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温泉と札幌 - (2020/08/24 (月) 23:47:09) のソース

<p>古泉「これまで黙っていたことがあります」<br />
キョン「そんなのばっかだなお前」<br />
古泉「実は僕朝比奈さんが好きなんです」<br />
キョン「死ぬほど急展開だな」<br />
古泉「マジです。話が動くと思って衝撃の告白をしてみました」<br />
キョン「まぁ別にいいんじゃねぇか」<br />
古泉「普通ですね」<br />
キョン「朝比奈さんがお前にOK出すとも思えないしな、ゲイだし」<br />
古泉「どうですか、ここらで一発」<br />
キョン「たった今朝比奈さんが好きって言ったばっかじゃねーか。<br />
     こんな見え見えの罠にかかんな」<br />
古泉「ジョークですよジョーク」<br />
キョン「お前いつも真顔じゃないか」<br />
古泉「ところでどうやって彼女に告白しましょう」<br />
キョン「そろそろ来るだろうから、直接言ったらどうだ。<br />
     なんなら席外すぜ」<br />
古泉「ドキドキしますね」<br />
キョン「そりゃぁ緊張もするわな」<br />
古泉「雨降ったら洗濯物取り込まなきゃ」<br />
キョン「何の心配してんだよ」<br />
カチャ<br />
キョン「あ、来たみたいだぞ」<br />
<br />
古泉「朝比奈さん」<br />
みくる「ほぇ? 何ですかぁ?」<br />
古泉「好きです、札幌」<br />
キョンin掃除用具入れ(札幌余計だろ札幌!)<br />
みくる「ほっかいどーですかー?」<br />
古泉「白い恋人ってあるじゃないですか」<br />
みくる「あれおいしいですよねー」<br />
キョン(未来人なのに白い恋人知ってるんすか!!!<br />
     あぁ、ツッコミてぇ! ツッコミてぇ~)<br />
古泉「どうですか、ここらで一発」<br />
キョン(バカ! バッカ! つうか逆効果だろそれじゃ!)<br />
みくる「キョンくん来てないんですね」<br />
古泉「好きです、札幌」<br />
キョン(お前は札幌つけなきゃ好きと言えないのか!!!)<br />
カチャ<br />
みくる「あー長門さーん!」<br />
キョン(何! 長門だと!?)<br />
<br />
長門「ようお前ら」<br />
古泉「好きです、札幌」<br />
キョン(見境ねぇーーーーーーー!!!)<br />
みくる「今古泉くんとーさっぽろトークしてたんですよー」<br />
長門「温泉行きてぇ」<br />
古泉「いいですよね温泉」<br />
みくる「熱燗呑みたいですよねー」<br />
長門「雪見酒最高」<br />
キョン(お前ら高校生! 高校生!!!)<br />
古泉「そういえば朝比奈さん」<br />
みくる「ふぇ? どしたんですかぁ?」<br />
キョン(そうだ! 言え! もう一回アタックしろ!!!)<br />
古泉「ゴールデンハンマー!」<br />
キョン(どこにアタックしてんだ!!! バカ!!! スパイラルバカ!!!)<br />
みくる「アタック25~♪」<br />
長門「帰りに銭湯行くか」<br />
みくる「いいですね! 古泉くんもどうですか?」<br />
キョン(逆にアプローチktkr!!!)<br />
<br />
古泉「僕はあの、そういうのはちょっと」<br />
キョン(何で控えめ? 何で控えめーーーーーーー!!?)<br />
長門「残念」<br />
みくる「あたしたちだけじゃつまんないのになぁ……」<br />
古泉「好きです、札幌」<br />
キョン(もうそれはいい、わかった、わかったから!!!)<br />
古泉「行ってもいいですよ」<br />
みくる「ほんとですか!?」<br />
長門「うっし、奢るぜ」<br />
古泉「でも洗濯物が」<br />
キョン(そこ! 気になるのそこ!? ねぇ!)<br />
みくる「じゃぁ古泉くんの家に寄って、洗濯物とりこんでからでどうですかぁ?」<br />
キョン(朝比奈さんGJ!Yes!God bless!!)<br />
古泉「いいですね、ここらで一発」<br />
みくる「ほぇ?」<br />
長門「どした」<br />
古泉「彼を呼びましょうか」<br />
キョン(彼って俺!?)<br />
ガタン、コツコツコツ、ガチャッ!<br />
<br />
古泉「僕のペット、チンチロリンです」<br />
みくる「わぁかわいー! ハムスターですね!」<br />
長門「男なら犬を飼え」<br />
キョン(やっぱ脈絡ねぇーーーーー!!! つうか俺は? 俺はーーー!!?)<br />
古泉「彼と一緒ならどこへでも行けます」<br />
みくる「それじゃさっそく行きましょうか!」<br />
長門「電気風呂入りてぇ」<br />
部屋を出る三人――、<br />
ガタコン!<br />
キョン「ぷはぁ! 俺なんで隠れてたんだっけ? てか廊下に出てりゃ済む話じゃん!」<br />
三人を追いかけるキョン――、<br />
<br />
キョン(俺を置いてくとかありえねぇだろ、常識的に考えて)<br />
<br />
そういえば、ハルヒはどこへ行ったのだろうね。<br />
誰か知りませんか。<br />
<br />
三人をそれとなく尾行するキョン。所詮素人だしバレバレなんだけど<br />
三人が超人的天然属性だから気付かないわけですね!<br />
<br />
古泉「まもなく僕の家です」<br />
みくる「古泉くんのおうち初めてーわーい」<br />
長門「早く風呂行きてぇ」<br />
古泉「朝比奈さん」<br />
みくる「ほぇ? なんですかー?」<br />
キョン(お! 思い出したか古泉? 本来のお前の役目を!)<br />
古泉「僕実は超能力者なんです」<br />
キョン(そっち!? ねぇそっち? ねぇ!!!!)<br />
みくる「えぇ!? そうだったんですかぁ?」<br />
キョン(知らなかったの!? そんなのアリ!? ちょっと! ちょっとちょっと!!)<br />
長門「洗濯物取り込んであるじゃねぇか」<br />
ベランダを指差す長門――<br />
古泉「あぁマジです札幌」<br />
キョン(札幌関係ねぇーーーーーーーー!!!)<br />
みくる「超能力者なんだぁ……かっこいいかもぉ」<br />
キョン(そこ!? そこに惚れんの!!?)<br />
<br />
みくるちゃんは古泉くんに急にメロメロ、いい感じなのに古泉くんは超ド天然<br />
長門さんは相変わらずね!<br />
<br />
古泉「それじゃ銭湯行きましょうか札幌」<br />
キョン(もはや語尾と化してるな札幌……)<br />
みくる「はぁい! どこまでも古泉くんと一緒!」<br />
長門「最近酒が足りねぇ……」<br />
古泉「それでどこなんですか銭湯」<br />
みくる「たぶんあっち」<br />
長門(……今日のつまみ何にすっかな)<br />
古泉「あっちですね。分かりました。距離は?」<br />
長門「直線距離83.72m、迂回した際の最短距離213.12m」<br />
キョン(そこだけ正確なの!? ねぇどうしてよ!)<br />
古泉「なるほど。車を回すべきですね」<br />
キョン「どう考えても歩いていけるだろ!!!(やべ声出しちまった!!!)」<br />
くるっ<br />
キョン(……)<br />
古泉「家の近くの野良犬喋るんですよたまに」<br />
キョン(えぇーーーーーーーーーーーっ!!!)<br />
みくる「すてき……」<br />
キョン(ちょwww)<br />
<br />
古泉「車なのにえらい時間かかりましたね。札幌」<br />
みくる「古泉くん大好き!」<br />
長門(帰りに焼酎買って帰るか……)<br />
キョン(ってほんとに札幌じゃねぇかよ!! 何で!? 何で!?)<br />
ハルヒ「あらキョン何してんのこんなところで」<br />
キョン「げっハルヒ!!」<br />
ハルヒ「奇遇ね」<br />
キョン「奇遇とかないから! 下校途中に札幌寄るとかないから普通!!!」<br />
ハルヒ「どうしたのよこんなところで」<br />
キョン「そりゃこっちの台詞だ! 俺は古泉たちを……」<br />
ハルヒ「古泉くん? どこにいるのよ?」<br />
キョン「え? あれ? あれぇぇぇえええ!?」<br />
ハルヒ「さぁキョン! 折角札幌きたんだし温泉めぐりしましょ!」<br />
キョン「ちょっと、おい、俺は古泉を、古泉、古泉ぃぃぃぃぃいいいいいい!!!」<br />
そして誰もいなくなる――、<br />
<br />
古泉「あれ、今何か聞こえませんでしたか札幌」<br />
みくる「古泉くぅ~ん」<br />
長門「いい湯だ、酒が美味い」<br />
――――<br />
ハルヒ「ほらキョン! 混浴ですって!」<br />
キョン「ぐすっ、うぇっ、古泉、古泉ぃぃ」<br />
――――<br />
翌日。<br />
谷口「国木田、なんか今日学校静かじゃねぇか?」<br />
国木田「そう? そういえば誰かいないような」<br />
谷口「それより国木田、昨日の笑禁見たか?」<br />
国木田「見た見た。おっかしかったよねあれ」<br />
――――<br />
古泉「いい朝ですねぇ」<br />
みくる「古泉くんと見る朝日~」<br />
長門「頭痛ぇ……」<br />
――――<br />
ハルヒ「キョン、よしよし、もう泣かないで」<br />
キョン「うぅぅ古泉ぃぃぃ」<br />
<br />
(完)(えぇぇぇ! えぇぇぇぇーーーーーーーーっ!!!!)<br />
<br />
<br />
後日談が開催されたってウワサ<br />
古泉「どうでしたか札幌」<br />
キョン「……楽しかったもん」<br />
古泉「何かキャラ違いますよ」<br />
キョン「そんなことないもん!」<br />
古泉「どうしたんですか、一発?」<br />
キョン「意味わかんねぇだろ!」<br />
古泉「あ、元通りですね。これはよかった」<br />
キョン「……うるせぇ」<br />
古泉「朝比奈さんと付き合おうか迷ってまして」<br />
キョン「温泉宿に一泊しておいて言う台詞じゃねぇだろ」<br />
古泉「実は長門さんからも告白されてしまいまして」<br />
キョン「嘘だろ! あののんだくれが恋とかするはずねぇぇぇぇ!」<br />
古泉「本当です、これ以上お芝居をする理由はありません」<br />
キョン「そこだけ本編の台詞引用するな!」<br />
古泉「……札幌?」<br />
キョン「札幌にすべてのニュアンスを込めるのやめろ!!!」<br />
古泉「すっかり元通りですね、よかった」<br />
キョン「古泉……」<br />
目の色? ご想像にお任せします。<br />
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