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ピロートーク~リクスー編」を以下のとおり復元します。
<p>その1</p>
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…駅前…<br>
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ハ「遅いわよ、キョン!」<br>
キ「すまん、出掛けにお袋が…」<br>
ハ「まぁいいわ、今日のデートはスーツを買いにいくわよ!」<br>
キ「スーツってなんで?」<br>
ハ「馬鹿ねぇ、就職活動のために決まってるじゃない、もう大学三年なんだから就活は始まってるのよ! それともニートにでもなる気?」<br>
キ「いやぁ今月金欠で……」<br>
ハ「お金はあんたのおかぁさんからとっくに預かってるわよ、あたしの分は貯金下ろしてきたしね」<br>
キ「お袋め余計な事を……ってハルヒの分って…お前就職するのか? てっきり大学院かと思ってたぞ」<br>
ハ「まぁそっちも考えたんだけど、あたしみたいな優秀な人材を象牙の塔に閉じ込めておくだなんて社会の損失よ!
なるべく早く実社会にでて働くのが世のため人のためよ、いわば社会貢献ね」<br>
キ「……(ハルヒに宮仕えが出来るとは思えないが……まぁいざとなりゃあの手でいくか)」<br>
ハ「さぁいくわよ、デパートでリクルートフェアをやってるそうよ」<br>
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…デパート…</p>
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ハ「キョンにはこっちかしらねぇ……どうかしらこれ?」<br>
キ「いや俺はさっきのが……」<br>
ハ「キョンはセンスないから駄目よ、あたしにまかせなさい、あんたのおかぁさんからも『見立てて頂戴』って頼まれてるのよ」<br>
店「やはりこちらがお似合いですよ……(とっとと決めろ……バカップルがうぜぇんだよ)」</p>
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ハ「キョンのは大体こんな所かしらね、次はあたしのスーツね、これなんかどうかしら?」<br>
キ「いいんじゃないかな……(だりぃ早く決めてさっさと帰ろうぜ)」<br>
ハ「そっそう? じゃぁ試着してみるわね」<br>
キ「……(さっきから店員の生あたたかい視線が痛い…)」<br>
ハ「キョンどうかしら? ブラウスや靴も合わせてみたんだけど……スカート丈がちょっと短すぎるような気もするわね……」<br>
キ「……(似合ってるなんてレベルじゃねーぞ、上着がきりっとした雰囲気を出し白いブラウスが清楚感を盛り上げつつもスカートの適度な短さが微妙な色気をかもし出す絶妙なコンビネーション……リクスー恐るべし!
こりゃ反則だ!)」<br>
ハ「キョン? どうしたのぼーっとして?」<br>
キ「んっあぁ、……その…なんだ……凄く……凄く似合ってるぞ…」<br>
ハ「ばっ馬鹿いってんじゃないわよ……」<br>
キ「嘘じゃないホントだってば、まるで反則みたいな似合い方だ」<br>
ハ「そっそう………(キョンたら急にどうしちゃったのかしら?)」<br>
店「……はい、じゃぁこちらお買い上げでよろしいですね、只今お包み致しますので御召し替えを……(さっさと金置いて出てけバカップル)」</p>
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キ「なっなぁハルヒ疲れたろ、そのなんだ……ちょっと休んでかないか……(ハルヒのリクスー……駄目だ辛抱できん……)」</p>
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…ラブホ…</p>
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キ「なぁハルヒいいだろ、それ着て……」<br>
ハ「えっキョンどういうこと?」<br>
キ「一生のお願いだハルヒ! 実は俺リクスー萌えなんだ!」<br>
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<p>ハ「このバカキョン! かけちゃ駄目っていったのに……なにがリクスー萌えよ」<br>
キ「すっすまん、つい……、お前のリクスー姿が似合いすぎて……」<br>
ハ「今日買ったばかりなのにこれじゃもう着れないじゃないどうするのよ! 馬鹿キョン!」<br>
キ「……そうだハルヒお前就活しなくていいぞ、お前の就職先はもう決まった(しかたないあの手だ)」<br>
ハ「なに馬鹿なこといってんのよ、面接もしてないのに内定出るわけないでしょ」<br>
キ「ハルヒは俺のところに永久就職だ!卒業したら結婚しよう!」<br>
ハ「……馬鹿っ……、でもありがと…」</p>
<p>-おわり(調子にのってあと二回かけちゃたってさ)<br>
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その2</p>
<p>俺の目の前をリクルートスーツに身を包んだ女子大生らしき集団が通り過ぎた。<br>
あぁもうそんな時期か……、まぁなんというか……この時期ならではの眼福だね、うん。</p>
<p>「お待たせキョン、レジが込んでて…、ちょっとキョン、何デレデレ見てんのよ! もう!」</p>
<p>いやその……別になにも……ほら荷物持ってやるからよこせ、ほら。<br>
お茶でもしてから帰ろうぜ、なんか新しいサテンが出来たんだってな。<br>
共働きの俺達夫婦には大事な休日だ、平日はお互いの都合が中々あわないハルヒのためにも休日は家族サービスに努めないとな。</p>
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女子大生と思しき集団も俺達と同じく駅前を目指しているのか俺達は彼女達のちょっと後を歩く形になった。内容はわからないものの彼女達の姦しい話し声がここまで伝わってくる。</p>
<p>「もうホントにキョンはリクスー好きなんだから……、デレデレしちゃて一緒にいて恥ずかしいわよ」</p>
<p>そういうなよハルヒ、男のロマンって奴だ、もちろんコレは俺の心の声だ。<br>
俺だってそんなにデレデレしてるつもりはないぞ。</p>
<p>「リクスーなんかのどこがいいのかしら? 男の考えることは理解できないわね」</p>
<p>おいハルヒ、リクスーリクスーって連呼するな、聞いてるこっちが恥ずかしいぜ。<br>
それにだな他の男どもは知らないが俺がアレを好きなのにはちゃんと訳があるぞ。</p>
<p>「……どんな訳よ、言ってみなさい、下らない内容だったら罰ゲームよ!」</p>
<p>いつだったかのお前のリクルートスーツ姿が反則的なまでに似合ってたからだよ。<br>
こんな恥ずかしいこと言わせんなよ、でもホントに似合ってたんだぞ。朝比奈さんのメイド姿みたいになっ!。</p>
<p>「バカっ……」</p>
<p>………。</p>
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「……思い出したわ! 一緒にスーツ買いにいったらキョンは無理やりホテルにあたしを……」</p>
<p>いやあれは……その……、お前のリクスー姿が可愛かったからつい……。</p>
<p>「あのとき『就活なんかやめて俺に永久就職だ』なんていったけどキョンのお給料安くて結局あたしも就職して……」</p>
<p>あれはその場の勢いでその……。</p>
<p>「……罰ゲームが決まったわね…………今晩ハッスルして貰うわよ……<br>
 今日はその…大丈夫な日だし…それに……リクスー……着てあげるから……」</p>
<p>やれやれ、今晩も家族サービスに努めるとするか。<br>
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