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赤の世界 - (2007/03/03 (土) 01:16:15) の１つ前との変更点

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赤の世界　キョン<br>
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いやあ、今ほど明日を楽しみに待つ日々は初めてだろうねぇ。<br>

明日行うことはだいたい整理した。<br>
まず教室に入って、真正面に常に俺よりも早く登校してくるあいつに、<br>

今回はグーで殴るか。パーだとあいつの汗がこびり付いて汚いことありゃしない。<br>

いつものとおりに椅子ごと後ろに倒れたあいつに、<br>
俺様特性の先端に鉄をしこませた上履きで蹴りを、そうだな、<br>

今回は耳にやろうか。さすがに眼球とかだと後々面倒くさい。<br>

そんなんでも抵抗しない涼宮が不思議でたまらない。<br>
ヤクでも打ってんのかね。<br>
そうすれば、あのうざったい演説も精神病としてみられて即隔離だな。<br>

うむ、我ながらすばらしいアイデアだ。<br>
そんなこんなでも、クラスからは誰からも参加者が来ない。<br>

相当のビビリだ。情けない、嗚呼情けない。<br>
ああいう奴はさっさと転校してもらうほうがいいだろ？<br>
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お昼時には涼宮にお似合いなトッピングを弁当にのせる。<br>

あいつにぴったりなキャットフードを毎日たらふく食っているシャミセンの糞だ。<br>

よーくかき混ぜてから食えよ。<br>
そんなことをしてもあいつは黙々と飯を食えるから不思議だ。<br>

めがねかけたほうがいいんじゃないでしょうか。<br>
もちろん付けてきた暁には、俺の全体重でめがねレンズの耐久度を計ってやるよ。<br>

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そういえば、元SOS団の長門、朝比奈さん、古泉は俺に何も言ってきてはいない。<br>

まあ話す内容もたかが知れている。<br>
古泉がこの学校を退学したのも俺の責任なのかも知れない。いや、そうだ。<br>

すべては俺が悪いんだ。<br>
すまなかった。<br>
長門も俺と会うたびに目線をどこかへ泳がし、朝比奈さんは俺を完全に無視している。<br>

もうあの極上スマイルを見られないというのは、ただ残念の言葉に尽きる。<br>

だけど、俺は止めない。こうなったらすべてを犠牲にしてもいい。<br>

俺は、涼宮を殴り続ける。<br>
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それだけだ。<br>
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