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in the middle of nowhere 八章 - (2007/01/14 (日) 04:49:55) のソース

<div>信じてたのに。みんなのこと。<br>
やっとあたしのこと分かってくれる人たちに会えたと思ったのに。<br>

もういや。疲れた。<br>
人を信じて裏切られるくらいなら、誰も信じない方がいい。<br>

何かを変えようとして努力した結果がこれなら、<br>
あたしはもう、何もしない。<br>
面白かったこの一年間の思い出に浸って過ごそう。<br>
目をつぶって夢を見よう。<br>
最初の自己紹介。キョンも他のやつと一緒にぽけーっとしてあたしを見てたわ。<br>

結局、面白そうなやつはいないってのがあたしの結論だった。<br>

それからしばらくして、キョンが話しかけて来たわ。<br>
でもやっぱり期待はずれだった。<br>
どこまで本気か、なんて聞いて来たけど、全部本気よ!<br>
やっぱりつまんない、って思ったわ。<br></div>
<br>
<div>
でも、転換期はゴールデンウィーク明けにやって来た。<br>
キョンが髪型についてふれてくれたの!<br>
それからいろいろ話をした。<br>
SOS団を作ってからはいろんなことをした。<br>
市内を巡ったり、ホームページを作ったり、野球をしたり。<br>

孤島にも雪山にも行った。<br>
夢の中でキョンとキスをした。<br>
映画も作った。あの時初めて本気で怒ったキョンを見た。<br>

コンピ研をギッタギタにしたり、生徒会から部室を守るために会誌を作ったり。。<br>

それでまた、一年間が始まり。<br>
教室で自己紹介をして、そして――<br></div>
<br>
<div>『ハルヒ――』<br>
え?何?誰の声?<br>
キョン?<br>
いや、会いたくない。<br>
またあたしから離れて行っちゃうんでしょ。<br>
あたしのわがままには付き合えないんだよね?<br>
もういいのよ、キョン。<br>
あたしのことなんか気にせずに……<br>
『ハルヒ』<br>
まただ。<br>
今度はさっきよりももっとまじめで、深い声。<br>
『ハルヒ!』<br>
それでも、やっぱり会いたい。<br>
離れていくとしても、嫌われてても、キョンに会いたい。<br>

あたしは目を開けた。<br>
いた。<br>
目の前には一番会いたくなくて、でも会いたかったキョンがいた。<br>
</div>
<br>
<br>
<ul>
<li><a href="http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/956.html"><font color=
"#000000">九章</font></a></li>
</ul>