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出し物決め」を以下のとおり復元します。
<p><strong>プロローグ</strong></p>
<p>  <br />
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ<br />
 <br />
谷口「くそっ、滅茶苦茶撃ってきやがる」<br />
国木田「谷口の話だと確かに敵は攻撃中心の戦法みたいだね。喜緑さんの読み道理だ」<br />
谷口「のんきに感心してる場合じゃねーだろ」<br />
国木田「ああ、そうだったね」<br />
橘「んん…!もうっ!二人とも喋ってる暇があったら戦ってください。ゲーム開始してまだ<br />
そんなに時間がたってないのにもう全滅しちゃうなんて情けなさすぎです」<br />
佐々木「まあまあ。橘さん、落ち着いて」<br />
橘「この状況で落ち着けるわけないじゃないですか!」<br />
キョン「はぁ…」<br />
 <br />
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ<br />
 <br />
谷口「危ねっ!」<br />
橘「ひぃ!」<br />
キョン(たくっ、何でこんなことのになっちまったんだ?)<br />
 </p>
<p><strong>出し物決め</strong></p>
<p><strong> </strong></p>
<p>時を遡る事数時間前<br />
喜緑「メイド喫茶12人、演劇12人、占い3人、無挙手3人」<br />
朝倉「メイド喫茶と演劇が引き分けね。両方をするには文化祭までの期間が短いですし、この場合どうしましょう?」<br />
岡部「そうだな…。もうすぐこの授業終わるから、休み時間挟んだ後帰りのHRで<br />
メイド喫茶と演劇のどちらがいいか、もう一度挙手を募るというのでどうだ?」<br />
朝倉「いいんじゃないでしょうか」チラッ<br />
喜緑「そうですね」チラッ<br />
 <br />
キーン コーン カーン コーン<br />
 <br />
岡部「じゃあ、予鈴もなったのでLHRはこれまで」<br />
 <br />
 <br />
 <br />
朝倉「喜緑さんはメイド喫茶だっけ?」<br />
喜緑「そう言う朝倉さんは演劇ですよね」<br />
朝倉「……」ニコッ<br />
喜緑「……」ニコッ<br />
朝倉「のろまな穏健派のあなたには絶対負けないから」<br />
喜緑「それはこちらの台詞です。短気馬鹿の急進派さん」<br />
朝倉・喜緑「フフフフフ」<br />
 <br />
朝倉(こちらにはキョンくんがいるからまず間違いなく占いだった長門さんもこちらに来るはず。<br />
無挙手の3人を確保できればこっちの勝ちね)<br />
 <br />
朝倉「涼宮さん、ちょっといい?」<br />
ハルヒ「何よ」<br />
朝倉「文化祭の出し物のことなんだけどね…」<br />
ハルヒ「却下」<br />
朝倉「あの…まだ途中なんだけど」<br />
ハルヒ「どうせ演劇に挙手しろって言う気なんでしょ?お生憎様、あたしはSOS団の方で<br />
忙しいの。クラスのことをしてる暇なんかないわ」<br />
朝倉「そこを何とか、見返りだってちゃんと考えてあるから」<br />
ハルヒ「……」ピクッ<br />
朝倉「もし、涼宮さんが挙手してくれて出し物が演劇に決まったら…(どうだ?)」<br />
ハルヒ「決まったら?」<br />
朝倉「そうね…(食いついた!)」<br />
ハルヒ「さっさと言いなさいよ」<br />
朝倉「彼が普段絶対言わないあーんな事やこーんな事を劇中で涼宮さんへ言わせるってのはどうかしら?」<br />
ハルヒ「……」ゴクリ<br />
朝倉「好きなんでしょ?彼のこと」ぼそ<br />
ハルヒ「なななななな何言ってんのよ!別にキョンの事なんか何とも思ってないんだから!!」<br />
朝倉「あら、あたしはキョンくんなんて一言も言ってないわよ」<br />
ハルヒ「ううっ…(しまった…)」<br />
朝倉「どう?悪い話じゃないと思うけど?」<br />
ハルヒ「………わかったわよ。協力すればいいんでしょ、協力すれば」<br />
朝倉「ありがとう(一人目確保♪)」<br />
 <br />
朝倉(残るは未来人(男)と天蓋領域のインターフェースか…。まだ未来人の方が説得しやすそうね)<br />
 <br />
朝倉「あのー、パンジーくん」<br />
藤原「………」<br />
朝倉「パンジーくん?」<br />
藤原「………」<br />
 <br />
ヒュッ<br />
 <br />
藤原「!!」<br />
朝倉「無視しないでくれる?」ニコッ<br />
藤原「お、脅しのつもりだろうが、あれが教室にいては何も出来まい。上が許可する訳ないからな」<br />
朝倉「あら、別にその辺は情報操作でどうとでもできるけど、試してみる?」スッ<br />
藤原「わ、わかった。話を聞くから、ナイフを仕舞え!」<br />
朝倉「わかればよろしい」<br />
藤原「で、何のようだ?」<br />
朝倉「文化祭の出し物のことなんだけどね…」<br />
藤原「ふん、文化祭だと?くだr…」<br />
 <br />
ヒュッ<br />
 <br />
朝倉「協力してくれないかしら?」<br />
藤原「!!(首元にナイフが…)」<br />
朝倉「演劇に挙手してくれるだけでいいの」<br />
藤原「………イ、…イエス…マム…」<br />
 <br />
スッ<br />
 <br />
朝倉「フフッ、ありがとう(二人目確保♪)」<br />
藤原「…ああ(し、死ぬかと思った…)」<br />
朝倉(最後の無挙手者はかなり手ごわそうね、上手く説得できるかしら)<br />
 <br />
朝倉「九曜さん、ちょっといいかしら?」<br />
九曜「―――」クルッ<br />
朝倉(こっちを向いたってことは話を聞いてくれるって事よね…多分)<br />
朝倉「文化祭の出し物のことなんだけどね…」<br />
九曜「――ここは―――――とても――――時の流れが遅い」<br />
朝倉「はい?」<br />
九曜「―――温度が―――――退屈」<br />
朝倉「??????」<br />
九曜「――」<br />
 <br />
 <br />
朝倉(だめだ、全然意思疎通ができない。どうしよう、もう休み時間も残り少ないし…)<br />
九曜「――それ―――何?」<br />
朝倉(それって?あたし何かもってたかしら?)ガサゴソ<br />
九曜「――」じー<br />
朝倉(あっ、ポケットにガムが入ってた。)<br />
九曜「――」じー<br />
朝倉「ひょっとしてこれのこと?」<br />
九曜「――」コク<br />
朝倉(これは使えるかも)<br />
九曜「――それ―――何?」<br />
朝倉「これはガムっていうお菓子よ。すっごく美味しいの」<br />
九曜「―ガム?―――おいしい?」<br />
朝倉「そうよ。よかったら一つどうぞ」<br />
 <br />
 <br />
九曜「――」もくもく<br />
朝倉「どう?」<br />
九曜「―美味」<br />
朝倉「もっと食べたい?」<br />
九曜「――」コクコクコクコク<br />
朝倉「あたしに協力してくれたら、もっとそのガムあげるんだけどなー」<br />
九曜「!!」<br />
朝倉(何かポーズをとってる。上に許可を求めてるのかしら)<br />
九曜「何を――協力―すれば――――いいの?」<br />
朝倉「協力といっても難しいことじゃないわ、ただ文化祭の出し物決めのとき演劇に挙手してくれればいいの」<br />
九曜「―わかった」<br />
朝倉「ありがとう、九曜さん(よし、何とか3人確保)」<br />
 <br />
キーン コーン カーン コーン<br />
 <br />
岡部「HRを始めるぞ」<br />
朝倉「あ、もう休み時間終わっちゃった。じゃあね九曜さん」<br />
九曜「――バイバイ」ふりふり<br />
岡部「――――以上でHRの内容は終わりだが、最後にLHRで残っていた文化祭の出し物決めを<br />
行なう。朝倉、喜緑、後は頼む」<br />
朝倉・喜緑「はい」<br />
 <br />
朝倉「それでは、文化祭の出し物決めを行ないます」<br />
喜緑「メイド喫茶と演劇、どちらをしたいか挙手してください」<br />
朝倉(無挙手組3人を味方に引き入れたし、LHRの時にキョンくんは演劇に挙手してたから<br />
占いに挙手してた長門さんもこっちに来るはず。この勝負もらったわ)<br />
喜緑「メイド喫茶をしたい人」<br />
朝倉(なっ!!)<br />
喜緑「挙手の数をかぞえるので暫くそのままでいてください」<br />
朝倉(LHRでは演劇に挙手していた彼がメイド喫茶のほうに挙手!?しかもその影響で<br />
   同じく演劇に挙手していたはずの佐々木さん、橘さん、占いに挙手していた長門さんに<br />
   中河くんまでもが向こう側に!?)チラッ<br />
喜緑「2、3、4―(甘いですよ朝倉さん。)」ニコッ<br />
朝倉(ぬかった!相手はこっちの人員を引き抜いていたのか!しかもキョンくんを<br />
引き抜いたことで長門さんが、さらに長門さんを引き入れたことで中河くんも<br />
引き入れて計5人も確保していたとは!)<br />
喜緑「―6、7、8、―(物事は効率よくやらないと)」<br />
朝倉(くぅー、してやられた。)<br />
 <br />
 <br />
少し時間をまき戻してHR前の休み時間<br />
喜緑「すこしお時間よろしいでしょうか?」<br />
キョン「なんでしょう?」<br />
喜緑「お話したいことがあるんです」<br />
キョン「いいですよ」<br />
喜緑「ここではなんなので場所を移しますね」<br />
 <br />
 <br />
キョン「それで、話って何です?」<br />
喜緑「実はですね、文化祭の出し物の件であなたの力をお借りしたいんです」<br />
キョン「ええっと…確か喜緑さんはメイド喫茶希望でしたよね。」<br />
喜緑「ええ、そうです」<br />
キョン「申し訳ないですけど、俺は演劇希望なんで力にはなれません。悪いですが、他を<br />
当たってくれませんか?(文化祭の出し物がメイド喫茶なんかになったらハルヒが<br />
朝比奈さんとかに迷惑をかけまくるに決まってる。メイドは部室だけで十分だ)」<br />
喜緑「そこを何とかできないでしょうか?どうしてもあなたの力が必要なんです」<br />
キョン「そんなこと言われましても…(何で俺じゃないと駄目なんだ?)」<br />
喜緑「もちろん、タダでとは言いません。」<br />
キョン「いや、ですから…(ハルヒじゃあるまいしそんなのには釣られないぞ)」<br />
喜緑「あなたが協力してくれて、文化祭の出し物がメイド喫茶になったあかつきには<br />
   メイドにオプションでポニーテールをお付けしましょう。」<br />
キョン「!!」ピクッ<br />
喜緑「フフッ、統合思念体のデータにより、あなたがポニーテール萌えだということは把握済みです」<br />
キョン(ギクッ)<br />
喜緑「うちのクラスは美人が多いですし、目の保養に適していると思うのですが」二コッ<br />
キョン(朝比奈さんや鶴屋さんに長門その他もろもろのポニーテールか…悪くないというか嬉しい…<br />
っていかん、いかん。落ち着け、そして冷静になれ俺。演劇とメイド喫茶だったら台本を<br />
ハルヒが書かない限りどう考えても演劇のほうが俺や朝比奈さん等の被害が少ない。<br />
自分の欲望と皆の身の安全なら当然皆の身の安全を取るべきだろう…)ブツブツ<br />
喜緑「それに、あなたが是非もう一度見たいと思われている光景もご覧になれますよ」<br />
キョン「…それはひょっとしてハルヒの事を言ってるんですかね」<br />
喜緑「ええ。もう1年ほど見ていないでしょ?」<br />
キョン(最後に見たのが去年のクリスマス前だから、もうそんなに経つのか…)<br />
キョン「今のハルヒのポニーテールも見たいとは思いますが出来れば、やはり髪は長いほうが…<br />
   (って、何言ってんだ俺!)」<br />
喜緑「心配にはおよびません。統合思念体の力を使えば涼宮さんの地毛を100%再現した<br />
   ウィッグを創ることくらい簡単なことです。」<br />
キョン(ロングポニーなハルヒか…。あいつ髪を伸ばす気無さそうだし、<br />
これを逃したらもう見れないかもな。いや、しかし…)ブツブツ<br />
喜緑「そうそう、統合思念体のデータによると、涼宮さんは今の髪型が気に入っているようですよ。<br />
ひょっとすると、もう髪を伸ばすことは無いかもしれませんね。」<br />
キョン(やっぱりか。だとするとこれはロングポニーなハルヒを拝める最後のチャンスってことに…<br />
    いやまて、これが喜緑さんの策略じゃないという保障はない、彼女はああ言ってるが、<br />
ひょっとしたらハルヒの奴が気まぐれで髪を伸ばす事だってあるかもしれないじゃないか。<br />
でも見れるんだったらもう一度見たい…ハルヒのポニーテール…)<br />
喜緑「どうでしょう?」<br />
キョン「…………わかりました。俺でいいなら手を貸しましょう」<br />
喜緑「ご協力感謝します」<br />
キョン「メイド喫茶に挙手するだけでいいんですか?」<br />
喜緑「ええ、それで結構です」<br />
 <br />
橘「……」ジー<br />
橘(二人で出て行ったから怪しいと思ってつけてみたら二人で何やら怪しい談合ですか。<br />
内容はよく聞き取れませんでしたがどうやら彼は文化祭の出し物の希望をメイド喫茶に<br />
変えるみたいですね。こうしてはいられない早く佐々木さんにこのことを伝えなければ)<br />
 <br />
橘「佐々木さーん!」<br />
佐々木「どうしたの?橘さん。そんなに慌てて」<br />
橘「キョ、キョンさんが文化祭の出し物の希望を演劇からメイド喫茶に変えたみたいなのです!」<br />
佐々木「ええっと…それで?キョンの出し物に対する希望が変わったからと言って私には関係ないと思うんだけど…」<br />
橘「文化祭は思春期の男女にとって重要なイベントの一つですから、これを上手く利用すれば<br />
  普段の会話量等で遅れを取っている涼宮さんを出し抜くことも夢ではありません。」<br />
佐々木「い、いや…別に私は…その…」<br />
橘「そのためにもに彼に合わせて出し物の希望を変え、彼との接点を確保した方がいいのです」<br />
佐々木「あの…、橘さん。私の話をk…」<br />
橘「安心してください佐々木さん。もちろんあたしも文化祭終了まで全力でサポートしますから」<br />
佐々木(一体何を安心しろと言うのだろう?はあ…、今の橘さんに何を言っても無駄か…。あきらめよ。)<br />
佐々木「よ…よろしく」<br />
橘「任せてください!不肖、この橘京子が佐々木さんのため、同士のため、そして世界のために<br />
佐々木さんとキョンさんを見事くっつけさせてみせます!」<br />
佐々木「はぁ…(気持ちは嬉しいんだけどな…)」<br />
 <br />
長門「…彼女等の好きにはさせない。私もメイド喫茶に…」<br />
中河(長門さんはメイド喫茶にするのか。ならば俺も)<br />
 <br />
喜緑「フフッ(計画どうりにいきましたね)」<br />
 <br />
 <br />
再び帰りのHR<br />
喜緑「13、14、15(あれ?)」<br />
朝倉(LHRでメイド喫茶に挙手していた朝比奈さんと鶴屋さんが挙手してない)<br />
喜緑「…以上ですね(朝倉さんはあの二人にアプローチをかけていなかったのに何故?)<br />
みくる(上からの指示で一回目にメイド喫茶、二回目に演劇に挙手するように言われましたけど<br />
    何ででしょう?このままだとまた引き分けになって文化祭の出し物が決まりませんよね)<br />
鶴屋(みくるのメイド喫茶も面白そうだけど、さっき偶々聞いちゃったハルにゃんとキョンくんの演劇はもっと面白そうにょろ)<br />
朝倉(ラッキー。これならなんとか引き分けにはもっていけそう。勝てないのは悔しいけど<br />
負けるよりはチャンスが残っている分だけましね)<br />
朝倉「では、次。演劇をしたい人」<br />
 <br />
 <br />
朝倉「―13、14、15(ふぅ、助かった)」<br />
喜緑「また引き分けですね」<br />
岡部(半数のクラスメイトの意見をないがしろにするのは気が引けるが、正直な所、両方をする余裕はない)<br />
岡部「…さて、どうしたものか」<br />
新川「ゲームの勝敗で出し物をきめるというのは如何でしょう?」<br />
岡部・朝倉・喜緑「新川先生!」<br />
キョン(ちょっとー、新川さん!?いきなり出てきて何言ってんですか!そんなこと言ったらあいつが…)チラッ<br />
ハルヒ(何だか面白そうな展開になってきたわね!)キラキラ<br />
キョン(やっぱりー!ハルヒの目が楽しそうなことを見つけたとき特有の輝き放ってやがる!)<br />
朝倉「ゲームですか…無意味な論争をするよりよさそうですね」<br />
喜緑「でも、出来るならクラス全員が参加できないと後でわだかまりが残るかもしれませんよ」<br />
キョン(そうだ、どうにかゲームするのを止めてくれ。そんなことになれば無駄にやる気満々で<br />
負けず嫌いなうちの団長様が何をしでかすかわかったものじゃない)<br />
新川「それでは、出し物の希望で分かれた2チームが互いの陣地に旗を置き、それをあらゆる手段を<br />
駆使して奪い合うというゲームなど如何でしょう?これならクラス全員が参加できますが」<br />
キョン(如何でしょうもなにも明らかにやばいって。そんなのをハルヒにやらせたら…)<br />
ハルヒ「質問!!」<br />
新川「何でしょう?」<br />
ハルヒ「あらゆる手段を駆使してって武器の使用とかもいいの?」<br />
キョン(アホか!?そんなのダメに決まって…)<br />
新川「もちろんOKでございます」<br />
キョン(って、OKなの!?)<br />
新川「ただし、わたくしたちが用意する特別なものだけですが」<br />
ハルヒ「やったー」<br />
キョン(わたくしたちってことはこれも機関の連中のハルヒに対する娯楽の提供の一つなのか?<br />
    しかし、いくらなんでもやりすぎだろ。もういやな予感しかしない)<br />
朝倉「あの、特殊な武器って?」<br />
新川「わたくしの知り合いが開発しました特殊な麻酔銃です。着弾すると直ぐに眠気が生じ凡そ<br />
5秒で眠ってしまいます。しかもこれは、特殊な弾丸を使用しているので体には一切傷が<br />
付かず、服の上からでも効力を発揮するという優れものです。」<br />
朝倉「へえ。効果時間は?」<br />
新川「凡そ6時間程度でございます」<br />
朝倉「だったら、危険性はないわね」<br />
キョン(いや、いや!)<br />
喜緑「暴力的なのはあまり感心しませんね」<br />
キョン(よく言ってくださった。もう頼りになるのは喜緑さんあなただけです)<br />
朝倉「あら?そんなこと言って、本当は勝つ自信が無いだけじゃないの?」<br />
喜緑「………ピクッ<br />
喜緑「ご冗談を」<br />
朝倉「だったらやりましょうよ。折角の新川先生のご好意なんだから」<br />
キョン(不味い。このままでは確実に新川さん発案の物騒なバトルゲームをすることになっちまう<br />
どうにかしないと…じゃないとまた面倒なことに…)<br />
ハルヒ「そうよ、そうよ。面白そうじゃない!」<br />
キョン「ええい!お前は余計なこと言うな!(これ以上状況を不利にしてたまるか!)」<br />
ハルヒ「ちょ、バカ。何すん…」<br />
キョン「新川さん、いくらなんでもそのゲームはやり過ぎですよ。麻酔銃だとかあらゆる手段で<br />
    旗を取り合うとか物騒すぎます。ほら、岡部先生も何とか言ってください」<br />
ハルヒ「むが、むが。…むがが、むー(こら、キョン!手を離しなさい!)」<br />
岡部「体を動かすことはいいことだし、別にクラスの皆が賛成すればやってもいいんじゃないか?」<br />
キョン「えっ?」<br />
岡部「どうだ?皆」<br />
古泉「大変よろしいのではないでしょうか」<br />
鶴屋「面白そうだし、あたしも大賛成さっ!」<br />
森「いいと思います」<br />
長門「賛成」<br />
中河「長門さんが賛成なら俺も」<br />
みくる「あ、わた…わたしも…(きっとこれがこの時間平面の必然なんですね)」<br />
橘「あたしも賛成です(これを上手く利用できれば彼と佐々木さんとの距離をぐっと縮められるかも)」<br />
キョン「ええっ!?」<br />
 <br />
 <br />
朝倉「クラスの大半が賛成…これで文句無いわよね?喜緑さん」<br />
喜緑「仕方ありませんね」<br />
新川「決定ですな」<br />
キョン「何てこった…」<br />
ハルヒ「む、むぐぐ。むっが、むがっ、むー…むー(ちょっと!何時まで口をふさいでんのよ!)」<br />
 <br />
 <br />
掃除時間<br />
ハルヒ「夜中の学校でサバゲーか…ワクワクするわ!」<br />
キョン「急に大声を出すな。おかげでごみをちりとりに掃きそこなったじゃないか。<br />
…たく、ワクワクするのは勝手だが面倒ごとだけは起こすなよ」<br />
ハルヒ「面倒ごとって何よ」<br />
キョン「例えばエキサイトしすぎて対戦相手を半殺しにするとか、試合に負けそうになって<br />
ムカついて世界を滅ぼそうとするとかそういうのだ」<br />
ハルヒ「あんた、頭大丈夫?」<br />
キョン(お前は知らないだろうが、お前がその気になれば麻酔弾を実弾に変えたり、ストレスで<br />
世界を崩壊させるくらいわけないんだぜ。…最も、今のこいつがそんなことしないって<br />
ことは俺やSOS団の連中なら自明なことでもあるが…まあ、それでも釘をさしておいて損はないだろう)<br />
キョン「言ってみただけさ。俺の頭はいたって正常だ。安心しろ」<br />
ハルヒ「くだらないこと言ってあたしの気分に水を差さないでよね」<br />
キョン「へいへい」<br />
ハルヒ「……」<br />
キョン「ハルヒ?」<br />
ハルヒ「…ねえ」<br />
キョン「な、何だ?(急に声のトーンを落としてどうしたんだ?)」<br />
ハルヒ「あんたってさ、やっぱり…その…メイド萌えなわけ?」<br />
キョン「はぁ?いきなり何言い出すだよ」<br />
ハルヒ「あんた、クラスの出し物の希望を演劇からメイド喫茶に変えてたじゃない」<br />
キョン(ハルヒのポニーテール見たさに変えたとは言えん。しかしこのまま黙ってると<br />
俺がメイド萌えということにされてしまう。さて、どう答えたものか…)<br />
 <br />
佐々木「涼宮さん。こっちにもちりとりお願い」<br />
 <br />
キョン「佐々木が呼んでるぞ」<br />
ハルヒ「わかってるわよ(ちぇ、邪魔が入っちゃった)」<br />
ハルヒ「オッケー。今行く」<br />
 <br />
キョン(さてハルヒにどう言い訳したものか。事実と嘘を混ぜつつなんとか丸め込まないと…)<br />
 <br />
ハルヒ「よし、終わり」<br />
佐々木「涼宮さんはこの後部活ですよね。ごみは私が捨てておくから先に行っていいですよ」<br />
ハルヒ「そう。じゃあ、そうさせてもらうわね」<br />
 <br />
キョン(あっ、ハルヒが戻ってきた)<br />
キョン「ハルヒ。さっきのことだが…」<br />
ハルヒ「あっ、それはもういいわ」<br />
キョン「はい?」<br />
ハルヒ「どうせあんたのことだからくだらない理由でしょ。聞くだけ時間の無駄だわ」<br />
キョン「だったら最初っから聞くなよ(言い訳の考え損じゃないか)」<br />
ハルヒ(しょうがないじゃない。途中で返事を聞くのが怖くなっちゃったんだから)<br />
ハルヒ「そんなことよりさっさと部室に行きましょ。みんなをあまり待たせるのもよくないわ。<br />
ほら、さっさと箒を戻してきなさい」<br />
キョン「はいはい(俺の扱いって理不尽だよな。まあ、いつものことだが)」<br />
ハルヒ「返事は一回」<br />
キョン「お前はお袋か」<br />
ハルヒ「だ、誰があんたのお袋なのよ!!」ボカッ<br />
キョン「いてっ。」<br />
ハルヒ「いいから、さっさと行け!!」<br />
キョン「…やれやれ」<br />
 <br />
 <br />
PM11:45 3年8組教室<br />
キョン「うぃーっす」<br />
 <br />
ガラガラ<br />
 <br />
橘「遅いです!」<br />
キョン(何で教室に入ってそうそうに説教をくらわねばならんのだ)<br />
キョン「…遅いって、ゲーム開始までまだ15分もあるだろ」<br />
橘「15分しかないんです。いいですか、ゲームの内容の再確認、作戦の説明と暗記、武器の選択と<br />
使用法の確認等々、ゲーム開始前にやるべきことは色々あるんです。つまり戦いはすでに始まっているんですよ。<br />
キョン(そんなもんか?)<br />
橘「他の人は30分前にはもう全員集合してくれたというのに…全く、あなたって人は…」<br />
喜緑「まあまあ、橘さん。それくらいでいいじゃないですか」<br />
橘「でも」<br />
喜緑「このまま説教を続けていた15分なんてあっというまです。それよりも別のことに時間を使った方が有益ではないでしょうか?」<br />
橘「そ、そうですね」<br />
喜緑「わかってくれてなによりです。それでは、皆さんメールでの連絡で既にご存知でしょうが<br />
念のためにルールの再確認から始めましょうか」<br />
キョン「…ふぅ(助かった)」<br />
喜緑「ルールはいたってシンプル。1年2組の教室にある相手の旗を取れば私たちの勝ち。<br />
この3年8組にあるこちらの旗を取られれば私たちの負けになります」<br />
 <br />
 <br />
佐々木「やあ、キョン。教室に入ったとたん説教とは、災難だったね」ぼそぼそ<br />
キョン「ああ、全くだ。時間に遅れても無いのに遅刻だなんて言い出すのはハルヒだけで十分だっての」ぼそぼそ<br />
佐々木「…………」ピクッ<br />
キョン「どうした?」ぼそぼそ<br />
佐々木「…いや、何でもない」ぼそぼそ<br />
キョン「ならいいが」ぼそぼそ<br />
 <br />
喜緑「チームに支給されるは3種類の武器、マシンガン、ピストル、ライフルと予備の弾丸、そして目の保護用のゴーグルです」<br />
 <br />
キョン「なあ、長門」ぼそぼそ<br />
長門「何?」ぼそぼそ<br />
キョン「今回の件はやっぱり機関によるハルヒへのサプライズイベントなのか?」ぼそぼそ<br />
長門「そう」ぼそぼそ<br />
キョン「だよな(どう考えても展開がハルヒにとって都合が良すぎる)」ぼそぼそ<br />
長門「補足すると今回の件は統合思念体の主流派も協力している」ぼそぼそ<br />
キョン「協力ってまさか…」ぼそぼそ<br />
長門「今回のゲームに使う道具一式の提供」ぼそぼそ<br />
キョン「やっぱりか。…何でまた」ぼそぼそ<br />
長門「進化の可能性の追求の一環」ぼそぼそ<br />
キョン「こんなゲームで進化の可能性なんて見つかるのか?」ぼそぼそ<br />
長門「わからない。ただ、このゲームによって新しい涼宮ハルヒのデータが得られる可能性がある」ぼそぼそ<br />
キョン「…そうか」ぼそぼそ<br />
 <br />
 <br />
PM11:50 1年2組教室<br />
朝倉「ゲーム開始10分前になったので作戦の再確認をしたいと思います」<br />
みくる「ちょ、ちょっと待ってくださーい」<br />
朝倉「何かしら朝比奈さん」<br />
みくる「涼宮さんがさっき出て行ったまま帰ってきてませーん」<br />
朝倉「涼宮さんが?(そういえば1回目の作戦の説明を終えたらすぐに出て行っちゃったわね)」<br />
みくる「はい。すぐに戻ってくるって言ってたんですど」<br />
朝倉「まあ彼女は時間を守る人だから直ぐに戻ってくるでしょ。気にせず作戦の確認を始めましょう」<br />
みくる「ええっ!?皆そろってないのに始めちゃうんですか?」<br />
朝倉「大丈夫、大丈夫。30分前にも一度説明してるし、涼宮さんだもの本当に直ぐに帰ってくるわよ」<br />
 <br />
ガラガラガラ<br />
 <br />
ハルヒ「やっほー!!」<br />
 <br />
朝倉「ほらね」<br />
みくる「あはは…」<br />
 <br />
鶴屋「おっ、ハルにゃん。おっかえりー!!」<br />
ハルヒ「たっだいまー!!鶴屋さん」<br />
 <br />
パンッ<br />
 <br />
朝倉「再会のハイタッチをしてるところ悪いけど、そろそろ作戦の再確認を始めていいかしら?」<br />
 <br />
ハルヒ・鶴屋「どうぞ、どうぞ」<br />
 <br />
朝倉「ふぅ」<br />
 <br />
朝倉「それでは、ゲーム開始前に作戦の再確認をしたいと思います」<br />
 <br />
ハルヒ「再確認する必要があるほど難しい作戦でもないと思うんだけど」ぼそぼそ<br />
鶴屋「そうだけど、やらないよりはやった方がよりベターさっ」ぼそぼそ<br />
ハルヒ「そんなもんかしら?」ぼそぼそ<br />
 <br />
朝倉「作戦はいたってシンプル、教室前に数名の防衛班を残して他のメンバーは敵の旗がある<br />
3年8組を2手に分けて左右から挟み撃ちで襲撃。以上!」<br />
 <br />
みくる「こ、こんな単純な戦法で大丈夫でしょうか?」ぼそぼそ<br />
ハルヒ「さあ?まあ、あたしはチマチマせこいことやるより、これくらいわかりやすいほうが性にあってるけど」ぼそぼそ<br />
鶴屋「何事もなせばなるっさ、みくる」ぼそぼそ<br />
みくる「はぁ…(大丈夫かな?)」<br />
 <br />
朝倉「因みに防衛班は朝比奈さん、鶴屋さん、阪中さん、コンピ研部長、パンジーくん。<br />
これで作戦の再確認は終わりだけど何か質問は?」<br />
 <br />
全員「……………」しーん<br />
 <br />
朝倉「よろしい。じゃあ、これにて作戦の再確認は終了。ゲームが始まるまで自由時間にします」<br />
 <br />
 <br />
PM11:52 3年8組教室<br />
喜緑「―――。以上でルールの再確認を終わります。質問はありますか?」<br />
 <br />
全員「……………」しーん<br />
 <br />
喜緑「それでは引き続き作戦の説明に移りたいと思います」<br />
 <br />
佐々木「宇宙人の喜緑さんが考えた作戦か…どんなものだと思う?」ぼそぼそ<br />
キョン「わからん。聞いてればわかるだろ」ぼそぼそ<br />
佐々木「そうだね」ぼそぼそ<br />
 <br />
喜緑「おそらく相手チームは攻撃重視の布陣で仕掛けてくるでしょう。そこでこちらは<br />
防御に主体を置いた布陣でこのゲームに臨みたいと思います」<br />
森「一つ質問してもいいでしょうか?」<br />
喜緑「どうぞ」<br />
森「相手が攻撃重視でくるとのよみはどのような根拠に基づいているのでしょう?」<br />
喜緑「根拠ですか。そうですね…色々ありますが…、簡潔に言いますと相手方のリーダーの<br />
朝倉さんの性格ですね。彼女、が短気と言いますか…そう、辛抱するのが苦手なんです。」<br />
 <br />
森(そういえば、涼宮さんに変化が起きないのに嫌気がさして彼を襲ったことがありましたね)<br />
キョン(確かに。言われてみれば、ハルヒが変化を起こさないからって独断専行で俺を<br />
殺そうとしたし、委員長っぽいキャラしてる割には意外と短気だよなあいつ)<br />
 <br />
喜緑「そんな彼女がチマチマした防御重視の戦法を取るのとは思えないでしょ?」<br />
森「成る程。納得しました」<br />
喜緑「納得していただいて何よりです。さて、作戦の説明を続けましょう」<br />
喜緑「作戦の概要は次のようになります。私ほか数名の精鋭メンバーだけで敵陣地に攻め込み、<br />
残りのメンバーはここ3年8組と、3年5組と4組の間にある中央階段、3年9組の<br />
奥にある東階段の3箇所を分担して守もります。何名かには後で追加で説明することが<br />
ありますが基本的には以上です。皆さん何か質問はありますか?」<br />
 <br />
全員「……………」しーん<br />
 <br />
喜緑「それでは続いて班の割り当てをおこないたいと思います」<br />
 <br />
 <br />
PM11:54 1年2組教室<br />
朝倉「くしゅん、…くしゅん。……くしゃみがでるなんて風邪でもひいたのかしら?」<br />
藤原「思念体の端末が風邪なんてひくわけが無い。大方、誰かに貶されたんだろ。ご苦労なことだ」<br />
朝倉「むっ、何でよ」<br />
藤原「この時代には他人に貶されると2回くしゃみがでる…そんな下らん迷信があるんだ」<br />
朝倉「ふーん」<br />
藤原「そんなことより何で俺は呼び出されたんだ?何の用かは知らんがさっさと済ませて欲しいね」<br />
朝倉「あっ、そうそう。パンジーくん」<br />
藤原「…その呼び方はやめろ。不愉快だ」<br />
朝倉「あら、名前なんてただの識別信号なんでしょ。だったら私があなたを呼んでるってわかればどう呼んでも問題ないんじゃない?」<br />
藤原「くっ…」<br />
朝倉「フフッ。それじゃ、話を戻すけど、あなたを呼んだのはちょっと釘を刺しとこうと思ったからなの」<br />
藤原「釘?」<br />
朝倉「そう、釘。私がいないのをいいことにあなたがゲームをサボらないようにね」<br />
藤原「ふん。あんたも知ってのとうり先に行なわれた宇宙人、未来人、超能力者の会合で<br />
このゲーム中は宇宙的、未来的、超能力的能力の使用は禁止と決まっている。もし、僕が<br />
サボっていたとしてもあんたにはわかるまい」<br />
朝倉「ご心配なく。進化の可能性の追求の一環とか何とかでこのゲームの内容は全て統合思念体が<br />
記録することになってるの。だから、あなたが何をしてたかは後で記録を見れば一発でわかっちゃうわ」ニコッ<br />
藤原「……………」ゴクリ<br />
朝倉「というわけだから…」<br />
 <br />
ヒュッ<br />
 <br />
藤原(またしても首元にナイフが…)<br />
朝倉「もし、サボったら……どうなるかわかるわよね?パンジーくん♪」<br />
藤原「………イ、…イエス…マム…」<br />
朝倉「よろしい」<br />
 <br />
スッ<br />
 <br />
藤原「……ふぅ(心臓に悪い)」<br />
 <br />
 <br />
PM11:58 3年8組教室<br />
キョン(ゲーム開始2分前か…。そうだ、長門達に釘を刺しとかないとな)<br />
キョン「長門」<br />
長門「何?」<br />
キョン「ええっと、このゲームに関してなんだが…ゲーム中は宇宙人的能力を使用しないで欲しいんだ」<br />
長門「問題ない。先に行なわれた宇宙人、未来人、超能力者の会合でゲーム中に宇宙的、未来的、<br />
超能力的能力を使用は禁止することが決定された。こちらも、むこうもこの地球上の法則を<br />
無視した能力は使用しない」<br />
キョン「そうか(さすが長門、話が早くて助かる)」<br />
 <br />
橘「やりましたね、佐々木さん。彼と同じポジションになれました。」<br />
佐々木「これも橘さんのおかげだよ、ありがとう。でも…大丈夫かな?私そんなに運動神経よくないのに中央階段の防衛なんて」<br />
橘「途中まで攻撃班の長門さんと中河さんも一緒ですから大丈夫ですって」<br />
佐々木「そうかな」<br />
橘「ええ。それにこういうゲームの場合、運動神経が余りよくない方が得することもあるのです」<br />
佐々木「得すること?」<br />
橘「ドラマやアニメでよくあるでしょ、ピンチのヒロインを意中の相手が助けてくれる展開。<br />
そんなのが体験できるかも。彼は女心には鈍感ですがやるときはやる人間みたいですから」<br />
佐々木「成る程」<br />
橘「…佐々木さん」<br />
佐々木「何?」<br />
橘「あたしは教室前の防衛班なので、このゲームに関してはあたしに出来るのはここまでです」<br />
佐々木「…そうだね」<br />
橘「何も出来ませんけど、佐々木さんと彼が上手くいくように祈ってます」<br />
佐々木「橘さん…」<br />
橘「なーんて、あたしがいたとしても彼を警戒させるだけで特に力添えできることもないんですけどね」<br />
佐々木「くっくっく、そういえばキョンは橘さんたちに対して少なからず敵対心を抱いてたね」<br />
橘「おかげで結構苦労してるんですよ。もう少しどうにかならないかしら?」<br />
佐々木「橘さんは色々彼らにやってるからね。難しいんじゃない?」<br />
橘「やっぱそうですかね」<br />
 <br />
キーン コーン カーン コーン<br />
 <br />
新川(放送)「ゲーム開始10秒前になりましたので試合開始のカウントダウンを始めたいと思います。10、9―」<br />
佐々木「いよいよだね」<br />
橘「ええ」<br />
新川(放送)「―2、1、ゲームスタート!!」<br />
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