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キョンとハルヒの事実婚生活 - (2007/12/03 (月) 23:01:30) の編集履歴(バックアップ)


「ねぇ、キョン。事実婚って知ってる?」
「・・・・なんだそりゃ」
「籍を入れずに結婚生活を送るってやつですか?」
「そう、それ!」
「ヨーロッパの方では広く普及していると聞いております」
今日のハルヒは俺が部室に来たときには既にパソコンでなにやら調べていた
「流石、副団長。物知りね・・・・ねぇこれなんだか楽しそうじゃない?」
ハルヒの笑顔が輝いている・・・・いやな予感がするぜ
「これやってみない?」

「やってみない?って言われたって誰と誰がやるんだよ」
「そんなのあたしがやらなかったら、あたしが楽しくないじゃない!」
「・・・・・となりますと、相手は必然的にあなたということになりますね」
「俺かよ!」
「・・・・なによ・・・・・嫌なの?」
っう・・・・目を潤ませての上目使いは反則だ!
「い、嫌じゃないが・・・・・親にも聞いてみないとな。それに何処でやるかも」
「それならご安心を。僕の知り合いにちょうどマンションの一室を(ry」
「じゃぁ決まりね。あとはキョンの親の許可が下りるのを待つだけね!」
・・・・・やれやれ


その夜
「なぁ親父」
「ん?なんだ・・・」
「お願いがあるんだが」
「ok!ok!許可する」
「いや、まだ何も言ってないだろ・・・・実は部活で長期合宿に行くんだが」
「よし、言ってこい!かあさんには俺から話しとくよ」
放任主義にも程があるだろ・・・・

「『親の許可は下りたぞ』っと・・・・送信」
・・・・・・
「『わかったわ。明日古泉くんの紹介で部屋を見に行くからそのつもりで。明後日の土曜日からは引越

しよ』」
「『了解』っと」

 


「広くもなく狭くもない、ちょうどいい部屋ね。流石、古泉くん。やるわね」
「お褒め頂くとはありがたき幸せ」
あ、あれ?違和感感じているのは俺だけか?
なんかさっき起きたと思ったら学校の記憶がないまま午後の住居見学になってた
お~い、古泉。ちょっと話がある
「えぇわかってます。恐らく涼宮さんが『早く部屋が見たい!』とでも願ったのでしょう。特に問題はありません」
そんなに楽しみだったとは・・・・可愛いところもあるんだな
「わ~お風呂が広い!」
相変わらずはしゃぎっぱなしのハルヒ、いい笑顔だ

古泉(の機関)に紹介された部屋というのはなかなか綺麗で
2人で住むには丁度いい大きさだった
さらにサービスがいいことに家具家電の一式が最初から備え付けられていた
「ふふ、結婚&引っ越し祝いだと思ってください」
まだ結婚しとらんわ
「『まだ』っと申しますと・・・・結婚式には呼んで下さいね、では」
あぁ墓穴掘った・・・・ハルヒは顔真っ赤だし


「キョン、買物行くわよ!冷蔵庫があっても食材がないわ」
冷蔵庫とか家電一式プレゼントは嬉しかったが食材が入ってないとは・・・・古泉、抜かったな
「う~寒いわ。流石にもうすぐ12月、手が凍っちゃいそう。ちょっとキョン!ぼーっとしてないで何

とかしなさいよ」
「何とかって言われたって・・・・・カイロでも買うのか?」
「バカ!違うわよ。手よ、手!」
いつもみたいに手首を掴むのではないく手と手を繋ぐ
正直あったかい、って言うか幸せだ
「事実婚者同士ならこれくらい当たり前よ」

「ふふ、作戦通り」

 


「ねぇ何が食べたい?」
「ん~ハルヒは何作ってもうまいからなぁ」
「あ、ありがとう・・・・」
というわけで近所のスーパーに来ているのだが、「近所」っていうのをサッパリ忘れていた
「おい!」
突然後ろから肩を叩かれ、声を掛けられる。振り向くと
「・・・・親父!」
「何してんだ。あれ?合宿じゃなかったのか?」
ピンチをチャンスに変えるんだ、俺!
「えっとだな、これは」
「キョン、何してるの・・・・・って誰?」
「これはこれは、申し送れました。わたくし、こいつの父親をやっているものでございます」
「これはこれは、ご丁寧に。わたくし、キョンの妻をやっているものでございます」
「そーい!」


「とりあえず正直に言ってみろ」
「実はカクカクシカジカハルハルキョンキョンなんだ」
「なんだ、初めからそう言えよ。ほれ、餞別だ。結婚生活にはいろいろと出費がかさむぞ」
と言い福沢氏が2名に樋口氏を1名、握らせた。なんていい父親なんだ
実は必要経費として機関からいくらか貰ったんだが・・・・まぁありがたく頂くとするか
「ところで何してるんだ?」
「かあさんに頼まれてのお使いだ。まぁお前は俺の息子だ、どうせ尻に敷かれる」
「ほっとけ」

 


「そうだ!ちょっと2人とも待ってなさい」
親父は薬局の方へ走っていったかと思うとすぐに帰ってきた
「・・・・ハルヒちゃん、ちょっとおいで」
「何?」
なに2人でコソコソしてるんだ?

 

「とりあえず使わなくても取っておきなさい」
「ちょ!いいいいいいらないわよ!!」
「まぁそう言わずに。ラブラブなのは大いに結構だが息子を高校中退させるわけにはいかんからな」
「だからそんなつもりないっt・・・・勝手にポケットに入れるな!」

 

「わははは、ではご両人、お幸せに!さらば」
「なんだったんだ?」
「ししししししし知らないわよ!帰るわよ!!」
いや、まだ何にも買ってないだろ

「そうね、ベタにカレーなんてどう?」
「おぉ、いいね。俺カレー好きなんだ」
「ってことは、にんじん、たまねぎ、じゃがいも、牛肉・・・・」
店内の商品を物色するハルヒの後に続きカートを押す俺
なんか、こう見ているとハルヒっていい奥さんになれそうだな
「・・・・・なに見てるのよ」
「お前もいい嫁に・・・・いやなんでもないよ」
「?・・・・変なの」

 


「そういえば、住む気マンマンだったけど、まだ服とか持っていってなかったわね」
「あぁ、そういえばそうだな」
「じゃぁ1度、家に帰って部屋に再集合ね」
「わかった」
・・・・・って買ったものの荷物もちは俺かよ!

 


「ひーひー」
「案外遅かったのね」
「そりゃぁ買物したものも一緒に持ってきたからな」
「そう、ご苦労さん。あたしはカレー作ってるからキョンはゆっくりしてなさい」
「なんか悪いな」
「妻として当然よ!」
ハルヒばかりにやらせるのも悪いから風呂でも掃除しとくか

「これでよし!あとは煮込むだけね」
おぉいい匂いだ~
「あんたベタベタになってなにやってるのよ」
「風呂掃除だ」
「それって一緒に入りたいから?」
「ん~そうかも知れんな」
「別にあんたがいいなら・・・・・・・」
冗談だよ
「ですよねー」

 


「お皿出して、キョン」
「はいよ」
「スプーン出して、キョン」
「はいよ」
「ご飯盛って、キョン」
「はいよ」
「テーブルまで運んで、キョン」
「はいよ」

「尻に敷かれる尻に敷かれる尻に敷かれる・・・・・」

「GYAAAAAAAAAAA!!」
「どうしたの?」
「っは!ドリームか・・・・・・」
「?・・・・まぁいいわ、食べましょ」
「「いただきまーす」」
「「パク、モグモグ」」
「おぉ、このトロっとした口当たり」
「ビリッとくるスパイシーさ」
「その中に辛さに負けない甘み」
「口の中でトロケる具」
「「これぞ究極のカレーじゃ!!」」

「さて、バカやってるうちに食べ終わったわね」
「急に冷静になったな」
「それにしても、あんた食べすぎじゃない?5人前作ったはずなのに」
「それだけ美味かったってことさ」
「・・・・・ありがとう」
「どういたしまして」
「じじじじじじじじゃぁ、キキキキキキョンは先にお風呂に入りなさい!」
「何故そこでどもる」
「お湯が冷めちゃうじゃない!さっさと入れ!」
「うわっ、わかったわかった・・・・・なんなんだ?」
「ワクワクドキドキ」

 


カポーン
「風呂デカ!!」
これだけ大きければ2人一緒に入れるな
ザバー
「ふぅ・・・・我ながらいい湯だ」
「・・・・・失礼しまーす」
「どうぞどうぞ、ってうぉい!」
「タオルだって巻いてるんだし気にしない気にしない」
「(重点的に俺のジョンが)気にするわ!」
「いいじゃない、夫婦なんだから」
そういえばそうでした


「・・・・・・」
「ねぇ、そっち向いていい?」
「(俺のジョン的に)ダメ!」
「・・・・・・・・ケチ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

「そろそろ出ない?」
「お先にどうぞ」
「む、なんかキョンに負けるの嫌ね・・・・こうなったらトコトン勝負よ!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
「そ、そろそろギブアップなんじゃない?」
「いいや、全然」
「うー・・・・・ブクブク」
「・・・・?ちょ!ハルヒ、大丈夫か!」
カポーン

 


「・・・・・ん」
「お!気が付いたか」
「あれ?あたし・・・・」
「風呂でのぼせたんだ」
「そうだったの・・・・ありがとう」
「礼にはおよばんよ」
ダッテ、オキガエスルトキ、ハルヒノハダカミチャッタンダモン!

 


「とまぁ、お前が寝ている間に夜も遅くなった」
「じゃぁ、もう寝ましょ」
「それじゃぁお休み」
「ってどこ行くのよ」
「どこって、そっちのソファーに」
「夫婦なんだから一緒に寝るの!」
「引っ張るな引っ張るな、押し倒すな!」

 


「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・すー・・・すー」
「寝れNEEEEEEEEEEEE!!」
「・・・すー・・・すー・・・・んー」
寝返り打った、こっち向いた、顔が近い!
「・・・んー・・・・キョン・・・・」
夢に俺が出てるのか?
「・・・・・好き・・・・・」
抱きつかれた!!
「・・・んー・・・・すー・・・すー・・・」
ドキドキ

 


「ドキドキドキドキ・・・・・」
「・・・すー・・・すー」
「ドキドキ・・・・・」
「・・・すー・・・すー」
「・・・・・」
「・・・すー・・・すー」
「・・・ぐー・・・ぐー」


「まったく、間抜けな顔して寝ちゃって」
「・・・ぐー・・・ぐー」
「せっかく寝ぼけたフリして抱きついてあげたのに」
「・・・ぐー・・・ぐー」
「やっぱりコレは使わなかったわね」
「・・・ぐー・・・ぐー・・・んーハルヒ可愛いぞ・・・・」
「・・・・・・バカ」


チュンチュン
「キョン、起きろー」
「・・・・んー・・・・・・ん?」
「今日は土曜日、探索の日よ」
「そういえばそうだな」
「さっさと準備しないと38週連続奢りよ」
「勘弁してくれ」
「だったら早く準備する!」

 


「あ、あれ?僕が最後ですか」
営業スマイルが一瞬引きつった。俺が最後じゃないのがそんなに変か
「今日は古泉くんの奢りね。とりあえず喫茶店に行きましょ」
「おいおい、引っ張るなよ」

「手を繋いでアツアツですね」
「近寄りがたいですー」
「・・・・・」

「ほら、腕組むんだから腕出しなさい」
「へいへい」

「「「ごちそうさま」」」

保守


と言うわけで恒例のくじ引き
「さぁ、引いた引いた!」
「では」
「えーっと・・・これ」
「・・・・」
「あたしはこっち」
「余りかよ!」
「で、組み合わせは?あたしは無印よ」
「・・・・・印」
「無印ですね」
「無印ですー」
「印だ」
「・・・・・・浮気したら殺すわよ」
「しねーよ」

 


「さて、どこに行く?」
「・・・・・・図書館」
「定番だな・・・そういえば近くに古本屋があるんd」
「いく」
「じゃぁ行くか」
「いく」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・なんだ?」
「腕は組まない?」
「俺が死ぬがいいか?」
「ダメ」
「じゃぁガマンしなさい」
「・・・・・そう」

 


「ついた、ココだ」
「・・・・・・」
どこか嬉しそうだ。連れてきてよかった
「自由に見ていい?」
「欲しいのがあるなら買ってやるぞ」
「そう」
と言い残し店内に消えていく長門
と思ったら帰ってくる長門
「言い忘れた」
「なんだ?」
「午後の組み合わせをあなた、涼宮ハルヒ、わたしの組にする。許可を」
「何かあるのか?」
「ある」
「ならいいんじゃないか?」
「そう」
と言い残し店内に(ry