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1.SOS団の無職
無職人生の始まりの1話。
キョン妹が公務員試験第Ⅲ種に受かってるので、時期は10月くらいだと思います。
2.SOS団の無職2
SOS団はみんな元気です。
やろうと思えばなんでもできます。不可能なんてないんです。免許だってとれます。たぶん。
3.SOS団の無職3
不必要なほど、過剰に周囲に対して申し訳なく思ってしまうことってありますよね。
自分では「もうダメだ!」と思っても、でも大丈夫。けっこうみんな、そんなのさして重大だとは思っていないですよ。
4.SOS団の無職4
こないだラーメン屋で後ろの席に座っていたカップルの彼氏が、「いつまでも子供心を持ち続けていたいよね」と言ってるのを聞いて、ラーメン噴き出しそうになりました。
子供心を持ち続けるどころのレベルじゃねえよ。
今回の話の中で、キョンがブランコに乗るハルヒに対して抱いている感想はそんな感じだと思います。
5.SOS団の無職5
SSに限らず何かの作品等を作ったことのある人なら分かると思うのですが、応援されると大層うれしいものです。
こんな下らないものでも見てくれている人がいるんだと実感できると、気分がもりあがって、もっと頑張ってみるか!という活力になるのです。
見てくれる人がいてこそのSSなのです。それこそまさにコミュニケーション。
誰でもそうです。認めてくれる人を求めているんです。キョン妹もまた、孤独の中で、手探りで、闇雲に、泣きながら、それでも必死に手を伸ばして自分の心を一定に保ってくれる理解者を探しているのです。
その手の先に触れたもの。それは兄だったのでしょうか? 兄の幻影だったのでしょうか? それとも……
6.SOS団の無職6
自分の身に事件がふりかかっていると自覚した時に心の覚悟が決まっていると、案外、冷静でいられるものです。
やはり何事に対しても、「慣れ」というファクターは非常に重要なようです。 覚悟さえ決まっていれば、非日常さえも非日常ではないのです。
他人にとっては日常でも、自分にとっては非日常。自分にとっては当たり前のことでも、他人にとっては意外なこと。そういう思い違いが、思わぬ出来事に発展したりもするものです。
7.SOS団の無職7
小説家の人はすごいと思います。それを生業にしているのだから当然とは言え、毎日毎日話のネタを考えながら、文章を書きながら、日々を過ごしているのですから。
完全に自分を納得させられる文章なんていうのはある意味意識の持ちようですが、全国の読者に受け入れられる小説を書き続けられるというがすごい。
非常に憧れますし、尊敬します。ヒーローのようなものです。
憧れるから、小説家などクリエーターになりたい!と願う人が多いんでしょうね。そっちにばかり目線が行き過ぎるのも困り物ですが、その夢を追いかけなくなった人に対して”この負け組め!”的な見方をする人もいるようです。どんだけ上から目線なんだ。
今回はちょっと支離滅裂な話ですが、キョンがそんな上から目線なお話です。自分でもワケが分かっていません。
8.SOS団の無職8
やらないといけない! という思いに駆られれば、それができなかった時に非常に大きな挫折感を味わってしまいます。
「まだ若いんだから、ベテランと同じようにできなくてもいいんだよ」と言われても、理屈は理解できても自分自身では納得できないものなのです。谷口も、親の決めたレールの上でスライドする人生というものにコンプレックスを持っているため、とても困っているのです。
どんなに悩み事を持っていなさそうな人でも、何らかの悩みを抱えているものです。
悩みの大きさなんて関係ありません。当人が悩みを持っていると感じたら、それは大きな悩みなんです。谷口の悩みも、だからとても大きなものなのです。
9.SOS団の無職9
人にはそれぞれモチベーションというものがあります。懐かしい人物と再会したりすると、 どういう行動をとるかにも人の性格という物が表れます。
喜びを隠さず 「どうだどうだ!」 と体当たりでぶつかってくる人もいますし、逆ににっこり微笑んでとても落ち着いた様子で思い出話をする人もいます。
それはともかく、懐かしの人物が自分の思い出の中の昔の人物像とギャップが少なければ少ないほど安心するものです。
人は常に変化していくものだとは言っても、やっぱり変わらない物に愛着を覚えたりするです。
佐々木さんはとても賢い人ですから、そのへんのことも分かっています。キョンが自分に対してどういう人物像を持っているかも知っています。
だからキョンは安心して、なんの不安もなく佐々木と仲良くすることができるのです。
<<登場人物>>
「涼宮ハルヒ」
多彩な才能を持つオールマイティプレイヤーだが、唯一の欠点である電波脳が災いし、引き取り先なしの無職状態。
人生の一大決断である就職で失敗したくないと意気込むあまり万里の長城なみに高望みをし続け、どこを受けても面接で落ちてしまう。
たまに面接を通っても「私にこんな仕事は向いてない!」と持ち前のカンシャクを起こして即辞職。
職を転々としているうちにますます書類審査に通らなくなり、悪循環の一途をたどるようになってしまう。無職クイーン。
「朝比奈みくる」
未来から来た時空監視員であり既に職を持つ身だが、それは禁則事項。駐屯する過去の世界ではれっきとした無職。
観察対象である涼宮ハルヒが無職なのだから、自分も彼女を適宜見張ることのできる立場にあるべきだと納得しているが、本当は (過去の世界で)
働いていないことに対してコンプレックスを持っている。
周囲の人たちに白い目を向けられない程度に働いていたいというジレンマを抱えているが、思い切った行動を起こせない性格のため現状維持に留まっている。
理屈をこねて自分で自分を納得させているが、心の中では後ろめたさを抱えているタイプの無職。無職ルーク。
「長門有希」
涼宮ハルヒを監視するために地球へやってきた宇宙人。特に金銭がなくとも生活していける身の上なので、就職する必要性がまったくない。
そもそも職に就かねばいけないという社会的な見解が毛頭ないため、ハナっから働く気など一切ない。そういう意味では無職というよりニート。
司書になるため国家公務員試験の浪人中という名目で周囲を納得させているが、そもそも本人が労働の必要性を感じていないので、働く気など皆無。無職ナイト。
「キョン」
高校卒業以来、就職はもとよりバイトすらしたことのない生粋の無職。就職しなければ、という意識はあるが面倒くさいという怠惰な考えの方が先に立つため、常にダラダラしている。
中途半端な正義感から周囲に対して必要以上に罪悪感を持っており、日夜頭を抱えてズボラな生活を送っている。
最近妹が就職し、先を越されたことに対して兄としてかなりの焦りを覚えている。
現実と理想の間にゆれながらも、現状をしっかり見据えている。でも無職。無職キング。
「古泉一樹」
何でもそつなくこなすオールレンジな男。そのためか 「自分はもっと高みを目指せるはず」 という余計なプライドがはたらいて、なかなか妥協を許さない。
他人のことには目ざといくせに、自分のことはからっきしな岡目八目。今は無理でもいつか大物になってやると夢みる、ある意味最も厄介なタイプの無職。
ただひたすら上を目指して進んでいるが、涼宮ハルヒのご機嫌取りという大役があるためそれもかなわない、と勝手に納得している。無職ポーン。
「鶴屋」
好奇心旺盛で移り気。楽しいことをたくさん経験したいという考えが最優先されており、自分の若さで就職して人生を一本化するのは味気ないと、鄙びた老人のような価値観を持っている。
より多くの事柄に触れて見識を深め、最終的にその中から一つの職種を選びたいという理想を持っているが、底なしの欲望の果てはまだまだ見えてこない。
生家が古式ゆかしいブルジョア家系で、働かなくとも暮らしていけるという経済状況も相まり、一切危機感をもっていない。
働くとか働かない以前の意識的問題を持つ非常に珍しい、焦点の定まらない独自のモラトリアム期間タイプの無職。無職ビショップ。
「キョン妹」
猛勉強の甲斐あって、地方公務員試験第Ⅲ種に合格したインテリ派。
兄を始め、そろいも揃って無職ばかりのSOS団の行く末を心配している。
「谷口」
親の七光りで一流企業に就職したリーマン。業務成績は人並み。
友人思いなところがあり無職そろいのSOS団を心配してはいるが、照れ屋な性格のためそれを表には出さない。