「第８部 もし長門がバカだったら・百八式」の編集履歴（バックアップ）一覧に戻る
<p class="main">お題「長門のテストの点数」<br>
第７１話 バカはバカ<br>
<br>
<br>
～中間テスト終了～<br>
<br>
キョン「うわぁー、我ながらひでぇ点だな……。補習になりそうだ……」<br>
長門「なんという点数。この点数は間違いなく赤点」<br>
キョン「そういうお前はどうなんだよ。お前には負けないと思うが」<br>
長門「わたしは自己最高点」<br>
キョン「だから何点なんだよ」<br>
長門「全ての問題は非常に幼稚、全て同じ難易度に感じるほど簡単すぎて答える気にもならない。<br>
だから全て同じ答え。そして同じ採点」<br>
キョン「全部空欄か……。０点って初めて見たぞ」<br>
長門「空欄じゃない。ちゃんと一箇所埋めている」<br>
キョン「ああ、ここか。名前欄が『長戸有希』になってる。そこは間違うな」<br>
長戸有希「元からその名前」<br>
キョン「情報改変するな！」<br>
長門「０点は誰でも取れる点数じゃない。学年でも０点を取ったことがあるのは他に朝倉涼子だけ」<br>
キョン「自慢するな」<br>
長門「朝倉涼子も毎回ではない。だけどわたしは毎回だから常に毎回自己最高点を記録している」<br>
キョン「よく留年しないな」<br>
長門「実はかなり大パンチ。スーパーウリアッ上」<br>
キョン「『大ピンチ』だろ。ほんとお前はピンチそうだな」<br>
長門「だから最近頑張って手を挙げてるのに先生が指してくれない」<br>
キョン「お前の挙手は授業妨害だろそれ」<br>
長門「積極性を買ってほしくて」<br>
キョン「誰もそんな無駄な投資しねえよ」<br>
<br>
長門「だから勉強教えて」<br>
キョン「またかよ。前に俺の勉強邪魔してたくせに」<br>
長門「『股かよ』？ 勉強という名目でエッチなことをしようとしてる……」<br>
キョン「しねえよ！ そういうことしてたのはお前だろ！」<br>
長門「辞書のエッチな単語に赤線引くのは勉強ではない」<br>
キョン「そんなことしてるやつはいねえよ！」<br>
谷口「……いや、いる」<br>
キョン「な、なんだ谷口」<br>
谷口「俺にも勉強教えてくれえぇぇ！ 勉強の仕方がさっぱりわからんのだ！」<br>
キョン「お前もかよ……俺なんかが教える立場になれるわけ無いだろ」<br>
谷口「そんなこといっても俺の倍近い点数なんだから少しはマシだろ」<br>
キョン「それに、勉強って言っても俺の勉強法はノートを見直したりするだけだぞ」<br>
谷口「自分の部屋だとどうしてもゲームとかで遊んじゃうだろ。だからお前の部屋でやるのさ。</p>
<p class="main"> それだけでだいぶ違うと思うんだ」<br>
長門「銅管」<br>
キョン「『同感』だろ。まあ、いいか。くれぐれも遊ぶなよ。勉強会だからな」<br>
谷口「よっしゃ。何もっていこうかな」<br>
長門「ゲームとお菓子は忘れないで」<br>
谷口「もちろんだぜ！」<br>
キョン「勉強する気ねえなこいつら……」<br>
<br>
～～キョンの家～～<br>
長門「むずかしい」<br>
谷口「あぁー、どうすりゃ解けるんだよこれ」<br>
長門「一度途中まで戻って考え直す？」<br>
谷口「いや、解き方はここまでは合ってるはずなんだよ。ここから先が……」<br>
キョン「なあ、頼むから『倉庫番』やりだすのやめてくれないか？ いつのゲームだよそれ」<br>
谷口「いや、これは数学的発想を育成するのにいいゲームなんだぜ」<br>
キョン「いまさら育成しても無駄だろ。数式覚えなかったら点は取れないぞ。<br>
少しでもいい点が取りたかったら今勉強しておかないときっと後悔するって」<br>
長門「……わかった」<br>
キョン「おお、長門。いい子だ。谷口も見習え」<br>
長門「そこのブロックは最初に右。で、こっちを上」<br>
谷口「おー、解けた解けた！」<br>
キョン「ちっともわかってねー……」<br>
<br>
～期末テスト終了～<br>
<br>
長門「……」<br>
キョン「今回はどうだったんだよ」<br>
長門「頑張ったけど無理だった」<br>
キョン「そうか、まあ、仕方ないさ。まともに勉強してないんだからな」<br>
長門「……平均に届かなかった。あと２点だったのに……」<br>
キョン「な、なにいいいぃ！！ 平均まであと２点だとおおぉぉ！！」<br>
長門「ごめんなさい、怒らないで」<br>
キョン「い、いや、怒ってるんじゃなくてな……。その……俺の点より……」<br>
長門「あなたの努力が無駄になってしまった。やっぱりわたしはバカ……」<br>
キョン「そ、そんなことはないぞ……うん、お前、意外とやるなぁ……」<br>
長門「慰めなんていらない！ う、うぅぅ、うぐ、ひぐ」<br>
キョン「泣くなって。今までの毎回０点から見たらすごい躍進だぞ」<br>
長門「こんな問題で平均にも届かないバカなんて生きる資格ないんだ……しくしく」<br>
キョン「う……そこまで思いつめるなって……。平均点より下の人間なんてたくさんいるんだからさぁ……」<br>
長門「そんなバカな人間いない！ わたしより下の人間がいたらもうとっくに自殺しているはず」<br>
キョン「い、いやそこまでは……」<br>
谷口「おーい、キョン。今回のテスト何点だった？ 俺、なんとか平均より１点上だったけどお前は？」<br>
朝倉「ひどいのよ長門さん、今回山根くんがちっともカンニングさせてくれなかったのよ。<br>
そのおかげで平均点にあと１点届かなかったわ」<br>
山根「いっつも人の解答見るのやめてください」<br>
<br>
キョン「……はは、遺書書かなきゃ……」<br>
<br>
<br>
～バカっていうヤツがバカ～<br>
──完──<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
<br>
お題「餅つき」+●●●ー<br>
０７２話 バカガミ餅<br>
<br>
<br>
長門「こっそり」<br>
キョン妹「あー、有希だー。また窓から来てるー」<br>
長門「シッ、今日はお忍びで来てる。だからあなたの部屋に来た」<br>
妹「ねー、あそぼ～よ」<br>
長門「了解。いい遊びを教えてあげる。ちょっとこっちへ来て」<br>
妹「なになに？ キョン君のお部屋で何かするの？」<br>
長門「何かするのは彼の方。こっそりこのスキマを覗いてみて」<br>
妹「え？ ……うわっ、キョン君なんか変なビデオ見てる」<br>
長門「あれが彼の遊び」<br>
妹「なんかいやらしいビデオだ～。ねえ、あれ何してるの？ なんかこすってるみたいだけど……」<br>
長門「お餅をこねている」<br>
妹「お餅？ お餅なんかどこにあるの？」<br>
長門「もうすぐ出る。白いお餅が」<br>
妹「なんだろドキドキする……ﾄﾞｷﾄﾞｷ」<br>
長門「あ……」<br>
妹「あ……見つかっちゃった」<br>
キョン「ああああああぁぁー！！ て、て、てめえらぁぁ！ 何してやがるー！！」<br>
妹「キョン君こそ何してるの～？」<br>
キョン「な、何もしてねえよ！ いいからあっち行ってなさい！」<br>
長門「録音テープ再生。あ、あ、あぁ～、お、あ、いくいく」<br>
キョン「してません！ 俺は何もやってません！」<br>
妹「なんか部屋の中くちゃ～い」<br>
キョン「あ～、すまんすまんちょっとオナラ臭かったかな？ ハハハハハ」<br>
長門「先走り餅の匂い」<br>
妹「先走り？」<br>
キョン「ぐわぁ～！ なんでもない！ なんでもないんだぁ～！！」<br>
<br>
妹「そうだ、ねえねえお餅見せてよお餅～」<br>
キョン「お餅？」<br>
妹「さっきキョン君がこねてたヤツー」<br>
キョン「お餅じゃない！ これはお餅じゃないんだ！」<br>
長門「股間に隠してある」<br>
妹「ほんとだ！ 膨らんでる！ 大きーい」<br>
キョン「ちがあぁ～う！ 違う！ これはお餅じゃないんだ！」<br>
長門「隠すということはよっぽどおいしいお餅」<br>
妹「ずっるーい。キョン君わたし達に内緒でそんなことしてるなんてぇ、お母さんに言っちゃうわよー」<br>
キョン「だぁー！ そ、そっそ、それだけはぁぁ！」<br>
妹「ていっ！ﾊﾟｼｯ あれ、結構硬い」<br>
キョン「あ、こら！ やめなさいっ！ 小学生がそんなことしちゃだめです！」<br>
長門「この餅は特殊。こねればこねるほど大きく、硬くなる特性がある」<br>
妹「うわ～、ますます見たくなっちゃった。てや～、ここだー。ﾓﾐﾓﾐ」<br>
キョン「やめろおぉぉ！」<br>
<br>
<br>
餅だけに妹さんも粘り強いにょろ～ん<br>
めがっさめがっさ<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
<br>
お題「餅つき」<br>
第７３話 バカつき<br>
<br>
<br>
喜緑「そ～っと……えーいっ！！」<br>
会長「……ｻｯ」<br>
<br>
ズドスン！ メキメキィ！<br>
<br>
喜緑「いや～ん、避けちゃ嫌ですよかいちょーう」<br>
会長「喜緑くん……。杵は人を殴るためのものではない」<br>
喜緑「ええ、ですから会長しか狙っていませんけど？」<br>
会長「私をなんだと思ってるんだ！」<br>
喜緑「もろちん、愛する生徒会長です。他の人とは違います」<br>
会長「『もちろん』な。一日に二度もゲーメストネタをやらないでくれたまえ。<br>
それとわたしも人間だ。愛する相手だったら、いきなり命を狙うのはやめたまえ」<br>
喜緑「じゃあ、このハンマーみたいなのはどうやって使うんですか？」<br>
会長「餅をつくんだよ」<br>
喜緑「え？ 尻を突くんですか？ ちょっと待っててくださいね。スカートまくりますんで」ｺﾞｿｺﾞｿ<br>
会長「君１人で好きにしたまえ」<br>
喜緑「あぁ～ん、会長いけずぅ～」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ！<br>
会長「危ないから杵を振り回すのはやめたまえ！」<br>
喜緑「じゃあ、会長、一緒に餅とか(尻とか)突きましょうよ～」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ！<br>
会長「わかった！ わかったからもう振り回さないでくれ！」<br>
喜緑「ほんと！？ じゃあ、この婚姻届に判を押してください！」<br>
会長「そこまで了承してないっつうのー！」<br>
<br>
～～～<br>
会長「こうやって私が餅を杵でつくから君はついた餅をこねる役だ」<br>
喜緑「はい、わかりました」<br>
会長「ではいくぞ……ヨイショー！」ﾍﾟｯﾀﾝ<br>
喜緑「はいっ」ｺﾈｺﾈ<br>
会長「ヨイショー！」ﾍﾟｯﾀﾝ<br>
喜緑「はいっ」ｺﾈｺﾈ<br>
会長「喜緑くん……」<br>
喜緑「なあに？ あ・な・た」ｺﾈｺﾈ<br>
会長「何をしている」<br>
喜緑「お餅をこねているだけですけど？」<br>
会長「私の股間はお餅ではない。両手がふさがっているのをいいことに変な事をしないように」<br>
喜緑「やだ、わたしったら……あんまりに柔らかそうだったんでつい……」<br>
会長「殴るぞ」<br>
喜緑「杵は人を殴るための物じゃないですよー。怖いのでやめてくださいよー」<br>
会長「じゃあ、まともにこねる役をやりたまえ」<br>
喜緑「はーい」<br>
<br>
会長「では、いくぞ！ ヨイッショ！」ﾍﾟｯﾀﾝ<br>
喜緑「はいっ」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ<br>
会長「お、いいぞ。ヨイショー！」ﾍﾟｯﾀﾝ<br>
喜緑「はいっ」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ<br>
長門「……しくしく」<br>
会長「うわっ、ちょ、ちょっとストップ。ストップだ喜緑くん」<br>
長門「……しくしく」<br>
<br>
会長「なんだね、長門くん、急にこんなところに来て」<br>
長門「わたしの胸をバカにするなぁぁ！」ﾎﾟｶﾎﾟｶ<br>
会長「しとらん！」<br>
喜緑「あー、ペッタンペッタンって音に反応して……」<br>
会長「知らんがな」<br>
喜緑「これは会長が悪いですよ」<br>
会長「そうなのか！？」<br>
喜緑「そうですよ！ 長門さんはいつも自分の胸がとても高校生とは思えないほど小さいことを、<br>
ものすごく、思いっきり、モストデンジャラス気にしているのです。<br>
それをこれ見よがしにペッタンペタペタペッタンペタペタ……。<br>
わたしはまだそんなに小さくないからいいものの、<br>
これじゃあペチャパイでペッタン胸の長門さんの事を暗に皮肉っているようにしか見えません」<br>
長門「うわぁぁーん、ひどいぃぃ！！ うぇぇぇん！」<br>
会長「君が泣かしているようにしか見えないんだが……」<br>
喜緑「とにかく謝ってください！ 女の子に失礼ですよ！」<br>
会長「うーん……なんだか釈然としないが……。すまなかった。<br>
無意識だったとはいえ傷つけたとしたら謝るよ」<br>
喜緑「ごめんね、長門さん。罰ゲームとして会長には尻餅をついてもらうから」<br>
長門「わかった。わたし縛る役」<br>
会長「な、な、なにをする気だね！？ ちょ、やめたまえ！ うわっ！ こらー！」<br>
長門「ぐるぐるぐる」<br>
喜緑「えー、それではー。これよりー。鏡開きをさせていただきたいとおもいまーす」<br>
長門「イエー」<br>
会長「うわっその杵で何をする気だー！ こらー！」<br>
長門「大丈夫、お尻を割るだけ」<br>
会長「尻は元々割れてるから！ 二つに割れてるから！ やめてくれ！ やめてくれ！ あー！！」<br>
喜緑「えーいっ！」<br>
<br>
<br>
～一生尻に敷かれるタイプ～<br>
──完──<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
<br>
お題「旅行」<br>
第７４話 バカンスでバカです<br>
<br>
<br>
喜緑「会長、準備はできましたか？」<br>
会長「何のことだね」<br>
喜緑「やだぁ、明日は初めての二人きりの沖縄ハネムーンじゃないですか。<br>
コンドームもいっぱい買っておきましたんで、ご安心を」<br>
会長「違う。明日は修学旅行だ。それに二人きりじゃないし、君とはクラスも班も違う」<br>
喜緑「でも会長の班もわたしの班と同じ経路じゃないですか～。偶然たまたまですが」<br>
会長「そうくると思ってな、直前で変更した。残念だったな」<br>
喜緑「ええぇー！？」<br>
会長「君らの班の人間と仲良くな。ははは、では」<br>
喜緑「えぇ～、ひどぉーい」<br>
<br>
<br>
～～沖縄～～<br>
<br>
喜緑「やっと二人きりになれましたね、かーいちょう♪」<br>
会長「喜緑くん……。私の班の人間が揃いも揃って私以外全員食中毒とはどういうことだね？」<br>
喜緑「あら、奇遇ですね。わたしの班もわたし以外食中毒なんですよ。これはきっと神(自分)の思し召し」<br>
会長「悪魔(喜緑)の仕業だろう」<br>
喜緑「お互いこれで自由行動ですね。会長、さっそく海行きましょう！ 海！」<br>
会長「水着など持ってきていないのだが」<br>
喜緑「わたしの水着お貸ししましょうか？」<br>
会長「君はバカかね？ いや、バカだったな」<br>
喜緑「そうでしたね、会長は裸で泳ぐタイプの人間でした」<br>
会長「人間をそんな風に分類したのはおそらく君が初めてだ」<br>
喜緑「とにかく海行きましょう！ 沖縄といったら海行かなきゃダメなんです！」<br>
会長「わかったわかった。はぁ……」<br>
<br>
喜緑「こ、これが海ですかー……。初めて見ました～」<br>
会長「それはバス停だ」<br>
喜緑「や、やだ。わかってますよー。ちょっとボケてみただけです。こっちですよね」<br>
会長「違う。それはシーサーだ」<br>
喜緑「あー。惜しい～。海も英語でシーっていいますし」<br>
会長「かなり違う。これが海だ」<br>
喜緑「あれ？ こんなに小さいんですか海って？」<br>
会長「それは砂粒だ。そうじゃなくてこの水一面で海というんだ」<br>
喜緑「うわぁ～。大きいですね～。これなんていうんですか？」<br>
会長「だから海だって」<br>
喜緑「泳ぎましょう！」<br>
会長「だから水着が無い」<br>
喜緑「わたしのをお貸ししましょうか？」<br>
会長「君は何度おなじ会話をすれば気が済むんだね？」<br>
喜緑「ちゃんと男物の海パンも用意してます」<br>
会長「な、なぜそれを……」<br>
喜緑「よくこの海パンの匂いを嗅いだりしていたので」<br>
会長「人の海パンを勝手に盗まないでくれたまえ。なくなってたと思ったらやっぱり君か」<br>
喜緑「盗んだんじゃなくてぶん取ったんです」<br>
会長「余計悪いわ！」<br>
喜緑「いいからいいから、着替えて着替えて」ﾇｷﾞﾇｷﾞ<br>
会長「わぁー！ 人のズボンに手をかけるな！」<br>
喜緑「恥ずかしがってちゃダメですよ！ これじゃあ人前でセックスできないですよ？」<br>
会長「んなことせんわい！」<br>
<br>
～～～<br>
喜緑「じゃーん、どうですか！？ この水着」<br>
会長「どうですかって……いつもの我が校のスクール水着じゃないか」<br>
喜緑「会長の好みに合わせてみましたー」<br>
会長「そ、そんなこと言った覚えは無い」<br>
喜緑「スク水は学校で見るときよりも、海やプールなど公共の場で見るときのほうが興奮する。<br>
さすがは会長の名言だと思ってたのですが」<br>
会長「……人の手帳を勝手に読むな」<br>
<br>
喜緑「会長、この海おかしいです！ 気をつけてください！ 変な味がします！ しょっぱい！」<br>
会長「それが普通だ。おかしいのは君の頭だ」<br>
喜緑「それに泳げません！ どうなってるんですか！？」<br>
会長「泳げないのは君のスペックだ。海のせいではない」<br>
喜緑「あ、ありゃりゃりゃ？」ｽﾞﾙﾝ、ﾄﾞﾎﾞｰﾝ<br>
会長「お、おい！ 喜緑くん！」<br>
喜緑「会長、おかしいです！ 溺れているのに沈んでいきます！」ﾌﾞｸﾌﾞｸ<br>
会長「当たり前だろ！ ああ、流されてる流されてる！」<br>
喜緑「た、助け……ふがふがゴボゴボ」<br>
会長「喜緑くーん！」<br>
喜緑「か、会長、危ないです。ゴボゴボ。溺れます。人工呼」<br>
会長「あー、なんか変な期待してるってことは大丈夫そうだな……」<br>
喜緑「そ、そんなぁ～」<br>
<br>
<br>
喜緑「ゴホッゴホッ！」<br>
会長「おお、喜緑くん、無事だったか」<br>
喜緑「え、えぇ、なんとか自力で。いくら待っても会長が助けに来てくれないですもの」<br>
会長「泳げない割にはうまく浮かんでたからな」<br>
喜緑「コンドームを浮き袋にしてたので」<br>
会長「するな！」<br>
<br>
喜緑「ごめんなさい……わたしのせいで……」<br>
会長「いいんだ、気にするな。無事だったんだからよかったではないか」<br>
喜緑「いえ、すいません……せっかくの人工呼吸のチャンスだったのに気絶するの忘れてた……」<br>
会長「そっちかい！」<br>
<br>
喜緑「あーあ、コンドームも全部台無しになっちゃいました。どうしましょう」<br>
会長「そんなもの最初から使う機会は無いから捨ててしまいたまえ」<br>
喜緑「嬉しい！ ゴムなしでＯＫなんですね！」<br>
会長「違う！」<br>
<br>
おしまい<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
<br>
お題「朝倉×ハルヒ」<br>
第７５話 バカ友達<br>
<br>
<br>
～～入学式の数日後～～<br>
<br>
朝倉「涼宮さん……でよかったかしら？」<br>
ハルヒ「たしかあなたはさっきクラス委員長に立候補してた人ね。何の用よ」<br>
朝倉「えぇ？ クラス委員長？ わたしが？」<br>
ハルヒ「そうでしょ？ 知らないで立候補してたの？」<br>
朝倉「いや、なりたくない人が手を挙げるものかと……」<br>
ハルヒ「そんなわけないでしょ。あんたバカァ？」<br>
朝倉「そうか、罠だったのかぁ……残念」<br>
ハルヒ「罠じゃないでしょ。どうみてもあんたがバカなだけじゃない。<br>
それより何の用事？ あたしは普通の人間の相手をしているほど暇じゃないんだけど」<br>
朝倉「だって涼宮さん友達いなさそうなんですもの」<br>
ハルヒ「ほ、ほっといてよね！」<br>
朝倉「友達の多いわたしとしては、クラスで浮きまくった存在ってほっとけなくて。<br>
さっそくお友達になってあげようかなって思うの。光栄でしょ」<br>
ハルヒ「余計なお世話よ！」<br>
朝倉「朝倉涼子を囲う会の会員にしてあげる。やったね、会員ナンバー２番よ！<br>
二人目のお友達！ よろしくね！」<br>
ハルヒ「あんたちっとも友達多くないじゃない……」<br>
朝倉「お友達としてお願いがあるの！」<br>
ハルヒ「だからお友達じゃないって」<br>
朝倉「お金貸して！」<br>
ハルヒ「友達でも貸すかー！ さっき初めて口を聞いた人間にいうセリフじゃないわよー！」<br>
朝倉「えぇーー！？ 貸してくれないの！？」<br>
ハルヒ「驚くようなことじゃないでしょ、当然よ」<br>
朝倉「じゃあ、お金くれるんだ。やっさしーい」<br>
ハルヒ「誰がやるかー！」<br>
<br>
朝倉「涼宮さん、お友達だから宿題うつさせて」<br>
ハルヒ「いやよ！ 誰があんたなんかに！」<br>
<br>
朝倉「涼宮さん、お友達だからおっぱい揉ませて」ﾓﾐﾓﾐ<br>
ハルヒ「あ、ちょ、ちょっとみんなが見てる前で何すんのよ！」<br>
朝倉「みんなー！ 涼宮さんのおっぱいはわたしと１センチ違いですよー！ 意外とおおきいー！」<br>
ハルヒ「やめてー！」<br>
山根「１センチ……大きいのか小さいのか。それが問題だ……」<br>
<br>
朝倉「お友達だから、デザートのメロン頂戴」<br>
ハルヒ「ふ、ふざけんなー！ いい加減にしろおぉ！ﾊﾞｷｨ」<br>
朝倉「あいったー。グーで殴られたぁ。なんでえ？」<br>
山根「あ、よかったら僕のどうですか(会員ナンバー１)」<br>
朝倉「うん、それ瓜。ぱくっ」<br>
<br>
朝倉「涼宮さん、涼宮さんってばー」<br>
ハルヒ「……ﾂｰﾝ」ﾌﾟｲｯ<br>
<br>
<br>
朝倉「なぜか涼宮さんってわたしがいくら話しかけてもなーんも答えてくれないの。<br>
だからどんどんクラスから孤立しちゃうのに……」<br>
キョン「圧倒的にお前が悪いだろ」<br>
<br>
おしまい<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
<br>
お題「年賀状」<br>
第７６話 バカ年生まれ<br>
<br>
<br>
キョン「お、年賀状届いてるな」<br>
『 迎春 あけましておめでとう。今年もよろしく<br>
涼宮 ハルヒ』<br>
キョン「相変わらずハルヒらしいな。適当だし字汚いなぁ……」<br>
<br>
キョン「ん？ 長門からも来てる……。」<br>
『 ゲイ春 昨年はいろいろとお世話しました。 来年もよろしく。<br>
樹木希林が迫るとしたらまず……あなた。<br>
ながと ゆさ』<br>
キョン「ひらがなで自分の名前間違えるなよ！ 他にもいろいろとつっこみてえぇ！」<br>
<br>
キョン「お……こいつからもきてやがる」<br>
『 ガチョーン 謹んで延命のお悔やみを申し上げます。<br>
今年は亥年です。イノシシ鍋の食べすぎに気をつけてね。<br>
朝倉 涼子 BS.いつか殺す』<br>
キョン「ふぅ……。ガショーンか……。理解するのに１０分かかった。<br>
それと追伸はP.Sだろうが……。あー、ツッコミてぇぇ！」<br>
<br>
キョン「んん？ なんだこりゃ。またいくつか長門のが来てるな……」<br>
『 これは不幸の年賀状です。これと同じ内容の年賀状を５人に送らないと不幸になります。<br>
朝倉さんと阪中さんは送らなかったために不幸になりました。<br>
あ、あともうひとつ。<br>
あけましておめでとう なかとゆき』<br>
キョン「ちっともめでたくねえよ！」<br>
<br>
『 午後七時。光陽園駅前公園にて待つ。<br>
今こそ積年の恨みを果たすべし。<br>
あけましておめでとう 長戸 有希』<br>
キョン「これは年賀状じゃなくて果たし状だ」<br>
<br>
『 午後七時。光陽園駅前公園にて待つ。<br>
あなたは１００万人の中から選ばれた幸運な方です。<br>
こちらの年賀状をお持ちになれば豪華なプレゼントを差し上げます。<br>
あけましておめでとう なげっと ゆき』<br>
キョン「これは年賀状じゃなくて招待状だ。しかも怪しすぎる！」<br>
<br>
『 あけましておめでとう。<br>
あなたは昨年、わたしに対し多大な功績を残したのでここに表彰いたします。<br>
新年 元旦 長門 由紀絵』<br>
キョン「これは年賀状じゃなくて表彰状だ！」<br>
<br>
『 燃えたよ……まっ白に……燃え尽きた……。まっ白な灰に……。<br>
あけましておめでとう……。 ─完─<br>
ながと ぬき』<br>
キョン「だからこれは年賀状じゃなくて明日のジョー、っていい加減にしろおぉぉ！」<br>
<br>
妹「キョン君の独り言怖いよう……」<br>
<br>
<br>
新年あけましてめがっさめがっさ<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
<br>
お題「長門いじめ」<br>
第７７話 わが名はバカ<br>
<br>
<br>
長門「朝比奈めくる」<br>
みくる「いきなり人を変な名前で呼ばないでくださいよう……」<br>
長門「わたしが新しく考えたあだ名。気軽に使って」<br>
みくる「い、嫌ですよそんなの」<br>
長門「スカートがめくられやすいという特性がよく生きたあだ名だと思われるが……」<br>
みくる「そんなことやられていません」<br>
長門「じゃあ、生意気だから朝比奈みくびる？」<br>
みくる「あだ名なんてつけなくていいです……」<br>
長門「そうはいかない。今日のＳＯＳ団緊急ミーティングの議題はわたし達のあだ名を決めること」<br>
みくる「えぇぇ！？ そんなの聞いて無いですよ！？」<br>
長門「さっき涼宮ハルヒの気まぐれで決まった。彼女がここに来たらきっと変なあだ名を付けられる。<br>
その前にわたし達であだ名を決めておきたいと思う」<br>
みくる「そ、そんなことがあったなんて……」<br>
長門「ところで肉便器」<br>
みくる「そんなあだ名じゃないです」<br>
長門「失礼した。まだそこまで昇格していなかった」<br>
みくる「いずれつけるつもりなんですか……」<br>
長門「わたしのあだ名も考えて」<br>
みくる「う～ん、有希だからゆーちゃんとか……」<br>
長門「じゃあ、あなたはみくるだからみーちゃん」<br>
みくる「うふふ、わたしは嫌じゃないですよ、ゆーちゃん」<br>
長門「ゆーとみー……あなたとわたし」<br>
みくる「優＆魅衣ですね♪」<br>
長門「あなたの時代認識は大きく間違っている」<br>
みくる「古いネタだったんですね、すいません……」<br>
<br>
みくる「あとはゆきりんとかどうですか？」<br>
長門「じゃあ、あなたはみくるん」<br>
みくる「うふふ、ゆきりんお茶どうぞ～」<br>
長門「ありがとう、みくるん」<br>
みくる「えへへぇ、こうやって呼び合うのも結構いいかもしれないですね」<br>
長門「次からずっとこう呼び合おう」<br>
みくる「はい、長門さん。じゃなくてゆきりん♪」<br>
長門「みくるん♪」<br>
<br>
ハルヒ「やっほー！ みんなおつかれー！」ﾊﾞｰﾝ<br>
みくる「あ、涼宮さんこんにちは。実はもうわたし達のあだ名決めちゃいました」<br>
ハルヒ「あだ名？ 何のこと？」<br>
みくる「え？ 今日のミーテンィングでそういうのがあるって長門さんから聞きましたが……」<br>
長門「朝比奈みくるは少しボケてきている」<br>
みくる「ひ、ひどい～……」<br>
ハルヒ「ちょっとー、有希ー。もうちょっとみくるちゃんと仲良くしてあげなさいよね～」<br>
みくる「え、いや、違うんですよぉ。本当は仲良しなんですよぉ～。ねぇ、ゆきりん」<br>
長門「黙れ肉便器、馴れ馴れしい」<br>
みくる「ひぃ～、なんでぇ～」<br>
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────────────────────────────────<br>
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お題「朝倉と芋虫の感動友情秘話」<br>
第７８話 ちょうバカ<br>
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<br>
朝倉「あら、有希ー、そんなところで何してるの？」<br>
長門「芋虫をいじめている。ｸﾞﾘｸﾞﾘ」<br>
朝倉「やだ、ちょっとやめなさいよ」<br>
長門「なんで」<br>
朝倉「かわいそうじゃない」<br>
長門「芋虫には感情なんて無い。この芋虫もわたしにいじめられてむしろ喜んでいる」<br>
朝倉「そんなわけないでしょ。もうやめなさい」<br>
長門「わかった。今度はあなたをいじめる。ｸﾞﾘｸﾞﾘ」<br>
朝倉「わ、ちょ、ちょっとやめてよね」<br>
<br>
<br>
～～その日の晩～～<br>
<br>
※「朝倉さん、朝倉さん」<br>
朝倉「あら、あなたは誰？」<br>
※「わたしは今日の昼間あなたに助けてもらった芋虫です」<br>
<br>
<font> 〃`⌒ヽ.<br>
彡//~ヾゝノ⌒ヽ､<br>
ｺﾝﾊﾞﾝﾜ> ﾚ´ヮ｀ ﾉﾘ＿人＿_） ))</font><br>
<br>
朝倉「え？ そんなことしたかしら。それで何？ わたしに復讐しに来たの？」<br>
芋虫「いえいえ、とんでもございません。あなたにお礼をしたくてやってきました」<br>
朝倉「あらそう。さっそく竜宮城に連れてってくれるんでしょ？ タイやムエタイの舞い踊り？」<br>
芋虫「え……？ そ、それは無理ですよ。亀じゃないんですから」<br>
朝倉「じゃあ、お米やお餅をくれたりとか」<br>
芋虫「傘地蔵でもありませんし、わたし１人では無理です」<br>
朝倉「じゃあ、絹でも織ってくれるの？」<br>
芋虫「鶴でもないのでそれも無理です」<br>
朝倉「じゃあ、何が出来るのよ」<br>
芋虫「そうですね、わたしが無事に羽化できたら真っ先にあなたの元へ参りましょう。<br>
美しい蝶となってあなたの前で舞を披露させていただきます。<br>
もし羽化できなかったとしてもなんらかの形でご恩返しをさせていただきたいと思います」<br>
朝倉「そのあと竜宮城へ？」<br>
芋虫「だから亀じゃないので無理です」<br>
朝倉「意外としょぼいわね」<br>
芋虫「そりゃ小さい生物ですから……すいません」<br>
朝倉「まあ、いいわ。じゃあ約束よ。忘れないでね」<br>
芋虫「はい、必ずや！」<br>
………<br>
……<br>
…<br>
長門「起きて。起きないとヤバイことになる」<br>
朝倉「……はっ、ゆ、夢！？ 情報端末のわたしが夢を見るなんて……」<br>
喜緑「じゃーん！ 二人とも！ 今日の晩御飯はわたしが作ったから食べてね！」<br>
長門「……遅かった」<br>
<br>
喜緑「見て！ わたしの創作料理！ 芋虫のソテー！！ 庭先で拾ったの！<br>
わたしはこんなの食べるの嫌だから二人で食べて！！」<br>
朝倉「……」<br>
長門「……ﾑｼｬﾑｼｬ。結構イケル」<br>
<br>
<br>
～体を張った恩返し～<br>
──完──<br>
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お題「校長の学期始めの挨拶」<br>
第７９話 バカの冬休み<br>
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朝倉「裂けましておめでとう」<br>
長門「あけまして公明党」<br>
キョン「新年の挨拶から無茶苦茶だなお前ら」<br>
朝倉「久々の登校で頭の中が冴えなくってね」<br>
キョン「そうか？ 普段と同じに見えるぞ」<br>
朝倉「やっだー、キョンくんったらすぐそうやって女の子口説くんだからー」ﾋﾞｭﾝ！<br>
キョン「ちっとも口説いて無いぞバカ。それとナイフをしまえ」<br>
長門「冬休みはあと何日？」<br>
キョン「おいおい、長門。もう冬休みは終わったぞ。だから今日から学校が始まるんじゃないか」<br>
長門「そんな……。違う。今日は登校日なんだ。今日は登校日なんだ。今日は登校日なんだ」<br>
朝倉「え？ そうなの？ じゃあ、また明日から冬休みなのね。やったー」<br>
キョン「待て待て、洗脳されるな。元々冬休みに登校日なんか無い」<br>
長門「嘘、嘘、嘘。うそつきはカネボウの始まりだ」<br>
キョン「泥棒だろ」<br>
長門「株主にとっては同じようなもの」<br>
キョン「シーッ！ 世の中言っていいことと悪いことがある！」<br>
長門「あなたが嘘をつくということは……今日はエイプリールフール」<br>
朝倉「ってことは４月１日……まだ春休みじゃない！ やったー」<br>
キョン「やったー、じゃない！ いきなり時間を飛ばすな！<br>
ふざけてないでもう少し早足で行かないと間に合わなくなるぞ。<br>
今日は校長の学期始めの挨拶があるから、始まりが早いんだよ」<br>
長門「バカに構ってる暇は無い」<br>
キョン「俺のセリフだ」<br>
長門「違う。今日はあなたがバカ」<br>
キョン「むっ、なんだお前。俺になんか文句でもあるのか？」<br>
長門「ある。今日は登校日なんだ！」<br>
キョン「んなわけねーって言ってるだろ！」<br>
朝倉「ちょ、ちょっと朝からやめなよ。こんな道端で」<br>
長門「バ、バーカ！」<br>
キョン「バ、バーカ！」<br>
長門「バーカ、バーカ！ お前のかーちゃんバーカ！」<br>
キョン「バーカ、バーカ！ お前の友達もみんなバーカ！」<br>
朝倉「子供の喧嘩じゃないんだから……。キョンくん負けてるし」<br>
長門「もういい。帰る」<br>
朝倉「あ、長門さん。待ってよー」<br>
キョン「ああ、帰れ帰れ！」<br>
<br>
<br>
キョン「ケッ、なんだって朝から長門にバカにされなくちゃなんないんだ！<br>
ん？ あれ？ ……校門が閉まってる」<br>
<br>
～～～<br>
朝倉「よかったの？ キョンくんあのままで」<br>
長門「いい。たまには自分の愚かさを学ぶといい」<br>
朝倉「そうよね。まだ今日が１月８日で祝日だから学校休みだなんて行けばわかるしね」<br>
長門「でもわたし達が制服着てるのはなぜ？」<br>
朝倉「バカねぇ、学校行くためじゃない」<br>
長門「ハッ、そうだ学校！ 急がないと校長の学期始めの挨拶が始まる！」<br>
朝倉「そ、そうだったわ！ 急がなきゃ！」<br>
<br>
────────────────────────────────<br>
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お題「未完」「バカ返上」「ハイテンション」「我ら情報統合思念体」「ちょｗｗｗまさかの帰還ｗｗｗ」<br>
第８部最終回<br>
<br>
第８０話 我ら情報統合思念バカ<br>
<br>
<br>
主流派「いつも我々が派遣している情報端末から送られてくるデータが、<br>
揃いも揃ってデタラメなのはどういうことだ？ これでは観測の意味が無い」<br>
急進派「それはあなたの使っている情報端末がバカなのが最大の原因と思われる」<br>
穏健派「それを言ったらあなたの派遣した情報端末など、<br>
バックアップの仕事の意味すら理解していないのでは？」<br>
バカ派「一度奴らをこちらに呼び戻して能力をペストを行ってみてはどうか？」<br>
主「ペストじゃなくてテスト」<br>
急「それがいい。我らの中で誰の能力が優れているか。一度試してみたかったところだ」<br>
穏「まあ、それもいいでしょう」<br>
<br>
～～～<br>
主「というわけで、お前らをここに集めたのは他でもない。<br>
能力を確かめるためのテストを行う。情報端末レベルにとっては簡単な問題だが、<br>
もしこの問題で間違うようならお前達の処分を検討するから覚悟しておくように」<br>
長門「この試験でバカを洗浄する」<br>
喜緑「献上でしょ」<br>
朝倉「便所じゃないの？」<br>
主「本当に大丈夫か……？」<br>
長門「噛ませて」ｸﾞｯ<br>
主「『任せて』だろ。まあ、よい。我々統合思念体から順番に３問出すからな。<br>
長門「めざせ！ １０問全問正解」<br>
朝倉「８問正解できれば勝ち抜けだっけ？」<br>
主「３問だっつの」<br>
<br>
<br>
主「では、第１問。量子重力理論において量子化された重力が関係していると考えられる現象を全て述べよ」<br>
<br>
長門「胸が大きくなる！」<br>
朝倉「だいたい５！」<br>
喜緑「大化の改新の一撃！ １５０のダメージを与えた！ はぐれメタルをやっつけた！」<br>
<br>
主「即答でデタラメをいうな！ 少しは考えろ！」<br>
穏「そもそも問題の意味すら理解できていないな……」<br>
急「ではわたしが２問目を出す。ﾁﾗｯ(おい、涼子。お前にわかりやすい問題だから絶対解けよ！)」<br>
朝倉「……ｺｸﾘ(わかった。ハイテンションって廃ペンションのことだったのね)」<br>
<br>
急「第２問。ナイフを英語で書け」<br>
主「おいおい。簡単すぎるんじゃないか？」<br>
<br>
長門『胸が大きくなりますように』<br>
喜緑「砂山の砂を～ 指で掘ってたら～ まっ赤に錆びた～♪」<br>
朝倉「バカねぇ、あなた達。正解は『ナツフ』よ」<br>
<br>
急「英語で書けって言ってんだろおがぁぁ！ しかもカタカナで間違えるな！」<br>
主「こいつらに正解できる問題を出すほうがむずかしくないか？」<br>
穏「う、う～ん……。じゃあもっと簡単なものにしてやるか。<br>
第３問 (こたつの上のみかんを指して)これはなんですか」<br>
主「幼稚園レベルだな」<br>
<br>
長門「おっぱい膨らまし装置オレンジ味！」<br>
朝倉「アルミカンの上にあるおかん！」<br>
喜緑「俺達はようやく登りはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男坂をよ……未完」<br>
<br>
穏「わかってるくせにそこから答えを捻るな！」<br>
主「頭が痛い……」<br>
<br>
～～～<br>
穏「わたしの子が一番正解に近かったのでは？」<br>
主「ふざけてるだけにしか感じなかったが」<br>
急「あなたの子なんて全部自分の欲望を述べただけでは」<br>
主「とにかく全員不正解だがどうする……？」<br>
穏「まあ、今回はいきなりのテストでしたし、大目に見てやってもいいのでは」<br>
急「そうだな。とりあえず朝倉涼子が一番かわいいってことで」<br>
主「それはない」<br>
穏「それはない」<br>
………<br>
……<br>
…<br>
<br>
長門「そんなわけで三人の中でわたしが一番優秀と決まったので一番最初に戻ってこれた」<br>
キョン「どこがだよ！ そんなのでよく帰還できたな」<br>
朝倉「やっぱり長門さんには敵わないわぁ」<br>
喜緑「答える早さがダントツだったもんね」<br>
<br>
──完──<br>
<br></p>
<div class="main">
<ul>
<li><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1286.html"><font color=
"#666666">第９部</font></a>へつづく<br>
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</ul>
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