メイドさんごっこ保守
<div class="mes"> <p>「……キョン、おきなさいキョン……、じゃなかった。御主人様、お目覚めの時間ですよ、御主人様」<br> ハルヒせっかくの休日なんだからもっとゆっくり寝かせてくれって……今なんていった?<br> 「御主人様、起きて下さい。もう朝ですよ」<br> 声の主はハルヒ@メイド服だった。なんでこんなことに……そうだたしかゆうべは……<br> <br> 「みてキョン、懐かしいわね、こんなの出てきたわよ」<br> ……あぁ朝比奈さんが来てたメイド服ね、というかさっきから荷物の整理がさっぱり進んでない気がするんだが。俺達はお前の実家から送ってきた荷物を整理してた筈なんだがな。<br> 「細かいこと気にしないの、どう? 似合うかしら……」<br> 気が付いたら俺のマンションにハルヒが転がり込んできて、そのままずるずると一緒に暮らしている俺達な訳だが……。<br> ……あーにあうにあう、ホントのメイドさんみたいだ(棒読み)<br> 「ちょっと何よそれ、ちゃんと褒めなさい、北高の時のみくるちゃんもメイド服が似合っていたけど今の大人の女の魅力を兼ね備えたあたしにはきっとかなわないわね」<br> いや…ハルヒはもとがいいから何を着ても似合わないってことはないけどさ…それより大人の女がメイド服なんて着るか……<br> 「なによはっきり言いなさい」<br> つまりだな、朝比奈さんのメイド姿には内面からにじみ出るメイドの精神…つまり奉仕の心って奴があったけどハルヒお前にはなぁ……。<br> 「嘘よ、みくるちゃんよりもあたしの方が絶対似合ってるわよ! ちゃんと証明してみせるからあんたも協力するのよ」<br> あーはいはい、それより荷物を片付けようぜ、そしたら協力でもなんでもするがな。<br> <br> ……以上、回想終わり。それでハルヒがメイドで俺が御主人様って訳か、ていうかこいつはなんでこう負けず嫌いというか阿呆というか……<br> しかしなんで俺はコイツと一緒に暮らしてるンだろうな……まぁ惚れた弱みじゃ仕方がないか……<br> 「御主人様、お目覚めの時間ですよ……、昨夜協力するっていったんだからまじめにやんなさい、でないと罰ゲームよ」<br> つーかもう既に罰ゲームって感じだが……まぁしゃーない付き合ってやるか、とにかくおきるから朝飯の準備でもしてこいよ。<br> 「今日はお布団を干す日ですよ、さぁ……ってキョンじゃなかった御主人様、……朝から元気ね……『テント』じゃない、あたしのメイド姿の威力は凄いわね」<br> いやその……これは生理現象って奴で男は毎朝こんな感じに……<br> 「まぁいいわ、それよりメイドの基本は奉仕の心よね……ではさっそく…御主人様『朝のご奉仕』ですよ、体を楽にしてくださいね」<br> ……ちょ、ちょっとまて脱がすな俺を! 落ち着けハルヒ。<br> 「こらキョン、おとなしくあたしのゆうこと聞いてとっとと奉仕させなさい…でございますよ御主人様(はぁと」</p> <p> </p> <p>ま、まて、それはもういいから、……ご、御主人様の…そう命令だ。やめるんだ。<br> 「まぁ御主人様、今度は『焦らし』ですか? でもまだ『手だけ』ですよ」<br> ……なんでもいいからやめてくれ…ハルヒ頼む。<br> まったくコイツのメイド姿は核兵器なみの破壊力だぜ…。</p> <p>「はいわかりました、御主人様。…でも今日はお休みなんだからたっぷり思い知らせてあげるわよ、キョン」<br> ……く、黒い……俺は今日を生き延びれるだろうか、……ふう…しかし…やっとこっちもおさまりかけてきたな。<br> 「あら御主人様、汚れてるみたいですね、『先走り』っていうんでしょ」<br> え、ハルヒさん…どこが…って先っぽ?!<br> 「早速『お清め』をさせていただきます、御主人様を綺麗にするのもメイドの役目ですからかね」<br> ちょ、ちょっとまて…そんなことされたらせっかくおさまりかけたのに…そ、そこは…<br> 「さぁ『仕上げはお口』ですよ……」<br> って…先っぽを…そんなに……おいハルヒ!?<br> 「さぁすっかり綺麗になりましたよ、でもまたこんなになっちゃいましたね、御主人様。…ホントにエロキョンよね」<br> ……男って哀しいイキモノだな……orz。</p> <p>「それでキョン続きだけど『最後』は『ごっくん』と『おかお』どちらがいいの? …早く選んでくださいね御主人様」<br> ……それは…その呑んでもらうより出したところを…その……<br> 「キョンは『かける』のが大好きだもんね、…出そうになったらちゃんと教えてください御主人様」</p> <p><br> 「もう『出しすぎ』よキョン、いくらあたしのメイド姿が魅力的だからってもう!」<br> す、すまん……ていうか…なんだ…俺の胸で顔を拭くのはちょっと…確かに元は俺のだけど…<br> 「これは『すりすり』ですよ御主人様、そうそうお風呂も用意してますので体を綺麗にしてさっぱりしましょうね」</p> <p>ってハルヒ! なんでお前が一緒に?<br> 「もちろん『一緒にちゃぷちゃぷ』はメイドの基本ですよ、ご主人様。ほらキョンさっさとおとなしく脱ぐの!」</p> <p> <br> 「いい湯加減ですよね、御主人様」<br> ……あぁそうだな……<br> 「この広めの湯船はあたしのお陰よね、こうやって二人一緒にゆっくりちゃぷんって浸かれるんだもの」<br> あぁそうだな、呼んでもいないのに俺の部屋探しに乱入してきて不動産屋に無理難題をふっかけたのは確かにお前だったよ。<br> <br> って言うかさハルヒ、風呂場で裸なのにメイドカチューシャだけが頭にのってるってどうなんだ?<br> 「大丈夫よ、防水スプレーしてるから」<br> そうじゃなくてだな、おかしいだろそんな格好、普通に出来ないのか?<br> 「馬鹿ねぇ、これまでとっちゃったらメイドさんってわからないじゃない、それにこれは『最後の聖域』っていうのよ、こういうのに『かける』のが萌えなんでしょ」<br> ……馬鹿はどっちだよ…というかハルヒ、そこがお前が朝比奈さんにかなわない理由だと思うぞ。朝比奈さんならカチューシャが無くたってちゃんとメイドさん、まったく問題ないはずだ。勝負あったって感じだな、もう諦めろ。<br> 「う、うるさいわね、まだ諦めないわよ、諦めたらそこで試合終了なんだから! 今にみてなさいよ!」<br> <br> ……でさっきから何してるんだ。湯船ひろいんだからあんまくっつくなよ。<br> 「『あててンのよ』ですよ御主人様。反応悪いわねキョンは、次は『御主人様のも当たってます』でしょ、しっかりしてよ『一緒にちゃぷちゃぷ』の時のお約束でしょ」<br> あぁ……随分定番だな……しかし途方もない馬鹿だな……、とはいえ綺麗は綺麗だよな、コイツ。<br> 「な、なによ、どうしたのよ」<br> ん、あぁ……お前の肌…綺麗だよなって思ってな…シミ一つないよな……<br> 「そ、そんなこと無いわよ……有希の方が白くて透き通って……」<br> ……そうか胸だっていいぞ、さわり心地だって最高だぞ<br> 「み、みくるちゃんには、負けるわよ。アレは凶器よ」<br> そうか……じゃぁ髪の毛だ、さらさらでイイ匂いだぞ<br> 「髪の毛は鶴屋さんが……さっきからどうしたの『ほめごろし』なの?」<br> あのさ、長門のとか朝比奈のさんがどうとかさっきからいってるけどさ。それって俺が想像していいのか?<br> 「!? だ、駄目にきまってるじゃない。絶対駄目、いくら御主人様でも罰ゲーム決定!」<br> なら黙ってろ、御主人様の『褒めことば』は素直に受け取るもんだ。大体なお前は飛び切りの美人なんだからもっと自信を持て、自分を卑下するな。<br> 「……だってキョンのはさっきから全然反応しないし……だから……ねぇ、言葉だけじゃなくて…ちゃんとした『ご褒美』が欲しいな」<br> …たまにはメイド孝行か、でなにがいいんだ、言ってみろ。<br> 「うん……あたし…『ペロペロ』がいいな、沢山、一杯してください…御主人様」</p> <p> </p> <p>どうしたハルヒ、『ご褒美』はもういいのか?<br> 「う、うん……これ以上『ペロペロ』されたら……あたし……」<br> そうか、じゃぁもういっかい『ちゃぷん』しとけ、風邪引いたりしたら大変だからな。<br> おっとその前にお湯で流しとかないとな、沢山あふれちゃったからな、ほら。<br> 「ありがとうございます……御主人様…キョンは優しいな…」<br> しかし、頑張りすぎた所為か唇がヒリヒリするよ。<br> 「ちょっとキョン、…! んっ……ちょっと『いきなりちゅー』は反則よ」<br> 頑張った御主人様にもご褒美ってトコだ、それに蜜って良くいうけどホントはショッパイだろ……『自分を味見』の観想はどうだ?<br> 「えっ……、このバカキョンひどいじゃない! …あたし…『なぶり』みたいのはいやだって前から…」<br> そっかゴメンな、とにかく冷えちゃうからはやく『一緒にちゃぷちゃぷ』しようぜ、でもさ俺の唇ちょっとガサガサだったろ、ハルヒが『おねだり』しすぎたからだからだぞ。<br> <br> それにしてもハルヒはあったかくて柔らかいよな、女の子って感じがするよ。<br> 「そうよ、このあたしが『メイドさんでゴシゴシ』してるんだから当たり前じゃない」<br> あぁたしかに泡ごしでもハルヒの一生懸命さが伝わってくるよ、ありがとな。<br> 「さぁ洗い終わったから泡を流しますよ、御主人様」<br> んっ、もう終わり? 『タワシ』はまだしてもらってないけど?<br> 「ひどいじゃない、キョン。あたしが毛深いの気にしてるの知ってるくせに!」<br> ごめんな、メイドさんが可愛いからついな、『なぶり』はだめだけど『イジワル』はいいんだろ?<br> 「う、うん……、あら…今度は『おっき』してますよ、御主人様」<br> そうだな、メイドさんが一生懸命がんばってからだな、その前までのは上滑りって感じだったけどさ<br> 「うん、キョンが一杯してくれたからあたしも………、ありがとうございます御主人様」<br> よしハルヒ二人で湯船であったまろうな。<br> <br> 「ねぇキョン、『ネッシー』でいいの?」<br> お、おいもういいよ!<br> 「でも御主人様のUMA君はそうじゃないみたいですよ、さぁメイドさんにすべてまかせてくださいね。御主人様」</p> <p> </p> <p>「さぁ御主人様、『メイドさんが拭き拭き』ですよ、万歳してください」<br> ハルヒいいよ、自分で拭くから。<br> 風呂からあがったばかりの俺と先に上がってメイド服に着替えたハルヒとの頭の悪い会話だ…。<br> 「御主人様、『メイドで拭き拭き』の方が良かったですか、それなら今度はメイド服を着る前にお願いしますね。メイド服のかわりにバスタオル巻いたりしますから」<br> なんというか相変わらずだな……。<br> <br> 「朝ゴハンの用意をいたしますからそちらでお待ちください、御主人様」<br> 今日一日ハルヒのメイドごっこに付き合うとはいったものの、大丈夫かな俺。シャーないTVでも見てるか。<br> 「御主人様、支度ができましたよ。こちらへどうぞ」<br> やっと朝飯にありつけるのか……ってハルヒお前……エプロン?!。<br> 「朝食の定番の『裸エプロン』ですよ、御主人様。…なに見てんのよ、このエロキョン!」<br> 馬鹿だ…先生! 本物の馬鹿がいます…。<br> 「どう、キョン。あたしの魅力に釘付けみたいね。」<br> 駄目だ反応したら負けだ、平常心だ平常心。<br> 「只の裸エプロンじゃなくてメイドさん仕様なのよ。ほら見てカチューシャでしょ、あとストッキングでしょ、なんでだかわかる?」<br> ……あぁ…確かにカチューシャしてストッキングはいてるな……それ以外はエプロンだけか…。<br> 「メイドさんといったらやっぱり絶対領域よね、『裸エプロン』で『絶対領域』で『最後の聖域』なんて最強コンボよね」<br> ……あぁ…その…なんだ…似合ってるぞ…。…穢れちゃったな、俺。<br> <br> 「御主人様、沢山召し上がってくださいね」<br> 召し上がるって……箸は? みたところお前の分の箸しか出てないようだが<br> 「御主人様、今日は『あーン』ですよ。最初はこの玉子焼きにしますね。口をおあけください」<br> えっ………、俺は…普通に食べるから箸を頼む。<br> 「駄目ですよ御主人様。ほらとっとと口をあけなさい、この馬鹿キョン!」<br> いやだから、むぐっ!<br> おいいきなり箸を突っ込むなよ!<br> 「だったら素直に口をあけてなさい、まったく世話やかせるわね」<br> なんだろう……何かが間違ってる…何かが…。</p> </div>