……悔いはないわ……!」<br>  <br>  ――ガチャ<br>  <br> みくる「あっ、いっつも一人ですね」<br> ハルヒ「いい加減にしないと怒るわよ……みくるちゃん、お茶」<br> みくる「あ、今いれます……って、えええええええ!?」<br> ハルヒ「(ニヤリ) どうしたのよ、早くお茶いれてよ? ほらほら早く~♪」<br> みくる「お茶どうこうの前に……コンロも流しも何もかもないんですが……凉宮さんですか……?」<br> ハルヒ「へっ……? わ、私じゃないわよ……!! 知らないわよ、私が来た時からなかったわ!!」<br> みくる「じゃ……じゃあ盗まれたんじゃ……私、行ってきますね!!」<br> ハルヒ「ちょちょっと……!? どこいくのよ!?」<br> みくる「職員室に盗難届け出しにですっ!! 行ってきます!」<br> ハルヒ「へ……? あ、ああああああっ!!!! ちょっと、ちょっと待ってごめんなさいごめんなさ~い!!!!」<br> <br> 終わり<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「あたし蟹嫌いなのよねぇ。いちいち甲羅を剥くのが面倒ったらないわ!」<br> みくる「あっ…」<br> ハルヒ「どうしたのみくるちゃん?」<br> みくる「ごめんなしゃい…わ、私知らなくて蟹持って来ちゃいましゅた…」<br> ハルヒ「もう!何やってんのよみくるちゃん!で、でもせっかく持ってきたんだしいただこうかしr<br> 古泉「あ、涼宮さんが食べないなら僕がいただいてもよいですか?いやぁ大好きなんですよ蟹」<br> ハルヒ「え!?あ……う、うん、別にいいゎょ…」<br> みくる「蟹美味しいでしゅ(もぐもぐもぐ)ニヤリ」<br> 古泉「美味しいですね(もぐもぐもぐ)ニヤニヤ」<br> 長門「美味しい美味しい(バリバリバリ)」<br> ハルヒ「………も、もぉー!もぉー!!」<br> <br> <br> キョン「エロゲ!」<br> <br> <hr> <br>  ―卒業後の話―<br> <br> ハルヒ「えっ……? もしかして……キョン……? キョンなの……!?」<br> キョン「えっ……? お前、ハ、ハルヒか……!?」<br>  <br> ハルヒ「ホントに久しぶりよね、3年ぶりかしら?」<br> キョン「ああ、ちょうど3年だな。どうだ、大学は?」<br> ハルヒ「あんまり面白くないわ、高校時代に戻りたいわね……キョンは、短大よね? 今は何してるの?」<br> キョン「ニー……フリーターだよ」<br> ハルヒ「え……あ……ああ、そ、そっかそうなんだ……(今絶対ニートって言おうとした!! でも、認めたくないのね……)」<br> <br> <hr> <br> ハルヒ「うわぁ……ゆ、有希……かっ、かっわいい~!!」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> 鶴屋「おやおや、ゆきっこじゃないか~……って、わわわ……か、かわいいなぁ……」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> みくる「わっ、わっ、な、長門さん……わっ……か、かわいいですねぇ~!!」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> キョン「お、長門……ん……? お!? かわいいな……」<br> ナデナデ<br> 長門「……」<br>  <br> 古泉「おや……長門さんですか。こんなところで……おやおや、かわいい子犬ですねえ……」<br> ナデナデ<br> 子犬「わんっ!」<br> 長門「(……なんだろう、この疎外感……)」<br> <br> <hr> <br> キョン「長門、なんの本を読んでるんだ」<br> 長門「……」チラ<br> キョン「……エロ本?」<br> 長門「……」コク<br> キョン「へぇ、お前もこういう本、読むのか」<br> 長門「興味があった」<br> キョン「そうか」<br> 長門「……」ペラ<br> キョン「……」ジー<br> 長門「ちなみに」<br> キョン「なんだ?」<br> 長門「この本はあなたが読めと言った」<br> キョン「そうだったっけか」<br> 長門「そう」<br> キョン「……まぁ、いいか」<br> 長門「いい」<br> キョン「……」ジー<br> 長門「……」ペラ<br> <br> <hr> <br> 長門「眼鏡の再構成を忘れた」<br> キョン「してない方が可愛いと思うぞ、俺眼鏡属性ないし」<br> 「眼鏡属性って何?」<br> キョン「…なんでもない、ただの妄言だ」<br> 長門「そうか」<br> キョン「そう」<br> <br> キイン<br> <br> 長門「眼鏡の再構成を完了」<br> キョン「……」<br> <br> <hr> <br> 長門「箱根駅伝を見た」<br> キョン「そうか」<br> 長門「順天堂大学は強い……」<br> キョン「そうだな」<br> 古泉「あれだけ走れるのは凄いですよね」<br> キョン「あれ?お前、超能力者じゃなかったっけ?」<br> 古泉「それとこれとは別ですよ」<br> キョン「そうか。長門は?」<br> 長門「出来なくはない」<br> キョン「そうか」<br> 長門「でも、体力が消耗される」<br> キョン「長距離走だしな」<br> 長門「正直、キツい」<br> キョン「そうか……そうだよな」<br> 長門「落ち込まないで」<br> キョン「……」<br> 古泉「うほっほっうほっ」<br> キョン「お前は気楽で良いよな……」<br> <br> <hr> <br>

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