「萌えよ一樹!!古泉ターン反転衝動空想具現化マーブルファンタズム!!焼き芋ハーレムでいけない!イツキ先生、長門有希の本気(古泉?×長門?×焼き芋?)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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<p>「さすがの僕も今回は引き下がれません。長門さん、僕に謝って頂けませんか」<br>
いつも通りのニヒルなスマイルで長門の前に立つ古泉。だがいつも通りでないところが一つ、目が本気で怒っていた。<br>
対する長門は手元に開いてあるハードカヴァー本の細かく踊る文字達に目を落としていた。頁を捲る。どうやら古泉を<br>
無視しているようだ。<br>
「僕の焼き芋を全て食べてしまったのはわかっています。正直に謝ってくださるなら、今なら許してあげますよ」<br>
やばいな、古泉は本当に激怒しているようだ。その証拠に手が拳になってぶるぶる震えている。よく見るとこめかみに<br>
青筋まで立ってやがる。よほどその焼き芋が食べたかったに違いない。<br>
やばいな、長門も本当に食べちまったようだ。その証拠に本を持つ両手がカタカタ震えている。よく見ると口端には焼<br>
き芋の小さなカスが残ってやがる。よほどその焼き芋がおいしかったに違いない。<br>
朝比奈さんは俺と同じくドン引きして涙目でおろおろとしていた。この大変珍しい状況を何とか収拾できるであろうと<br>
思われる唯一の人物ハルヒは、こういうときに限っていない。何時だってタイミングが悪い奴だ、あいつは。<br>
しかしそろそろ誰かが仲裁に入らないと最悪の展開になりそうだ。古泉の顔はどんどん赤くなっていくのとは対象に長<br>
門の顔はどんどん青くなっていく。もっと見ていたかったが、仕方ないな。おい古泉、どういうことか詳しく説明しろ。<br>
「……僕が先ほど購買部で本日限定の焼き芋を購入してきたんです。校内で焼き芋が食べれるなんて珍しいじゃないです<br>
か?ですから、柄にも無く、僕は心を躍らせながらそれを持ってこの部室へやって来たんです」<br>
そういえば今日だけ特別に売ってたらしいな。谷口がそれらしいことを言っていた気がする。<br>
「ええ。それで部室へ入室したときにすぐに機関から電話がありまして、荷物を置いて少しその場を離れていたんですよ」<br>
そのとき部室に長門はいたのか?<br>
「ええ、いました。そして、電話から戻ってくるとみなさんがいて、僕の焼き芋がいなくて、です」<br>
なるほど。しかしそれだけでは俺や朝比奈さんにも疑いがかかるんじゃないのか?どうしてすぐに長門だとわかった。<br>
「あなたもわかるでしょう。長門さんの口元を見れば」<br>
長門はハッとして咄嗟に高速言語を駆使した。今さら食いカスの連結解除しても遅いぞ、長門。<br>
「このように犯行が明らかであるにも関わらず、いまだ謝罪しない長門さんが僕は許せないのです」<br>
古泉のその笑顔は作り物ではなく本物だった。ただし、やはり目には般若が写りこんでいたが。背後の長門を見ると、<br>
なんと、あの長門が少し目を潤ませ眉頭を二センチも引き上げながらフルフルと首を振ったではないか。俺のハートが何<br>
かにどどん波された。しかし古泉、長門が実際に食べたところを見たわけじゃないんだろ?まだ本当に長門かどうかわか<br>
らないじゃないか。<br>
「いいえ、長門さんしかあり得ません。絶対に長門さんです」<br>
古泉はキッパリと言い放った。駄目だこれは、完全に冷静さを失っていやがる。</p>
<p> </p>
<p> すると突然長門は本を閉じて立ち上がった。古泉もその気配を感じ取って振り返る。<br>
「やっと謝ってくださる気になりましたか」<br>
古泉は腕組をして睨んでいた。なんかだんだんこいつがムカついてきた。一方長門は頭を俯かせたまま逃げるように部<br>
室のドアへと歩き出した。というか逃げた。<br>
「そこまで素直でないとは思いませんでした。幻滅です。」<br>
古泉が皮肉たっぷりの嫌味を吐き出して捨てた。こいつムカつく。<br>
長門がドアを開けて廊下へ出る瞬間、唇が高速で呟いているのが一瞬見えた。はて何をしたのだろうか。よからぬこと<br>
が起こらねばいいがと祈りつつ、消えようとする長門を追おうと立ち上がった直後であった。<br>
「ぬああああ!!」<br>
いきなりの奇声、だがこの声を最初に聞いたときは誰が発した声なのか全くわからなかった。とりあえず声がしたほう<br>
を振り向いてみるとそこにはなんと……。<br>
「胸がああああ!!」<br>
髪がどんどん伸びて身体つきがきゅきゅきゅと締まっていき胸がボインボインに膨らんでいく古泉らしき女性がそこに<br>
いた。ワイシャツのボタンが㌧でしまったようで、そこから露になった双子山をなんとかブレザーで覆い隠していた。し<br>
かも完成度が高いことに声色は綺麗さっぱり女性のものとなっており、あろうことか顔を真っ赤にしている。あ、鼻血出<br>
た。<br>
呆然として見ていた朝比奈さんは次第に女体化していく古泉の変化に合わせて表情が驚きから嫉妬めいたものに変わっ<br>
ていった。やはり朝比奈さんにも女性としてのプライドがあったようだ。なんか可愛い。<br>
俺はというと、まるで同人誌の御都合主義の中でも王道のトップレベルを誇るであろうこの現象に直面しているにも関<br>
わらず、これだとSOS団の中で雄の存在は俺だけになるな、みんなは『なんてキョンはうらやましい存在なんだ……』と<br>
俺のポジションを羨望するだろうな、などという一種の狂気じみた事を考えていた。<br>
我に帰った瞬間ちょっと死にたくなったが、それと同時にこの原因が長門であると直感的にわかった。長門!とすぐに<br>
ドアを開けて廊下に出てみたが、長門の姿はもう既にそこにはなかった。これがもし長門なりの喧嘩の仕方だとしたら俺<br>
たちにその恐怖を植えつけるには十分すぎるやり方だ。古泉はその人柱になったということになる。哀れ古泉グッバイ男<br>
古泉。<br>
部室に戻ってみると古泉はカーテンにくるまって体を隠し、顔だけを覗かせていた。てっきり同人の王道よろしく頬を<br>
赤らめて困り顔をしつつ若干嬉しそうにでもしているのかなと思っていたが、そんな俺の二次元的妄想はやはり二次<br>
元的でしかなく、実際の古泉の顔は真っ青になって絶望色が染み渡っていた。今にも泣き出しそうだ。</p>
<p> </p>
<p> ガタガタ震えている古泉を心配して朝比奈さんがフォローを入れた。<br>
「こ、古泉くん大丈夫ですよ!似合ってて可愛いですから、きっと恵まれた人生が……」<br>
どうやらトドメであったようだ。古泉はとうとう顔をも奥へと引っ込ませてしまいすすり泣き始めてしまった。あれぇ<br>
という困惑した顔で朝比奈さんは俺を見る。朝比奈さん、あれはさすがに酷いですよ。<br>
「そ、そんなぁ……あたしはただ……うえぇ」<br>
あぁいやすいませんでした、朝比奈さんは何も悪くありません、悪いのは全て大人気ない古泉ですから。そう朝比奈さ<br>
んを宥めると部屋内に響くすすり泣きと嗚咽がより険しくなった。いや事実そうだろ。<br>
だが古泉は尚泣く。いい加減ウザいなぁと思っていると、朝比奈さんが涙目で俺に訴えてきた。<br>
「キョンくんも何とかしてくださぁい。あたしが言うと余計に泣いちゃうんですぅ、ふえぇ」<br>
朝比奈さんはうるうると潤んだ大きな瞳で、上目遣いで、俺に必死に懇願してきた。俺のハートが何かに気功砲された。<br>
わかりました朝比奈さん、俺が何とかしてみせます。そう朝比奈さんに言って俺は少しばかり何とかを考えてみた。<br>
しかしその何とかを考えることはすぐに諦めた。なぜなら、古泉の泣き声が途端に止まってしまったからだ。どうやら<br>
俺が何とかすると言ったのが聞こえたみたいで、その俺の何とかを期待して待っているようだった。急に何か騙されたよ<br>
うな気持ちになった俺は腹が立って最も適当で意味のない言葉で済ます事にした。ところが<br>
「古泉まぁがんがれ」<br>
はき捨てるように、どうでもいいように、呆れたという事を示唆するために投げやりに放つはずの言葉をなんと噛んで<br>
しまったのだ。直後にぶほっと朝比奈さんが吹いてしまったため、何とか誤魔化していた羞恥心が大津波となって俺の顔<br>
を覆っていった。耳朶まで真っ赤になるのを感じながら横にチラリと目をやると、朝比奈さんが両手で口元を覆って必死<br>
に笑いを塞き止めている。俺は恥ずかしさで死んだ。<br>
俺が心の中で『人生で最も恥ずかしいで賞』第3位授賞式を開いている間、古泉がいるはずである白き布の世界の奥は妙<br>
な静かさを発していた。だがまもなく聞こえてきた音は同情を買ってほしいと言わんばかりのウザったい泣き声ではなく、<br>
バンッと窓を勢いよく開ける音だった。<br>
身体中にショックが走った。ちょっばっ!やめろ古泉!自殺なんて早まったことを!!<br>
朝比奈さんを押し退けてすぐに古泉めがけて駆けようとしたが、直後に俺は猛烈な勢いでSOS団唯一のデスクトップパソ<br>
コンに突っ込んだ。俺が盛大にコケたからであるのだが、更にそれには理由がある。それは古泉が<br>
「おおおおろろろろろろろろろろろ!!!」<br>
と窓からゲロ爆撃を投下し出したからである。あまりにあんまりな展開に俺は思わずガクリと体勢を崩してしまったわ<br>
けなのだ。</p>
<p> </p>
<p> / ̄\<br>
| ^o^ | < つづく とおもいます<br>
\_/</p>
<p>「さすがの僕も今回は引き下がれません。長門さん、僕に謝って頂けませんか」<br>
いつも通りのニヒルなスマイルで長門の前に立つ古泉。だがいつも通りでないところが一つ、目が本気で怒っていた。<br>
対する長門は手元に開いてあるハードカヴァー本の細かく踊る文字達に目を落としていた。頁を捲る。どうやら古泉を<br>
無視しているようだ。<br>
「僕の焼き芋を全て食べてしまったのはわかっています。正直に謝ってくださるなら、今なら許してあげますよ」<br>
やばいな、古泉は本当に激怒しているようだ。その証拠に手が拳になってぶるぶる震えている。よく見るとこめかみに<br>
青筋まで立ってやがる。よほどその焼き芋が食べたかったに違いない。<br>
やばいな、長門も本当に食べちまったようだ。その証拠に本を持つ両手がカタカタ震えている。よく見ると口端には焼<br>
き芋の小さなカスが残ってやがる。よほどその焼き芋がおいしかったに違いない。<br>
朝比奈さんは俺と同じくドン引きして涙目でおろおろとしていた。この大変珍しい状況を何とか収拾できるであろうと<br>
思われる唯一の人物ハルヒは、こういうときに限っていない。何時だってタイミングが悪い奴だ、あいつは。<br>
しかしそろそろ誰かが仲裁に入らないと最悪の展開になりそうだ。古泉の顔はどんどん赤くなっていくのとは対象に長<br>
門の顔はどんどん青くなっていく。もっと見ていたかったが、仕方ないな。おい古泉、どういうことか詳しく説明しろ。<br>
「……僕が先ほど購買部で本日限定の焼き芋を購入してきたんです。校内で焼き芋が食べれるなんて珍しいじゃないです<br>
か?ですから、柄にも無く、僕は心を躍らせながらそれを持ってこの部室へやって来たんです」<br>
そういえば今日だけ特別に売ってたらしいな。谷口がそれらしいことを言っていた気がする。<br>
「ええ。それで部室へ入室したときにすぐに機関から電話がありまして、荷物を置いて少しその場を離れていたんですよ」<br>
そのとき部室に長門はいたのか?<br>
「ええ、いました。そして、電話から戻ってくるとみなさんがいて、僕の焼き芋がいなくて、です」<br>
なるほど。しかしそれだけでは俺や朝比奈さんにも疑いがかかるんじゃないのか?どうしてすぐに長門だとわかった。<br>
「あなたもわかるでしょう。長門さんの口元を見れば」<br>
長門はハッとして咄嗟に高速言語を駆使した。今さら食いカスの連結解除しても遅いぞ、長門。<br>
「このように犯行が明らかであるにも関わらず、いまだ謝罪しない長門さんが僕は許せないのです」<br>
古泉のその笑顔は作り物ではなく本物だった。ただし、やはり目には般若が写りこんでいたが。背後の長門を見ると、<br>
なんと、あの長門が少し目を潤ませ眉頭を二センチも引き上げながらフルフルと首を振ったではないか。俺のハートが何<br>
かにどどん波された。しかし古泉、長門が実際に食べたところを見たわけじゃないんだろ?まだ本当に長門かどうかわか<br>
らないじゃないか。<br>
「いいえ、長門さんしかあり得ません。絶対に長門さんです」<br>
古泉はキッパリと言い放った。駄目だこれは、完全に冷静さを失っていやがる。</p>
<p> </p>
<p> すると突然長門は本を閉じて立ち上がった。古泉もその気配を感じ取って振り返る。<br>
「やっと謝ってくださる気になりましたか」<br>
古泉は腕組をして睨んでいた。なんかだんだんこいつがムカついてきた。一方長門は頭を俯かせたまま逃げるように部<br>
室のドアへと歩き出した。というか逃げた。<br>
「そこまで素直でないとは思いませんでした。幻滅です。」<br>
古泉が皮肉たっぷりの嫌味を吐き出して捨てた。こいつムカつく。<br>
長門がドアを開けて廊下へ出る瞬間、唇が高速で呟いているのが一瞬見えた。はて何をしたのだろうか。よからぬこと<br>
が起こらねばいいがと祈りつつ、消えようとする長門を追おうと立ち上がった直後であった。<br>
「ぬああああ!!」<br>
いきなりの奇声、だがこの声を最初に聞いたときは誰が発した声なのか全くわからなかった。とりあえず声がしたほう<br>
を振り向いてみるとそこにはなんと……。<br>
「胸がああああ!!」<br>
髪がどんどん伸びて身体つきがきゅきゅきゅと締まっていき胸がボインボインに膨らんでいく古泉らしき女性がそこに<br>
いた。ワイシャツのボタンが㌧でしまったようで、そこから露になった双子山をなんとかブレザーで覆い隠していた。し<br>
かも完成度が高いことに声色は綺麗さっぱり女性のものとなっており、あろうことか顔を真っ赤にしている。あ、鼻血出<br>
た。<br>
呆然として見ていた朝比奈さんは次第に女体化していく古泉の変化に合わせて表情が驚きから嫉妬めいたものに変わっ<br>
ていった。やはり朝比奈さんにも女性としてのプライドがあったようだ。なんか可愛い。<br>
俺はというと、まるで同人誌の御都合主義の中でも王道のトップレベルを誇るであろうこの現象に直面しているにも関<br>
わらず、これだとSOS団の中で雄の存在は俺だけになるな、みんなは『なんてキョンはうらやましい存在なんだ……』と<br>
俺のポジションを羨望するだろうな、などという一種の狂気じみた事を考えていた。<br>
我に帰った瞬間ちょっと死にたくなったが、それと同時にこの原因が長門であると直感的にわかった。長門!とすぐに<br>
ドアを開けて廊下に出てみたが、長門の姿はもう既にそこにはなかった。これがもし長門なりの喧嘩の仕方だとしたら俺<br>
たちにその恐怖を植えつけるには十分すぎるやり方だ。古泉はその人柱になったということになる。哀れ古泉グッバイ男<br>
古泉。<br>
部室に戻ってみると古泉はカーテンにくるまって体を隠し、顔だけを覗かせていた。てっきり同人の王道よろしく頬を<br>
赤らめて困り顔をしつつ若干嬉しそうにでもしているのかなと思っていたが、そんな俺の二次元的妄想はやはり二次<br>
元的でしかなく、実際の古泉の顔は真っ青になって絶望色が染み渡っていた。今にも泣き出しそうだ。</p>
<p> </p>
<p> ガタガタ震えている古泉を心配して朝比奈さんがフォローを入れた。<br>
「こ、古泉くん大丈夫ですよ!似合ってて可愛いですから、きっと恵まれた人生が……」<br>
どうやらトドメであったようだ。古泉はとうとう顔をも奥へと引っ込ませてしまいすすり泣き始めてしまった。あれぇ<br>
という困惑した顔で朝比奈さんは俺を見る。朝比奈さん、あれはさすがに酷いですよ。<br>
「そ、そんなぁ……あたしはただ……うえぇ」<br>
あぁいやすいませんでした、朝比奈さんは何も悪くありません、悪いのは全て大人気ない古泉ですから。そう朝比奈さ<br>
んを宥めると部屋内に響くすすり泣きと嗚咽がより険しくなった。いや事実そうだろ。<br>
だが古泉は尚泣く。いい加減ウザいなぁと思っていると、朝比奈さんが涙目で俺に訴えてきた。<br>
「キョンくんも何とかしてくださぁい。あたしが言うと余計に泣いちゃうんですぅ、ふえぇ」<br>
朝比奈さんはうるうると潤んだ大きな瞳で、上目遣いで、俺に必死に懇願してきた。俺のハートが何かに気功砲された。<br>
わかりました朝比奈さん、俺が何とかしてみせます。そう朝比奈さんに言って俺は少しばかり何とかを考えてみた。<br>
しかしその何とかを考えることはすぐに諦めた。なぜなら、古泉の泣き声が途端に止まってしまったからだ。どうやら<br>
俺が何とかすると言ったのが聞こえたみたいで、その俺の何とかを期待して待っているようだった。急に何か騙されたよ<br>
うな気持ちになった俺は腹が立って最も適当で意味のない言葉で済ます事にした。ところが<br>
「古泉まぁがんがれ」<br>
はき捨てるように、どうでもいいように、呆れたという事を示唆するために投げやりに放つはずの言葉をなんと噛んで<br>
しまったのだ。直後にぶほっと朝比奈さんが吹いてしまったため、何とか誤魔化していた羞恥心が大津波となって俺の顔<br>
を覆っていった。耳朶まで真っ赤になるのを感じながら横にチラリと目をやると、朝比奈さんが両手で口元を覆って必死<br>
に笑いを塞き止めている。俺は恥ずかしさで死んだ。<br>
俺が心の中で『人生で最も恥ずかしいで賞』第3位授賞式を開いている間、古泉がいるはずである白き布の世界の奥は妙<br>
な静かさを発していた。だがまもなく聞こえてきた音は同情を買ってほしいと言わんばかりのウザったい泣き声ではなく、<br>
バンッと窓を勢いよく開ける音だった。<br>
身体中にショックが走った。ちょっばっ!やめろ古泉!自殺なんて早まったことを!!<br>
朝比奈さんを押し退けてすぐに古泉めがけて駆けようとしたが、直後に俺は猛烈な勢いでSOS団唯一のデスクトップパソ<br>
コンに突っ込んだ。俺が盛大にコケたからであるのだが、更にそれには理由がある。それは古泉が<br>
「おおおおろろろろろろろろろろろ!!!」<br>
と窓からゲロ爆撃を投下し出したからである。あまりにあんまりな展開に俺は思わずガクリと体勢を崩してしまったわ<br>
けなのだ。</p>
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