機関の他の人達――新川さんや森さん、多丸兄弟――は古泉の仲間だった。
あいつだけがもし造反を企てていたとなれば或いは彼らの協力を得ることも可能だがしかし、
常に冷静沈着ニヤケスマイルの奴の事だ、俺の行動を見通してそこらへんの連絡遮断は周到になされているかもしれない。
無論、機関の連中全員が古泉と同じ思想に染まっていれば、それこそもうアウトだ。
「ところで」
佐々木の声でふと我に帰る。
「少しばかり話が脱線するのだが」
できればやめて欲しい。今はそれどころでは、
「―――キョンは、私の事、どう思っているの?」