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第4章前編-3 Dark spring + Light summer = Day - (2011/01/24 (月) 13:42:50) のソース

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 そして、日曜になった!たまの休みなんだから、昼くらいまで寝て、家でごろごろすることに決めていたんだが、まったく、習慣とはおそろしいもんだ。午前7時には目が覚めてしまった。今からこんな状態なら、年を取ったら、日が昇る前に起きてしまうのではないだろうか。<br /><br />
 パンを食べ終え、しばらく朝の情報発進番組をだらだら見ていたら、携帯が鳴った。一体誰だ?<br /><br />
「至急、駅前に集合!」<br /><br />
それだけ言って、電話が切れた。名前も名乗らず、失礼な奴。だがこんな電話をかける奴は1人しか心当たりがない。天下一のお騒がせ女、涼宮ハルヒだ。せっかくの休みなのに、なんだってんだ。無視したら、殺されかねない。仕方ないな、行くか。やる気がないながらも、だらだら準備をして、駅前に行った。<br /><br />
 さて、涼宮はどこにいるかな、と。辺りを見回して涼宮を探していると、誰かが腕をつかみ、とんでもない馬鹿力で引っ張った。俺の身体が中に浮いている!?<br /><br />
「うわ、なんだ!?」<br /><br />
「静かにしなさい、あれ見てよ」<br /><br />
 なんだ涼宮か。この馬鹿力女、勝手に呼び出しておいてなんの説明もなしになんだよ。涼宮が、指を指した方を見ると、キョンが駅の出入り口前に立っていた。<br /><br />
 あいつは、何をやってんだ?あっ、そうか。今日は、キョンがナツキとデートをする日だった。涼宮に見つかるなんて、運の悪い奴だ。だが、今日くらい味方させてもらうぜ。<br />
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<p>「キョンか、何やってんだろうな。まあ、気にすることないだろう。あいつも1人でぶらつきたい時もあるさ。ということで解決。ここから、離れよう」<br /><br />
 立ち上がると、</p>
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<p>「ぐわっ!」</p>
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<p>涼宮に襟を捕まれ、盛大に倒された。だから、どこにそんな力があるんだよ!<br /><br />
「怪しいわね、さっきから時計ばかり気にしてるのよ。これは何かあるわ。名探偵の目はごまかせないわよ!」<br /><br />
 鋭い……。というか涼宮、名探偵ってのは、「たったひとつの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人、その名は……」に任せておくとして、どうしてこんなところでキョンを見つけたんだ?<br /><br />
「宇宙人襲来の痕跡を探そうと思ってたら、駅前に馬鹿面したあいつがいたのよ。きっと、宇宙人に洗脳されてるんだわ」<br /><br />
 涼宮が不敵な笑みを浮かべている。俺は天を仰いだ。すまん、キョン。俺にこいつをどうにかできる力はないみたいだ。</p>
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 そんなやり取りをしている内に、駅から女の子が出てきた。その子は、白いワンピースを着ていて、10人中、8人が振り返るであろう優雅なかわいさを誇っていた。お近づきになりたいと思っただろう。</p>
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 ただし内面を知らなければ、の条件つきだ。そう、駅から降りてきたのは幼なじみのナツキだった。ナツキはすぐキョンに気づき、挨拶をした後、歩き始めた。<br />
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<p>「ん、涼宮どうした?」<br /><br />
 涼宮が、さっきの不敵笑みを浮かべたまま固まっていた。おーい、目を開けたまま寝てるのか?手を振ってみてが反応はない。うん、このままの方が平和そうだし、そっとしておこう。さて、帰るか。<br /><br />
「何よあれ!」<br /><br />
「うわ、びっくりした!」</p>
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<p> 涼宮が突然、歩いている人が驚いて振り向くくらい大きな声を出した。<br /><br />
「何がって、あいつは俺の幼なじみでナツキっていうんだ。ありゃ、どうみてもデートだな。ということで邪魔するのも何だし、帰ろうぜ。何なら、宇宙人探しってやつを手伝ってやってもいい」<br /><br />
 キョンに後でおごってもらうとしよう。涼宮を止めたんだ。金銀財宝をもらってもおつりがくるくらいだぜ。</p>
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<p>次へ</p>