涼宮ハルヒの童話~シンデレラ編
<div class="main"> <div> むかしむかし、ある国の貴族の夫婦の間に一人のかわいいけど頭のイタイ女の子が生まれました。<br> ハルヒと名付けられたその女の子は様々な武勇伝からいつしかツンデレラと呼ばれるようになったものの、とても美しい娘に育ちました。<br> ところが浮気症だけど優しいお母さんがエイズで死んでしまいました。<br> 代わりにやってきた継母と二人の連れ子、みくると有希はとても意地悪で、ハルヒは毎日いじめられていました。<br> 人間立場が違うとここまで豹変するのかと、作者はちょっぴりセンチメンタルな気分になりました。<br> </div> <br> <div> ある日、この国の王子さまがおしろで女あさりのパーティを開くことになりました。<br> 欲張りな有希とみくるは王子をゲットしようとお化粧したり、官能的な衣装を着たりして、ハルヒを一人残してパーティに出かけて行きました。<br> </div> <br> <div> ハルヒがパーティに行けないイライラをペットの谷口(犬)にあたっているとそこに魔女のちゅるやさんが現れ、<br> 「ハルにゃん、ハルにゃん、泣くのはやめるっさ」と言いました。<br> 「にょろ~ん」とも言いました。<br> 「ハルにゃんをパーティに連れていってあげるよっ スモークチーズを一つ、三毛猫を一匹捕まえるにょろ!」<br> どうやらちゅるやさんの鼻息が荒いのはデフォルトのようです。<br> </div> <br> <div> ハルヒが言われた通りスモークチーズと三毛猫を持ってくるとちゅるやさんは長葱をひと振りして呪文を唱えました<br> 「やっつぁっつぁぴゃりやん (ry」<br> 面倒くさいから省略されました。<br> すると、あら不思議!<br> 三毛猫が猫バスに変身しました――あと、言い忘れましたが三毛猫の名前はシャミセンです。<br> イライラして名付けました。反省してます。<br></div> <br> <div> しかし苦労して作ったスモークチーズはそのままでした。<br> ハルヒがちゅるやさんに尋ねると、<br> 「これはお夜食にょろ」<br> ハルヒはシャイニングウィザードをかましました。<br></div> <br> <div> ちゅるやさんが長葱をもうひと振りすると、ハルヒはとてもエロティックな衣装と鋼のピンヒールに身を包まれました。シャイニングウィザードの仕返しでした。<br> 「ちょっと、何よこれ!センス無いわね!ドレスとガラスの靴にしてちょうだい!」<br> ちゅるやさんはしぶしぶハルヒの言うことを聞きました。<br> 長葱をもうひと振りすると今度はきれいなドレスとガラスの靴に身を包まれました。<br> 「そうそう、これよこれ!あんたやればできるじゃない!」<br> ハルヒがお礼を言うと、ちゅるやさんは、<br> 「スモークチーズをくれたら胸パットも出してあげるよっ」<br> ハルヒは丁重にお断りし、かねてからの疑問を口にしました、<br> 「いらないわよ! そんなことよりあんた呪文はどうしたのよ?」<br> 「面倒くさいにょろ」<br> 魔女はとても正直者でしたがハルヒにシャイニングウィザード天山キックをかまされました。<br> 「だったらはなっからやるんじゃないわよ中途半端ね!」<br> </div> <br> <div> 猫バスに乗ったハルヒとちゅるやさんはお城とは名ばかりのラブホテルに来ました。<br> 最近ではブティックホテルというらしいのですがその手のことに縁が無い作者に関係の無いことでした。<br> 「ヤる気まんまんってわけね!いいわキョン、この勝負受けてたつわ!」<br> 「ハルにゃん、ハルにゃん、大事なことを言い忘れたにょろ<br> いいかい、ハルにゃん。<br> 十二時くらいになったら魔法が切れてすべて元に戻ってしまうかもしれないにょろ。 そのまえにずらかったほうがいいにょろよ」<br> ハルヒはちゅるやさんの曖昧な物言いと語尾にイライラしました。<br> </div> <br> <div> 二人が大広間に案内されると、美しいハルヒはすぐに王子役のキョンの目に止まりました。<br> ですがキョンは隣国の大帝国の王子、古泉に捕まっていました。<br> いつの世も弱肉強食、この摂理だけは変わりありませんでした。<br> 余談ですがこの頃になると出番の無い有希とみくるは近場のスターバックスで遅めの昼食をとっていました。<br> </div> <br> <div> キョンの取り巻きの兵隊達はキョンのアナルのピンチにも関わらずニヤニヤと笑っていました。<br> 特に隊長の国木田は物凄く良い笑顔でした。<br> ハルヒは必殺のドロップキックを古泉におみまいすると、王子様の手を取り時間も忘れて踊りました。<br> ラブホでしたがあくまでも童話なので本番行為はしませんでした。<br> 悔しそうな全裸の古泉をよそに、幸せそうに踊るハルヒとキョンに周りから祝福の拍手がおこりました。<br> ですが隊長の国木田だけがニヤニヤと笑っていました。 殺すか?<br> </div> <br> <div> その時、十二時の鐘がヂリリリリーン、ヂリリリリーンと鳴り始めました。電話の呼び鈴のようですがそれ間違いなく鐘の音でした。<br> ハルヒはちゅるやさんの言葉を思い出し、<br> 「キョン延長しなさい!もちろんあんたの奢りだからね!」<br> と、広間を走り抜け、階段を駆け降りて行きました。<br> その時、ハルヒの片方の靴が脱げてしまいました。ちゅるやさんは足を踏み外し、盛大にころげ落ちて大怪我を負ってしまいました。<br> しょうがないのでハルヒはこれ以降の魔女のシーンにはピカチュウのぬいぐるみを置いて代用することにしました。<br> ちなみにみくるだけは最後まで入れ替わったことに気付きませんでした。何処までが演技なのでしょうね?<br> </div> <br> <div> さて、ラブホに一人取り残されたキョンはハルヒの落としていったガラスの破片を眺めながらハルヒのことを思い続けました。そして執事の新川に、<br> 「あの姫こそ、俺の探していた花嫁d (ry」<br> 原作通りのことしか言わないので省略されました。<br></div> <br> <div> キョンとその家来達は国中を訪ねて歩きましたが、ガラスの靴をはける娘は一人もいませんでした。<br> そして最後にハルヒの家にやってきました。みくると有希はなんとか靴をはこうとしましたが、いくら足を押し込んでもはけませんでした。<br> 有希があんまり熱心に足をねじ込んだためにガラスの靴は壊れてしまいました。<br> キョンは慌てて三代目のガラスの靴を買いに行きましたが何故か自腹でした。<br> そしてキョンは何故かお尻をさすっていました。キョンの身に一体何が!?<br> それはディレクターカット版で明らかになるのでそちらも是非購入してくださいっス。お願いしまっス。<br> </div> <br> <div> その時掃除を終えたハルヒが部屋に入ってきました。みくるは必死で遮ろうとしました。<br> 何故ならキョンと有希がキスをしてたからです。<br> どちらかというと有希が無理矢理キョンの唇を奪ったのですがそんな言い訳ハルヒには通用しません。<br> 怒ったハルヒは世界を滅ぼしてしまうほど危険だからです。<br> 焦った新川は迷わずに言いました。<br> 「どうぞ、はいてみてください」渋い演技にお茶の間の奥様方もメロメロです。<br> ちなみにハルヒの足はぴったりと靴におさまりました。<br> 「おお、この方こそ王子様の探していた花嫁に違いない!」<br> 新川は声を張り上げ、みくるや有希も拍手で二人を祝福しました、<br> 「お、おめでとうございますツンデレラ。今までいじめててごめんね」<br> 「………」<br> 立場が逆転したとたんに手の平返したように態度を変えるみくるにハルヒは不信感を感じましたが悪い気はしなかったので素直に祝福されました。<br> 「ふん!エロキョンあんた今月一杯昼飯奢りだからね!」<br> </div> <br> <div> ハルヒが隣の大帝国を打ち滅ぼし国に帰ってくるとそこにキョンの姿はありませんでした。<br> </div> <br> <div> キョンはまるでハルヒから逃げるようにして妹とフェードアウトしてしまったのです。<br> </div> <br> <div> 主のいなくなった国はやがて衰退し滅びましたがキョンと妹いつまでも禁断を愛を深め、いつまでも、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。<br> めでたし めでたし<br></div> </div> <!-- ad -->