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第四楽譜『confrontation(The latter part)』 - (2008/03/20 (木) 11:43:48) のソース

<p>○俺とENOZのZとのラブソング <br />
  第四楽譜『confrontation(The latter part)』</p>
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<p>寝不足と疲労困憊の体を引きずりながら玄関を開けた<br />
家に入ると妹から色々と話しかけられたが眠さから適当にあいづちをして部屋へと入った<br />
身支度中に何回も今日は学校を休もうと思ったが、俺が休んだ為に舞さんを心配するのではと勝手な妄想を抱いて家を出た<br /><br />
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<p>HPが0寸前の体を引きずりながら目指した公園はとても遠く感じた<br />
昨日の誓いとは裏腹に今日も舞さんの方が先に到着していた<br />
舞さんは俺の顔を見ると「具合が悪そうだけど大丈夫」と聞かれたのだが</p>
<p>本当のことは言えないので深夜までゲームをしていたと答えといた<br />
何でこんなしょうもない嘘をつかなければならんのだ、恨むぞ古泉<br /><br />
坂道を登っていると昨日プレゼントしたネックレスを見せてくれた<br />
可愛らしいネックレスは舞さんにとてもマッチしており、その姿を見たら若干だがHPが回復した</p>
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<p>下駄箱で別れて自分の上履きを取り出そうとした俺に信じられないことが起こった<br />
下駄箱にハードカバーの本が一冊入れられていたのだ<br />
俺の下駄箱は学級文庫でも図書館の返却BOXでもないぞ<br />
ハードカバーを手にとって一目散に栞を探した、案の定栞は挟まっていた<br />
『午後八時 マンションにて待つ』<br />
以前にも同じことがなければ、これだけの文章では全く意味が解らんぞ<br />
とにかく、今晩は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの家が舞台か<br /><br />
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<p>俺は本日も全ての授業を寝て過ごした<br />
寝過ぎたせいで目覚めた頃にはホームルームも終わっていた<br /><br />
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<p>本日は舞さんも部活がある為に俺は文芸部に向かった<br />
いち早く帰宅してベッドにダイブしたいので、長門の用件を聞いてやろうと思ったが部室には朝比奈さんと古泉のみだった<br />
待っていればひょっこと顔を出すだろうと思い、寝ながら待とうとしたが古泉がしきりにオセロを進めてくるので寝不足の目を擦りながら付き合ってやった<br /><br />
結局長門は姿を見せずにこの日の活動は終わった<br />
帰り際に古泉から森さんの機嫌が良くなったらしく、今晩は呼び出されることはなさそうだと聞いてもいないのに話しやがる<br />
お前らはいいかもしれんが俺は今晩もだよと思いながら部室を出た<br /><br />
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<p>部室から校門を目指す途中で思いがけない人に話しかけられた<br />
その人物は以前にSOS団に相談を持ちかけた生徒会の書記をやっている喜緑江美里さんだった<br />
喜緑「こんにちは」<br />
キョン「あ、ご無沙汰してます」<br />
最近、機関誌の一件で会ったばかりだがこうやって二人きりで話すのは初めてだ<br />
喜緑「あの、長門さんはお元気ですか?」<br />
キョン「元気だと思いますよ、喜緑さんは長門を知ってるんですか?」<br />
喜緑「はい、同じマンションに住んでいるんで知り合いみたいなものですかね」<br />
確か古泉が喜緑さんは長門の仲間のTFEIとか言っていたな<br />
喜緑さんもあのマンションに住んでいるのか、あのマンションは宇宙人の合宿所か?<br />
喜緑「なんかこの頃エラー…じゃなくてストレスが溜まっているみたいなので」<br />
喜緑さんは言葉を隠したがストレスじゃなくてエラーで間違いない<br />
あいつにエラーが溜まっていると聞いて、すぐに年末のハルヒ消失事件を思い出した<br />
確かあの時はあいつのエラーの蓄積が原因だったな<br />
あいつの舌打ちがフラッシュバックした…その直後に嫌な予感が走った<br />
黄緑「気をつけてくださいね、あの娘って結構過激なので…では失礼します」<br />
喜緑さんは笑顔で挨拶して去った<br />
喜緑さんはもしかして今晩の俺の危機を察してくれたのか<br /><br />
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<p>一抹の不安を浮かべながら校門へと向かった<br />
そして今回もまた舞さんの方が先を到着していた<br />
この日は明後日の待ち合わせ場所と時間を決めて別れた<br /><br />
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<p>家へと帰った俺はあまりの眠さでついつい魔がさして、少しのつもりで仮眠したのが運のつきだった<br />
目が覚めた時には…すでに八時を過ぎていた<br /><br />
俺は即座に家を飛び出して、ツール・ド・フランスの選手並みの速度で自転車を漕いだ<br />
凄まじくやばいぞ!このままではまた世界が改変される…最悪、俺自身が情報連結解除させられる</p>
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肉体の限界を超える速度で漕いだおかげで9時前に何とか長門のマンションに着いた<br />
肩で息をしながら玄関のパネルに部屋番号を入力してベルを鳴らした<br />
鳴らすと同時にガチャっという反応があった<br />
キョン「俺だ、遅れてすまん」<br />
長門『…入って』<br />
解除されたドアをくぐって、俺はエレベーターに飛び乗った<br />
エレベーター内で緊張からくる吐き気を抑えながら朝倉のようにはなりませんようにと祈った</p>
<p><br /><br />
部屋の前で深呼吸してドアをノックをする寸前でドアの方が開いた<br />
ドアが開くとそこには制服姿の長門がいた<br />
長門「…どうぞ」<br />
と言ってと長門は奥へと下がった<br />
俺も「お邪魔します」と小声で言って部屋へと上がった<br /><br />
リビングで腰掛けると長門は急須からお茶を注いでくれた<br />
「どうも」と言ってお茶に口につけてから下駄箱に入っていたハードカバーを返した<br />
それから無言となった…ここで舌打ちされたら多分俺は泣いてしまう<br /><br />
沈黙の後に長門が重い口をゆっくり開いた<br />
長門「…今回の件は情報統合思念体が大変興味を示している、そればかりかこの件は情報統合思念体に属する全ての派閥が条件付きながらも意思統一を果たした」<br />
以前に聞いた話からすると多分すごいことなんだろうなと思った<br />
長門「…私は涼宮ハルヒの観測ともにこの件の観測も私の仕事に加わった」<br />
他人の恋沙汰を覗き見するとはあまり趣味がよくないぞ<br />
長門「…あなたの観測を開始してから私のエラーが再び蓄積されていった、このままでは以前のような異常動作を起こす可能性がある」<br />
キョン「他の仲間に変わってもらえないのか?」<br />
長門「…情報統合思念体へ申請したが許可が下りなかった、他のインターフェースではあなたが警戒してしまう恐れがある為に」<br />
確かに朝倉や喜緑さんに覗き見されたら警戒はするな<br />
長門「…そこでエラーを蓄積しないようにする方法が見つかったので今から実行を開始したい」<br />
キョン「今から始めるのか?」<br />
長門はミクロに首を頷かせた<br />
長門「…今から私の話を聞いて欲しい」<br />
俺は長門の言葉を一瞬理解できなかった<br />
長門「…私の考えていることや感じたことを今からあなたに話すことでエラーを消去させる」<br />
キョン「要は今から俺はお前の愚痴を聞けってことか?」<br />
長門「…通俗的な用語ではそうなる」<br />
キョン「そんなんでお前のエラーは消えるのか?」<br />
長門は再びミクロに首を頷かせた<br />
キョン「…すまん、体調が優れないのでまた今度にしてくれ」<br />
長門「…そう…ではあなたの情報連結を解除する」<br />
俺は全身の毛穴が開いたて、そこから何かが噴き出すような感覚に襲われた<br />
長門「…ジョーク」<br />
お前のジョークは解りにくいんだよと喉まで出掛かったが飲み込んだ<br />
俺は噴き出した汗を拭って、動揺を長門に悟られないようにゆっくりと話しかけた<br />
キョン「…とりあえず聞いてやる」<br /><br /><br />
それからしばらく長門はこの一年間の出来事の感じたことや思ったことを話し始めた<br />
そればかりか今まで読んだ本の内容や感想まで話しやがる<br />
キョン「長門、話はまだ続くのか」<br />
長門「…まだ…私のエラーは全て消去していない」<br />
キョン「夜も遅いし、家族が心配するといけないからまた後日にしないか?」<br />
長門「…大丈夫、情報操作しておく」<br />
そうですか今夜は開放してくれないつもりですか…<br /><br />
その後、夜食に大量のカレーを振舞われたのだがカレーを食ってからは正に地獄と化した<br />
俺は満腹感と昨日の寝不足で何度も落ちかけたが<br />
その度に長門が「…今から朝倉涼子を再構築すると」とジョークなのか、本心なのか解らんこと言いやがる<br />
俺はその度にハッとして起きるという悪夢のメリーゴーランドは朝まで輪舞曲した</p>
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朝になり、長門の気も済んだらしく俺は塀の外に出ることを許可した<br />
長門は気のせいかもしれんが少しスッとしたような顔になった<br />
長門は「…また頼む」って言ったがもう嫌だぞ<br />
どいつもこいつも愚痴ばかり言いやがって二晩も聞いてる身になれよと言おう思ったが眠さと怖さで声が出なかった<br /><br />
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<p>朝日を浴びながら、フラフラな俺は自転車を押しながら安息の地を求めて歩を進めた<br />
唯一の救いは今日が土曜日で学校がないことだ<br /><br />
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<p>第五楽譜へつづく</p>
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